韓国人との会話のネタに!
日本で公開されている韓国アニメはあまり数が多くないのですが、韓国で人気となった作品は日本でもDVDなどで販売されており、視聴することは可能です。韓国アニメは子ども向けが多く、日本のようなアニメはなかなかないですが、その分、韓国人のなかでは幼少から親しまれている物ばかりで、会話のネタとしてチェックしておくのもいいかもしれません。
子ども向けとは言え、かわいいキャラクター性や、幼児教育用のメッセージ性の強い作品は、中高生〜大人まで人気を集めており、大人の方との会話のきっかけにも活用できるでしょう。韓国語での会話が可能であれば、是非翻訳版ではなく元の映像を視聴してみてはいかがでしょうか。間や意味など、日本と韓国で違う部分も多いので、日本語版、韓国語版両方観ておくと、会話の幅も広がりそうですね。
韓国アニメにはパクり疑惑も?
現在盛り上がりを見せる韓国アニメですが、そのなかには日本アニメのパクりだと思われるようなものも多くあります。特に初期の頃はそれが顕著に現れており、韓国アニメ界でレジェント的立ち位置にいる『テコンV』は日本の大人気アニメ『マジンガーZ』と非常に酷似しているのが分かります。これは、『テコンV』を手掛けた監督自身も自覚していたようですが、参考にするうえで似てしまっただけ、ということでパクりではないと主張しました。
他にも、『ポケットモンスター』に酷似した『パワモン』や、大人気漫画『ONE PIECE』に酷似した『ワピース』など、キャラクターどころか作品名まで寄せてくるパクりっぷり。特に『パワモン』のゲームパッケージはもうほぼほぼ初期の「ポケモン」です。これはパクりと言われても仕方のないデザインですね。
韓国で日本アニメのパクりが多いのは、日本のアニメが世界的に質が良いということはもちろん、韓国国内でそのようなアニメを作れる人材が非常に少ないことが理由に挙げあれます。パクりではない作品も徐々に出始めているので、今後、パクり要素がかけらもない、オリジナル作品がどんどん増えることに期待したいですね。
【韓国】人気韓国アニメ8選をご紹介!【人気アニメ】
ここでは、韓国で古くから親しまれているアニメや、最近日本に登場した作品など、韓国で人気のアニメを8つ紹介していきます。先述の通り、韓国は現在、子ども向けアニメが非常に多く、ここでも子ども向け作品の紹介が多くなりますよ。
【韓国】『赤ちゃん恐竜 ドゥーリー』【人気アニメ】
現代へとタイムスリップし、南極の氷河から出てきた恐竜の子・ドゥーリー。氷河が流れ込んだ韓国北部の漢江で、ドゥーリーは子どもに見つけられ、そのままその子どもの家で一緒に暮らすように。ドゥーリーを快く思わない一家の大黒柱と喧嘩をしながらも、ドゥーリーは現代での生活を楽しんでいました。
非常に古い作品になりますが、韓国では人気を博している『赤ちゃん恐竜 ドゥーリー』。初放送は1987年で、直近では2009年に3期の放送がされるなど、約20年に渡って韓国で親しまれているアニメですね。日本ではほとんど知られていませんが、韓国には「ドゥーリーミュージアム」があるほど、メジャーな作品です。
【韓国】『しろくまベッコムが来た!』【人気アニメ】
Beruang ini sangat suka jalan-jalan tapi ia juga sering nyasar, kenapa ya? Ayo bantu beruang lucu ini biar gak nyasar! Saksikan Backkom di Horee pukul 15.30 (Ch.110) #NexShow pic.twitter.com/8ZUYlOT2sW
— Nexmedia (@NexmediaTV) February 13, 2019
自分勝手な白熊・ベッコムが、その自分勝手さや不注意さから多くのトラブルに巻き込まれるように。ベッコムのどこか不憫な様子や、ペンギンの女の子・トトへの片想いっぷりがどこか笑いを誘われる作品です。人語でのセリフのない白熊なのに、動きがどこか人間くさいのも魅力的な部分ですね。
"Agent Backkom: Kings Bear," a Chinese animated production, will hit Chinese mainland big screens on Jan 1, 2020, the film's official Weibo account announced Friday. #animation https://t.co/9oxnzkTtIk pic.twitter.com/iZKbr2V919
— China Daily (@ChinaDaily) September 20, 2019
日本のカートゥーンネットワークでも配信している作品で、人語を話さない昔ながらの動物アニメになります。中国の会社に売却されたため、現在は韓国アニメではなくなってしまいましたが、過去放送されていたものはすべて韓国産なので、中国が制作している劇場版を視聴する前に、是非チェックしておきたいですね。
【韓国】『鉄拳戦士アイアン・キッド』【人気アニメ】
ロボット戦争が勃発したロボット歴617年から100年。世界征服の野望を抱いていた敵を倒したエイオンと、エイオンが装備していた兵器「アイアン・フィスト」が伝説としてまことしやかに囁かれるようになったある日、少年・マーティーは伝説として語られていた「アイアン・フィスト」を手に入れました。
キャラクターものの3DCG作品が多いなか、人間主体の3DCG作品となった『鉄拳戦士アイアン・キッド』。日本でも放送されていて、あまり日本にないタイプの作品でもあることから、日本国内でも一部から注目を集めた作品です。「アイアン・フィスト」の装着シーンなどはとても凝っており、ロボものが好きな方はチェックしたいですね。
【韓国】『ポンポン ポロロ』【人気アニメ】
韓国文化に詳しい方であれば、おそらく知っているであろう『ポンポン ポロロ』。日本でも10年以上前に地上波放送がされており、当時番組を観ていた方には懐かしい作品かもしれませんね。『ポンポン ポロロ』はまさに韓国を代表するアニメで、その人気に後押しされる形で、2015年から再び日本語版が放送されるようになりました。
ポロロというペンギンの男の子と、ポロロが拾ってきた卵から生まれた恐竜・クロンを中心に、ポロロと仲間たちの愉快で温かい日常を描いた作品です。登場は動物だけかと思いきやロボットや異星人などもおり、子ども向けらしい、夢に溢れ、ほのぼのとした作風が印象的ですね。
【韓国】『ラーバ』【人気アニメ】
パッと見謎の生物である『ラーバ』の登場キャラですが、彼らのモチーフは芋虫。キャラものと3DCG文化が発展している韓国らしいアニメのひとつとも言えますね。非常に人気のある作品で、現在までシーズン4まで続けられています。人語でのセリフがない作品ではありますが、そのユニークなデザインとオーバー気味なリアクションから、キャラクターたちの会話が聞こえてくるようですね。
主人公はイエローとレッドの男の子たちで、ピンクはヒロイン的な立ち位置になります。他にもフンコロガシやカブトムシなど虫がメインで登場。基本的にはイエローとレッドの日常を描いており、そのなかでカエルやカメレオンなど彼らを狙う捕食者との対峙シーンや恋模様などが表現されています。
【韓国】『アーチ&シパック -世界ウンコ大戦争-』【人気アニメ】
多額の製作費を用いて作られたという『アーチ&シパック -世界ウンコ大戦争-』。まずタイトルから非常にインパクトがありますよね。舞台はエネルギー資源が枯渇してしまった世界で、人類は人々の大便を次のエネルギー源として集めていました。世の中では多く排便したものがもてはやされ、排便するたびにもらえるご褒美・アイスキャンディー欲しさに、排便中のところを襲うような事件も多発するようになったのです。
今後人類に起こり得る奇跡として真剣に見ればいいいのか、ギャグとして見ればいいのか、なかなかに難しいテーマではありますが、やはり作品的にはギャグチックで面白い部分が目立ちますね。要所要所で『AKIRA』のパクりだと指摘されているシーンもありますが、日本でも数年前からウンコブームが起きていますし、是非チェックしておきたい作品でもあります。
【韓国】『ソウル・ステーション/パンデミック』【人気アニメ】
日本でも公開された映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の前日譚を描いた『ソウル・ステーション/パンデミック』。『新感染 ファイナル・エクスプレス』は実写映画でしたが、『ソウル・ステーション/パンデミック』はアニメで描かれており、映画とはまた違った迫力を楽しむことができます。
映画ではソウルからプサンヘと向かう高速鉄道車内での感染によるパニックの様子を描いていましたが、アニメではソウル内で起こっていたパンデミックの様子が描かれています。ソウルの街を舞台に、アニメだからこそ出来る大勢の人間のゾンビ化や、街の異様な光景などが見所となっていますよ。
【韓国】『過呼吸』【人気アニメ】
高校の同窓会に参加したイ・ミョンとハン・ソンホ。クラス委員で友だちの多いハン・ソンホと、気胸を患っていた影響で懲役などなく周りから僻まれていたイ・ミョンは対極にいるような存在でした。しかし、あることをきっかけにハン・ソンホはイ・ミョンに惹かれるようになり、同窓会で再会した今、2人の関係は一歩先へ進んでいくことになったのです。
子ども向けが多く、日本に輸入されることが少ない韓国アニメで、その登場に一部から多くの話題をよんだBLアニメ『過呼吸』。現在、韓国発のBL漫画などが非常に多く登場しており、本作は自己制作アニメになりますが、今後韓国のBLアニメ市場は大きな広がりを見せそうですね。
韓国の人気アニメについてまとめ
多くの作品は日本アニメに似た部分があり、パクり問題なども多々ありますが、やはり、随所に韓国らしい部分も多く、観ていて楽しいものもあります。日本に比べるとまだまだアニメ総数は多くありませんが、1作品が長寿な韓国アニメ界では、昔ながらの作品を押さえておくといい会話のきっかけになるのではないでしょうか。