【ジョジョ】ワムウは風になった｜最強すぎる男の強さ・能力や名言・名シーン～声優も紹介

『ジョジョの奇妙な冒険』ワムウとは

「ジョジョ」界屈指の“本物の戦士”として名高い第2部の敵キャラ

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『ジョジョの奇妙な冒険』第2部に登場する敵キャラ「柱の男」のうちの1人。柱の男とは人間とは違う進化を遂げた、人間の上位種のこと。ワムウは柱の男の中では、1人メキシコで発見されたサンタナを除くと最も若く、その他のカーズ、エシディシには忠誠を誓っている様子が見られます。

また戦士としても気高い美学を持ち合わせており、カーズらにも「戦闘の天才」といわれるほどの実力の持ち主。その美学や強さを表す技や名言なども印象的で、そのため他の柱の男たちに比べて人気は高いです。また彼の最期は名シーンの一つとして語り継がれています。

年齢は第2部時点でおよそ12000歳。身長197cm、体重115kg。

アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』ワムウの担当声優

渋すぎる低音のベテラン声優・大塚明夫

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2012年から放送されたTVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』において、ワムウの声を担当したのは渋い声のベテラン声優・大塚明夫（おおつかあきお）さん。ただ渋いだけでなく、どこか禁欲的な強さを感じさせる声が、戦士としての生き方を追求し続けたワムウにぴったりでした。

大塚さんはアニメ声優としても活躍していますが、洋画の吹き替え声優としても有名です。これまでの代表作には、『ふしぎの海のナディア』（ネモ船長）、『新機動戦記ガンダムW』（ナレーション）、「攻殻機動隊」シリーズ（バトー）などのアニメと、アントニオ・バンデラスやスティーヴン・セガールなどの吹き替えがあります。

「ジョジョ」シリーズの出演者には、アニメだけでなく吹き替えでも有名な声優が多いです。

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「ジョジョ」第2部｜ワムウの技

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ワムウの必殺技といえば「闘技・神砂嵐（かみずなあらし）」。これは主人公のジョセフ・ジョースターやその相棒シーザー・A・ツェペリを差し置いて、第2部で最も有名な必殺技かもしれません。何より技を繰り出すときのポーズが印象的で真似しやすいためでしょうね。作中ではこの技について、かなり細かく描写されています。

「左腕を関節ごと右回転！　右腕をひじの関節ごと左回転！」　（中略）「そのふたつの拳の間に生じる真空状態の圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙!!」　（出典：『ジョジョの奇妙な冒険』文庫版第5巻129ページ）

詳細に説明されてはいますが、何故それで砂嵐が起こるのかは全くわかりませんね。しかしこの時のポーズはあまりに有名で、ワムウのフィギュアにはこの技のポーズとギミックが標準装備となっているものが多いです。これのないフィギュアは、売り上げも落ちそう……。ちなみにこの技、アニメではややわかりやすく描かれていました。

「風の流法（モード）」を操るワムウは他に、空気の流れと屈折を利用して自分の姿を消したり、『渾楔颯（こんけつさつ』という空気のメスで攻撃したりします。

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「ジョジョ」第2部｜ワムウとカーズ

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ワムウは赤ん坊のころ、かつて柱の男たちが属した地底の一族を全滅させたカーズとエシディシに連れられ、新天地へと向かいました。ずっと育てられた恩や刷り込みのためか、ワムウは2人には敬意を払っています。特にカーズへの忠誠心は強いようで、自ら用心棒的な役割を買って出ているらしく、3人の中では彼が真っ先に目覚め、2人を「主」と呼んで起こしています。

またカーズもワムウを戦闘の天才と認めていて、ひとたび戦闘となれば、ワムウに口出しすることはありません。それはワムウが技を磨くことに余念がなく、何があろうと戦い続けられる精神力があると信じているからです。

しかしカーズとワムウの美学はあまり噛み合っていなかったのも確か。あくまで勝ちという結果にこだわり、将来敵となる相手は早いうちに根絶やしにしておくというカーズのやり方には、過去にはワムウも従えないこともあったようです。完全にカーズの思い通りにはならなかったワムウですが、彼の死に際して割り切れない表情を見せたカーズが、ワムウを好ましく思っていたことは間違いないでしょう。

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「ジョジョ」第2部｜ワムウとエシディシ

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ワムウとエシディシの関係は、あまり原作でもアニメでも描写されていません。しかしワムウは彼をカーズと同じく「主」と呼び、敬語で接していることから、並々ならぬ敬意を払っていることは間違いないでしょう。

またカーズはエシディシを殺したジョセフに対し恨みを抱いていたようにも見えますが、ワムウはどちらかというと、1対1で戦った結果として受け入れている節があります。そしてエシディシの仇もまた、正々堂々と戦って打てばいいと思っているようです。戦いを神聖なものとするワムウらしい考えですね。

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「ジョジョ」第2部｜ワムウとジョセフ

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初めて地下遺跡で出会った時、まだ波紋の戦士として未熟だったジョセフを、ワムウは物の数ともしていませんでした。しかし予想外の攻撃で額を割られた途端に、誇りを傷つけられたワムウの闘争心に火がつき、ジョセフに勝利することに執着し始めます。

この時、ワムウの誇りを大事にする美学を表した名言がこちら。

「そしてただの人間どもなどどうでもよいのだが…　このワムウの屈辱の姿をみられたからにはきさまらも始末せねば………………ならなくなった！」　（出典：『ジョジョの奇妙な冒険』文庫版第5巻136ページ）

そしてジョセフを意識し始め、その精神に興味を持ったワムウはさらに名言を吐きます。

「そこまでズタボロになりながら今なお不敵なまなざしを持ち！ナマイキなセリフをはく！　タフな男よ！　ちっぽけな根性が実にタフだ！」　（出典：『ジョジョの奇妙な冒険』文庫版第5巻143ページ）

この2つの名言で、ワムウがどれほど戦いを神聖視し、そこに誇りを持っているかがわかりますね。これらの名言を引き出したジョセフは、人間でありながら策士としても戦士としても、ワムウと互角の存在といえそうです。

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「ジョジョ」第2部｜ワムウとシーザー

本日、シーザー・A・ツェペリ生誕100年ッ。その身尽きても、ツェペリ魂は今も『ジョジョ』の中に生き続けています。#ジョジョ展 #JOJO30th #JOJO2018 #国立新美術館 #荒木飛呂彦 pic.twitter.com/a3URcsKCSm
— 荒木飛呂彦原画展　JOJO　冒険の波紋 (@JOJOex_2018) May 12, 2018

ワムウが戦ったもう1人の波紋戦士が、ジョセフの相棒シーザー・A・ツェペリです。シーザーのことも、最初はしょせん人間レベルと甘く見ていたワムウですが、波紋を用いた計画的で臨機応変な戦い方によって一度は追い詰められたことから、彼を自分と戦う価値のある戦士として認めます。

ワムウがシーザーとの戦いに満足し、最後に送った名言がこちら。

「人間のようにセンチになったからではない…………　おれにとって強い戦士こそ心理………勇者こそ友であり尊敬する者!!　おれはおまえのことを永遠に記憶の片隅にとどめておくであろう　シーザー」　「シャボン玉のように華麗ではかなき男よ」　（出典：『ジョジョの奇妙な冒険』文庫版第6巻262ページ）

この名言には、ワムウの戦いの美学だけでなく、シーザーという男の生き様も見事に言い表されていますね。ジョセフはこの戦いを見てはいませんでしたが、シーザーとワムウが死力を尽くして戦ったことに感銘を受けたのは間違いないでしょう。