年末の手紙には12月の季節の挨拶を入れて
年末に手紙を出す時には12月の季節の挨拶を入れると、美しい文章になりますし、心のこもった手紙にすることができます。季節の挨拶は改まった手紙にだけでなく、親しい友人に贈る手紙にも、是非取り入れることをおすすめします。
年末に手紙を出す時に使いたい12月の季節の挨拶・書き出しと季語、結びの言葉などについてまとめました。是非、参考にしてみてください。
12月の季節の挨拶【師走】手紙の基本
手紙の構成は、前文・主文・末文・後付の4ブロックから成り立ちます。手紙を書く際は、この形式に沿うようにすれば、書きやすく、相手も読みやすい手紙になります。
①前文(書き出し)
「拝啓」など、はじめの挨拶に当たる頭語と季節の挨拶、相手を気遣う言葉など3つの要素で構成します。書き出しがこれに当たります。
②主文
手紙の目的・要件を伝えるのが主文です。「ところで、実は」などの起語を用います。
③末文(結び)
末分では、結びの挨拶を述べます。相手の健康を願う言葉など、頭語に呼応する結語を添えます。
④後付
後付は、手紙を書いた日付、差出人、宛名の3つを書きます。
12月の季節の挨拶【師走】①手紙の書き出し
12月の手紙の書き出しは、季節感を表わす挨拶文を文頭に持ってきて、相手の安否を気遣う言葉を添えます。
改まった相手
〇師走の候、お元気でお過ごしのこととお喜び申しあげます。
〇北風が身にしみる季節になりました。いかがお過ごしでしょうか。
〇はや一年の締めくくりの時節となりました。諸事ご多忙のこと拝察いたします。
親しい相手
〇今年もおしせまってまいりましたが、いかがお過ごしですか。
〇今年の冬将軍はなかなか手ごわいようでですが、お体の調子はいかがですか。
〇寒さが身にしみる季節になりました。ご機嫌いかがですか。
〇師走を迎え、なにかと気ぜわしい毎日ですが、
〇きらびやかなイルミネーションが街を彩る季節となりました。
〇忘年会シーズン到来。飲み過ぎていませんか。
〇ポインセチアの紅色が華やぐ季節となりました。
〇澄み渡る夜空に瞬く星がいっそう美しい季節となりました。
12月の季節の挨拶【師走】②手紙の結び
手紙の結びは、手紙を締めくくるための言葉です。結びにも季語を用いる場合があります。
改まった相手
〇年末ご多忙の折ではございますが、お身体にお気をつけて良き新年をお迎えください。
〇来年も、ご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
親しい相手
〇 師走の候、お元気でお過ごしください。
〇 寒さが身にしみる時節。お風邪などひかれませんように。
〇忙しい年末ですが、体に気をつけてお過しください。
〇あわただしい年の暮れ、どうぞお健やかにお過ごしください。
〇来年も素晴らしい年でありますように心よりお祈り申し上げます。
〇あなたにとって来年が輝かしい年となることを願っています。
〇何かと気忙しい毎日ですが、健康には十分にご留意ください。
〇来年も、素晴らしい年になりますよう、お互い頑張りましょう。
12月の季節の挨拶【師走】③季語
こちらでは、12月の季語の一例をご紹介します。季語とは季節の特徴を表す言葉です。季語を使って手紙を書くことで、より趣のある手紙になります。季語は主に書き出しや結びに使います。
12月の季語
〇歳末 〇年末 〇歳晩 〇初冬 〇寒冷 〇初雪 〇孟冬 〇寒気 〇霜寒 〇季冬 ※書き出し~の候のように使用します。
〇冬至 〇年の暮 〇年忘れ 〇火鉢 〇冬の雨 〇冬の空 〇冬の月 〇ポインセチア 〇クリスマス 〇クリスマスローズ 〇冬至梅(とうじばい) 〇山茶花 〇冬桜 〇冬薔薇 〇冬牡丹 〇寒椿 〇寒牡丹 〇茶の花
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まとめ 季語を使った季節の挨拶を入れて趣のある手紙を
12月の季語や、書き出し・結びなど季節の挨拶の例文をご紹介しました。手紙には季語を取り入れた季節の挨拶などを書くと、より趣のある手紙になります。是非、参考にしてみてください。