秋田の六郷のカマクラとはどんなおまつり?
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秋田県の美郷町六郷では、毎年2月になると歴史と伝統のある、『六郷のカマクラ祭り』が行われます。国の重要無形民俗文化財にも指定されている、六郷のカマクラは700年余りの歴史があるのです。その年の、豊作、安全繁栄を祈願し、悪魔祓いをしたりと、美郷町六郷の人たちが作り上げる伝統のある行事です。秋田の雪国の冬の風物詩となる、六郷のカマクラです。
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美郷町公式サイト
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秋田の六郷のカマクラ①2019年の開催日はいつ?
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秋田の六郷のカマクラのお祭りは、毎年同じ日程で開催されます。2月11日〜14日までの4日間のお祭りです。2019年は、2月11日が月曜日となり、建国記念の日の祝日ですね。2月15日最終日は木曜日で竹うちが行われます。
秋田の六郷のカマクラ②行事予定
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2月11日(月):天筆書初め・蔵開き
2月12日(火):天筆掲揚
2月13日(水):鳥追い行事
2月14日(木):竹うち・天筆焼き・火振り
秋田の六郷のカマクラ③アクセス方法
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飛行機でアクセス
秋田県の六郷のカマクラへのアクセス方法は、各都市から空路にてアクセスして、秋田空港から車で1時間ほどとなります。飛行機でのアクセスは、羽田空港ー秋田空港までは約1時間ほど、名古屋セントレアー秋田空港までは、約70分ほど、関西国際空港ー秋田空港までは、約110分ほど、千歳空港ー秋田空港までは、約55分ほどとなります。空港から会場までのアクセスは、国道13号を走り、美郷町までは約1時間30分ほどの移動時間です。
引用: https://www.instagram.com/p/BQaSdqzjmXc/
車でアクセス
車にてアクセスする際には、秋田自動車道を走り、『横手インター』にて高速道路を降りて国道13号にて会場まで行きます。横手インターより約30分ほどです。また、秋田自動車道の『大曲インター』で降りて、国道13号を走り会場へアクセスできます。
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新幹線でアクセス
秋田新幹線、秋田こまちでアクセスもできます。仙台駅を超え、『大曲』にて下車してください。
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六郷のカマクラ・アクセス情報
*開催場所:竹うち会場 (カマクラ畑)
*住所:秋田県仙北郡美郷町六郷字本道町115
*お問い合わせ先:美郷町観光情報センター清水の館・
*電話番号:0187-84-0110
秋田の六郷のカマクラ見どころ①竹うち
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秋田の六郷のカマクラの1番の見どころとも言える、『竹うち』。お祭りの最終日2月14日に行われる、竹うちは夜8時ごろから始まります。700年もの歴史のある、竹うちは六郷のカマクラのクライマックスとなります。南北に分かれて、竹を打ち合っていきます。竹うちは、男の人たちよりも背の高い竹を持ち、打ち合っていき、勝敗を決めていきます。竹うちは3回戦行われます。
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竹うちの参加人数は、400名ほどで行われ、皆がヘルメットなどを被ってけがをしないようにしています。六郷地区の人たちが2つのチームに別れ、『南軍が勝つと、米価が上がる』、そして、『北軍が勝つと、豊作になる』という言い伝えがあります。六郷のカマクラでの、竹うちは江戸時代から続く伝統のあるものなのです。
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午後8時頃になると、けたたましいサイレンの合図とともに竹うち1回戦が始まります。両軍の息詰まるような沈黙が破られ、場内は人と竹の修羅場となり、バラバラバリバリとう竹の打ち合う音、割れる音が入り混じります。ライトの灯りが雪を青白く映し、奮戦する男衆を闇の中に浮き出します。周辺で見守る家族や観衆は、大きな声援を送り、木貝がひっきりなしに吹き鳴らされます。天筆焼きが終わると、竹うち3回戦目が始まります。赤々と燃え上がる松鳰を挟んでの竹の打ち合いは、六郷のカマクラのクライマックスです。打ち下ろされる竹の音、木貝、歓声、松鳰の燃える音が入り混じり、男衆の打ち合いも激しさを増します。全3回の戦いの後、カマクラ保存会により勝敗の判定が行われます。
秋田の六郷のカマクラ見どころ②天筆・天筆書初め
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六郷のカマクラの初日2月11日に、天筆・天筆書初めが行われます。天筆には、『緑、黄色、赤、白、青』の順番に色付きの半紙を繋げていき、約3メートル〜5メートルほどに作り、その紙に各自が書き初めをしていきます。昔の習慣では、女性は書くことが出来ず男性のみ書き初めをしていました。今では、子どももそれぞれの願いを書くことが出来ます。今現在では、小学生、中学生は授業で天筆を書く取り組みをして、伝統を受け継ぐようにしています。
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天筆に書く文句は様々なものがありますが、以下は代表的な文言の例です。 『奉納 鎌倉大明神 天筆和合楽 地福円満楽 〇〇〇〇楽 あらたまの 年のはじめに筆とりて よろずの宝 かくぞあつむる 〇年正月吉日 氏名 敬白』 はじめに『奉納 鎌倉大明神 天筆和合楽 地福円満楽』と書き、次に自分の願い事を書きます。最後には『あらたまの 年のはじめに筆とりて よろずの宝 かくぞあつむる』という和歌を一首書くのが決まりです。五穀豊穣楽、天下太平楽、家内安全楽というものもありますし、現在では、交通安全楽、恋愛成就楽といった時代をうつした願い事もあります。
秋田の六郷のカマクラ見どころ③天筆焼き
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六郷のカマクラで、みんなが書いた天筆を火振りしていくのが、『天筆焼き』となり最終日2月14日に行われます。六郷のカマクラの準備中や、期間中は各家の玄関先にぶら下げておくのです。最終日の竹うち2回戦の後に、火振りをします。神官がお祓いした松鳰(まつにお)に、天筆を火振りしていきます。子供達の書いた天筆が、火振りにて空高く舞い上がれば、字が上手くなる、成績が上がる、願い事が叶うと、神様へ願いが届くと言われています。
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火振りで焼いた、餅を食べると1年間、風邪や病気にもならない、火振りの火の粉を浴びると、病気にならない!という言い伝えもあります。京都で行われる、『左義長(さぎちょう)』が六郷のカマクラでは天筆焼きとなります。また、天筆焼きの火振りで、正月の飾りも一緒になって焼いていきます。
秋田の六郷のカマクラ見どころ④鳥追い行事
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六郷のカマクラが始まると、各町内ごとに『鳥追い小屋(鳥小屋)』と呼ばれるものを、作っていきます。雪国の秋田では、雪で40〜50センチ四方となる、鳥追い小屋(鳥小屋)を作り、屋根の部分は茅を編んで作った筵(むしろ)を載せていきます。子供たちは、同じように『雪の神殿(雪宮)』も作り、中へ飾ります。また、「鎌倉大明神」もまつります。子供たちは、鳥追い小屋で、遊んだり、歌を歌ったりしていきます。
秋田の六郷のカマクラ見どころ⑤最終日
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六郷のカマクラの最終日には、カマクラの周りには、しめ縄や門松などの正月の飾りがまとめられ、二つの松鳰(まつにお)が作られ、竹うちの準備と天筆焼きの準備が始まります。その際には、男性陣による『力餅』が勢いよくつかれていきます。
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各町内のカマクラ本部前では男衆による“力餅”の餅つきが威勢よく行われます。夕刻には、『ボヘー ボヘー ボヘー』と“木貝”の音が静寂を破って鳴り響き、各町内で必勝祈願の出陣式が行われます。そして午後7時過ぎ、煙火の合図とともに、沈黙していた町の中が急にざわめきだし、各町内で出陣式を終えた男衆が青竹を担いでカマクラ畑に向かいます。いよいよ竹うちが始まります。
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まとめ
引用: https://www.instagram.com/p/BreRYW6Fwt4/
歴史と伝統のある、秋田の六郷のカマクラ、素敵なお祭りですね。観光客の方でも、天筆を書いて、燃やしていただくこともできますので、ぜひ参加してみませんか。このような伝統と風情のある行事ごとは、いつまでも続いていって欲しいですね。