スコッチとは『名探偵コナン』のキャラクターで黒の組織のメンバーです。黒の組織は功績や信頼を得るとボスである『あの方』から洋酒にちなんだコードネームがもらえます。とある事件がキッカケで故人となりました。

『あの方』からコードネームがもらえるということから、それなりの能力があることが分かります。少し茶色がかった髪色で顎の周りに髭を生やしていること、少し太めの眉に三白眼に近いとも言える目つき、羽田秀吉のような目じりが特徴です。

黒の組織のメンバーであるバーボンこと安室透や赤井秀一もガンダムから取った名前であることがファンの考察理由ですが、高木刑事の様に声を担当している声優の名前をそのまま使用することもあります。

本来であれば既に本名が出てきてもおかしくないのですが、いまだ出てこないと言うのは今後の物語に関わってくるため、本名を明かすわけにはいかないという可能性から、スコッチの本名は今後の物語の大きな伏線かもしれないと言われています。

スコッチとバーボンは所属は違いますが、同じ公安の同僚であったことが分かります。また、バーボンのことはバーボンの本名である『降谷』と呼んだり幼少期のあだ名である『零(ゼロ)』と呼んでいたことから、かなり親しい間柄であったことも示されているのです。

また、読者の方が原作者である青山剛昌先生にバーボンとスコッチの関係について質問したところ『幼馴染』であるということが判明しました。バーボンもスコッチのことを『アイツ』と呼んでいるくらいですので、長い付き合いであったということが分かります。

スコッチはバーボンや赤井秀一と共に行動をしていました。ファンの間では潜入捜査官である彼らが一緒に行動するという所に何か意味があったのかも、と言われています。また、組織に正体がバレたスコッチは赤井秀一に自身が潜入捜査官であることを伝えているため、スコッチは赤井秀一の正体に気付いていた可能性も挙げられているのです。

スコッチは赤井秀一の妹・世良真純に、駅で兄を見つけた世良が後を付いていった時に出会います。その際、世良はスコッチからベースを教わっていました。また、その時に世良は話してはないもののバーボンにも会っているのです。世良は当時のことを覚えていて、バーボンに会ったことがあるか聞きますが否定されてしまいます。

88巻で世良や蘭たちがガールズバンドを組もうと言う話になり、ベースをやったことがないという蘭に対して世良は自分がやろうかと申し出ます。基本的なキーしか知らないが、以前兄の友人にベースを教えてもらったことがあると言うのです。

そこへ安室透がベースを借りて弾き、この時初めて会ったはずである世良と安室ですが、安室にどこかであったことがないか？と世良は聞きます。しかし安室は今日が初めてだと否定するのです。

安室は自身がベースを出来ることに関して『君の兄の友人より上手いかどうかは、保障しかねる』といったセリフを言っており、また、世良は『兄の友人』といっただけで性別は言っていないにも関わず『ベースを教えてくれた男の顔』と言っているシーンがあります。

友人なので男性である方が確率が高いですが、男性と断言しているあたりや知っているようなセリフからして、安室は世良の言う人物が誰なのか分かっているとのではないか、と言われています。

名探偵コナン89巻ではスコッチやバーボンが世良真純に会っている回想エピソードがあります。赤井を追いかけた世良が赤井に見つかってしまい怒られ、『お金もなく帰り方も分からない』と言う世良に対して『切符を買ってくるから待ってろ』と赤井は答えます。

そして切符を買いに行った赤井の姿を見ていた世良にスコッチは『音楽が好きか』と聞き、ベースを教えました。ベースをソフトケースから取り出しても形が崩れなかったことから中にはライフルがあるということが推測できます。

スコッチのもう一人の連れであるバーボン、彼にスコッチと呼ばれていたのを世良は覚えていました。当時のことを蘭たちに話した世良は『外国人なのか』と言われるが、『日本人だった』と答えています。また、スコッチが公安警察の人間であることがバーボンの心の声で判明するのがこの89巻です。

スコッチが公安のスパイであったことはベルモットのセリフからも出てきますが、警察庁公安部という情報は安室のセリフで判明しました。また、このエピソードでは世良の兄が赤井秀一であるということが世良のセリフで確定します。

組織の裏切り者は全員本名などが判明していますが、スコッチだけは判明していません。拳銃自殺の際、スコッチは自分の胸と共に携帯を打ち抜きました。そのため、本人や仲間たちのデータは一切残っておらず、また現場に居合わせた赤井秀一はスコッチの本名をまだ聞いていませんでした。

スコッチは拳銃自殺をしたので、本来であれば自殺という報告をするはずですが、実際は赤井秀一が殺害したことになっています。組織の中で裏切り者が自殺となれば原因などが調査されてしまいますが、殺害であれば調査無しにそのまま遺体処理となるためです。

ファンの考察では、赤井は自分のことや他にも居るであろう潜入捜査官を守ろうとした、と言われています。当時、赤井はバーボンが潜入捜査官だと知らなかったのです。また赤井にとって拳銃を奪われるということはFBIとしても組織の人間としても過失になります。その事実がバレるのも避けたかったのだろう、とも考えられています。

バーボンに憎まれてしまう赤井秀一ですが、理由も無くそうしたのではなく何か考えがあったというのがファンの認識と言われており、そのことについてはのちに明かされると考えられています。

『名探偵コナン』のスコッチの声を担当しているのは緑川光さんで、今まで数々の作品で主人公や主要キャラクターを演じてきた人気声優です。また、緑川さんはスコッチを演じる以前にも、『名探偵コナン』に関わっています。

緑川さんにはちゃんとした変声期がなく、他の男性と比べても喉が平らな方であり、男らしい声から可愛いらしい声まで様々な声を出すことが出来る声優です。また、緑川さんの活動に影響されて声優を目指した若手声優も多くいると言われています。

ここまで、スコッチの正体や本名の考察、人間関係などを紹介しました。まだまだ明かされていない謎が多いスコッチですが、その他の謎と共にスコッチの謎が明かされて行くでしょう。