// FourM
Bfgney3nctdpjjp3gvrp

車(F)

CATEGORY | 車(F)

マツダロータリー復活|搭載車種や新型ev用発電エンジンについても!

2024.02.22

マツダの軽自動車のロータリーエンジン搭載車が復活の方向で進められていることはご存知だろうか。本記事ではそんなマツダのロータリーエンジン搭載車の復活の背景とこれまでの歴史や新型ev用発電エンジンを中心に、現在の動向なども含めてご紹介していきたいと思います。

  1. マツダロータリーエンジン搭載車復活へ。その歴史。新型はev?軽自動車にも?発電用エンジンが現実的?:はじめに
  2. マツダロータリーエンジン搭載車復活へ。その歴史。新型はev?軽自動車にも?発電用エンジンが現実的?:ロータリーエンジンとは
  3. マツダロータリーエンジン搭載車復活へ。その歴史。新型はev?軽自動車にも?発電用エンジンが現実的?:ロータリーエンジンのメリットとデメリット
  4. マツダロータリーエンジン搭載車復活へ。その歴史。新型はev?軽自動車にも?発電用エンジンが現実的?:マツダロータリーエンジン車復活の背景
  5. マツダロータリーエンジン搭載車復活へ。その歴史。新型はev?軽自動車にも?発電用エンジンが現実的?:マツダロータリーエンジン車復活の動向
  6. マツダロータリーエンジン搭載車復活へ。その歴史。新型はev?軽自動車にも?発電用エンジンが現実的?:レンジエクステンダーとは
  7. マツダロータリーエンジン搭載、発電用エンジンとして復活とその歴史。新型はev?軽自動車にも?:マツダロータリーエンジン車の歴史
  8. マツダロータリーエンジン搭載車復活へ。その歴史。新型はev?軽自動車にも?発電用エンジンが現実的?:軽自動車シャンテとロータリーエンジン
  9. マツダロータリーエンジン搭載車復活へ。その歴史。新型はev?軽自動車にも?発電用エンジンが現実的?:RX-VISIONの実現性
  10. マツダロータリーエンジン搭載車復活へ。その歴史。新型はev?軽自動車にも?発電用エンジンが現実的?:最後に
マツダのエンジンと言えば、ロータリーエンジンと答えるファンは少なくありません。それは、大量生産用の自動車エンジンとして成功したのはマツダのみで、トヨタやベンツなども開発していましたが、マツダ以外のメーカーは市販化には至らなかったことがロータリーエンジンと言えばマツダ、マツダと言えばロータリーエンジンというイメージを植えつけているからでしょう。
しかしマツダのロータリーエンジン車は2012年のRX-8の生産終了を最後に生産されていません。その最も大きな理由としては強化された排ガス規制とされています。しかし、技術的に不可能なのかというとそうではなく、その開発に伴うコストが大きく、そのため販売価格を高く設定する必要があり、その販売価格だとある程度の需要は見込めないという事実も排ガス規制にほぼ等しい大きな理由となっています。
ではそもそもロータリーエンジンとは一体なんなのか、また、これまでのマツダのロータリーエンジン車の歴史や特徴などを中心にご紹介していきたいと思います。併せて注目されている今後のマツダの動向もチェックしていきましょう。
ロータリーエンジンを簡単に説明すると、その名の通り、ローター(回転体、回転するものを指す)の回転運動によって発生する力を、動力(出力)にかえる原動機になります。一般的なエンジンであるレスプロエンジンはピストン運動になりますので、両者の動き方は大きくことなります。
2012年6月22日をもってマツダRX-8の生産の終了とともに、ロータリーエンジン市販車の歴史に終止符が打たれましたが、マツダでは現在でも開発を進めており、現在では復活も近いと噂されながらも公式の生産開始の発表はされていません。ロータリーエンジン車ファンにとっては、非常にその動向が気になるところでしょう。
それでは、ロータリーエンジン車のメリットとデメリットを簡単にご紹介しておきましょう。

メリット

①シンプルな構造のため、軽量かつコンパクト ②小さい排気量でも高出力が可能 ③回転運動で出力されるえエンジンのため騒音と振動が少ない ④トルク変動が少ないため、エンジン特性が滑らか ⑤燃焼温度が低いため、窒素化合物の排出量が少なくなる

デメリット

①圧縮比や吸気効率などが低いため、燃費性能は良いとはいえない ②エンジンオイルも同時に燃焼する為、酸化が早く、劣化しやすい ③低速域の燃焼効率がやや低く、低速トルクが細い傾向がある  ④シーリングの劣化により、圧縮が低くなってくる場合がある為、定期的なメンテナンスが必要となる

関連記事

過去に販売されたRX-7やRX-8などのロータリーエンジン車は、現在の中古車市場でも人気が高く、特にRX-7の最終モデルは、15年以上経っているのにも関わらず新車価格より100万以上高く取引されているケースもある。RX-8の最終モデルも状態がより中古車の場合は新車価格よりも高く取引されるケースがある。
2017年に申し込みが開始された、初代ロードスター向けのレストアサービスにおいても、予想を遥かに上回るほどの需要で、マツダスポーツカーに対するファンが多いことを示した。マツダファンからの潜在的な需要の高さと、現在で根強い人気があるロータリーエンジン車、マツダロータリーエンジン復活はこの2つの事情とマツダのこだわりが背景に動いていると言える。
現在のマツダの動向としては、ロータリーエンジンを電気自動車のレンジエクステンダー(※次の項目で説明)として復活させる可能性が高いとされており、2019年発売を目処としている電気自動車(ev)にロータリーエンジンが採用される可能性を示唆しています。
新型evについては、マツダアクセラと同程度のサイズが予想されており、さらにはクロスオーバー車となる可能性もありえるとのことです。このようにロータリーエンジンが復活する可能性が年々高まっているのは間違いありません。
引用: https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/N853_kumorizoratosoudensen_TP_V4.jpg
レンジエクステンダーとは、電気自動車の航続距離延長に用いる発電用エンジンのことで、バッテリーに電気を貯めるためのエンジンであれば排ガス規制にもひっかからずロータリーエンジンを使うことができるという考えになります。
次にマツダロータリーエンジン車のこれまでの流れを簡単にご紹介いたします。

1967年:コスモスポーツ

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2c/Mazda_cosmo_sport.jpg/1024px-Mazda_cosmo_sport.jpg
コスモスポーツは世界初の量産ロータリーエンジン(RE)搭載車として1967~72年に1176台が生産されました。当初の標準価格は148万円でしたが、その当時の給与所得者の平均年収は62万円だったため、簡単に手を付けられる車ではありませんでした。

1968年:ファミリアロータリークーペ

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/Mazda-FAMILIA-rotary-coupe01.jpg/1024px-Mazda-FAMILIA-rotary-coupe01.jpg

1969年:ルーチェロータリークーペ

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/03/Mazda-LUCE-2nd-generation01.JPG/1024px-Mazda-LUCE-2nd-generation01.JPG

1971年:サバンナ

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/43/1972_Mazda_Savanna_GT.jpg/1920px-1972_Mazda_Savanna_GT.jpg

1974年:パークウェイロータリー26

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2f/Mamurogawa_choeibus1.JPG/1280px-Mamurogawa_choeibus1.JPG

1975年:ロードペーサー

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/94/Mazda-ROADPACER_01.JPG/1024px-Mazda-ROADPACER_01.JPG

1976年:コスモAP

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/01/MAZDA_COSMO_AP.jpg

1977年:ルーチェ(3代目)

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/24/1978_Mazda_Luce_Legato_%2818005460879%29.jpg/1024px-1978_Mazda_Luce_Legato_%2818005460879%29.jpg

1978年:サバンナRX-7(初代)

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4e/1stRX-7.jpg

1981年:ルーチェ(4代目)

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/cf/1985_Mazda_Luce_Genteel_Limited_Version.jpg/1280px-1985_Mazda_Luce_Genteel_Limited_Version.jpg

1981年:コスモ

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/df/Mazda_HB_Cosmo_001.JPG

1984年:東洋工業株式会社からマツダ株式会社に社名を変更

1985年:サバンナRX-7(2代目)

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/83/Mazda_RX-7_%28FC3S%29_front.JPG/1024px-Mazda_RX-7_%28FC3S%29_front.JPG

1986年:ルーチェ(5代目)

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c9/Mazda_HC_Luce_001.jpg/1280px-Mazda_HC_Luce_001.jpg

1990年:ユーノスコスモ

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/db/Mazda_Eunos_Cosmo%EF%BC%8820B%EF%BC%89.jpg/1024px-Mazda_Eunos_Cosmo%EF%BC%8820B%EF%BC%89.jpg

1991年:RX-7(3代目)

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a6/Mazda-rx7-3rd-generation01.jpg/1024px-Mazda-rx7-3rd-generation01.jpg

2003年:RX-8

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/ad/RX-8_2010Y-MODEL-F.jpg/1024px-RX-8_2010Y-MODEL-F.jpg

2012年:マツダ最後のロータリーエンジン車であるRX-8の生産終了

2015年:RX-VISION(コンセプトカー)

関連記事

引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6b/Chantez-F.jpg
マツダ車の中にはロータリーエンジンが搭載される予定だったシャンテという車種がありました。シャンテは1972年01月~1975年01月まで生産されている車種で、軽自動車市場から撤退していたマツダが、ロータリーエンジンを搭載した革新的な軽自動車での市場再参入を狙いましたが、他社からの圧力などによりロータリーエンジンでの発売を断念し、レシプロエンジンで発売されました。
引用: https://pbs.twimg.com/media/CY4qq2XUAAEysCK.jpg:large
そんな伝説となったREシャンテですが、チューンドカーにより現実のものとなり、所ジョージさんの自動車番組の大会でもひときわ目立った活躍が見れらています。
引用: http://www2.mazda.co.jp/motorshow/2015/display/rx-vision/img/img-photo07.jpg
これまでマツダはロータリーエンジン車への飽くなき探究心と技術力でどうにかロータリーエンジン車の復活に尽力していました。しかし残念ながら、現状コンセプトカーとして発表されたRX-VISIONの実現性は低いと言えます。
引用: http://www2.mazda.co.jp/motorshow/2015/display/rx-vision/img/img-photo13.jpg
その理由としては、排出ガスと燃費の基準値が主なものになります。どちらの基準値もレシプロエンジンですら高値の部品を使わざるを得ない状態であり、厳しい壁となって立ちはだかっています。それほどロータリーエンジンはCO2の排出量と燃費の悪さが悩ましい短所なのです。
そこでマツダは、水素を燃料としたロータリーエンジンに注目しましたが、その先にはエンジンを作るインフラ整備などの問題が山積みとなっています。これらの理由により、RX-VISIONのような車を作ることができる技術力はありながらも、様々な要因によってどうしても実現が困難な状況となってしまっているのは事実なのです。
いかがでしたでしょうか。マツダのロータリーエンジンは、ひとまずレンジエクステンダーとして復活しそうですが、将来的にはメインエンジンとして復活する可能性もあるかもしれませんね♪
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: http://www2.mazda.co.jp/motorshow/2015/display/rx-vision/img/img-photo08.jpg