アンテナヘリックスをご存知でしょうか？まず、ヘリックスとは、耳たぶ以外の耳の形を形成する軟骨部分のことを指します。そして、軟骨ピアスの中でも定番なのがヘリックス。その中のアンテナヘリックスとは、よく見るリング状ではなく、軟骨から外側に向かって付けるピアスです。

アンテナヘリックスは、垂直な形のデザインから、海外では「垂直ヘリックス」とも言われるようですね。しかし、軟骨を貫通するピアスは、とにかく「痛い」というイメージを持っている人も多いかもしれません。また、軟骨ピアスにはアンテナヘリックス以外にも種類があります。

ヘリックスのピアスは、ギャルなどハード系の人がつけているイメージですよね。しかし、最近では清楚系の芸能人でもさりげなく付けているほど人気なんです。耳たぶ以外につけている女性芸能人は、探すとたくさんいますよ。

今回注目しているアンテナヘリックス以外にも、軟骨ピアスの種類があります。どんな種類があって、どの位置につけるピアスなのかを見ていきましょう。

トラガスとは、耳の穴のすぐ手前にあるちょこっと出っ張った小さい軟骨の位置につけるピアスのことです。軟骨ピアスの中では、アンテナヘリックスに次いで人気の位置です。

インダストリアルとは、二ヶ所の軟骨の位置に穴を開け、バーベル状のピアスでつなげるように付けるピアスのことです。ピアッシングの際は、位置や角度をしっかり考えなければ失敗してしまいます。ギャルやバンドマンに多い種類の軟骨ピアスですね。

ダイスとは、耳の穴の上あたりにある、少し帯状に出っ張った軟骨の位置のピアスです。セルフでのピアッシングが難しい、珍しい位置の軟骨ピアスといえるでしょう。

アンテナヘリックスについては分かりましたが、一番気になるのは、どのくらい痛いのかですよね。アンテナヘリックスは、つけるピアスの形がアンテナ状になっているだけで、通常のヘリックスと同様の位置に開けます。そのため、さほど痛みは変わらないでしょう。

ただし、アンテナヘリックスは、通常のヘリックスよりもアンテナの位置・角度を確認しながら開けていきます。その際ニードルで開ける場合は、ゆっくり貫通させることになるため、痛いと言われているのです。

また、意外だと思われる方も多いかもしれませんが、ホールを開けるときよりも、傷が治って穴が定着するまでの期間が一番痛いようです。イメージ的には開けている最中が痛そうですが、ヘリックスは耳たぶのピアスよりも、開けたあとの方が一番痛いのだとか。痛いと思う人の度合いにもよりますが、ジンジンした痛みを感じるという人が多いようです。

ここからは、アンテナヘリックスの開け方についてご紹介していきます。いくつか方法がありますので、ご自分に合ったやり方で行いましょう。

アンテナヘリックスの開け方1つ目が、病院で開けてもらうことです。特に、ピアスを開けるのが初めての人や、慣れない人がいきなりセルフで開けるのは危険です。そのため、なるべく病院で開けるようにした方が良いでしょう。

アンテナヘリックスを開ける病院は、たくさんあります。大体施術の相場は、10,000円前後だということも覚えておきましょう。特に、アンテナヘリックスは少しの角度でイメージが変わります。そのため、きちんと医師に相談して行うことをおすすめします。

アンテナヘリックスの開け方2つ目が、ピアッサーで開けることです。ピアッサーには、軟骨用の製品もあるってご存じでしょうか？ピアッサーは、耳たぶのピアス用と同様、開けるのと同時にファーストピアスの装着が可能です。そのため、特に慣れていない人は、次の項でご紹介しているニードルよりピアッサーの方が安心でしょう。

アンテナヘリックスの開け方3つ目が、ニードルで開けることです。アンテナヘリックスのホールをよりキレイに開けるなら、ニードルが良いでしょう。気をつけるのが、ニードルを当てる位置です。耳の端の軟骨に開けるときは、3ミリほど内側にしましょう。ピアスのニードルは、ネット通販で手に入ります。

アンテナヘリックスの開け方4つ目が、ピアススタジオで開けてもらうことです。ピアススタジオでは、病院では難しい位置のピアッシングをお願いできるという、最大のメリットがあります。また、よりピアスのことに詳しい専門家による施術ですので、心配なことは相談できるというのも良いですね。

施術にかかる費用については、お店によって多少違うようですが、病院でのピアッシングと大差ないようです。気になるようでしたら、予約の前に確認しておきましょう。

アンテナヘリックスを初めて開ける際、重要なのがファーストピアスのシャフトの選び方です。まず注意したいのが、短いシャフトのピアスを選ばないこと。短すぎると、ヘリックスのピアスホールが腫れたときに圧迫されてしまいます。

そうなると、膿が発生したり、腫れが引かずホールが安定するまでに時間がかかるでしょう。おすすめのシャフトの長さは、8〜10mmほどです。多少腫れても、余裕がある長さですね。

アンテナヘリックスのアフターケアも、基本的には通常の耳たぶピアスと同じです。しかし、耳たぶのピアスに比べ、より髪が引っかかりやすいので注意しましょう。

もしも軟骨部分が腫れたり、出血や膿の症状出たら、「ホットソーク」という方法でケアするのがおすすめ。やり方はとても簡単です。ぬるま湯に天然塩を混ぜた液体をカップに入れて、患部を10分ほど浸しましょう。このとき、ピアスはつけたままで行います。終わったら、お湯で洗って清潔にしておきましょう。

アンテナヘリックスを初めて開けたときはなおさらですが、ホールが安定するまでどのくらいかかるのか気になりますよね。個人差はありますが、ホールが安定するまで数ヶ月程度と言われています。

数ヶ月はファーストピアスをつけたままでいなければならないため、仕事や学校などの大事なイベントがある時期は避けましょう。また、人によってどうしても体質に合わない場合があります。ピアスをつけることで耳がひどくダメージを受けているのであれば、無理せずに外しましょう。痛いだけならまだしも、出血や膿が悪化しては大変です。

アンテナヘリックスの開け方や正しいシャフトの選び方、アフターケアなどについて解説してきました。様々な開け方がありますが、一番安心なのは、病院やピアススタジオなど専門の人に施述してもらうことですね。開ける位置を失敗してしまったり、誤ったアフターケアで悪化して、痛い思いをするなどのリスクも軽減できます。ピアスホールが安定するまでの期間を考えて、いつ頃開けるかも考えておきましょう。