2008年と2010年と2014年にはテレビアニメが放送されており、2009年5月には舞台が上演されました。2014年には実写映画も公開されています。それぞれのキャラにキャラソンもあり、2017年1月に劇場アニメも公開されました。

物語の舞台は19世紀末期のイギリス。執事セバスチャン・ミカエリスは、英国の名門貴族「ファントムハイヴ家」に仕え、執事としての業務はもちろん、全てにおいて完璧で知識・教養・料理・武術など多岐に渡り、完璧にこなしていました。

執事セバスチャンの主人は、幼いながら大学生レベルの知能を持つ天才実業家である、我侭で冷静沈着な領主シエル・ファントムハイヴです。二人は裏家業である「女王の番犬」として動いていました。

主人公シエル・ファントムハイヴはファントムハイヴ伯爵家の現当主です。1875年12月14日生まれで、身長は低く、とても体重が軽いです。 幼くして莫大な資産と領地を治め、玩具、製菓、化粧品などの一流メーカー、「ファントム社」の社長を務めている天才実業家です。

押しに弱い部分もあり、周りにペースを乱されることもしばしばですが、シエルの信念である「逆境に屈せず誇り高く生きる姿勢」は、セバスチャンからも高い評価を得ています。

身体が弱く喘息持ちで、猫アレルギーです。 人付き合い苦手なので、「社交界にも滅多に姿を見せないレアキャラ」と称されている一面もあります。また、「壊滅的」と言われる程、社交ダンスが苦手です。

「悪の貴族」や「女王の番犬」、「裏社会の秩序」等の通り名を持っています。

セバスチャンの左手の甲の逆ペンタクルと、シエルの右目に刻まれた逆ペンタクルは契約を交わした証となっています。シエルの左目は青碧色ですが、右目はアメジスト色のオッドアイとなっています。

この契約の証は、悪魔が獲物を見失わないようにするための印です。目立つ場所にあるほど強力な執行力を持つ事ができるようになりますが、｢悪魔から逃れ（離れ）られなくなる」というデメリットもあります。

『黒執事』における悪魔とは、人外の者であり、人間の魂を食べる生き物を指します。人間を見ると見境なく魂を食い尽くす存在です。人間を媒体にして特殊な儀式を行うことで、呼び出すこともできます。

悪魔を呼び出すためには、魂を差し出す程の覚悟が必要ですが、まれに気紛れで現れる悪魔も存在します。驚異的な身体能力で、人間を遥かに凌ぐ技を持ちますが、死者を蘇らせることや、人間を変化させ怪物にしたりすることはできません。

「死神派遣協会」から派遣されてきた死神の正体は、自殺した人間です。神と人の中立的な存在で公務員のような立ち位置になります。悪魔と同様に人間離れした肉体能力を持っていますが、人間と同じで睡眠を取る必要があります。

また悪魔は、不眠不休で活動することができますが、死神はできません。「走馬灯劇場（シネマティックレコード）」という能力を持っており、「死神派遣協会」上層部から「魂の回収リスト」というものが配布されます。

死神は、「走馬灯劇場（シネマティックレコード）」に基づいて死亡予定者を審査し、「死神の鎌」を手に持ち、魂を刈り取っていきます。

死神の鎌は、どんなものでも切り裂くことが可能な強力な武器ですが、同じ死神の武器は切れません。鎌という名前ですが、実際いには、鎌以外にも芝刈り機やチェーンソー等様々な形状のものがあります。物語中において「死神の鎌」は、悪魔を殺すことができる唯一の武器ということが示唆されています。

特にビターラビットと名付けられたぬいぐるみは、ファントム社製品の中でも一番人気の商品です。社長であるシエルと同じく、右目に眼帯をしたウサギをかたどっています。

同じ悪魔であるセバスチャンが黒を基調としているのに対して、チャールズ・グレイは白を基調とした燕尾服を着用しています。剣術が得意で、自分の事を「ぼく」と呼び、女王守護の秘書武官兼執事です。「紅茶に名がつく程の名家」の出身であり、ウェストン校の翡翠の獅子寮ＯＢでもあります。

爵位を拝命し「グレイ伯爵」となってから日が浅く、シエルに対し「ファントムハイヴ伯爵の方が堂に入ってますよ」と発言している場面もあります。飄々とした性格で、連続殺人事件編で、多くの遺体を発見するも全く取り乱すことも有りませんでした。

大食漢であり、おなかがすいたからと、セバスチャンが作っていた大きな鍋いっぱいのカレーを一人で平らげるほどです。横暴ですが、幽霊と蛇が苦手です。 また、影でシエルを「クソガキ」と呼んで、とても嫌っています。アニメでは第3期で初登場となります。

「太陽の沈まない国」と言われるほどに英国を輝かせ、歴史上最も栄えた時代を築いた英国女王です。女王としてのみならず、衣装のデザイナー、ダンスなど様々な流行の発信源となり、国民から絶大な支持を得ています。

大人しそうな見た目とは異なり、意外にキャラが濃い人物のようで、物語内では、第８期まで放送されている大人気テレビドラマシリーズの「暴れん坊伯爵」のモデルにもなったと噂されています。

命令違反にはとても厳しく、事件を利用しシエルの忠誠心を試すこともあります。見た目は少女の姿ですが、亡き夫の体に自分を接ぐことで不老不死の存在となっています。 シエルが探し求めたている黒幕であり、シエルの両親を殺した張本人です。

チャールズ・グレイと同様に、女王守護を執り行う秘書武官兼執事の職にあります。 「Wチャールズ」の一人で、自分のことを「俺」といいます。 チャールズ・グレイと同じでウェストン校 翡翠の獅子寮ＯＢです。

常に寡黙であり、「女王の命令は絶対」という信念を貫いています。 口癖は「○○が出来てこそ一流の執事」で、様々なことを完璧にこなす有能な人物です。 その真面目な風貌に似合わず可愛いらしいものが好きで、刺繍を趣味にしています。

チャールズ・グレイにはキャラソンがあり、声優の木村良平さんが歌っています。

曲名：「Crazy Tunes」　作詞：うらん　作曲・編曲：西岡和也

声優は木村良平さんです。 1984年7月30日生まれで、東京都出身です。 趣味としては読書、映画鑑賞、音楽鑑賞などです。 パスタとお酒が大好きで、現在は俳優としても活躍されています。1999年より活動しており、2012年に第6回声優アワードにて助演男優賞を受賞するなど、今後の活躍が期待される声優さんです。

『黒執事』は、大英帝国時代の貴族の衣装をモデルにした、きらびやかな衣装が多く登場することから、コスプレ人気が高い作品です。チャールズ・グレイのコスプレ衣装も発売されています。

特に、「Wチャールズ」としての相方であるチャールズ・フィップスと合わせてコスプレする方が多いようです。

いかがだったでしょうか？ チャールズ・グレイは、黒執事の中でも人気の登場人物です。アニメでは３期からの登場なので、まだまだ出番は少ないですが、これからの活躍に期待したいところです。キャラソンやコスプレ衣装なども販売されており、ファンならではの様々な楽しみ方ができるキャラクターですので、注目してみてください。原作マンガとアニメとの違いに注目してみるのも面白いと思います。