【鋼の錬金術師】「お父様」の登場する「鋼の錬金術師」ってどんな作品？
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「鋼の錬金術師」は、原作:荒川弘による少年向けファンタジー漫画です。漫画本編が連載されていたのは、スクウェア・エニックスより出版されている「月刊少年ガンガン」で、2001年8月から2010年7月の9年間という長期連載でした。
また、現在の世界累計売上部数は7000万部突破を記録しており、これは日本の歴代漫画タイトルの中でもトップ20に入るほどで、出版社であるスクウェア・エニックス発行のコミックスの中では最高記録の売上部数となっております。
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【鋼の錬金術師】「フラスコの中の小人」の誕生
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「お父様」は、「鋼の錬金術師」の作中におけるラスボスであり、主人公のエルリック兄弟たちの暮らすアメストリス国を裏で牛耳っていた人物です。
「お父様」と呼ばれる存在は、もともと古代国家クセルクセスにおいて、ヴァン・ホーエンハイムの血液を元に創られたホムンクルスです。このときの姿がフラスコの中に入っている不自由な存在であったため、「フラスコの中の小人」と呼ばれていました。
「フラスコの中の小人」と呼ばれるホムンクルスは、生まれながらにして膨大な知識を持っており、自分の素体となったホーエンハイムに日夜勉強を教えます。
ちなみに、この当時のホーエンハイムは奴隷の身分であり名前がなく「奴隷23号」と呼ばれていたため、「フラスコの中の小人」が彼にヴァン・ホーエンハイムという名を与えました。
こういった経緯から、「フラスコの中の小人」は、ヴァン・ホーエンハイムに愛着を持っており、「お父様」として初めてエドワードに会った際には、ホーエンハイムに息子ができていたことを喜んでおり、エドワードの怪我を治す姿も見られました。
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【鋼の錬金術師】「フラスコの中の小人」から「お父様」に
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「フラスコの中の小人」は、フラスコの中での生活を窮屈に感じ、自由を手に入れるため、ある計画を企てます。それが、クセルクセス人全員を犠牲に「賢者の石」を錬成するというものです。
「フラスコの中の小人」は、当時のクセルクセス国が、不老不死に関する情報を求めていたことを利用し、たくみな誘導により「国土錬成陣」を作成させ、「賢者の石」を作成します。
このときの「賢者の石」は、自分とホーエンハイムに半分ずつ取り込ませます。ホーエンハイム意外のクセルクセス国の民を全員を犠牲に「フラスコの中の小人」は、自由な体と絶対的な力を得ました。
この後、ホーエンハイムとは決別し、アメストリス国の建国に大きな貢献をします。そして彼は自分の感情を切り離し、プライド・ラスト・グリード・エンヴィー・スロウス・グラトニー・ラースの順で、ホムンクルスを創り「お父様」と呼ばれる存在となりました。
実は作中、「お父様」と呼ぶホムンクルスは、ラスト、エンヴィー、グラトニーだけであり、他には「父上」、「親父殿」など様々な呼ばれ方をしています。
ちなみに、作中たびたび聞くアメストリスに錬金術を教えた「東の賢者」とは、「お父様」であり、またシン国に錬丹術を教えた「西の賢者」とはホーエンハイムであると言われています。
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【鋼の錬金術師】「お父様」の形態変化
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●第一形態
第一形態は、「フラスコの中の小人」のときの姿です。その名の通り丸いフラスコの中でしか生きれない存在で、ホムンクルス（人造人間）とは言うものの不完全なもので、黒い球体に口と目がついた姿です。
●第二形態
第二形態は、「鋼の錬金術師」の中で最も登場回数の多い姿で、壮年期のホーエンハイムの姿によく似た姿をしています。
●第三形態
第三形態は、「お父様」の本来の姿であり、全身が黒い人間のようなフォルムに体中には大小様々な目がついています。ホーエンハイムを体内に吸収しているため、お腹の部分が膨れています。
●第四形態
第四形態は、「お父様」の完全体としての姿です。その姿は、若い頃のホーエンハイムにそっくりであり、また現在のエドワードにも非常に似ています。
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【鋼の錬金術師】「お父様」の能力と強さ
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「お父様」は、「鋼の錬金術師」に登場する人物の中でまちがいなく最強です。能力としては、ノーモーションで超高度な錬金術を発動でき、しかもこれがノーコストで使えます。またこれだけでなく、自分以外の「錬金術の封印」をすることができ、エルリック兄弟たちを苦しめました。
また、物語終盤では、彼が「神の力」と呼ぶ能力を手に入れました。これにより等価交換の原則を完全に無視した錬金術を使うことができ、手のひらに擬似的な太陽を生成させ、エドワードたちを絶望させました。
また、この他にも、周囲一体を吹き飛ばす広範囲攻撃や、ホーエンハイムの攻撃や最大火力のロイ・マスタングの「焔の錬金術」すら、安々と防ぐ膜（シールド）を張るなど、まさにチート級の強さを見せました。
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【鋼の錬金術師】「鋼の錬金術師」におけるホムンクルスとは？
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「鋼の錬金術師」に登場するホムンクルスは、全員で７人おり、全員が「お父様」によって創られたた存在です。ホムンクルスは「賢者の石」を核に創られており、「賢者の石」のちからにより驚異的な再生能力を持っています。
７人のホムンクルスは、それぞれ人間の７つの欲望（大罪）の名前を与えられており、その与えられた名前に沿った性格や見た目をしています。
作中でも屈指の強敵として幾度となくエルリック兄弟の前に立ちはだかります。また、ホムンクルスの核になっている「賢者の石」は、多くの人間の命と引き換えに創られていることから、エルリック兄弟にとっても許せない存在となっています。
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【鋼の錬金術師】「お父様」の目的、「国土錬成陣」「人柱」とは？
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「お父様」の目的は、絶対的な「神の力」を得ることにあります。そのためには膨大な人間の生命が必要でした。「お父様」は、この膨大な人間の生命としてアメストリスの全国民（5000万人）の生命を生贄にしようと企てます。
またこのとき必要なものが、膨大な人間の生命のほかに「国土錬成陣」と「人柱」でした。「国土錬成陣」は作中、ホムンクルスのスロウスが長い年月をかけ、アメストリスの地下に錬金術の形をしたトンネルを完成させました。
また「人柱」とは、「真理の扉」を開けた人間のことで、5人必要としました。その選ばれた5人とは、エドワード・エルリック、アルフォンス・エルリック、イズミ・カーティス、ヴァン・ホーエンハイム、ロイ・マスタングです。マスタングは、「真理の扉」は開けていませんでしたが、「人柱」が不足していたため、「お父様」により、無理やり「真理の扉」を開け「人柱」になりました。
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【鋼の錬金術師】「お父様」がホーエンハイムと似ている理由
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「お父様」がホーエンハイムにとても似ています。これには理由があります。「お父様」はもともと、肉体を作る際ホーエンハイムの情報を使い、作成しています。
「フラスコの中の小人」から、人間としての体を得るとき、ホーエンハイム意外の人物は、「賢者の石」の生成のため生贄になっているので、他に選択肢がなかったのか、一番愛着のあるホーエンハイムを選んだのかは、定かではありません。
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【鋼の錬金術師】「お父様」の最期
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「お父様」は、「約束の日」は、アメストリス国の国民5000万人の生命と「人柱」を利用して、「神の力」を獲得します。しかし、「お父様」の計画を全て知っていたホーエンハイムは、これに対するカウンターになる錬金術を発動させます。
これにより、アメストリスの国民の魂が元に帰り、「神の力」だけが「お父様」の中に残ります。アメストリスの国民の魂（賢者の石）を失った「お父様」は、「神の力」を抑えきれずに自滅を始めます。
力を消耗し続けた「お父様」は、グリードの奮闘もあり、最後にはエドワードの一撃で身体に大穴を開けられ、そこから生じた黒い手に飲み込まれて消滅しました。
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【鋼の錬金術師】「お父様」の声優
「お父様」の声優を演じたのは、家弓 家正（かゆみ いえまさ）さんです。家弓 家正さんは、1933年10月31日生まれで、2014年9月30日に死去しています。声優業以外では、俳優、ナレーターとして活躍されました。
その渋い声質から、アクの強いキャラや、組織の権力者と言った役どころが多く、悪役としての出演した際、同業者から評価が高かったようです。
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【鋼の錬金術師】「お父様」まとめ
「鋼の錬金術師」の登場人物である「お父様」のプロフィールやその魅力、声優情報などをご紹介してきました。「お父様」のその謎めいた人物像や、悪役としての存在は「鋼の錬金術師」には居なくてはならない人物です。
「お父様」を含め、とても魅力的なキャラクターたちが多く登場する「鋼の錬金術師」をぜひ見てみてはいかがでしょうか。
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