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3月のライオン

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宗谷冬司は難聴の天才棋士!モデルやエピソードなどをご紹介!【3月のライオン】

2021.06.18

「3月のライオン」の中でも最強の棋士である宗谷冬司。その強さもさることながら、原因不明の難聴を患っていたり、3月のライオンの中でもミステリアスなキャラクターでもある宗谷、そんな彼の天才っぷりを示すようなエピソードやモデルとなった人物を紹介します。

  1. 3月のライオンとは?
  2. 宗谷冬司について【3月のライオン】
  3. 将棋界における「名人」とは?【3月のライオン】
  4. 宗谷の天才っぷりがわかるエピソード 対局中【3月のライオン】
  5. 宗谷の天才っぷりがわかるエピソード 対局外【3月のライオン】
  6. 宗谷の天才っぷりがわかるエピソード 周囲の評価【3月のライオン】
  7. 実は天然?宗谷のおもしろエピソード【3月のライオン】
  8. 宗谷冬司のモデルとなった人物①羽生善治【3月のライオン】
  9. 宗谷冬司のモデルとなった人物②谷川浩司【3月のライオン】
  10. 永世名人の資格保持者
  11. 宗谷冬司の天才感漂う名言【3月のライオン】
  12. 宗谷冬司の性格を考察【3月のライオン】
  13. 今後の宗谷冬司を予想【3月のライオン】
  14. アニメ版の宗谷冬司【3月のライオン】
  15. 実写版の宗谷冬司【3月のライオン】
  16. まとめ
ヤングアニマル連載の大人気将棋漫画にして、大ヒット実写化映画&アニメでもある3月のライオン。徹底的にリアルな将棋界を描き将棋ファンからの人気はもちろんですが、実はそれだけではなく…

将棋がわからなくても楽しめる

「駒の動かし方くらいしか知らない」、「そもそも将棋に興味がない」といったような方も虜にしてしまうのが3月のライオンの凄いところです!
その秘密は個性豊かなキャラクターであると言えます!主人公の桐山を始めとする様々かつ強烈な存在感を放つキャラクターは将棋とは関係ない部分でもみどころ満載です。
そして本記事では、強者揃いの棋士の中でも「宗谷冬司」にスポットを当てます。未だに謎が多く、ファンの間でも憶測が飛び交う宗谷冬司とは何者なのか?
主人公の桐山と同じく、中学生でプロ棋士となった宗谷。そして、プロ入り20年以上経った今もなお全く容姿が変わらないとされ、3月のライオンでは本当に怪物のような存在として君臨しています。

誰もが認める最強の棋士

宗谷は将棋界の最高位タイトルとされる「名人」であり、それだけでなく対局した棋士達はベテラン、新人問わず圧倒されると同時に魅了されてしまうような将棋を指す、歴史に名を残すような棋士です。

原因不明の難聴

宗谷は難聴を患っていて、そしてその原因は医者でさえも原因がわからないそうです。相当不憫なように思えますが、とうの宗谷は気にしていないどころかむしろ静かで気に入っているかのような素ぶりです。
将棋界におけるタイトルとはわかりやすく言うとトロフィーのようなもの。大手新聞社などが主催する大会で優勝した人間に与えられるのがタイトルであり、その大会によって「竜王」や「玉将」などタイトルの名前が変わります。

「名人」が別格とされる理由とは?

いくつかのタイトルの中でも名人が別格とされる理由の一つとして、その歴史の深さがあります。初代名人は1612年つまりは江戸時代に大橋宗桂が獲得しました。そのほかのタイトルは戦後にできたものであり、およそ300年ほど将棋界のタイトルは「名人」だけだったのです。
それと、単純に獲得の難しさもあります。他のタイトル戦は級や段位に制限がないことが多いのですが、「名人」になるにはまず将棋界のトップ10人しか入れないA級になり、さらにその中で1位になってようやく名人への「挑戦権」が得られるのです。
当然ながら、名人に挑戦して勝たなければ「名人」にはなれません。挑戦するだけでも規格外の才能と努力が必要がゆえ、名人は別格のタイトルとされるのです。
ここからは宗谷の天才っぷりがわかるエピソードをご紹介します。まずは対局中のエピソードです。3月のライオンで最も熱いシーンとも言えるプロ棋士同士の対局。そんな中で宗谷は将棋がわからない人間でも、感じるほどの才覚を魅せます

島田開を圧倒

3月のライオンの作中においては、宗谷が初めて対局したのはあの島田開でした。名人への挑戦対局で7番勝負のうち、宗谷は4連勝して自分と同じA級棋士である島田相手に完封します。
しかも最後の対局においては、島田開の勝つチャンスがあったものの宗谷の力量に圧倒された島田が見逃してあっけなく投了という形で終わりました。驚くべきことに、その対局を見ていたほとんどのプロ棋士達も島田の勝ち筋を見逃していたことです。誰もが「あの宗谷だから…」という理由で読み違えを起こしていたことが後に発覚します。

対局中に突然席をたち…

少年時代からのライバルである土橋9段との対局中、宗谷は突然席を立ち窓際に向かいます。どうやら室内に入り込んだ虫を追っ払うためであったようです。
これは自分が気になったからでなく、土橋の気が散っていたから起こした行動でした。驚くべきは土橋は決して声に出した訳でも、それらしい素ぶりを見せた訳ではないことです。
現に宗谷以外に室内にいた、記者や記録係はその虫が土橋の集中を乱していたことに気づきませんでした。宗谷だけがほんの僅かな土橋の変化を見抜いた挙句その原因を排除してあげたのです!
続いて対局外の宗谷の天才っぷりを示すエピソードです。天才というのは行動が奇天烈なものであることが多いですが、宗谷も例に漏れず突拍子も無い行動にでます。

赤ワインをこぼされても…

桐山との記念対局の前夜祭、宗谷は会場でインタビューを受けます。白いスーツに身を包み、淡々とインタビューに答える宗谷でしたが、ウェイトレスがうっかり赤ワインを盛大に宗谷にぶちまけてしまいます。
スーツが真っ赤に染まり、まるで吐血でもしたかのようなおぞましい姿になってしまった宗谷に会場は騒然となります。しかしそんな状態でも宗谷はどこ吹く風で、なんとインタビューの答えを淡々と続けたのです。いったいどういう思考回路なのか誰も理解できない存在であることがわかります。
宗谷の才覚は周囲の評価でも感じ取れます。島田との最後の対局でもそうでしたが、宗谷の強さ相手だけでなく見る者の感覚を狂わしてしまうほどの影響力を持っています。

難聴にも気づかれない…

対局中で会話することもあり、インタビューに答えることもある宗谷。難聴であるがゆえ当然そういった際に不自然な回答をしてしまうこともしばしば。
しかし、それでも宗谷の難聴は会長など一部の関係者にしか知られていません。なぜなら、難聴がゆえの不自然な回答や行動も、「天才ゆえの奇行」として片付けられてしまうからです。
天才キャラにありがちですが、宗谷もまた将棋に特化しすぎてその他が少し残念なところがあります。

生活能力ゼロ!?

宗谷はとにかくマイペース。赤ワインのエピソードでも感じ取れますが、難聴どうこう以前にかなり変わっています。例えば、気がつくとフラフラとどこかに行っては会長に探し回られたりしていたりします。
さらに突然の台風で新幹線が止まってしまった時も、ホテルの手配などは遥かに年下の桐山にリードされるような形になったりと生活能力は限りなく低そうです。
宗谷のモデルとされている人物の一人とされる羽生善治についてご紹介します。言わずとれた将棋界の伝説で、将棋を知らない人も名前だけは耳にしたことがあるであろう、正真正銘のスターです。
羽生善治を知る他のプロ棋士は、羽生善治はとにかくマイペースで周囲のことをあまり顧みない性格のようです。その才覚だけでなく、性格も宗谷と通づるものがあります。

前代未聞の七冠達成!

宗谷のモデルだけあって当然ながら羽生も名人を獲得しましたが、羽生義晴の凄さはそれだけではありません。将棋界のタイトルは全部で7つあり、そのどれか一つとるだけでも偉業とされます。
羽生は7つ全てのタイトルを獲得するという、史上初の快挙を成し遂げました!それはまさに伝説とも言うにふさわしい所業で、ちなみに3月のライオンの宗谷も同じことを成し遂げています。
同じく宗谷のモデルとなったのは谷川浩司です。羽生世代と呼ばれるツワモノ揃いの世代の代表的な棋士の一人で、羽生名人から名人を奪取したことで知られます。
さらに、谷川浩司は14歳と言う史上2番目の若さでプロ入りしたことでも知られており、こちらも宗谷との共通点であると言えます。
谷川浩司は将棋の歴史上6人しかいない「永世名人」の資格保持者でもあります(実際に冠するのは引退後)。これは「名人」のタイトルを5期にわたって保有し続けた人間にのみ送られる称号です。
前章でも述べたとおり、名人のタイトルは獲得するだけでも難しく、さらに獲得してからは、その座を狙う将棋界のトッププロ相手に挑戦される宿命にあります。
谷川は獲得だけでなく守ることも至難と言える「名人」座を守り続けた、偉業の持ち主でもあります。
3月のライオンの中でもとりわけ喋るシーンが少ない宗谷ですが、しかしだからこそと言うべきか、その発言には常人を超えた才覚を感じさせます。

「君は僕を信用しすぎた」 「…美しかったのに」

宗谷の強さに魅了され、勝ち筋を見逃した島田開に対して言った言葉です。自分のこと過大評価しすぎたがゆえに敗北した島田を責めるような一言に思えます。
そして最後「…美しかったのに」と宗谷は言い残します。もし島田が冷静なら宗谷自身が負けていたにも関わらず、そうならなかったことを悔やんでいるように聞こえます。宗谷には単純な勝敗以上に重要なモノがあるのかもしれません。
上記のようなエピソードを踏まえ、宗谷の性格を考察したいと思います。3月のライオン作中では「悪魔」だの「鬼」だのなかなかの言われようですが、実際にはそのどれも違うように思えます。

宗谷の正体は「子供」

つまるところ「将棋が大好きな子供がそのまま大人になった」のが宗谷の実態であるかと考察されます。もし、そうならそのマイペースっぷりもしっくりくるような気がします。
他にも、会長に注意されたのにも関わらずお菓子をポロポロ机に落としたりもしています。さらに、宗谷との対局中あと一歩で勝てそうなところで倒れてしまった二海堂の病床に、宗谷は封筒を届けます。それは、二海堂必勝かと思われた対局を、宗谷の逆転によって詰ませた棋譜でした。「仮に君が倒れなくても自分が勝ってた」というメッセージです。
これも将棋に関してはとにかく負けず嫌いな子供のような行動ともとれます。天才という言葉で隠された宗谷の本性が垣間見えたシーンと言えるでしょう。
では今後、宗谷はどうなっていくのか?宗谷自身の人間性は愚か過去についても詳細は明かされていないので難しいところですが、これまでを踏まえるとこういう予測もできます。

誰かに負ける…

誰かしらには、それも主人公の桐山以外の棋士に負けるのではないかと予想できます。根拠は3月のライオンが徹底的にリアルな将棋界を描いていることです。
リアルなプロ将棋界では名人であっても少なくない確率で負けます。実際3月のライオンでも宗谷の勝率は7割くらいであることが明らかとなっています。
既存のキャラクターではなく、ダークホース的なキャラクターに思わぬ敗北をきすことは十分に考えられる展開であると言えます。
アニメも大人気な3月のライオン。宗谷はその氷のような空気感が見事に表現されています。それは映像だけでなく、声優さんの演技によるところが大きいです。

性格も宗谷似な声優「石田彰」

宗谷を演じるのは名探偵コナンの白馬探やスレイヤーズのゼロスなど、様々な個性のキャラクターを演じたベテラン声優の石田彰です。
石田の声優としての演技力もさることながら、実はその性格も宗谷に似ているようです。まずランチに誘っても来ない、主役なのに打ち上げにも参加しない、声優界では恒例の新人挨拶も断るなど、とにかく人付き合いが苦手なマイペースな性格です。
しかしそれでも業界内外から愛されてしまう不思議な人で、「精霊のような人智を超えた存在」と称されるほどです。まさに「声優界の宗谷」とも言うべき存在です!
実写版3月のライオンも大ヒットとなりました。そして実写化において最も監督がキャスティングに悩んだと言わせるのが「宗谷冬司」です。

「空気感」が逸脱な加瀬亮が演じる宗谷

宗谷はとにかく冷たく透明な空気感を持っています。かといって地味ではなく独自の存在感をもつカリスマです。実写化しようにもリアルな男性には醸し出しづらい雰囲気のように思えます。
そんな難しい宗谷の実写化に白羽の矢がたったのが、「スペック」でお馴染みの加瀬亮です。そして実際にそのハマり具合は見事でした!宗谷らしく線の細い出で立ちであるにも関わらず、その「空気感」を見事に表現、着物姿も非常に色気があります。
宗谷は3月のライオンのレギュラーにおいて決して登場回数は多くなく、セリフも少ないキャラクターにも関わらず、作中における存在感は逸脱と言えます!
いまだに謎が多い宗谷名人。その人間性に関してはこれから切り込まれていくかと思うと期待せざる得ません。