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【なるたる】最終回がひどいという声も!?原作の解説・考察まとめ

2021.06.12

鬱マンガとして知られる『なるたる』ですが、最終回もひどいと言われている作品です。ここでは原作のひどいと言われる『なるたる』の最終回の解説や考察をしていきます。ネタバレを含めた解説や考察になるので、ネタバレ解説・考察がダメな人は読まない方が良いでしょう。

  1. 【なるたる】作品紹介
  2. 【なるたる】若干エヴァのパロディっぽい?
  3. 【なるたる】本作の見所は?
  4. 【なるたる】あらすじ紹介
  5. 【なるたる】簡易キャラクター紹介
  6. 【なるたる最終回】原作は何巻まで?
  7. 【なるたる最終回】シイナと涅見子以外死ぬひどいラスト
  8. 【なるたる最終回】シイナの竜の子の解説・考察
  9. 【なるたる最終回】最終回の主要キャラの死に方がひどい
  10. 【なるたる最終回】ひどい世界観が後の作品に残したもの
  11. 【なるたる最終回】まとめ

『なるたる』は「月刊アフタヌーン」で連載していた漫画

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『なるたる』は1998年5月~2003年12月まで「月刊アフタヌーン」で連載していた漫画で、学園・日常・SF・バトル等が混ざった世界観の作品です。
90年代後半から2000年代初頭に流行った「セカイ系」というジャンルにもカテゴライズされ、本作の場合は一見ギャグマンガっぽいイラストと可愛い美少女キャラクターが登場するのに対し、内容は重く暗いというギャップが特徴となっています。
明らかに日常作品な雰囲気に関わらず展開が鬱で、「竜の子」と呼ばれる謎の存在を駆使して戦闘を開始したり、グロテスクな描写が多いのが特徴的な作品ですね。
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世紀末は『新世紀エヴァンゲリオン』の焼き増しが多かった

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90年代後半は『新世紀エヴァンゲリオン』の大ヒットにより、エヴァのコピー作品が至る所で見られた時代でもありましたが、この『なるたる』もエヴァに似た描写があり、特にアニメ版はエヴァのパロディーを見ているかのような錯覚に陥りました。
特に、「竜の子」のバトルシーンがエヴァの使徒との戦いにそっくりで、『なるたる』のアニメの戦闘シーンはエヴァの使徒との戦いを見ているかのような雰囲気がありましたね。
現代日本を題材としている所もエヴァっぽく、ある意味エヴァのファンや鬱アニメが好きな人は『なるたる』にハマると思います。
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ストーリーの流れが脈絡が無く唐突な所

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本作は一応ストーリーがあり、時間と共に主人公も学年を上げたり成長するのですが、ストーリーに脈絡が無く、よくわからないまま次の話に進んだりするので不思議な雰囲気を味わえます。
順序良くストーリーを理解したい人には頭を悩ませる流れが多いですが、よくわからない感が良いと思う読者・視聴者もいると思いますね。
「セカイ系」の作品に多く見られがちな、物語の背景の説明が無く次々とストーリーが進んでいく所が特徴の作品で、逆に言えば唐突に超展開が訪れたりするので、不意打ちが好きな人はハマる作品でしょう。
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主人公は普通の快活な小学六年生の女の子

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主人公は「玉依(たまい)シイナ」という元気な女の子で、田舎に里帰りした時にたまたま「ホシ丸」という竜の子に出会い、その後はホシ丸と行動を共にすることが多くなりました。
ホシ丸と出会ってからも特に変わらない日常を送っていたのですが、通っていたスポチャン教室で同じく竜の子を持った「佐倉明(さくらあきら)」と出会い、徐々に竜の子による事件に巻き込まれていくことになります。
そして、自分たち以外にも強力な竜の子を持っている子供たちがいることを知り、わけのわからないまま闘争の渦に巻き込まれていくのでした。

「玉依シイナ」声優:真田アサミ

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本作の主人公で、初登場は小学六年生の快活で明るい女の子でした。
特に偏った思想も無い普通の女の子でしたが、里帰りした時に竜の子「ホシ丸」と出会い、わけのわからない闘争に巻き込まれていきます。

「佐倉明(さくらあきら)」声優:能登麻美子

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シイナが通っているスポチャン教室で出会った中学三年生の美少女で、極度のコミュ障で学校ではいじめられていたことから、不登校になっていました。
誰とでも話せるシイナの人格に惹かれて友達になりますが、明自身も竜の子を持っている女の子で、シイナと共にドロ沼の闘争に巻き込まれていきます。

なるたるの原作は12巻が最終回

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『なるたる』のテレビアニメは原作の6巻まで放送されましたが、原作は12巻で最終回を迎えました。
アニメの最終回もひどいラストとして有名ですが、原作の最終回はさらにひどい終わり方で、まるで旧エヴァの劇場版のラストを彷彿するかのような破壊的な終わり方でしたね。
旧エヴァもそうでしたが、『なるたる』の後半は細かい設定がサラッと流されて伏線を回収した感じでわかりづらく、解説・考察が意味をなさないくらいひどい終わり方をした面もあります。
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最終回で世界を崩壊させて作り変えてしまったシイナと涅見子

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原作の最終回は、シイナと「涅見子(くりまみこ)」だけ残して全人類が殺されるという、ひどい最終回で終わります。
どのように全人類が死ぬのかと言えば、涅見子の竜の子「シェオル」で人類は成すすべなく滅ぼされ、まるで旧エヴァの劇場版のラストのように二人だけ残されるというエグイ終わり方をするのです。
しかも、シイナのお腹には鶴丸との赤ん坊が、涅見子のお腹にはヤクザに強姦された時に出来た赤ん坊が宿っており、最後の絵はシイナと涅見子の子供がアダムとイブのようになって終幕する……というひどい最終回になっています。

【解説・考察】シイナの竜の子は涅見子のシェオルと対を成す存在だった

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物語の後半で、実は「ホシ丸」は鶴丸の竜の子だったことがわかりますが、シイナの竜の子の存在が何なのか最終回近くまで見ないとわかりませんでした。
しかし、シイナの竜の子は実は涅見子の「シェオル」と対を成す強力な竜の子で、「ホシ丸」とは比べものにならないくらい強力な竜の子とリンクしていた事実が発覚します。
後半の明のセリフから考察・解説すると、シイナと涅見子は地球という大きな竜の子の本体のような存在として選ばれた特別な存在で、地球の乙姫となるべく存在していたことが考察・解説できますね。

最終回でシェオル以外によって殺された主要キャラたち

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人類の多くは涅見子の「シェオル」によって殺されますが、他の主要キャラクターの多くはモブに殺されるというひどい終わり方をします。
シイナと同じくらい重要なメインキャラだった明は、米軍の爆撃で残骸が背中に突き刺さって重傷を負った挙句、病院の窓から落ちて(落とされて?)死亡します。
さらに、鶴丸は大量の放射能を浴び死の淵をさまよった結果、竜の子を恨む暴徒たちに射殺され死ぬというひどい最期を遂げましたね。

『なるたる』の世界観は鬱アニメのパイオニア的作品?

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『なるたる』は解説・考察した通りひどい最終回を迎える作品ですが、この『なるたる』の世界観は後の鬱アニメに精通するものを生み出した感じがしますね。
例えば、大ヒットアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』もひどい最終回で退廃的な流れのラストでしたが、『なるたる』はこのように可愛いキャラクターが登場する鬱作品に影響を与えた作品でしょう。
『魔法少女まどか☆マギカ』も、少女たちの悩みや複雑な人間関係から徐々に精神が病み世界を滅ぼす話まで発展しましたが、『なるたる』はまさにそのような作品のパイオニア的作品と言えるかもしれません。
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『なるたる』は全く救いようのない話なので、『新世紀エヴァンゲリオン』や『魔法少女まどか☆マギカ』が好きな人はハマる作品だと思います。
知名度はエヴァやまどマギに劣る『なるたる』ですが、最終的な衝撃度はもしかしたらそれらを上回かもしれないので、ぜひ見てみてほしいと思います(グロ注意)。
ところで、『なるたる』のアニメ二期とか放送して欲しいですが、一期の放送から15年以上も経っているので難しいでしょうね。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51sF9uvJN5L.jpg