魚見ことウオミ―の本名は「魚見（うおみ）チヒロ」で、「英稜高校（えいりょうこうこう）」の生徒会長を務めている女の子です。黒髪黒目とヒロインの「天草（あまくさ）シノ」と同じ見た目はクセの無い美少女ですが、脳内はシノと同じく変態でエロキャラだったりします。

アニメでの初登場はOVAで、話数で言えば16話の「気分は青空、会長はブルー」のオープニングが最初ですが、実際は16話の中でも「桜才・英稜　学園交流会！」から本格的に登場します。

大人しい美少女といった感じで見た目的には好感が持てますが、所々で変態性が垣間見える発言が多く、同じく生徒会長で変態なシノとはすぐに仲良くなり、出会って間もなくシノから「ウオミー」と呼ばれるほど親しくなりました。

シノと意気投合したウオミーはプライベートでもシノと親交を持つようになり、もともとは学園交流会という真面目なお付き合いだったはずなのに、変態トークに華を咲かせる友達になってしまいました。

外で携帯の番号を交換した際は、ウオミ―の番号が191969であることに強い興奮と尊敬を抱いたシノはウオミーの変態レベルを高く評価しており、発情スイッチも同じであるらしく、ある意味で作中の誰よりも親しくなっていきました。

シノがしっかり者で行動的な変態美少女だとしたら、ウオミ―は大人しく真面目な変態美少女という感じで、見た目も似ているのでまるで姉妹のような雰囲気もありますね。

タカヒロとウオミーは親戚同士が結婚することになり、二人も遠い親戚同士になります。学園交流会で出会った二人が親戚同士になるとは運命を感じますね。

もともとタカヒロのことを気に入っていたウオミーは、それ以降お姉ちゃんぶるようになり、シノやスズはそんなタカヒロとウオミ―のやり取りを見て嫉妬したりショボーンとなることが増え、複雑な関係性になっていきます。

ウオミーは典型的な大人しいけど実は積極的にアプローチするタイプで、回を追うごとにタカヒロへのアプローチが強烈になっていき、準レギュラーキャラとして強い存在感を発揮していきます。

魚見ことウオミーの声優は、『化物語』のヒロイン「戦場ヶ原（せんじょうがはら）ひたぎ」や『魔法少女まどか☆マギカ』の「暁美（あけみ）ほむら」の声優を務めた「斎藤 千和（さいとう ちわ）」さんです。

千和さんは全く違う雰囲気の声を出せる声優で、ひたぎやほむらというクールなキャラクターこそ共通点があるものの、例えば『Rewrite（リライト）』の「神戸 小鳥（かんべ ことり）」なんかは全然違う声で、とても同じ千和さんが演じているとは思えない程です。

ご結婚され子供を出産されてから仕事を減らしている感じですが、今後とも実力派声優として2020年代も活躍して欲しい女性声優の一人ですね。

この手の学園ラブコメは中盤からヒロインの立場を揺るがす程の美少女キャラクターが登場することがありますが、『生徒会役員共』ではまさに魚見がそのポジションです。

魚見は大人しく真面目そうなのに変態でエロキャラという所が魅力ですが、黒髪でクールな変態キャラに惹かれるものがある人は見てほしいキャラクターですね。ある意味、現実にもいそうな内気で妄想が激しい黒髪美少女……という感じかもしれません。

魚見の登場は中盤で、本格的には２期から準レギュラーとして存在感を放ってくるキャラクターですが、徐々に出番が増えてくる存在感と圧力も彼女の魅力かもしれません。