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メテオラ・エスターライヒ(妄想)の破壊力がすごい!詳細解説【レクリエイターズ】

2021.07.22

通常、退屈なだけの総集編。しかし、RE:CREATORS(レクリエイターズ)では、メテオラ・エスターライヒがナレーションを担当し、メテオラ・エスターライヒ(妄想)が登場するなど、メテオラファン必見の面白回でした。総集編の意義を考察。レクリの総集編を振り返ります

  1. みんな大嫌いなアニメ総集編について
  2. メテオラ・エスターライヒさんが語り部となったRE:CREATORS(レクリエイターズ)総集編とは
  3. 僭越ながら、才色兼備にも程がある、至高のステキ魔導師をねつ造しちゃったメテオラ・エスターライヒさん
  4. メテオラ・エスターライヒ(妄想)の声優さんは?
  5. メテオラ・エスターライヒさんの毒突きが凄すぎる被造物キャラ紹介
  6. 再び登場するメテオラ・エスターライヒ(妄想)さん
  7. メテオラ・エスターライヒさんが歌います。「World Étude」
  8. メテオラ・エスターライヒさんのアルタイル紹介
  9. メテオラ・エスターライヒさんの総集編EDテーマ
  10. メテオラ・エスターライヒ(妄想)まとめ
総集編と言えば、あまり良いイメージはないかと思います。TVアニメだと30分無駄に過ごさなければならないのだから、苦痛な上に腹が立ちます。そもそも総集編って何のためにあるのでしょうか?
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かつて、アニメの総集編といえば映画でした。「宇宙戦艦ヤマト(劇場版)」「機動戦士ガンダム」「伝説巨人イデオン」が、その筆頭です。この3作品は、アニメーションは子供向けの作品という常識を覆すイノベーションを起こし、現在のサブカルチャーの礎を築きました。当時は、お金を使ってでも総集編を観たいというニーズが強くありました。というのも、その頃はまだ、ビデオデッキが普及していなかったからです。
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その後、総集編がTV作品でも多用されるようになったのは、マンガ原作のアニメでした。単純に、アニメが原作マンガに追いついてしまって、あからさまな時間つぶしに使われるようになりました。「ドラゴンボールZ」「NARUTO疾風伝」ではおなじみでしたね。
しかし、「銀魂」「弱虫ペダル」「僕のヒーローアカデミア」といった作品から、基本2クール放送で1期、2期~と、終了と再開を繰り返す手法が、つい最近確立され、視聴者は製作サイドの時間つぶしに付き合わされることもなくなりました。
しかしながら、1クール作品でも総集編でお茶を濁されることも多くなりました。単純にアニメが増えすぎたからであり、そもそもできもしないことを請け負ってしまい、収拾が付かなくなって総集編で誤魔化すケースと、下請け会社から想定以上にクオリティーを下回ったものが返ってきて、放送を見合わせて、元請会社が作り直すための時間稼ぎとして総集編が使われるようになりました。
監督がこだわりすぎて、総集編で穴埋めして、半端な終わらせ方をして、じっくり作り込んでから、改めて放送される「ガールズ&パンツァー」のようなケースもあります。「ガルパン」は18年現在も継続される大ヒット作となりました。一概に悪いことだと決めつけるのはどうかと思われます。
昨今、総集編映画が増えています。「進撃の巨人」「甲鉄城のカバネリ」「境界の彼方」「響け!ユーフォニアム」といった劇場版総集編が何故作られるのかというと、TVシリーズを1話から観るのがかったるいというユーザー向けに作られています。ヘビーユーザー層には信じがたいことではありますが、実際に、効果と売り上げを出しており、制作側としては作る価値があります。…お金的な意味で。
TVアニメでも、2クール作品では、「さよなら絶望先生」の作者、久米田康治曰く、「だいたい13話で総集編」とのお言葉通り、折り返し地点で総集編を挟むのが通例になっています。スタッフを休ませるという意味もありますが、劇場版総集編同様、「新規のお客様を取り込む」ことが、大きな理由です。
RE:CREATORS(レクリエイターズ)では久米田康治先生のお言葉通り、第13話「いつものより道もどり道」で総集編が放送されました。RE:CREATORS(レクリエイターズ)は登場キャラクターの多い作品なので、タイミング的にはちょうどいい総集編の挿入でした。
RE:CREATORS(レクリエイターズ)の総集編は、メテオラというキャラの、あまり本編ではお見せできなかった黒い性格を前面に押し出すというカタチで、既存のファンも楽しめるよう作り上げ、さらにはメテオラ・エスターライヒ(妄想)という新キャラ?も登場するという、サービス精神旺盛な総集編となりました。
RE:CREATORS(レクリエイターズ)のメテオラさんはロリかわいいキャラでありながら、誰よりも大人で、思慮深く、人の名前を呼ぶときは「殿」をつける、言葉遣いの丁寧なキャラですが、時折見せる、ブラックな部分がありました。

この歓待の理由をお聞かせ願いたい

銃ではなく、名刺とハイヤーで迎えるべきでした

といった、自衛隊員や政府高官に対して、サラッと嫌味を言う面白かわいい部分もありましたが、毒のある部分は、あまり本編では観ることができませんでした。総集編のナレーションを担当したメテオラさんは、毒のある部分と自画自賛キャラという、本当はこんなキャラなのだろうなと視聴者なら得心できますが、物語の進行上、あまり表に出せなかったキャラ性を全面に押し出していました。
冒頭の、メテオラさん初登場のシーンから、いきなりぶっ放してくれます。セレジアと軍服の姫君(アルタイル)の戦闘に割って入ったのは。メテ…お前は誰だ!Excellent!Sexy!Glamorous!Cute!なボッキュンボンなボディーに褐色の肌のお姉さん。メテオラさんの特徴を掻い摘まんでいるだけの別人、メテオラ・エスターライヒ(妄想)さんが登場しました。
「シロツメクサ」が「アルタイル」に変貌したのを、可視化して視聴者に伝えることが目的だったのでしょう…たぶん………いや、ただの悪ふざけだと思います。ナレーターであることを良いことに、自キャラをねつ造するという早速の暴走ぶり。この総集編、只者ではないと誰もが思ったことでしょう。「僭越ながら、才色兼備にも程がある、至高のステキ魔導師…!」とメテオラさんの自画自賛。

メテオラか…

メテオラ・エスターライヒ(妄想)さんを見て、当たり前のように発せられる軍服の姫君のセリフは本編の使い回しですが、本編セリフが一気にギャグセリフになるというのは、あおきえい監督のセンスの良さを認めざるを得ません。総集編なのに、無駄に良い作画で始まるメテオラ・エスターライヒ(妄想)さんの戦闘シーン。
メテオラ・エスターライヒ(妄想)さんは、軍服の姫君を圧倒し、締めは「UFOロボ グレンダイザー」か「宇宙大抵ゴッドシグマ」のスピンソーサー的な技で、軍服の姫君をお腹から真っ二つに切断して、メテオラ・エスターライヒ(妄想)さんの大勝利。
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「かくて、世界は危うく「メテオラを讃え、彼女を模したみやげ物と祝日を作る」ことになりかけたが、これでは、伏線を回収しきれていない。と、違う。私にとってはグッドエンディングであるのだが…」
さすがに不味いと言うことで、巻き戻して、褐色でグラマーなメテオラ・エスターライヒ(妄想)から、色白でお胸がぺったんこな、いつものメテオラさんに歴史が修正されました。ちなみに仮面ライダージオウは特に何も干渉しておりません。
メテオラ・エスターライヒ(妄想)さんの声優は、通常版の水瀬いのりさんから大原さやかさんに変更されています。大原さやかさんといえば、RE:CREATORS(レクリエイターズ)の前作にあたる「アルノドア・ゼロ」でユキ姉こと界塚ユキを演じていましたので、その繋がりでキャスティングできたのかと推察します。
大原さやかさんは、声優業界にいなくてはならないお姉さん、お母さん声優としてそのポジションを確立しています。「とらドラ!」「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」では主人公の母親役で、これ以上はないほど美味しい役どころを演じたり、「3月のライオン」ではひなたの担任という、これぽっちも美味しくない役を演じたりしています。
18年だけでも「宇宙よりも遠い場所」「三ツ星カラーズ」「博多豚骨ラーメンズ」「りゅうおうのおしごと!」「フルメタル・パニック! Invisible Victory」「多田くんは恋をしない」「天狼 Sirius the Jaeger」「京都寺町三条のホームズ」「学園BASARA」「京都寺町三条のホームズ」「ゴールデンカムイ」「色づく世界の明日から」etc。すげーです!大変な出演数です。
大原さやかさんの出世作と言えば、「カレイドスター」のレイラ・ハミルトンですが、ARIAシリーズのアリシア・フローレンスや「ハチミツとクローバー」の原田理花で、きれいな年上のお姉さんキャラの基盤を揺るぎないものにしました。そんな大原さやかさんが、メテオラ・エスターライヒ(妄想)でRE:CREATORS(レクリエイターズ)に友情出演してくれました。
メテオラさんの毒突きキャラは、RE:CREATORS(レクリエイターズ)の登場被造物キャラ紹介で卍解します。第一の被害者は、鹿屋瑠偉、16歳。オリジナルロボアニメ「無限神機モノマギア」の主人公(以下略)

で、ロリコン

鹿屋の名誉のために注釈を入れておきますが、OPで1カットだけギガスマキナの手の上に立っているユイナとおぼしき女の子が映っています。鹿屋とは釣り合いの取れた年頃の娘さんでした。あえて言おう!ロリコンを悪口と定義すること自体に異議を唱えたい。続いての被害者は、弥勒寺 優夜、閉鎖区underground-dark night-のラスボス。

端的にいえば、春になるとコンビニ前に繁殖する輩…そして、大変なれなれしい

メッちんとあだ名を付けられたことを根に持っています。

黙れカマキリ眼鏡

報復に、酷いあだ名を付けるメテオラさん。

彼の坂額は、築城院真鍳に奪われた…ざまあ

弥勒寺は見た目こそあれですが、根は常識人なのですが…続いては、煌樹まみか、マジカルスレイヤー・まみかの主人公。

他にもメルト、カリン、という仲間がいる…、らしい

おざなり感パないっす。続いてセレジアの紹介。さすがのセレジアの扱いは丁寧にしてくれるのだろうと思いきや、まみかとの戦いを再放送するという、悪意しか感じられないシーンチョイス。そして、このナレーション。

セレジアの名誉の為に、言及しておきたい。フォーゲルシュバリエを持たない彼女は、今、ポテンシャルを充分に発揮できない。加えて、現実世界のダメージを最小に抑える為に、積極的に討って出る事も出来ない。少々、攻撃魔法をたしなむ程度の子供に苦戦する、歴戦の魔法騎士…などと揶揄してはいけない。一見、セレジアがダメっ子っぽく見えるけれど、これは前述の通り、セレジアのせいではない。この状況下で、彼女は最善を尽くしている

殿が抜けて呼び捨てになっています。しかも、何気にディスっているような…

ホントだよ?

念押ししないであげて!続いてはブリッツ・トーカー。

亜人や合成怪物の追跡を専門で追跡する、フラッシュライト探偵社、所属。タフガイぶった軽口を叩き…何かにつけて、暗闇から現れたがる、ハードボイルド枠。重力弾、…この攻撃は強力。

重力弾で魔法シールドごと持って行かれたシーンが流れてこのセリフ。

きれいな花とお花畑が見えたので、ちょっとダメ、マジヤバいと思った

続いては、ひよっちです。

アリステリア・フェブラリィ、ファンタジー枠。ウルトラ体育会系ゆえ、易々と築城院真鍳の姦計に嵌り、まみか殺害の犯人を私と誤認…会話の成立しない、脳筋。

アリステリアに一撃を食らわされたシーンが流れて次のセリフ。

のう…きん……

最後は真綾さんです。

そして、カマキリ眼鏡と脳筋を玩弄したこの人物こそ、夜窓鬼録の敵役として、原作第5巻のエピソード、…学園の生徒全てを死においやった犯人、築城院真鍳。

真鍳とは関わりたくない感ハンパないです。

煽り耐性には定評のある、このメテオラなのである

そして自画自賛。こんな酷いキャラクター紹介は初めてです。

こで一旦、状況を整理しましょう

メテオラ・エスターライヒ(妄想)さん再登場です。にしても肌の露出度多いな!ビリヤードのボールをキャラクターに見立てて、味方陣営とアルタイル陣営をわかりやすく紹介。’マミられた’まみかがポケットに落ちてゆく様はなんだか悲しいです。
シマザキセツナが絵師を務めた「World Étude」の絵と歌が流れメテオラ(通常版)の声優、水瀬いのりさんが歌います。

つきーあかーりーがー、せかいをーてらしてー、…なーんつって…

これ、EDの伏線です。
そしてRE:CREATORS(レクリエイターズ)のラスボスで、敵陣営の頭目アルタイルの紹介。

私たち8人の被造物を、この世界に現界させた人物こそ…アルタイル

この線の多い甲冑、アクションの邪魔でしかない膨らんだスカートと腰の変なパーツ。動かすのが、死ぬほど面倒な長すぎる髪は…特にその後ろ姿が水色の毛むくじゃらにしか見えない、まるでモップの化身である…作画スタッフの怨嗟を代弁すれば、彼らへの嫌がらせを、煮詰めて固めたようなこのデザインは、正気を疑う…このような邪智暴虐な者は、一刻も早く改心させて、ジャージの上下とサンダル履きに着替えさせるべきだと、心の底から願わずにいられない

色んな人の気持ちを代弁したメテオラさんでした。モップの化身って……せやけどっ!
EDは特別版です。ニコニコ動画ならぬハコニワ動画で生前、シマザキセツナが絵師を務めた「World Étude」の絵と歌が、今度こそちゃんと流れました。歌っているのは誰だろう?歌唱力は間違いなくある人だと思っていたら、アルタイル(豊崎愛生)でした。これはビックリです。アルタイルがメテオラの悪ふざけに参加したみたいで、良い意味でサプライズでした。
総集編の最後にメテオラさんは言います。
「しかし、総集編だということで、なにかこう…不穏な空気を感じている諸兄諸姉もいるかと思われる。だが、慌てないで欲しい。納品を落としただの、業界の危機だの、センセーショナルな言葉で煽られる昨今だけれど、それは本意ではない。」
「これは当初から予定された放送内容だから、心配は無用なのだ。そもそも本作は、多くの登場人物が入り乱れ、画面密度が濃い上、クライアントの要求度もそれなりに高い。これくらいのインターバルがないと、監督や現場Pが後半を待たずに、カスカスのミイラになってしまう。」
このセリフから窺えるのは、やはりアニメ業界の人だって、総集編を流すことに抵抗があると言うことですね。ちゃんと休んで下さい。こういう総集編なら大歓迎です!
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://twitter.com/antch/status/884721917206208512