学者も認める筋トレと音楽の関係性
ロンドン・ブルネル大学の心理学者であるkarageorghis氏は、「音楽は運動能力を向上させる合法的な薬物のようなものだ」という発言をしています。耳から入ってくる音楽のリズムが運動を司る「小脳」を刺激し、結果的に運動能力を向上させるとのことです。これはスポーツだけでなく筋トレにおいても同じで、音楽が筋トレへのモチベーションや集中力を高めてくれます。
筋トレ上級者ほど音楽でテンションを上げている
熱心な筋トレマニアの方になると、テンションを上げるためにパーカーのフードを被って、耳にはヘッドホンで曲を聴くという人がいます。実は音楽を聴きながらトレーニングをすることで、トレーニングの質が上がるという研究結果があるため、筋トレ好きな人は積極的に取り入れているメソッドなのです。100kg以上の重量を扱うような、ハードなトレーニングを真似するのは難しいですが、音楽を聴くということだけなら初心者でも明日から真似できますね。
音楽は集中力とモチベーションを高める
音楽だけを耳に入れることによって、周りの雑音をかき消し自分だけの空間を作り出します。近くにいる人の世間話で集中できないなんて悩みを吹き飛ばしましょう。さらに、好きな音楽を聴くことで、筋トレに対するモチベーションも高まります。スポーツ選手が試合の前に音楽を聴くように、筋トレを始める前に自分の気持ちを高めるのです。
筋トレ中の音楽ジャンルが何がオススメ?
トレーニング中に音楽を聴くことが良いのは分かりましたが、どんな曲を聴けば良いのでしょうか?結論から言ってしまうと、「自分の好きな曲」を聴くのが良いでしょう。ただ、色んなジャンルの曲が好きだという人や、少しでも筋トレの効率を上げたいんだという人に耳寄りな情報を教えます。筋トレ中は120~140BPM程度の比較的早いリズムの曲がオススメです。この程度のBPMの曲を聴くとこによって、筋トレの効率を最大限まで高めてくれます。
筋トレ向け音楽【洋楽】
英語で歌われているカッコイイ曲を耳に入れておくだけでも、筋トレのモチベーションが上がってくるという人も多いでしょう。少しでも効率を上げるために、筋トレを始める前から洋楽を聞いておきましょう。
「Gonna Fly Now (ロッキーのテーマ)」 - Bill Conti
ちょっと古い映画なので若い人は見たことが無いかもしれませんが、スポーツを題材にした映画で非常に有名な「ロッキー」というボクシング映画があります。映画の中で最も盛り上がる部分で流れるのがこの「ロッキーのテーマ」です。ロッキーが街の皆に支えられながら、毎日トレーニングに励んでいる様子を思い浮かべながら、自分も筋トレをすることで限界まで追い込めることでしょう。
「Pump It」 - The Black Eyed Peas
この曲も一世を風靡した自動車レース映画「TAXI」の劇中で流れたものです。どこまで突き抜けるようなノリノリの良い曲なので、筋トレ中に疲れてきたときでもモチベーションを高く保つ手助けになります。
筋トレ向け音楽【J-POP】
英語の曲だと歌詞が分からないので、どうにも感情移入しにくいという人は聞き慣れたJ-POPを選んでくたださい。自分に合う曲を選ぶことが、筋トレの効率を上げるのに役立ちます。
「負けないで」 - ZARD
今日から筋トレを始めるという人でも、プロのボディービルダーであっても、筋トレは最初から最後まで自分との戦いです。どこまで妥協せずに努力できるか、どこまで筋肉の疲れや痛みに負けないでトレーニングを継続できるか、そんな人を力強く鼓舞してくれるのがこの曲です。年齢によっては、街中でリアルタイムに聴いた人もいれば、運動会で流れていたから知っているという人もいるでしょう。
「R.Y.U.S.E.I.」 - 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
2014年に発表されてから、1年以上の長期間にわたって聴かない日は無かったほど大ブームを起こした三代目 J Soul Brothersの代表曲です。曲名や歌手名は知らないけど、リズムは聴いたことがあるという人も多いでしょう。エグザイルグループ特有のイカツイお兄ちゃんという印象があるかもしれませんが、歌詞に込められた想いは相当深いです。サビ部分の「人生一度きり~」という部分は、一度しか無い人生をどんな形であろうが全力で生き抜こうというメッセージを感じます。
筋トレ向け音楽【EDM】
リズム感が良く気分を盛り上げて、筋トレに対するモチベーションを上げてくれる音楽ジャンル「EDM」も外せません。EDMはイントロから徐々に盛り上げていき、サビ部分で踊り狂うスタイルなので、徐々にキツくなってくる筋トレにピッタリです。
「Wake Me Up」 - Avicii
EDM=クラブミュージックなので、どうしても怖いイメージを持ってしまいますが、Aviciiの曲は軽やかなボーカルが主体の曲調です。出来ればジムに向かうタイミングに聴くことで、これまでの日常を忘れてトレーニングの世界に集中させてくれるでしょう。人によってはリラックスを感じることもあるリズムなので、筋トレ前のウォーミングアップや終わりにクールダウンの効率を上げてくれるかもしれません。
「Summer」 - Calvin Harris
世界最高のDJと呼ばれるCalvin Harrisの代表曲である「Summer」は、筋トレに適したリズムである128BPMで構成されています。ペースが下がってきてしまう筋トレの終盤に合わせて聴きたい曲ですね。非常にテンポが良い曲なので、ジムで杞憂に踊りだしてしまわないように気をつけてください。
筋トレ向け音楽【HIPHOP】
HIPHOPが筋トレのモチベーションを上げてくれるのは説明不要でしょう。歌う人もマッチョな人が多いですし、曲のリズムや重低音も筋トレにマッチします。英語の歌詞を覚える必要はありませんし、歌えなくても全然OKです。リズムに乗って筋トレの効率を上げるのが目的ですからね。
「Ni**as In Paris」 - Jay-Z & Kanye West
Jay-ZとKanye Westという、HIPHOP業界の重鎮がコラボした曲のBPMは140。ラップの中でもかなりテンポが速い曲になっています。タイトルからして非常に過激で、歌詞も子供には絶対に聴かせられないでしょう。ただ、このように悪そうな雰囲気って、男の子なら一度は興味があったのではないでしょうか?アメリカのラッパーになったような気分でモチベーションを高めていきましょう。
「Without Me」 - Eminem
黒人が多いHIPHOP業界において数少ない白人ラッパーの成功者「Eminem」。出来れば彼の自伝映画「8mile」も見て、どれだけ厳しい戦いを生き抜いてきたのか知って欲しいところです。いわゆるオラオラ系のラッパーと歌うシンガーの中間のような曲調なので、テンポ良く筋トレを進められること請け合いです。ノリノリになって、気分も効率も最高なトレーニングのお供にいかがでしょうか。
「Where The Hood At」 - DMX
曲名は知らなくても一度はこのリズムを聴いたことがあるでしょう。タンクトップを着て胸には大きなドッグタグをぶら下げる、頭はスキンヘッドにツバが平らなキャップを斜めに被る。今ではそうそう見かけない古き良きB-BOYの姿がPVに収められています。タンクトップを1枚で着ても恥ずかしくない厚みのある上半身を目指していきましょう。
筋トレ中に好きな音楽を聴くだけでもOK!
この曲を聴いたらモチベーションが上がりそうだと思える一曲はありましたか?もちろん、この記事で紹介した曲だけでなく、自分の好きな曲であればどんな曲でも構いません。それが演歌であろうと電波ソングであろうと、気分を高めてくれそうな曲を選んでみてください。スマホとイヤホンさえあれば一気に集中力が高まるので、これまでは何も聴かずにトレーニングをしてきた人も、次のトレーニングから是非音楽という最高のサプリメントを筋トレに取り入れてみましょう!