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崖の上のポニョ

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【崖の上のポニョ】死後の世界の話だった!?証拠や真相を大調査

2021.07.26

『崖の上のポニョ』は、死後の世界を描いた作品ではないか、と言われています。意味深な描写、セリフが所々に散りばめられているため、そのような考察が生まれたのでしょう。今回はこの「崖の上のポニョは死後の世界を描いた作品」説の根拠などをまとめてみました。

  1. 【崖の上のポニョ】死後の世界の話だった!?:津波の被害者がいない
  2. 【崖の上のポニョ】死後の世界の話だった!?:謎のトンネル
  3. 【崖の上のポニョ】死後の世界の話だった!?:リサや老婆たちがいた水の中
  4. 【崖の上のポニョ】死後の世界の話だった!?:意味深な言葉
  5. 【崖の上のポニョ】死後の世界の話だった!?:久石譲の発言
  6. 【崖の上のポニョ】死後の世界の話だった!?:ポニョの正体
  7. まとめ
『崖の上のポニョ』劇中、大規模な津波が町を襲ったにも関わらず、宗介が津波が落ち着いたあとに出逢った人々は皆、津波に対する恐怖心や家が沈んでしまった悲しみなどを見せません。一様に穏やかな顔をしています。いくら『崖の上のポニョ』がフィクションでファンタジーな作品だと言っても、これはあまりにも不自然ですね。宗介とポニョ、子供がたったふたりきりで保護者を探し回っているのに、止めない、保護しない、というのも違和感しかありません。
ジブリ作品において、トンネルを通ったり、雲をくぐり抜けたり、何かを「通る」「抜ける」というのは、別の世界に行ったり、物語が大きく動いたりする前のキーワードのようなものです。今回『崖の上のポニョ』でも、トンネルを通るシーンが登場しました。『崖の上のポニョ』劇中、宗介はポニョの手を引いてトンネルに入るのですが、ポニョは「ここ嫌い」と言い、奥に進むごとに身体が魚へ戻っていきます。
ポニョがこのトンネルを嫌がったのは、このトンネルを通ると自分の姿が半魚人→魚に戻ることを直感しており、その姿を宗介に見せるのが嫌だったためという説があります。ポニョは宗介が自分の全てを受け入れてくれるのか不安で、人化を解いてしまうトンネルを嫌がったのかもしれません。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51sH%2BdKbuFL.jpg
またもうひとつの説として、宗介があの世に行くのを嫌がったためではないか、というのもあります。トンネルを通った先は山上公園。山上とは、あの世を表すのではないかと言われています。そしてトンネルの入口の傍らに立つ、お地蔵様。お地蔵様は、子供の魂を救済すると言われていますね。ポニョがトンネルを嫌がった理由がどちらにしても、トンネルの先があの世であるという考えは多くの人が同じのようです。
宗介がポニョとともに行方不明になった母・リサを探し回っている間、リサは介護施設の老婆たちとともに、水中にいました。水中にいるのですが、何故かリサと老婆たちは呼吸ができており、老婆たちは元気に走れるようになり、身軽になった身体を喜んでいます。こんな不可解な現象の真っ只中にいるにも関わらず、何の疑問も抱いていないらしいリサと老婆。おかしいですよね。これはリサたちがあの世にいるという暗示なのかもしれません。
『崖の上のポニョ』のクライマックス。水中で母親と再会できた宗介。リサは宗介に「今は不思議なことがたくさん起きている。きっとあとでわかる」という不思議な言葉を告げています。これは全員が亡くなっており、5歳だった宗介にそのことを説明するには難しかったのではないか、というものと、実は死後の世界の話であったことがあとで視聴者にも理解できる、というものだったとの見方があります。
数々のジブリ音楽を手がけてきた作曲家・久石譲。彼は『崖の上のポニョ』の楽曲を作るにあたり「死後の世界や輪廻転生などの難しいテーマを投げかけながらも、子供に理解してもらえる音楽を作るには」ということで悩んだそうです。『崖の上のポニョ』劇中では、津波のせいで誰かが死んだ描写などないのに、死後の世界という言葉が出てくるのが不思議ですよね。
『崖の上のポニョ』が死後の世界を描いている、という考えの根拠のひとつに、ポニョの本名があります。ポニョの名前は「ブリュンヒルデ」。ブリュンヒルデとは、北欧神話において英雄たちの魂を主神オーディンの館「ヴァルハラ」に導く戦いの女神「ヴァルキューレ」の長女の名です。この名前から、ポニョは魂をあの世に導く存在であることが窺えます。何の意味もなくこんな大層な名前をつけるとは、考えにくいですからね。
『崖の上のポニョ』劇中、ポニョは津波とともにやってきます。津波で汚染された地上を浄化し、魂を導いてあの世へ戻っていく、死神のような存在だったのかもしれないと考察されています。
「崖の上のポニョは死後の世界を描いた作品」説の根拠などをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?正直これらの説が当たっている証拠はありませんし、真相がどうなのかはわかっていません。制作者である宮崎駿監督らが、「死後の世界を描いた」とは明言していないからです。ぜひ自分の目で『崖の上のポニョ』を見て、自分なりに解釈してもらいたいと思います。そうやって考えてもらうことこそ、宮崎駿が作品を作る目的のひとつなのではないでしょうか?
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サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71H6356tIrL._SL1000_.jpg