「ONEPIECE(ワンピース)」とは?
「週刊少年ジャンプ」で連載中の大人気マンガ!
「ワンピース」はアニメ界でその名前を知らない人はいないくらいメジャー級の作品です。作者は尾田栄一郎さんで「週刊少年ジャンプ」にて1997年から20年以上連載されています。2018年6月時点で第89巻まで刊行されており、実は2016年に完結を迎えた「こちら葛飾区亀有公園前派出所」に次ぐ長期連載となっています。
単行本の売上も数々の記録を打ち立てており、日本国内の累計発行部数は漫画部門でトップである3億6000万部を突破、海外を合わせると4億3000万部を超えており、今や日本だけでなく海外でも大人気の作品です。ちなみに「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定もされています!
モンキー・D・ルフィが海賊王を夢見て仲間と共に世界をまたにかける!
ワンピースは海賊王を夢見る主人公・モンキー・D・ルフィが海賊として多くの仲間達と世界を巡るバトルアドベンチャー作品です。実際の史実や今でも存在する海賊を題材としたファンタジー要素の強いストーリーとなっており、度々起こる壮絶なバトルや感動を呼ぶ仲間との絆が非常に人気得ており、20年以上勢いを落とすことなく人気を誇っています。
ルフィをはじめ数多の海賊達が「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を探す物語は作者いわく、もう折り返しを迎えているとのことで現在は様々な伏線回収や新たな事実が明かされるなど、さらに見逃せない内容となっています。
【ワンピース】モンブラン・ノーランドとは?
モンブラン・ノーランドは400年前にルブニール王国で探検船提督を務めていた人物で、ルフィ達が作中で出会うモンブラン・クリケットの先祖にあたります。ノーランドもクリケットのように頭に「栗」が乗っています。
詳細は後述致しますが、作中の民話『うそつきノーランド』のモデルとなった人物で、嘘のように過酷な冒険を経験した冒険家であり、植物学者でもあります。ちなみに誕生日は10月9日です。
【ワンピース】モンブラン・ノーランドの性格
「嘘つきノーランド」という異名とは裏腹に、命を懸けて真実を語るなど道徳を重んじる非常に礼儀正しい人物です。そのため、周囲や部下から慕われており、冒険の途中で出会った人たちにも最終的には友好関係を見事に築いています。
【ワンピース】モンブラン・ノーランドは北海民話『うそつきノーランド』のモデルとなった人物
モンブラン・ノーランドはワンピース作中で登場する架空の北海民話『うそつきノーランド』のモデルとなった人物です。『うそつきノーランド』は北の海(ノースブルー)では知らない者はいないとされるほど有名な絵本です。
ストーリーは実在したモンブラン・ノーランドの生き様が反映されているのですが、権力者によって事実が捻じ曲げられているため、結果として真実を知らない者からしたら「ノーランド」は嘘つきでどうしようもない人物の象徴になってしまっています・・・。
【ワンピース】北海民話『うそつきノーランド』の内容
北海民話『うそつきノーランド』の内容については原作第25巻で公開されているのでご紹介いたします。
『むかしむかしのものがたり
それは今から400年も昔のお話
北の海のある国に
モンブラン・ノーランドという男がいました
たんけんかのノーランドの話はいつもウソのような大ぼうけんの話
だけど村の人達にはそれがホントかウソかもわかりませんでした
あるときノーランドは旅から帰って
王様にほうこくをしました
「私は偉大なる海のある島で山のような黄金をみました」
ゆうきある王様はそれをたしかめるため2000人の兵士をつれて
偉大なる海へと船をだしました
大きな嵐やかいじゅう達との戦いをのりこえて
その島にやっとたどりついたのは王様とノーランドそしてたった100人の兵士達
しかしそこで王様たちが見たものは何もないジャングル
ノーランドはうそつきの罪でついに死刑になりました
ノーランドのさいごの言葉はこうです
「そうだ!山のような黄金は海にしずんだんだ!!!」
王様たちはあきれてしまいました
もう誰もノーランドをしんじたりはしません
ノーランドは死ぬときまでウソをつくことをやめなかったのです』
事実を元にしたとされている『うそつきノーランド』ですが、実際の裏話は意図的に隠されているため読んだ人々は文字のまま「ノーランド」という人物を評価するよう誘導されています。
【ワンピース】モンブラン・ノーランドのジャヤでの活躍
モンブラン・ノーランドは約400年前、ルブニール王国から遠く離れた「ジャヤ」の地に辿り着きました。ジャヤでは「樹熱」という奇病が流行っており、それを鎮めるため原住民・シャンディアたちは神への儀式を行おうとしていました。
その儀式というのは、神に人間を供物として差し出し祈るというもので全く根拠もなく、それを見たモンブラン・ノーランドは怒りを露わにし宗教儀式を邪魔します。それだけではなく、神と呼ばれる存在を殺してしまいます。
当然神を信じ古来から儀式を行ってきたシャンディアとノーランドは一触即発状態になるのですが、シャンディアの首長がノーランドの真剣さを感じ取り、神を殺した落とし前として1日で「樹熱」を抑えるよう猶予を持たせます。
その後、ノーランドは多くの困難にぶつかりながらも見事ジャヤに蔓延していた「樹熱」を食い止めることに成功し、シャンディアの民たちと無事友好関係を築き上げていきます。
【ワンピース】モンブラン・ノーランドの処刑の真実
国王を連れて再びジャヤに降り立ったが・・・
モンブラン・ノーランドはルブニール王国に帰還した際、国に前述のジャヤで黄金郷を見たことを報告しました。この報告を受けた国王と大臣は驚きつつもニヤリと顔を合わせます。
ノーランドは国王から黄金郷に案内するよう命令され、準備が整った5年後に国王を連れ過酷な旅の果てにジャヤに再び足を踏み入れます。しかし、そこには黄金郷どころか先住民・シャンディアの姿もありませんでした。
黄金が目当てだった国王は激怒し「虚言の罪」でノーランドを捕まえ、さらには処刑してしまいます・・・。このエピソードからモンブラン・ノーランドは国から「噓つきノーランド」として汚名を着せられてしまうのです。
なぜシャンディアは消えた?
実はノーランドが国王と共にジャヤに訪れる1年前、突き上げる海流(ノックアップストリーム)により黄金郷を含むジャヤの大陸半分が上空に打ち上げられ、空島に定着していたのです。
しかし、そんなことは知るよしもないノーランドは驚愕し、国からは「元々黄金郷があったというのは嘘だ」と決めつけられ、さらには偽の証言をさせるための仕込みまでされ「噓つき」として処刑されてしまいました。
無念のまま処刑されたうえに一族は国を追われてしまうのですが、モンブラン・ノーランドが正直者であることを知っている一族は決してノーランドを恨んだりすることはありませんでした。
【ワンピース】モンブラン・ノーランドの親友・カルガラ
カルガラはノーランドが最初にジャヤを訪れ「樹熱」を食い止めたことで仲良くなったシャンディアで、後に親友となる存在です。
一時、祖先の魂が宿るとされる神木をノーランドが切り倒したことで決別するのですが、その理由が疫病を防ぐためと知り和解します。
【ワンピース】モンブラン・ノーランドの子孫であるモンブラン・クリケット
モンブラン・クリケットはノーランドの子孫で、400年経った今もノーランドが語ったジャヤや黄金郷が真実であることを証明しようとしています。
その後、空島でのルフィ達の活躍によりノーランドが正直者であったことを証明する鐘の音を聞き届けることになります。
【ワンピース】モンブラン・ノーランドの強さ
海王類や巨大な数十メートルクラスの大蛇を倒したり、戦闘民族である親友・カルガラと互角に剣を交えるなど、さすが過酷な冒険を経験していることもあり戦闘能力はかなりのものです。
また、生命力も並外れたレベルで地割れに飲み込まれた際にもしっかりと意識を保っていました。
【ワンピース】モンブラン・ノーランドはトンタッタ族のヒーロー!
モンブラン・ノーランドは過去にドレスローザ・グリーンビットにある「トンタッタ王国」に訪れ、密猟者たちの手から小人であるトンタッタ族を助け出しました。それ以来、ノーランドはトンタッタ族からヒーロー扱いされれるようになりました。
ノーランドは植物学者としての一面もあり、訪れた島々ではその気候などにマッチした植物をプレゼントしたり、逆にその島特有の植物の種を貰うこともありました。そして、「トンタッタ王国」ではカボチャを貰っており、それが後に空島に伝来され空の騎士ガン・フォールの好物となるという裏話があったりします。
【ワンピース】ヒーローチーム『ウソランダーズ』とは?
『ウソランダーズ』とはウソップがトンタッタ族の警戒を解くために得意の嘘で考えたヒーローチームの名前です。前述の通り、モンブラン・ノーランドは過去の行いからトンタッタ族に英雄扱いを受けており、彼の銅像を作るほどです。
そのため、ウソップは自分たち麦わらの一味は実は「ノーランドの子孫」で「ウソランド」と名乗ることでトンタッタ族と共同戦線を張ることができるようになりました。
ちなみにルフィは「ルフィランド」、ナミは「ナミランド」など名前と「ランド」を組み合わせた偽名を使っているのですが、ブルックは「ホネランド」になっています(笑)
【ワンピース】モンブラン・ノーランドの名言集
「海へ乗り出した 探求家や研究家達への これは侮辱だ!」
災害が起きた際に神へのお供えとして人間を差し出す儀式にノーランドが侮辱だと怒りを露わにしたシーンです。人の命を犠牲にしても結局は運任せであり優しく強い彼は許せなかったでしょう。
「私は6年前 “偉大なる航路”のジャヤという島で 巨大な黄金都市を見た 黄金郷は存在する」
モンブラン・ノーランドは最期の最期まで自分が見たこと知ったことを真実として訴えていました。ジャヤでは多くの人々を助けかけがえのない友までできたのに、運命のいたずらか策略かは分かりませんがルフィ達が空島に行くまで汚名を着させられるとはあんまりですね・・・。
【ワンピース】モンブラン・ノーランドの声優情報
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アニメ版「ワンピース」でモンブラン・ノーランドのCVを担当しているのは大塚芳忠(おおつかほうちゅう)さんです。「大塚芳忠」は本名で実際は「おおつかよしただ」とお読みするそうなのですが、「ほうちゅう」と呼ばれることが多かったために現在は芸名として使っているそうです。
ワンピース作品ではモンブラン・ノーランド役以外にも劇場版『ワンピース FILM Z』の黒腕のゼファー役としても参加されています。
フィギュアーツZERO ゼット
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¥ 4,522
モンブラン・ノーランド役やゼファー役以外には、「スラムダンク」の仙道彰役や「NARUTO」の自来也役、「銀魂」の阿伏兎役などで活躍されています。
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¥ 12,400
【ワンピース】モンブラン・ノーランドに関するまとめ
今回は「ワンピース」に登場するモンブラン・ノーランドについてご紹介いたしました。
作中では「噓つき」という汚名を着せられて無念な死を遂げているのですが、一族はノーランドを数百年経った後も信じ続けており、数百年越しに叶った約束の鐘の音が感動的でした。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。