ニジュールとはどんな国?
西アフリカに位置するニジェールの正式名称は、「ニジェール共和国」となります。首都はニアメです。サハラ砂漠の内陸部にあるニジェールは隣のはナイジェリア、アルジェリア、マリ、チャド、ベナン、リビアと国境を接しています。ニジェールは日本の面積の3倍もあり、多くをサハラ砂漠が占めています。
ニジェールでは農作物が産業となっていますが、雨が少なくまたインフラのために安定をした収入ができないため、世界でも貧困の国として知られています。人口の半分以上は1ドル以下の生活をしなければならず、食料にも有りつけない状況となっているのです。
ニジェールはフランスの植民地だったために、公用語は「フランス語」が話されています。ニジェールの人々の多くはイスラム教徒となっており、毎日お祈りを1日に5回ほどしているのです。ニジェールの人たちは、ハウサ族やソンガイ族の黒人が多くの割り合いを占めています。
ニジェールの気候、ベストシーズンはいつ?
西アフリカにあるニジェールの気候は、大きく2つに分けられます。北部には砂漠があり、南部はサバンナ気候です。砂漠気候は最高気温が40度を越す日が続き、過酷な暑さとなりますので熱射病対策が必要です。雨もめったに降ることのない北部です。
ニジェールの首都のニアメは6月〜9月が雨季のシーズンとなりますが、日本の梅雨のように雨が降り続くことなまずありません。乾季のシーズンは逆にジメジメとした蒸し暑さが続きます。ニジェールのニアメは年間を通して最高気温の平均は35度前後、最低気温は20度前後と過ごしやすいです。
ニジェールの治安は悪い?
続いて西アフリカのニジェールの治安についてお伝えします。首都ニアメではスリ、置き引き、強盗事件などが多発しています。女性に限らず夜遅くに出歩くことは危険ですのでやめましょう。ニジェールではデモが頻繁に起きますので、身の安全のためにも集会場、デモをしている場所へは近づくことのないようにしてください。
ニジェールの北部では、イスラム過激派、テロ組織がおり、外国人を狙った誘拐事件も起きています。治安が悪いエリアですので行くことのないようにしましょう。
ニジェール中部,北部及び西部においては,イスラム過激派組織等による外国人を対象とした誘拐事件が度々発生しているほか,隣国マリの北部を事実上制圧していたイスラム過激派組織等に対して,フランスをはじめとする国際社会が武力介入を行ったことから,同組織等は,その報復として,マリやその周辺国においてテロ事件や誘拐事件を起こしており,この影響を受けて,ニジェール国内においてもテロの脅威が高まっています。また,ニジェール南東部では,ナイジェリア北部を拠点とするイスラム過激派組織ボコ・ハラムが越境し,テロ行為を度々行っている状況にあります。
ニジェールの治安・外務省からの情報
続いて西アフリカのニジェールの治安をお伝えします。外務省からの情報によると、ニジェールには『危険レベル4』が発令されています。レベル4とは、「退避してください。渡航はやめてください」という避難警告となります。ニジェールと国境を接しているマリ、リビアにイスラム過激派がおり治安がとても不安定となっています。
ニジェールの首都ニアメには、外務省からの危険レベルは2となっています。レベル2は、「不要不急の渡航はやめてください」となります。
ニジェールへ観光へ行く場合には、デモ、テロなどの最新の情報をいち早く手に入れて身の安全を守りましょう。治安面が悪い国ですので、気を緩めることなくいきましょう。
ニジュール・外務省海外安全公式サイト
外務省・たびレジ公式サイト
外務省・たびレジ公式サイト
ニジェールの観光スポット①アガデス歴史地区
続いてご紹介する、アフリカのニジェールの観光スポットには、「アガデス歴史地区」をおすすめします。ニジェールの北部最大の都市は『アガデス』となり、世界遺産には”アガデス歴史地区”として登録されています。見どころは高さが27メートルにもなる、グランドモスクとなりどの場所からでも見ることができ、町のランドマーク的存在ともなります。治安に気をつけて散策をしてみませんか。
ニジェール観光地情報
*観光名所:アガデス歴史地区
*住所:Agadez,Niger アフリカ
ニジェールの観光スポット②アイル・テネレ自然保護区
続いて西アフリカのニジェールの観光スポットは、「アイル・テネレ自然保護区」をおすすめします。アフリカには数多くの自然保護区がありますが、このニジェールのは最大規模を誇ります。アイル・テネレ自然保護区には約350の植物、160種類の鳥、哺乳類約35頭、またニジェールの固有種、絶滅危機の動物がいます。世界遺産に登録されている自然保護区、ぜひ足を運んでみましょう。
ニジェールの観光スポット③テネレ砂漠
続いて西アフリカのニジェールの観光スポットは、「テネレ砂漠」をおすすめします。美しいどこまでも続くテネレ(サハラ砂漠)。ニジェールの北からチャドの西部まで40万キロを超えている広大なサハラ砂漠です。夏場の暑い時期は42度を超えます。
サハラ砂漠、テレネで有名なのは、「テレネの木」です。何もない砂漠にただポツンと1本だけ立っていた木を指します。この木以外は何も植物が生えていないのです。残念ながらアフリカ人のドライバーに倒されてしまい、今現在はモニュメントが立っています。
ニジェールの観光スポット④グランドモスク(Grand Mosque of Niamey)
続いてご紹介するニジェールの観光スポットは、「グランドモスク(Grand Mosque of Niamey)」です。ニジェールの首都ニアメにある最大級のモスクとなっています。イスラム教徒が人口の80%を占めているため熱心にお祈りする姿を見ることができるでしょう。
ニジェールのグルメとは?
ニジェールのグルメをお伝えしていきます。「キリシ」と呼ばれる羊の肉から作ったニジェールの特産物となります。羊肉を天日干しして作られています。そして代表的なお菓子となる「ファリマサ」は、小麦粉を油で揚げて、辛いソースや砂糖をつけていただきます。
ニジェール旅行での注意点とは?
ニジェールの衛生状態は都市部でも悪いのです。ホテル、レストランであっても氷水を飲むことのないようにしてください。生の野菜、魚などは寄生虫の恐れがありますので必ず火が通ったものをいただきましょう。
ニジェールは、「黄熱病感染リスク国」のある国ですので必ず入国の10日前までに、黄熱病予防接種を打たないといけません。またサハラ砂漠では、髄膜炎菌性髄膜炎の感染にも気をつけましょう。さらにニジェールではマラリア流行の国ですので蚊に刺されないように中袖長ズボンを着ましょう。長期で滞在される方は医者の指示に従い、マラリアの予防薬を飲みましょう。
ニジェール・まとめ
いかがでしたか。西アフリカのニジェールには美しいサハラ砂漠に自然保護区があり、大自然を満喫することができます。しかし治安がとても不安定なために十分な注意が必要となります。衛生面にも気をつけないといけないですね。ニジェールに入国するには、査証(VIZA)が必要となります。2019年11月現在、外務省からは危険レベルが発令されています。海外協力隊などで行かれる方は細心の注意をしてくださいね。