ブリーチの霊王の考察について
ブリーチの霊王は尸魂界の王とされていますが、あまりにも謎が多くあっさりと殺害されてしまいました。
その謎の多さゆえに色々な考察が可能ですが、ユーハバッハのセリフには核心に迫る驚くようなものがあります。
ブリーチの霊王の考察についてまとめてみました。
ブリーチの霊王についての考察１
ブリーチの霊王の正体について
ブリーチの霊王の正体について考察してみます。
ユーハバッハは滅却師の始祖とされていますが、霊王の左腕であるペルニダ・パルンカジャスが「余はもとより滅却師である」という謎のセリフを残しています。
このことを聞いた涅マユリはペルニダが霊王だった時の記憶を取り戻したか、進化したためと考えていますが、霊王が滅却師であること自体は否定していません。
霊王の左腕が滅却師だと名乗るのを恥知らずとその前に言ってはいますが。
マユリも霊王が何者なのかについて情報を持ってはいないようです。
ブリーチの小説版では霊王の代わりは滅却師でないと務まらないらしいこととユーハバッハの死体が霊王になったことが明かされています。
これらのことから霊王が滅却師であることはほぼ間違いないと考えられます。
ユーハバッハは霊王のことを我が父と呼んでいますから、霊王はユーハバッハより前の滅却師と考えられるので本当の滅却師の始祖は霊王の可能性が高いと考察できます。
ブリーチの霊王についての考察2
なぜ霊王は水晶の中に入れられているのか？
ブリーチの霊王が水晶のようなものの中に入れられている理由について考察したいと思います。
霊王はなぜか水晶のようなものの中に入っていて、鎖で吊るされています。
仮にも王と呼ばれる存在の扱いとは思えません。
このことから、霊王は水晶の中に封印され、動けない状態になっているのではないかも考えられます。
しかし、動けなくなっているのなら水晶が破壊された時に、反撃しても良さそうです。
霊王は弱っていて放っておくと死んでしまうため、水晶の中に入れて生かされているのではないかという考察もあります。
腕や心臓だけになっても生きている霊王が胴体だけでは生きていけないというのも少し妙な感じがしますが、否定する根拠もなく十分にあり得るでしょう。
ブリーチの霊王についての考察３
霊王の手足がない理由
ブリーチの霊王の手足がない理由について考察してみたいと思います。
霊王はなぜか手足が切り落とされたような状態で、水晶のようなものの中に入っています。
星十字騎士団の噂ではジェラルド・ヴァルキリーは、霊王の心臓だと言われています。
霊王には心臓もないのでしょう。
霊王の正体が滅却師の始祖だとすると、死神に拘束されていてもおかしくはありません。
霊王は本来は恐ろしく強いでしょうから、手足と心臓を奪って動けないようにしているとも考えられます。
ただし、霊王の右腕が空から降ってきたという言い伝えが残っています。
もし、霊王を動けないようにするために手足を奪ったなら、どこかに手足を閉じ込めるなりするでしょう。
何らかのアクシデントで手足が失われた可能性が高そうです。
ブリーチの霊王についての考察４
霊王は本当に尸魂界の王なのか？
霊王は本当に尸魂界の王なのかについて考察してみたいと思います。
ブリーチの霊王の正体は滅却師である可能性が非常に高いです。
そのため、死神達の上に存在として君臨しているのはかなり奇妙です。
実際、霊王は水晶に入れられて鎖で吊るされているなど、囚人か生贄のようにも見えます。
世界を安定させる楔とするため、霊王を捕らえて利用しているとも考えられます。
しかし、霊王宮にいる零番隊などは霊王に仕える存在であり、基本的に霊王に対して敬意を持っているように見えます。
何らかの事情があって滅却師の始祖を王のように扱う必要があるのかもしれませんが、少なくともほとんどの者は本心から霊王に仕えている可能性が高そうです。
霊王が本当に王である場合とそうでない場合の両面から考察してみたいと思います。
ブリーチの霊王についての考察５
霊王が本当の王だった場合の考察
ブリーチの霊王が本当に尸魂界の王だった場合、なぜ滅却師と死神が対立する状況になっているのでしょうか？
滅却師は虚に対する抗体がないため、身を守るには虚を消滅させるしかありません。
そのために世界を崩壊させる恐れがあり、死神に滅ぼされそうになったとされています。
このことについても真実なのか分かりませんが、元々霊王が死神と敵対する存在ではなかった場合ユーハバッハのせいで死神と滅却師が対立するようになったと考えられます。
滅却師が本当はどんな存在なのかは分かりません。
ただ、滅却師のユーハバッハが始祖とされていることを考えると、滅却師は霊王だけだったのではないでしょうか？
つまり、滅却師とはそもそも死神の上に立つ神のような存在だったとも考えられます。
何らかの理由で霊王の力の一部を手に入れたユーハバッハが、新たな滅却師となり自分の力を分け与えることで滅却師を増やしていったのです。
その後、滅却師と死神の間で争いが起こり対立するようになったため、滅却師の始祖である霊王が死神の上に立っているという奇妙な状態になったと考察できます。
ブリーチの霊王についての考察６
霊王が偽りの王だった場合の考察
もし、ブリーチの霊王が偽りの王だった場合、尸魂界全体を騙している黒幕がいると考えられます。
考えられるのは零番隊のリーダー格で死神たちの頭領とされる兵主部一兵衛でしょう。
一兵衛は霊王が殺された場合に備え黒崎一護を霊王の代わりにしようとしました。
霊王が死んだ際に世界を守るためには仕方ない判断といえますが、霊王に仕えているにしては判断があまりにもドライなようにも思えます。
少し寂しそうな表情をしているようにも見えるため、判断に困るところですが少なくとも一兵衛には霊王への敬意がほとんど感じられません。
一兵衛は尸魂界の全ての事象に名前をつけたとされています。
ここだけ聞くとまるで彼自身が尸魂界の神のようにも思えます。
霊王を王としなければならない何らかの事情があり、一兵衛が他の死神達を騙して尸魂界を牛耳っている黒幕という考察になります。
細部は違うかもしれませんが、可能性としては十分に考えられるでしょう。
ブリーチの霊王についての考察７
霊王はなぜ抵抗できなかったのか？
ブリーチの霊王がユーハバッハに抵抗できなかった理由について考察してみたいと思います。
霊王は手足と心臓を失った状態で水晶体の中に入れられていましたが、ユーハバッハにあっさり殺害されてしまいます。
霊王の右腕はユーハバッハを取り込もうとしたのに、頭のついた胴体は何の抵抗もしていません。
ユーハバッハが霊王のことを不全の王と呼んでいるため、霊王は抵抗できない状態だったと考えられています。
霊王は世界を安定させる為の楔のような存在として霊王宮にいますが、手足心臓のない胴体だけではほとんど戦闘能力のない抜け殻のような存在ではないでしょうか？
霊王の戦闘力は手足や心臓と一緒にほとんど失われ、胴体には世界を安定させる能力しかなかったと考察できます。
もし、霊王が完全な状態でユーハバッハに敵対した場合は、この時点のユーハバッハよりも強いのではないでしょうか？
ブリーチの霊王についての考察８
ぺルニダ・パルンカジャスは霊王の左腕
ブリーチのペルニダ・パルンカジャスは霊王の左腕として登場しました。
ジェラルド・ヴァルキリーとは異なり、外見からして左腕です。
霊王の左腕というのは間違いないでしょう。
霊王としての記憶を持っているような描写がありますが、本人は霊王ではなくペルニダだと主張していて人格は別なようです。
ユーハバッハに聖文字を与えられているため、この人格はユーハバッハの影響で発生したものではないかと考察できます。
霊王の左腕は前進を司るということで、理論上無限に進化する能力を持っています。
ペルニダは集めた情報によりどんどん進化し、どんどん強化されていきました。
また、細胞の一部から左腕の姿まで戻ってしまうため、肉片になるとその数だけペルニダが増殖することになります。
この異常な再生能力はほとんど無抵抗のまま殺されてしまった霊王には、似つかわしくない気がします。
しかし、本来の霊王はこのくらいの生命力を持っているのかもしれません。
ブリーチの霊王についての考察９
ジェラルド・ヴァルキリーは霊王の心臓？
ブリーチのジェラルド・ヴァルキリーは、霊王の心臓ではないかと疑われている滅却師です。
ペルニダとは違い人間の姿をしています。
奇跡の力を持っていて傷を負えば負うほど体が大きく強くなっていきます。
大勢の隊長格相手に壮絶なバトルを繰り広げました。
ジェラルド戦はブリーチの千年血戦篇でも、名シーンの一つになっています。
本当にジェラルドが霊王の心臓なのか確定しているわけではありません。
しかし、霊王の心臓だと噂が流れているということは、ジェラルドと同じ種類の能力を霊王の心臓が司っていると考察できます。
ただし、ジェラルドはユーハバッハに力を吸い取られて白骨化してしまいます。
そもそも、心臓が人間の姿をしているというのも妙な話です。
ジェラルドは霊王の心臓そのものではなく、心臓を取り込んだ滅却師という考察もできます。
ブリーチの霊王についての考察１０
霊王の右腕について
霊王の右腕はミミハギ様という名前でブリーチに登場しています。
ミミハギ様は東流魂街七十六地区「逆骨」に伝わる土着神とされていますが、元々は大昔に天から降ってきた霊王の右腕を神として祀ったとされています。
このミミハギ様は浮竹十四郎の肺に宿っています。
本来なら肺病で死んでしまうはずの浮竹が生きているのは、霊王の右腕のおかげということになります。
浮竹が肺病で死にかけたという話は漫画の中では登場していません。
しかし単行本の18巻で説明があり、かなり前から伏線が張られています。
霊王の右腕は静止を司るとされています。
浮竹が生きているのは、静止の力で病状が悪化しないようになっているか、命そのものが静止して死なない状態になっているのだと考察できます。
霊王の右腕は浮竹が依り代になることで霊王の命を繋ぎ止め、ユーハバッハをも吸収しようとしますが逆に吸収されてしまいました。
この時ユーハバッハが右腕に対して「霊王の右腕よ、子である私を取り込まんとするか」と言っているため、ユーハバッハの父は霊王そのものではなく霊王の右腕という考察もされています。
また、腕に霊王の意志はないのかとも言っています。
ブリーチの霊王についての考察１１
霊王の左腕から滅却師が生まれた？
もし、霊王の右腕がユーハバッハの父にあたるとするならば、霊王の体から失われた部分から死神や虚が生まれたという考察もあります。
その場合、ブリーチの作中に登場していない霊王の足から虚が生まれたということも考えられるでしょう。
ただ、それだとなぜ霊王の左腕のぺルニダが滅却師をしているのか？
ぺルニダが元より滅却師と言っていることと矛盾します。
やはり、霊王自身が元々滅却師だと考えるのが自然でしょう。
ブリーチの霊王についての考察１２
霊王の敵は死神だというセリフの謎
ユーハバッハが霊王を取りこんでいる時に霊王から黒い力の奔流が流れ出しました。
この時、ユーグラム・ハッシュヴァルトは「霊王の敵は死神達なのだから」と発言しています。
また仲間に「お前たちに危害を加えることはない」とも言っています。
霊王を殺しに来た滅却師に危害を加えず、死神が敵というのもかなり妙な話です。
ただ、霊王の力の奔流が滅却師に危害を加えないことを考えると、ハッシュヴァルトの発言にはかなりの説得力があります。
ブリーチの霊王についての考察１３
霊王の力の奔流について
解放された霊王の力の奔流は霊王宮から瀞霊廷に降り注ぎ死神に危害を加えています。
このことを素直に受け取ると霊王は滅却師に敵意がなく、死神を敵とみなしているのは間違いないように思えます。
まあ、ユーハバッハが霊王を吸収している途中で起こったことなので、本当に霊王の意志なのか断言できませんが。
とはいえ、ユーハバッハの霊王の右腕への発言を考えると、霊王が死神を敵だと考えているのは間違いなさそうです。
ブリーチの霊王についての考察１４
ブリーチの霊王の戦闘能力について
ブリーチの霊王の戦闘能力について考察してみたいと思います。
ブリーチの作中ではあっさりユーハバッハに刺された上に、操られた黒崎一護によって殺されてしまった霊王ですが元々は相当強かったと考えられます。
霊王の左腕のペルニダ・パルンカジャスや霊王の心臓と言われるジェラルド・ヴァルキリーは、護廷十三隊の死神相手に恐ろしい強さを見せました。
霊王の右腕もユーハバッハを吸収しようとしています。
これらの事実から霊王が強いことは間違いないはずです。
もし、ユーハバッハ霊王の左足と右足をその身に宿した人間なのだとしたら、残った霊王の体を吸収したに等しいユーハバッハの力は霊王と同じレベルになったのかもしれません。
少なくとも最終回近辺のユーハバッハの強さは、かなり霊王に近いものになっていると考察できます。
ブリーチの霊王についての考察１５
霊王は創られた存在？
漫画ブリーチの615話ではユーハバッハのセリフで、非常に核心に迫りそうなものがあります。
「霊王は大量の魂魄が出入りする不安定な尸魂界を安定させる為に創られた」と言っています。
これは、尸魂界は霊王が誕生するよりも、前から存在したと言っているのと同じです。
また創られたと言っているのも重要な意味があるでしょう。造られたでも、作られたでもなく、創られたと書かれています。
霊王は死神が何らかの方法で生み出した存在の可能性が高そうです。
これは、霊王が尸魂界を創造した神ではないとユーハバッハがネタばらしをしたようなものといえます。
ユーハバッハの言っていることが真実とは限りませんが、嘘を言っているとは状況的に考えづらいです。
真実の可能性はかなり高いでしょう。
霊王が手足を失っているのは何らかの理由で死神に反逆した結果、手足を失い拘束された可能性が一番高そうです。
つまり滅却師そのものが死神によって創られた存在なのでしょう。
なぜ、創られた存在の霊王を拘束した上で王として崇めているのかはわかりませんが、個人的に一番可能性が高いと思います。
ブリーチの霊王についての考察１６
ブリーチの霊王とユーハバッハの関係について
ブリーチの霊王とユーハバッハの関係はどうなっているのでしょうか？
ユーハバッハは霊王を殺そうとしていましたが、その際に霊王のことを我が父と呼んでいます。
そのため、霊王とユーハバッハは親子とみられることが多いですが、ユーハバッハは人間の子供として生まれたことが分かっています。
ユーハバッハは自分の力を分け与えた滅却師たちのことを子供と呼んでいるので、ユーハバッハ自身が霊王から力を分け与えられたような存在と考えるのが妥当でしょう。
霊王が滅却師の始祖なら力を分け与えることができるのは、自然なことだと思います。
霊王は腕や心臓が登場しているのに、両足は登場していません。
ユーハバッハは霊王の両足あるいは右足か左足を取り込んだ人間という考察も可能だと思います。
ただ、ユーハバッハは最初は無力な赤ん坊だったされているので、霊王の力の一部だけ受け取ったと考えた方が妥当かもしれません。
ブリーチの霊王についての考察１７
ユーハバッハの作ろうとした世界の謎について
ユーハバッハは霊王を殺すことで全ての存在が死ななくなる世界を作ろうとしていたようです。
ユーハバッハが霊王にとって代わろうとしていたように死神は語っていますが、そもそもユーハバッハは世界の楔を破壊することが目的だったようにも描かれています。
霊王が死んだ場合世界が崩壊してしまうかのように語られていますが、ユーハバッハの発言が真実なら霊王が生まれる前から尸魂界は存在していたことになります。
つまり、霊王のような存在がなくなったとしても世界は不安定になるだけで、滅んでしまうわけではないと考えられます。
霊王がいなくなった後の世界は、人間、死神、虚の世界が全て一つになるのではないかと考察されています。
その際かなりの被害が出そうではありますが、世界が崩壊するわけではないのだとしたらなぜ霊王が必要とされたのかは大きな謎と言えるでしょう。
ブリーチの霊王についての考察１８
霊王と王族の関係はどうなっているのか？
ブリーチの尸魂界には王族がいることが分かっており、その頂点に霊王がいることになっています。
しかし、漫画でもアニメでも王族は誰一人登場していません。
あえて言うなら霊王だけが登場している王族になるわけですが。
しかし、霊王は滅却師の始祖であることはほとんど確実で、死神によって創られた存在だとまで言われています。
尸魂界の王族の頂点というのは不自然な気がします。
霊王の誕生に王族が深く関わってくる可能性は高そうですが、考察するにも情報が無さすぎます。
案外、霊王が王族の細胞から作られたりしているのかもしれませんが、完全な憶測です。
ブリーチの霊王の考察についてまとめ
ブリーチの霊王について考察してみました。
ブリーチの中で結論が出ていないので何が真実かはわかりません。
しかし霊王の正体は元々死神によって創られた存在が、反逆して捕らえられた可能性が高いでしょう。
他にもブリーチには未回収の伏線などが多いです。
もし、続編や最終章のアニメ化などがある場合は、この辺りのことに触れてくるかもしれません。
久保帯人先生の新作読み切りでもブリーチとの関連に触れられているので、同じ世界観の新作が連載される可能性は十分にあるでしょう。
