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将国のアルタイル

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【将国のアルタイル】感想まとめ!最新巻ではどんな展開に!?

2021.06.11

戦略とアクションが魅力的な『将国のアルタイル』。マフムートは優秀で天才と呼ばれる人材ですが、未熟さから将軍を降格させられ、見聞を広げるために各地を旅します。今回は『将国のアルタイル』に関する感想をまとめていきます。最新巻の感想も記載していきます。

  1. 『将国のアルタイル』
  2. 【将国のアルタイル】主人公は17歳の将軍【感想】
  3. 【将国のアルタイル】内容について【感想】
  4. 【将国のアルタイル】絵について【感想】
  5. 【将国のアルタイル】キャラクターについて【感想】
  6. 【将国のアルタイル】まとめ
月刊少年シリウスで連載されている『将国のアルタイル』。2007年から連載されており未だに続いている作品です。絵が非常に煌びやかで繊細に描かれており、表紙に魅了されて購入した人もいるほどです。ジャンルとしてはいわゆる軍記物と呼ばれるジャンルで、大人数の戦闘だけでなく個人での戦闘にも光ものがあります。中世程度の文明が栄えた世界が舞台で、戦略とアクションが織りなすストーリーが展開されていきます。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51ocApJw4IL.jpg
主人公の名前はマフムート。過去にバルトライン帝国と自国であるトルキエとの戦争で母親を失っており、「二度と戦争を起こさない」という大志を抱いて将軍の地位に就きます。12歳で新兵学校の武術試験を首席で突破し、その後の成績も優秀。将軍になったのはなんと17歳で、軍や戦争に縁のない私たちにもマフムートの実力がいかに高いのかを理解することは難しくありません。
とはいえ他の将軍よりかは未熟な面が目立ち、将軍という立場であるにも関わらず個人的な行動をとってしまいます。実際に友人を助けるために自分勝手に行動してしまい、事態は何とか丸く収まったもののマフムートは将軍から降格させられてしまいます。その後、見識を広めるために旅に出たマフムートは旅先で起きた事件を解決しながら成長、トルキエで起きた内乱を収めて将軍へと復帰します。
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引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61qlGVLoyqL.jpg
軍記物なだけあって、作中で暗躍する存在や国ごとの思惑が交差して程よい緊張感を持たせています。トルキエの将軍たちでさえ個人で思想や用いる手段が違っており、一筋縄ではいかない展開に引き込まれる方も多いでしょう。序盤は将軍を降格されたマフムートの成長を描いた冒険譚といった面が目立ちます。その背景で動いている争いの影にハラハラさせられるでしょう。
一方で「よくある軍記物」という感想を抱いている読者もいて、絵が綺麗で買ってみたが史実をなぞるだけの展開に退屈しているというものもありました。史実をアレンジした展開と、架空の設定を生かした疑似歴史譚が期待されていましたが史実をなぞっているだけで面白みや新鮮さに欠けている面もあります。悪く言えばありふれている内容とも言えますが、見方を変えればキャッチーで取っつきやすい漫画で、軍記物を読んだことのない方が読むと違う感想を抱くでしょう。
とはいえ、最新巻では怒涛の展開が押し寄せてきて、まさに軍記物としての真価を発揮することになります。4つの勢力が争っており、トルキエとバルトライン帝国は互いの首都を包囲して今まさに首の取り合いをしているという、息を呑む展開になっています。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61z3t6iCecL.jpg
繊細かつ煌びやかに描かれているキャラクターの評価は高く、表紙を見て購入したという読者も数多くいます。血なまぐさそうな軍記物には合わないという印象を抱くかもしれませんが、逆にこの煌びやかな描写がこの世界の残酷さや厳しさを際立たせているようにも感じます。
その一方で作画安定していないという感想もありました。憶測の域を出ないのですが、作者本人が描いている部分とアシスタントが描いている部分でかなり明確な技術の差が出てしまっているようです。Twitterやコミックスの表紙からも分かりますが、本当に素晴らしい絵を描かれているのでこうした部分は非常に勿体ないように感じます。
将国のアルタイル(8) (シリウスKC)
価格 ¥ 626
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戦乱の世で、マフムートも物語開始時から将軍に就いていたこともあって、登場人物は切れ者やクセのある人物が多いです。どこもかしこも食えない連中ばかりなので、穏健派のカリル将軍が癒しです。基本的に理知的で目的のために手段を問わない人物が多いですが、大抵は国の重鎮や将軍などのポジションにいるのでそれも止む無し。むしろ各々が立場と目的を分かっているので清々しいくらいです。
だからこそまだまだ青いマフムートが豊かに描かれるとも言えます。
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以上、感想をまとめてみましたがいかがだったでしょうか?10年も連載が続いているだけあって、様々な感想が飛び交っていました。賛否両論な作品ですが絵についての評価は非常に高く、表紙や原画展は特に評価が高いです。物語も終盤を迎えて盛り上がっており、息つく暇もない展開にハラハラさせられることも間違いないでしょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://twitter.com/Altair_Kyros/status/1011427632754262016