ヒールはなぜ痛くなるのか
体重が前にかかる歩き方をしている
つま先に体重がかかる歩き方をしていませんか?猫背気味で前のめりな歩き方をしていると、つま先に体重がかかります。体重がかかり過ぎたつま先が靴の中で変形して痛みの原因になります。ひどい時には外反母趾などの病気にもなります。親指の付けねが腫れたり外に飛び出てしまったり、親指の先が曲がってしまったりします。また、足の前面の筋肉に負担がかかるので慣れないうちは足全体のバランスがおかしくなり、痛みの原因になります。
合っていない靴を履いている
靴が合っていなのかもしれません。履いた時に足の指が自然に伸びる靴を選ばないと、靴の中で足の指が無理な形に圧迫され、その時間が長引けば長引くほど体に負担がかかります。
足がむくんでいる
夕方に靴がきつくなるのなら、足がむくんでいるのかもしれません。立ち仕事や同じ体勢での作業が続くと、体の血流が悪くなり足に水がたまりむくみやすくなります。靴がきつくなり、足が圧迫されて痛みを生じやすくなります。
扁平足になっている
土踏まずの部分に痛みを感じるのなら、扁平足になっているのかもしれません。ヒールでの歩き方は足の指で地面を蹴って歩く歩き方とは異なるために足の指の筋肉が衰えてしまう事があります。足の指の筋肉が衰えると土踏まずがだんだんと無くなっていきます。すると足にかかる負担が増し足に痛みを生じます。
足底腱膜炎になっている
足にぴりっと痛みを感じたり、筋肉がつったような痛みを感じるとしたら、足底腱膜炎になっているのかもしれません。かかとから足の先にかけて足底腱膜という腱があります。土踏まずがこの腱にかかる衝撃を和らげるクッションの役目をしているのですが、土踏まずが衰えるとこのクッションが無くなるのと同じ状態になります。このため、歩くたびに足に痛みが走ります。
痛くないヒールの歩き方の方法
ヒールでの正しい歩き方のメリット
ヒールで正しい歩き方をすると、まず姿勢が良くなります。正しい姿勢で立ち歩きする事で前のめりの歩き方ではなくなるのでつま先に負担が行かず、足が痛くなりません。お腹やお尻の筋肉も使い、スタイルアップ効果にもなります。
お腹から下を足と考える
腰やお腹から足のつま先までを「足」と考えながら歩く事を意識しましょう。長い足だと考えます。すると実際に見た目も変わり、足が長く見えます。
姿勢を良くする
お尻から頭までを意識して背筋を伸ばしましょう。
内くるぶしを見せる
内くるぶしを見せる事を意識しましょう。足を前に出す時に、その足の内くるぶしが外に見えるようにします。内くるぶしを見せると、姿勢が良くなり美脚に見えたりもして、立ち姿が非常に美しく見えます。内くるぶしを見せない内股の歩き方をしていると、腰痛や骨盤のゆがみなどの原因になり、捻挫などもしやすくなります。
一本の線の上を歩くように意識する
前に出ている足のつま先の前に、後ろの足を前の足のひざをこするように動かし、内くるぶしを外に見せながら前に運び、かかととつま先を着地させます。この時、一本の線の上を歩くように意識しましょう。
つま先とかかとを同時につける
足を前に出して地面に着ける時は、つま先とかかとが同時に着くようにしましょう。かかととつま先が同時に着地する事で、ヒール独特の大きな音防止にもなります。また、着地の際はひざを伸ばすように気をつけましょう。ひざを曲げるのは足を前に出す時だけにしましょう。ひざを曲げたまま歩く姿は太ももが太く見えると共に足が短く見えます。ひざを伸ばすように気をつける事で頭と体が上下に動かず、綺麗な軌道を描きます。その動きは足を長く見せる効果もあり、お尻やお腹にも力が入るのでシェイプアップにもなります。
痛くないヒールの選び方・ヒールの高さ
自分に合ったヒールの高さの計り方は、まず素足でつま先立ちをします。足の指の全部が地面に着いている状態で、つま先立ちしているかかとの高さを計ります。これが自分に合ったヒールの高さになります。
痛くないヒールの選び方・どんな靴を選ぶか
安定感のあるものを選ぶ
ヒールに横幅があり、安定感のある高さのものを選びましょう。
ふらふらしないものを選ぶ
歩いてみてふらふらしない靴を選びましょう。
足の指が自然にしていられるものを選ぶ
靴の中で足の指が無理なく伸びていられる靴を選びましょう。靴を履いた時につま先が曲がってしまう靴は避けましょう。靴擦れやタコやマメの原因になります。足の指が丸まってしまう靴は長時間歩く事に向きません。すぐに痛くなってしまいます。
ベルト付きやストラップのものを選ぶ
ヒール初心者はベルト付きのものやストラップのものを選ぶようにしましょう。歩く時に脱げそうになったり浮いてしまう事を防ぎます。まだヒールに慣れていないうちはストラップやベルト付きのものを選ぶと足がしっかりとホールドされて安定して歩けます。パンプスを履くのはヒールに十分慣れた上級者になってからにしましょう。
痛くないヒールの選び方・試し履きのポイント
試し履きは夕方にする
試し履きをする時は、足がむくむ可能性も考えて夕方に試し履きをしましょう。足がむくんでいる時でも大丈夫な靴ならば安心です。
両足で試す
試し履きをする時は片足だけではなく両足で試してみましょう。立つだけではなくしばらく歩いてみましょう。高さのあるヒールは歩いてみなければ本当の履き心地はわかりません。
試し履きの3つのチェックポイント
試し履きの際のチェックポイントは、「靴底が柔らかいこと」「足の甲がしっかりと支えられていること」「重心の移動が無理なくできるか」です。しっかりとチェックしましょう。
10分以上試し履きをする
できればお店で10分以上試し履きをさせてもらいましょう。短い時間ではわからない事も多いです。お店では大丈夫と思ったのにいざ履いてみると靴擦れを起こしてしまった、なんて事にもなってしまいかねません。
痛くないヒールの裏技・100均の耐震マットを使う方法
100均の耐震マットの裏技でヒールの痛みを軽減できる
もともと家具など重い物が動かないようにするための耐震マット。最近では100均で手軽に手に入ります。なんとこの100均の耐震マットがヒールの足の痛みの軽減に役立つのです。
100均の耐震マットでヒールの痛みを軽減する方法
100均の耐震マットを靴と足の間に入れるだけで足と靴のフィット感が増し、靴の中で足が前に滑る事を防いでくれます。100均の耐震マットをかかとの少し前の部分に貼ります。自分の足のちょうど良い部分を探してみましょう。つま先にかかる負担が大幅に減ります。イメージとしては鳥が止まり木にとまる時のイメージです。かかとを耐震マットにひっかけるイメージです。かかとの部分で耐震マットが滑りを防いでくれるので、足の前部分に体重が行かず足の指の自由度が上がります。
中指の延長線上に貼るやり方もある
100均の衝撃吸収ゲルを中指の延長線上に貼って足の痛みを緩和するやり方もあります。まず、ゲルをカットして2枚にします。縦2〜3センチの長方形にしましょう。次に、2枚を重ね合わせましょう。それを靴の中指の延長線上の位置に貼ります。
痛くないヒールの裏技・中敷きを使う方法
足への衝撃を和らげる
歩いている時の足の裏への衝撃を和らげるために中敷きを使う方法もあります。
中敷きの種類は3種類
靴の中敷きの種類には「つま先部分にクッションがあるタイプ」と「土踏まず部分にクッションがあるタイプ」と「靴の大きさと足の大きさの差を埋めるタイプ」があります。
つま先にクッションのある中敷き
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71cs37VcyAL._SL1500_.jpg
つま先にクッションのある中敷きは、足が前に滑る事を防ぐために敷くものです。これは耐震マットでも代用できます。
土踏まずにクッションのある中敷き
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61mNi0R6vaL._UL1500_.jpg
土踏まずにクッションがあると、歩いている時に足底筋膜にかかる負荷を和らげてくれます。
靴の大きさと足の大きさの差を埋める中敷き
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81W8xfxklFL._SL1500_.jpg
靴と足の大きさのギャップを埋めてくれる中敷きは足の裏全体にかかる負荷を和らげてくれます。
痛くないヒールの裏技・テーピングの方法
足の中指と薬指を合わせてテーピングします。足の痛みは中指と薬指の間にある神経に負担がかかると生じるので、テーピングする事で痛みが軽減されます。
ヒールを履いても痛くない足になる方法・ストレッチ
足首のストレッチ方法
まず、仰向けに寝転がりつま先を上に向けます。次にかかとを突き出します。そのまま数秒感キープします。その次につま先を前にゆっくりと倒します。その状態を数秒感キープします。これを左右の足で3セットずつ行います。
足の指と足の裏のストレッチ方法
足の指を内側にぎゅっと丸めてから、外側にぐぐっと開いて伸ばしてください。これを5回以上行いましょう。
ふくらはぎのストレッチ方法
足を前後に開き、足先を前に向けたまま前に重心をかけうしろのふくらはぎを伸ばします。左右交代で繰り返します。
股関節のストレッチ方法
まず、両手を頭の後ろに組みます。次に片足を大きく前に出します。残った後ろの足は床にひざをつきます。お腹部分に力を入れます。体の中心の軸を意識します。軸がぶれないようにしながら上体をゆっくりと横に倒します。10秒間キープします。これを左右で3セットずつ行います。
ヒールを履いても痛くない足になる方法・マッサージ
土踏まずのマッサージの方法
床に座り、片足をもう片方の太ももの上にのせます。のせた足の土踏まずを優しくもみましょう。土踏まずが終わったら他の部分もあちこちもんでみて、気持ちの良い部分を重点的にもみこみましょう。もう片方の足も同様にもみましょう。
足の甲のマッサージの方法
体育座りをします。足の裏を床にしっかりとつけます。手で握りこぶしを作って指の骨で足の甲を優しくさすります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。足が痛くないヒールでの歩き方とは、体重がつま先に集中しないように姿勢を正してお腹とお尻に力を入れひざの伸びた歩き方をする事です。足が痛くならないように素足でつま先立って自分に合ったヒールの高さを計り、適度な高さのヒールを履きましょう。100均の耐震シートを使った裏技やテーピングの裏技で足の痛みを軽減しましょう。一日頑張った足はストレッチやマッサージでたっぷりと労って痛みを軽減してくださいね。