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パプリカ

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【パプリカ】ネタバレまとめ!アニメ映画ならではの恐怖とは?

2021.06.11

原作である小説や漫画も出版されているアニメ映画“パプリカ”は、夢や心の中にいる自分との向き合い方について考えさせられ、アニメ映画ならではの恐怖も感じられる作品です。そこで今回はそんなアニメ映画“パプリカ”についてネタバレしていきます。<ネタバレ注意>

  1. 【映画版パプリカ】基本情報【ネタバレ】
  2. 【映画版パプリカ】登場人物【ネタバレ】
  3. 【映画版パプリカ】ネタバレ!アニメ映画ならではの恐怖とは?
  4. 【映画版パプリカ】ネット上の声【ネタバレ】
  5. 【映画版パプリカ】まとめ【ネタバレ】
まずはパプリカの基本情報からネタバレしていきます。
パプリカとは筒井康隆さんのSF作品で、漫画化そしてアニメ映像化された大人気作品です。
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原作である小説パプリカは女性誌「マリ・クレール」で1991年1月号から1992年3月号、1992年8月号から1993年6月号に二部に分かれて連載されていました。
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1995年にSF・伝奇小説・実話怪談等を多くコミカライズしていることで有名な萩原玲二さんによって漫画化されました。この漫画版パプリカは原作小説版パプリカに忠実に描かれています。
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2006年には本作のファンでもあり日本の漫画家兼アニメ監督である今敏さんによってアニメ映画化されました。アニメ版パプリカは原作小説版パプリカとは設定や描写において相違点がいくつかあります。
翌年2007年には自身の妊娠・出産経験を漫画にして描いた女性漫画家である坂井恵理さんも本作を漫画化しました。しかし坂井恵理さんが出版した“パプリカ~The dream-child~は萩原玲二さんの漫画版パプリカとは違い、アニメ映画パプリカのその後を描いた完全オリジナルストーリーです。
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ここではパプリカの登場人物たちについてネタバレします。

千葉敦子

精神医療総合研究所に勤める職員でサイコセラピーの第一人者の女性です。理性的で理論的な性格をしています。声優は林原めぐみさん。

パプリカ

敦子がもう1つの人格で夢の中相手の深層心理を見てあらゆる悩みを解決する夢探偵として活躍します。声優は敦子と同じく林原めぐみさん。

時田浩作

精神医療総合研究所に勤務する職員で、サイコセラピー機器開発の第一人者の天才肌で肥満体系の男性です。声優は古谷徹さん。

粉川利美

島と同級生で現役警官の男性です。過去のトラウマを解消するためにパプリカの治療をうけることになります。声優は大塚明夫さん。

氷室哲

時田の下で共にDCミニの開発を行っていた男性です。声優は阪口大助さん。

小山内守雄

精神医療総合研究所の職員の男性で、本作序盤から敦子や時田と行動を共にしています。声優は山寺宏一さん。

乾精次郎

精神医療総合研究所の理事長(原作では所長)で、下半身不随のため常時車いすで行動しているシニア層前後の男性です。声優は江守徹さん。
ではさっそく本編のネタバレをしていきます。ここからは本格的に内容をネタバレしていくので注意してください。

映画版パプリカのネタバレ

相手の夢に入り込むことでその相手の深層心理に干渉するという精神疾患に対する治療・サイコセラピーが可能となった近未来の世界がパプリカの舞台です。
敦子は研究所に勤める傍らで、時田が開発したサイコセラピー機器として活躍する夢を共有する装置・DCミニを使って精神的な問題を抱えていることを知られるわけにはいかない立場の人物に対し、パプリカとして治療を行っていました。
そんなある日のことなんと研究所からDCミニが盗まれてしまいます。他人の意識に直接関与できるDCミニは悪用される危険性が高いため、開発は凍結すべきという乾とそれに反対する島は口論になります。しかしその真っ最中に突然島が発狂し意味不明な言動を繰り返し建物から飛び降りてしまいます。DCミニの悪用が現実となってしまったのです。
島は一命を取り留めたもののこん睡状態。この事態に敦子と時田そして小山内はこの事件が起きる前に突如姿を消した氷室を怪しみ、氷室宅へ向かいました。しかしそこはすでにもぬけの殻。さらには犯人だと推測される氷室がなぜそんなことをしたか理解できず、次々と研究員たちが被害に遭い命の危険を伴う状況の中、それを軽視して自分のやりたい研究に夢中になっていることで敦子に怒られた時田は、敦子の力なしに独断で氷室の夢に入り込んでしまいます。
一方で時田が氷室の夢に入り込み飲み込まれてしまったことを知った敦子も、生気を取り戻した島の力を借りて氷室の夢にパプリカになって入り込みました。そして本当の犯人が乾と小山内であることを突き止めたのです。
自由な身体を求めて夢の世界を支配しようとする乾に苦戦するパプリカそして敦子ですが、粉川に救いだされます。粉川も小山内にトラウマを利用されて苦しみますが克服し小山内を撃ち殺します。しかしそれをきっかけに夢と現実が入り混じってしまったのです。
夢に侵食されている現実世界。敦子たちも攻撃を受けますがそこになんと敦子と同時に出現するはずのないパプリカが現われたのです。この状況をどうにかしようと協力して動き出す敦子とパプリカ。しかし正反対の性格のため意見が分かれてしまいす。そんな中黒幕である乾はこの状況を利用して自由な身体を手に入れ巨大化します。さらに敦子は夢に飲み込まれていたはずの時田に取り込まれてしまったのです。
すると敦子は乾と同様にその状況を利用して半透明な赤ちゃん姿となり乾を吸い込み始めます。そしてどんどん成長していったのです。乾を全部取り込んだ敦子は成人女性の姿になったことで、夢と現実で混とんとした世界を元に戻したのでした。

アニメ映画だからこそ表現できる恐怖

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内容をネタバレしましたがここではアニメ映画だからこそ描けた怖さについてお話します。
パプリカが独特でミステリアスな雰囲気を持ち読者を混乱させる中毒性を持っているのは、夢と現実の境目がはっきりしていないからです。アニメ映画でも原作ほどではありませんが、夢なのか現実なのかがはっきりしていません。現実にいるはずの敦子の目の前に突然現実ではありえない物や状況が出てくるのです。ぞわっとしますよね。
またアニメ映画だからこそキャラクターの声色や物音などが表現されます。アニメ映画パプリカでは人がおかしくなった時はどんな表情をしどんな話し方をするのかが一連の流れを持って耳でも目でも体感できるのです。特に誇大妄想患者の夢として出てくる人形や得体のしれない動く物体がパレードをするシーンでは狂気的で中毒性のある歌が流れています。小説や漫画のように状況を想像しながらの恐怖とは違い、アニメ映画ではキャラクターたちや物語の動きを目と耳を通して目の当たりにする恐怖が味わえるのです。
パプリカはとにかく衝撃的な映像やシーンが多いです。トラウマになったという人もいるでしょう。しかし多くはそれが中毒になります。その魅力はいくらこうしてネタバレをしても伝えきれません。
どれだけネタバレしても曲やBGMについても伝えきれません。アニメ映画版パプリカの魅力は音楽にもあるのです。
映画版のパプリカのネタバレをごしょうかいしましたがいかがでしたか?ネタバレをしましたが結末を知ったとしてもパプリカは十分に楽しめる作品です。と言うよりも文章のネタバレだけではパプリカの魅力は十分に伝えきれません。むしろネタバレを見て結末を知ったことで、物語の内容に縛られずキャラクターの表情や言動、狂気的な描写などアニメ映画で描かれるパプリカの恐怖をより体感できるかもしれません。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://pbs.twimg.com/media/C6ZJnWGUsAEzvoD.jpg