筆ペンとは?
筆ペンとは、軸部にインクが搭載されている筆記用具のことを指し、1972年に毛筆の要素を取り入れた筆記用具として開発されました。筆ペンには硬筆タイプ・毛筆タイプ・軟筆タイプの3種類があります。硬筆タイプは、はね・はらいが書きやすく初心者にも扱いやすい種類のものであるため、練習には最適です。毛筆タイプは、ナイロンの毛が使われており、一番毛筆に近い種類の筆ペンです。軟筆タイプは、サインペンのような感覚ですが、はねやはらいには練習が必要となります。
筆ペンと毛筆には次のような違いがあります。1.筆ペンにはナイロンやウレタンといった合成樹脂が使われているのに対して、毛筆には、馬やイタチのような柔毛が使われています。2.筆ペンの軸部にはインクが搭載されているため、筆ペン以外の道具は必要ありませんが、毛筆の場合は墨汁や硯といった道具が必要になります。3,筆ペンは鋭い線を書くのに適しているのに対して、毛筆は力強い線を書くのに適しています。筆ペンの書き方をマスターすればくずし文字を書くことも可能になります。(くずし文字とは、一般的に草書と呼ばれる字体です。)
招待状やのし書きで手が震える人必見!筆ペンの持ち方や書き方のコツその①:筆ペンを立てて持つ
筆ペンを持つ際のポイントとしては、小さな筆を持つとき同様、筆を立てて持つことが必要となります。書道でいうところの単鉤法(鉛筆を持つときのような握り方)です。なぜなら、大きな筆を持つ時に使う双鉤法より単鉤法のほうが細かいコントロールに適しているためです。筆を立てて持つ際には、親指・人差し指・中指を使って持ちます。その際に、初心者であれば強く握ってしまう恐れがあるので、筆は軽く握るように気を付けましょう。筆を立てることによって、字の太さを調節したり、とめ・はねなどを綺麗に行うことが出来ます。
招待状やのし書きで手が震える人必見!筆ペンの持ち方や書き方のコツその②:太い線を書く際には筆ペンを寝かせたり、筆圧を強める
太い線を書く際には、筆を立てて持った状態から一時的に力加減はそのままで、筆ペンを寝かせて書くようにしましょう。また、筆ペンを立てたままの状態であっても太い線を書くことは可能です。筆ペンを立てたままで太い線を書く場合には、筆ペンを持つ際に下に圧をかけるようにしましょう。(筆ペンを寝かせるより、筆ペンを立てたままで下への圧を強めたほうが線質は安定します。)太い線の書き方と後述する細い線の書き方を使えばくずし文字を書くことも可能になります。
招待状やのし書きで手が震える人必見!筆ペンの持ち方や書き方のコツその③:細い線を書く際には筆ペンを立てて力を入れないようにする
筆ペンを使って細い線を書く際には、太い線を書く時とは反対に筆ペンを寝かせず立たせた状態にしておきましょう。また、筆ペンに力を入れず下に圧をかけないようにしましょう。筆ペン全体ではなく、筆ペンの先端部分で紙を滑らせるように書くイメージを頭に思い浮かべながら書くとよいでしょう。細い線を書く際には、筆ペンの書き方・持ち方のコツその①で伝えた持ち方をマスターすることが必要ですので、練習を行うようにしましょう。
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筆ペンの概要及び筆ペンの持ち方や書き方のコツのまとめ
この記事では、筆ペンの概要と筆ペンの持ち方や書き方のコツ3選をご紹介しました。筆ペンは硬筆・毛筆・軟筆タイプがありますが、初心者のうちはとめ・はらいが書きやすい硬筆タイプを選ぶようにして、慣れてきたら別の種類を使うようにしましょう。また、筆ペンの持ち方によって太い線や細い線の調節も可能です。正しい持ち方と書き方を練習して楷書やくずし文字をマスターしてみてください。