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永遠の名作!【フルーツバスケット】「十二支の呪い」の謎など徹底考察!

2019.10.08

不動の人気を誇る少女漫画『フルーツバスケット』。少女漫画でありながら、重い設定や特殊な設定が魅力的な作品です。恋愛面だけでなく、「呪い」についても考察できるのが楽しい『フルーツバスケット』について、その謎、設定を考察していきます。

  1. 『フルーツバスケット』とは
  2. 【フルーツバスケット】十二支の呪いとは【考察】
  3. 【フルーツバスケット】物の怪憑きと干支【考察】
  4. 【フルーツバスケット】十二支同士だと変身しない理由【考察】
  5. 【フルーツバスケット】猫憑きの本当の姿について【考察】
  6. 【フルーツバスケット】慊人に特別な力はあるのか【考察】
  7. 【フルーツバスケット】宴の終わり【考察】
  8. 【フルーツバスケット】透の部屋にある帽子【考察】
  9. 【フルーツバスケット】墓参り時の夾への言葉【考察】
  10. 『フルーツバスケット』の考察についてまとめ
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『フルーツバスケット』とは、高屋奈月原作の少女漫画です。2001年に一度アニメ化された本作は、18年の時を経てスタッフキャストを一新し再アニメ化がされました。しかも、原作ストーリーをすべてアニメ化するという、驚異の長スパンでの放送が決まっており、昔からのファンを喜ばせました。

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両親を亡くした女子高生・本田透を主人公に、呪いにかかった草摩一族の確執、恋を描いた作品です。心が締め付けられるような心理描写と、暖かな気持ちにさせてくれる優しい登場人物たちが魅力的な高屋作品のすべてを詰め込んだような本作。名作と呼ばれるに相応しい作品となっていますよ。

『フルーツバスケット』の物語の根幹に関わってくる「十二支の呪い」。十二支というのは、現代でも新年になると話題になる干支のことです。草摩の人々は、この呪いと隣り合わせの生活を送っており、いつどこでどの人物から十二支の呪いを持った人物が生まれるかはわかりません。唯一無二なのは、草摩の当主が草摩としても十二支としても絶対的な存在であるということだけです。

十二支の呪いは、干支と同じ十二の生物、そして猫、計十三の生き物に姿が変わってしまうというものです。姿が変わる条件は、十二支および神様以外の異性に抱きつかれた場合や、体調不良などですが、なぜ異性に抱きつかれると変身してしまうのかは不思議ですよね。

おろらく、これは仲間とそれ以外の区別であり、十二支の仲間たちがそれ以外の者と愛し慈しみ合うのを拒絶した結果だと思われます。最初、十二支というものを作り出した神様にとって、最初に集まった仲間以外は不要な存在だったのではないでしょうか。自分にとっても、彼らにとっても、仲間はこの十三の生き物と自分でいいと思った結果ではないかと考えられます。

『フルーツバスケット』の世界にも、干支というものがきちんと存在しています。主人公の透は戌年になりますね。そう考えた場合、透と同い年の由希や夾は、果たして戌年と言えるのでしょうか。由希に憑いている十二支はネズミですし、夾に至っては猫で、十二支でもありません。

おそらく、対外的には世間と同じ干支を自称していると思いますが、それぞれ自身に憑いている物の怪の十二支以外を自分の干支とは思っていないのではないでしょうか。彼らにとって、十二支は干支ではなく自身が姿を変えてしまう呪いで、それは生まれ持ってのもの。年末年始の宴で前年と翌年の十二支同士が舞を披露することから、彼ら自身が年神、十二支そのものなのではないかと考えられます。

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先述の通り、十二支の呪いは内外を完全に区別するものだと考えられます。そもそも主人公の透は幼少期、フルーツバスケットという遊びで、1人だけ仲間はずれの「おにぎり」という分類をされてしまうなど、「仲間はずれ」というのが本作の根底にはあります。猫だけ仲間はずれ、というのそうですよね。

表面的には同じに見えるのにその中身は全然違う、それでも、友であり家族であり仲間である、というのが本作の伝えたいことではないでしょうか。人の姿のときは、物の怪憑きも一般人も変わらず見えます。しかし、一般人と物の怪憑きは深く知り合えない溝が存在し、物の怪憑き同士のなかでも、猫憑きとそれ以外は全く違います。

神様にとって、そばにいて欲しいのは最初の十三の生き物たち。彼ら同士が仲良くあってくれるなら、他には興味がなかったゆえの特徴だと考えられますね。

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十二支のメンバーは、その担当する生き物に変身するだけですが、猫憑きだけは「本当の姿」と呼ばれる、動物でもなんでもないバケモノの姿を持っています。見た目は醜く、臭いも相当な酷さだというこの本当の姿。なぜ猫だけそんな姿を持つようになったのでしょうか。

これは、最初の宴、最初の約束のとき、猫がポロリと零した想いに関係します。猫のその言葉は、現状の無二を願うもので、そこに集う神様と生き物たちを大切に思っていたからこその言葉でした。しかし、神様にも生き物たちにもその言葉の真意は届かず、猫は死に際非難されることになります。それが、猫憑きだけ本当の姿がある理由でしょう。

猫に裏切られたと感じた神様によって、猫は孤独で醜いバケモノにされてしまったのです。猫の気持ちを考えると、もどかしい気持ちになりますね。

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草摩の当主であり、十二支たちにとっての神様である慊人。慊人は、作中では性格以外わりと普通に描かれているように感じます。特別な力のある人物というと、本作では花島咲ですね。毒電波と呼ばれる特殊な能力により、相手の心を読んだり、相手に攻撃を加えたりする、本作の特殊能力保有者代表のようなキャラクターです。

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咲のことを考えると、慊人に特別な力は備わっていないように感じますよね。慊人が出来ることと言えば、十二支の呪いが解かれる瞬間がわかること、なんだかんだ十二支たちに特別な情を向けられることぐらいです。ただ、仲間の内・外と考えると、慊人にとってそれは十分な能力なのかもしれません。

神様にとって大事なのは、十二支の仲間たちです。彼らにだけ有効な能力があれば、きっと満足だったのではないでしょうか。

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最終的に、十二支の呪いは終わり、長きに渡った宴も最後のときを見せたのですが、なぜ宴が終わったのか、というのが気になるところですよね。そもそも呪いは弱くなってきていた、ということですが、これはおそらく「生まれ変わってもまた集まって宴をしよう」という本来であれば楽しいはずの約束が、いつかは彼らを縛り付けるだけの呪いになってしまったためだと考えられます。

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また、今までは、どこかの十二支が欠けていたり、年が離れすぎていた十二支+猫ですが、おそらくそれは神様も同じことで、神様も必ず生まれていたわけではなかったのでしょう。もしくは、神様だけはなかなか生まれ変わってこれなかった可能性も考えられます。慊人より先に生まれた物の怪憑きが、「待っていた」とその命が宿ったことを喜んだことを考えると、その可能性も高いですよね。

最初の宴は、猫が恨まれ決して良い終わり方をしなかったので、神様も生まれ変わった今、本当の宴の終焉を迎えようとしたのではないでしょうか。

新しく作られたアニメでも意味深に帽子を映すシーンがありましたが、この帽子は、透、由希、夾の3人の因縁、関係を考えたときに欠かせないアイテムとなります。透にとって帽子の少年は忘れられない思い出ですが、帽子の少年・由希、そして帽子のそもそもの持ち主・夾からしても忘れられない思い出ですよね。

作者は、本作のもう1人の主人公を由希だと言っていますが、この帽子のエピソードはそれがわかるようなお話となっています。主人公組にずっと振り回されている夾を考えると、透と夾の縁はもちろんのこと、夾と由希の縁もすごい強い結びつきですよね。

『フルーツバスケット』では、目に見えない繋がりを大切に描いており、物が繋がりを作っているのは珍しいことです。これは、ずっと変わらない絆を表しているのではないでしょうか。

咲のその特殊能力が垣間見えるシーンがお墓参りのシーンですよね。1人どこか浮かない夾に対し、咲はどうしてそんな悔いた心持ちでいるのか問いかけます。しかし、十二支の呪いや幼少期の思い出、透に対する感情など様々なものが入り混じったのか、最終的に「カオス」と咲は呟きました。夾はこの時点は本当に何も整理できていなかったのでしょう。

夾は時折、意味ありげに透を眺めることがありますが、実は夾と、亡くなった透の母・今日子は昔知り合いだったのです。透の母親が亡くなっていることも、彼女が今日子の娘であることも、夾はずっとずっと知っていました。ずっと知っていながら、彼女にそれを伝えられなかったのは、一言で済ませられない様々な葛藤があったからでしょう。

咲が「カオス」という言葉は、その心を読みきれないほどの感情が夾の心を支配していた証です。いつも明るげに見える夾の、その心に潜む闇が垣間見える瞬間ですね。

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『フルーツバスケット』は、明かされていること、明かされていないことが多くありますが、最後まで読むともう1度最初から読み返したくなるほど、多くの伏線が散りばめられています。読み応えのある作品ですので、アニメはもちろん漫画もチェックしたいですね。

愛蔵版 フルーツバスケット 12 (花とゆめCOMICSスペシャル)
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サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51ESQdhw04L.jpg