テニス漫画の代表作である『テニスの王子様』は、漫画家・許斐剛による作品で中学校のテニス部がメインの舞台となっています。1999年から2008年まで週刊少年ジャンプにて連載され、続編『新テニスの王子様』が現在、ジャンプスクエアにて連載されています。

超能力のような技も出てくる『テニスの王子様』は、その強さの基準も現実のテニスとは一線を画しており、そこもまた魅力となっていますね。ここでは、最新の『新テニスの王子様』での内容を含めながら、中学生のなかでは誰が強いのか、ランキング形式で紹介していきます。

名前：亜久津仁（あくつ じん）

中学：山吹中

学年：3年生

プレイスタイル：無手勝流

10位は山吹中の亜久津仁。一度はテニスをやめましたが、その実力から招待状が届き、合宿に参加しました。リョーマを倒すことばかりを気にし、テニス自体への熱量はそれほど表現されていませんでしたが、心から「テニスをしたい」と思うようになったことで、「10年に1人の逸材」と言われたその真価が発揮されることに。「新テニ」での活躍を考えても10位は高すぎることはないでしょう。

名前：仁王雅治（におう まさはる）

中学：立海大附属中学

学年：3年生

プレイスタイル：オールラウンダー

9位は立海大附属中学の仁王雅治。仁王はイリュージョンという技を持っており、他の選手の姿になり、その選手の技を使うことができます。自分よりレベルが高いと思われるキャラクターにもなれることから、その強さは相当なものだと考えられます。しかし、仁王本人の実力を考えた場合、元のレベルが高いとしても9位くらいが妥当ではないかと予想されます。

名前：不二周助（ふじ しゅうすけ）

中学：青春学園中等部

学年：3年生

プレイスタイル：カウンターパンチャー

8位は青春学園中等部の不二周助。もともと底の知れない強いキャラとして描かれていたましたが、新テニで手塚の呪縛を解き放ち、守りが中心だったプレイスタイルを少々変え、攻めることもできるように。守りが主でも強かった人間が攻めも可能になったとなれば、相当の実力を持っていると言えるでしょう。今後攻め手を増やすことで、さらなる順位アップが見込まれますね。

名前：白石蔵ノ介（しらいし くらのすけ）

中学：四天宝寺中

学年：3年生

プレイスタイル：オールラウンダー

「聖書（バイブル）」と呼ばれるほど基本に忠実なテニスを行う白石。その忠実さゆえに特出したポイントのなかった白石ですが、「新テニ」にてパワーだけアップ、スピードだけアップなど、試合中一部の要素を大きく伸ばすというプレイスタイルを確立。もともと強豪テニス部の部長ということ、すべてバランスよく平均値だった能力を、一時的とはいえすべて跳ね上げられることを考えると、8位にランクインするのではないでしょうか。

名前：真田弦一郎（さなだ げんいちろう）

学校：立海大附属中学

学年：3年生

プレイスタイル：オールラウンダー

6位は、全国大会2連覇を果たした立海の副部長・真田弦一郎。5位、6位に関しては悩みどころで、強さとしては同じくらいだと考えられますが、試合が長引いた場合、真田の持っている技のほうが体に負荷がかかること、また、真田の技は破られることも多々あることから6位という順位に。「新テニ」にて、ボールの軌道を後から変えられる技を身に付けており、それをさらに洗練し、既存の技と組み合わせることができれば、ランクアップも考えられるのではないでしょうか。

名前：跡部景吾（あとべ けいご）

学校：氷帝学園中等部

学年：3年生

プレイスタイル：オールラウンダー

5位は部員200人以上を束ねる氷帝学園中等部テニス部部長・跡部景吾。先述の通り、跡部と真田の強さは互角ぐらいでしょう。しかし、相手の死角を骨のレベルまで見透かす「跡部王国」は、高校生の毛利のように骨を外すなどしない限りは対処不可能であり、新技だけでなく、登場当初から使っている「破滅への輪舞曲」を「新テニ」でも披露していることから、彼の強さは非常に地続きで、安定したものであると考えられます。

名前：遠山金太郎（とおやま きんたろう）

中学：四天宝寺中

学年：1年生

プレイスタイル：オールラウンダー

4位は、西のスーパールーキー、四天宝寺中の遠山金太郎。技術面や心理面でいえば、おそらく真田や跡部のほうが上手だと思いますが、彼本来のポテンシャル、天衣無縫の極みを習得したことなどから4位が妥当であると考えられます。「新テニ」で、そのパワーに磨きをかけており、今後テクニックやメンタルが上昇することでトップ3に食い込んでいくのではないかと期待されますね。

名前：幸村精市（ゆきむら せいいち）

中学：立海大附属中学

学年：3年生

プレイスタイル：オールラウンダー

3位は、最強の立海で部長を務めている幸村精市。トップ3に関しては、誰が1位でもおかしくなく、また幸村は「新テニ」でも「中学生No.1」と表されていることから、トップ3入りは間違いないでしょう。公式で「中学生No.1」とされているのに、なぜ1位ではないかというと、リョーマには試合で負けていること、ドイツに渡った手塚は日本いたときと比較にならないほどの力をつけていることが理由になります。

ただ、「新テニ」にて天衣無縫の極みにならなくても五感剥奪から復活したこと、間違いなく他の中学生からは頭ひとつ抜きん出てることなどから、地力ではリョーマや手塚と同等か、より一歩前へ進んでいると考えられ、この順位はいつでも変動すると思われます。

名前：越前リョーマ

中学：青春学園中等部

学年：1年生

プレイスタイル：オールラウンダー

2位は、本作の主人公であり青春学園中等部1年の越前リョーマ。リョーマに関しては、幸村に勝利しているため1位でも問題ないような気もしますが、1軍の高校生には簡単に勝てていないことから、プロレベルの技術を身につけている手塚には追いついていないだろう、と2位という順位に。リョーマが幸村に勝ったのは、正直ビギナーズラックもあったのではないかと考えられますが、天衣無縫の極みに到達したことを考えると、幸村の上という考え方もできるのではないでしょうか。

リョーマはまだ1年生なので、現段階で勝てない相手がいる、というのはまったく問題がないことだと考えられます。彼がこれから2年、3年と成長していったときに、今現在3年生であるキャラクターの誰よりも強くなっているのではないでしょうか。

名前：手塚国光（てづか くにみつ）

学校：青春学園中等部

学年：3年生

プレイスタイル：オールラウンダー

全キャラのなかで1位だと考えられるのは、現在ドイツに渡っている青春学園テニス部部長・手塚国光。手塚はリョーマを含めた青学メンバーには負け知らずですが、他校のライバルたちには敗北ばかりを経験させられています。しかし、それにも関わらず、全国の強敵は手塚をライバルとして意識し、手塚に勝利してもなお彼の強さを侮るようなことはありませんでした。

手塚は怪我や故障、自分の勝利よりチームの勝利を望んだことで本来の力を100%出せていませんでした。そのすべてを気にせずによくなった現在、彼の強さは当初の評価通りプロ同然の全国区プレイヤーだと考えて問題ないでしょう。「新テニ」27巻の段階では、手塚が中学生全プレイヤー中1位の強さであると予想されます。

テニスの名門校である青春学園、全国大会2連覇の立海を中心に、関西大会優勝校で全国シードの強豪校であった四天宝寺、全国大会ベスト16の強豪校氷帝学園の面々が強さランキングに並びましたね。では、学校別で考えた場合、一体どこが強いのでしょうか。

残念ながら、メンバーがトップ10入りを果たさなかった比嘉中。比嘉中は他の中学に比べて全国大会の経験が少なく、まともな指導者に恵まれなかったことなどから、他より遅れをとっているようにも思えます。そんななかでも、全国大会に出場できるレベルの選手が揃っていること考えると、これからどんどん伸びていきそうですね。

メイン校のなかで、レギュラーのなかに2年が3人もいる氷帝。200人以上いる部員のなかから選ばれたメンバーだということを考えると、1人1人相当の実力者であると考えられます。しかし、氷帝の強さは現部長の跡部によるところも大きいと考えられ、全体の平均値でいうとトップ3には今一歩及ばないのではないかと予想されますね。

3年生だけでなく、2年、1年にも実力者がいる四天宝寺。ランキングには2名が名前を連ねていますね。層の厚さ、全国シードという実力を考えると、学校として相当の強さを誇っていると考えられます。それぞれ特出したものを持つ選手が多いことを考えても、立海、青学に次ぐ強さと言えるのではないでしょうか。

ランキングに3人が名を連ねており、1位と2位のキャラを有する青学。それだけで考えると、青学が1位のような気もしますが、1人1人の経験値、地力を考えた場合、まだまだ成長できる部分も多く2位ではないかと考えられます。ただ、四天宝寺と同様、2年、1年のレギュラーがいることから、選手層は厚いと言えますね。

青学同様、3名がランクインしている立海。学校として青学には2回負けていますが、レギュラー全員が全国区で手塚レベル、全国大会連覇を果たしていることを考えると、学校としての強さは立海のほうが上だと思われます。ランキングには名前が上がらなかったメンバーもU-17W杯日本代表になっており、個々のレベルの高さがうかがえますね。

今回はこのようにまとめましたが、作中では実現していない対戦も多く、また強さはその時その時の状況により変わってくるものであるため、確実なランキングではありません。誰でも1位になれる要素は持っており、日本だけでなく世界の強豪に揉まれるなかそれぞれがさらなる進化を見せていることから、どんどんその順位は入れ替わるのではないかと予想されます。他にも強いキャラクターはたくさんいるので、是非本編を読んでチェックしたいですね。