ギターの塗装方法や注意点◆塗装の効果いろいろ!
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エレキギターで目に付くのは、あの独特に塗装されたデザインではないでしょうか。音楽もさることながら、プレイヤーの個性がにじみ出ているような塗装デザインも充分に楽しませてくれます。ギターは木工品であるため、塗装することで耐久面での効果も指摘されています。剥がれたときにも対処できるので便利ですよ。
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それではギターの塗装方法・剥がれた場合の方法、ラッカーの種類、料金について詳しく見ていきましょう。
ギターの塗装方法や注意点 ❶塗装の違いで音が変わる!?
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まず塗装のメリットについてご紹介します。塗装をすることによって、ボディの厚みが100分の1ミリ単位で調節されます。もちろん音質に関しては、塗装だけで決定されるものではありません。材質やパーツなどの要素も反映されます。好みの違いもあります。しかしエリック・クラプトンの聞き逃せない発言があります↓
ギター・サウンドの求道者として知られるエリック・ジョンソンは“ギターの材に呼吸させた方が音が良くなるので、ボディの目立たない場所の塗装を一部剥ぐべき”だと発言しているそうです。
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ギターの塗装方法や注意点 ❷塗装方法
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塗装方法はさまざまで、それによって仕上がり、そして工程などにも様々な特徴があります。それではここから、ギターの塗装方法について詳しい方の情報を見ていきます。
ギターの塗装方法や注意点 ①元の塗装落とし
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道具は次のモノが必要です。 ・電動ドリル(サンダー) ・サンドペーパー#60、#120、#240ちなみに、塗装落としにと塗装剥がし液を使う手はあるが、すべて塗装が持ってかれるので、下地を残したければサンドペーパーが無難。スクレイパーを使った時のキズも気になるところ。 サンドペーパー前提だと、電動ドリルを使うと効率が格段に良い。穴もあけられるし、電動ドリルは必須だと思う。ちなみに、ドリルは値段によって最大穴あけ能力が変わってくる。下手に2,000~3,000円の安っぽい奴は買わない方がいい。ギターだと11mm位の能力は必要なので7,000円程度の電動ドリルは必要になる。
自分好みの塗装にする場合に元の塗装を剥がすという作業が必要になってきます。痛々しい感じがしますが、以前の塗装が剥がれて塗装しなおすときにも必要な工程です。注意点として、電動ドリルが必要になりますが、安い料金のものは買わないほうが良いようです。
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ギターの塗装方法や注意点 ②下地作り
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必要なモノ:サンディングブロック、サンドペーパー#120、#240 硬めのサンディングブロック(ホームセンターで買えます)を使って全体を磨く。きっちりと平面を作る必要あり。ある程度の傷とか凹みはこの時点で磨いてなだらかにするなり、パテ等を使って修正しないと仕上がりに響きます。後工程ではほぼ修正できないので。滅茶苦茶重要な工程だと思う。 磨く際はやはり、電動ドリルを使うのがいい。効率が全く違う。
次の塗装行程の注意点として「平面」にすることが挙げられます。大変な工程ですが、大切なのでしっかり磨きましょう。
ギターの塗装方法や注意点 ③目止め
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必要なモノ:サンディングシーラー、サンドペーパー#400 細かい傷とか凹みを埋めて下地を滑らかにする。大体30分刻みでスプレーor塗りを行って、1日後に#400のペーパーで整えるが、恐らく平面が作り切れないので再度スプレーor塗りをして、1日乾かして、#400のペーパーで整える感じ。前工程がいい加減だと、平面を出すのに苦労する。ちなみに、おっさんが使ったのは、塗るタイプのヤツ。とても塗膜が厚くなるのがメリットだと思うが、塗る際は、刷毛だと凹凸ができやすい感じ。
次の塗装方法の行程は「細かい傷とか凹みを埋めて下地を滑らかにする」目止めです。注意点は、刷毛の場合は凹凸が出るのでなるべく平面になるようにしましょう。
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ギターの塗装方法や注意点 ④塗装
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必要なモノ:(ニトロセルロース入り)ラッカースプレーx2、サンドペーパー#400 大体30分刻みでスプレーを行う。スプレーする際は、同じ部分は2回が限度。それ以上は垂れます。垂れるとサンドペーパーで削らないといけないが、周囲の正常な部分を削り過ぎることもあるので、できるだけ避けたい。
それではいよいよ塗装に入ります。注意点として、吹き方については、並行移動させるように吹いていくのがいいと言われています。そうすることで平面を実現できます。もう一つの注意点として、塗装後は1日置いておくことも挙げられます。
ギターの塗装方法や注意点 ⑤クリア塗装
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必要なモノ:(ニトロセルロース入り)ラッカースプレー・クリアx4 こちらも大体30分刻みでスプレーを行う。留意点は前工程とほぼ同じ。それなりに厚みを持たせるには3本が必要。研磨した際に、塗装面が露出するかもしれないので、修正用としてプラス1本。
注意点として乾かす方法が挙げられます。急速乾燥ではなく、自然乾燥がおすすめされています。
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ギターの塗装方法や注意点 ⑥クリア研磨
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必要なモノ:耐水ペーパー#800、#1500、#2000 経験上1日置いただけだと乾ききらないので、3日程度置いたほうがいい。手で触って、吸い付くような感じだと危険信号。強行すると、触った部分に指紋が残ります。研磨については、前工程と同様にマットになるよう均一に磨く必要がある。艶がある部分が残っていると、コンパウンドで艶を出した時にブツブツが目立ちます。例えて言うならイチゴみたいな感じ。
注意点として、マット仕上げになるようにすることが挙げられます。
ギターの塗装方法や注意点 ⑦つや出し
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注意点は、コンパウンドを伸ばすようにして磨いていくことが挙げられます。スポンジのパフがおすすめされています。以上が塗装方法の工程です。剥がれた場合にもおすすめです。
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ギターの塗装方法や注意点 ❸塗装ラッカーの種類
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ここからは塗装ラッカーの種類についてまとめました。
①ポリエステル塗装
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一度に厚塗りが可能で、大量生産向きの塗装です。 初心者用の安価なギター・ベースなどはこの塗装方法が使われています。製造コストは安価になるですが、塗装の厚みを細かくコントロールすることが難しいので、ボディの鳴りなどの調整にはやや劣ります。また塗膜が木材を覆い隠すので、安価な木材でも見た目のごまかしができます。 ギターボディ全体で塗料が約300gと、厚みの分やや重くなります。
ポリエステル塗装の場合の注意点は、塗装の厚みをコントロールしにくいという点です。料金が安い分のデメリットとして挙げられます。
②ポリウレタン塗装
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70年代から現代に至るまで、最もポピュラーな塗装です。 現在、一般的に販売されてる中堅クラスのギターのほとんどは、このタイプになります。木の保護を目的とした塗装技術のことで、ラッカーよりも耐久性に優れ、外部環境からの影響も受けにくくなります。
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ラッカー塗装は厚みを出すために何回も重ねて塗装しなければならないのに対し、ポリウレタン塗装では、化学反応を使って硬化させるため、乾燥の手間・時間を必要とせず、一度で厚塗りを実現できます。 1970年代に入ってエレキギターの需要が増えたことで、従来のラッカー塗装よりも生産効率が高い、ポリウレタン塗装が主流となりました。
次のラッカーの種類は、ポリウレタンです。注意点は特になく、一番やりやすい種類の塗装ラッカーと言えます。剥がれた場合の応急処置にもおすすめです。
③ニトロセルロースラッカー塗装
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ニトロセルロースラッカーという塗料を使い、塗装するタイプのことです。綿の繊維、または木材繊維を原料として作られた天然繊維で、木材との相性もよい優れた塗料です。見た目は、独自の透明感とツヤがあります。
次の塗装の種類はニトロセルロースラッカーです。優秀なラッカーとして人気がありますが、注意点は一度に厚塗りができないという点です。何度も時間と手間をかけて塗装していくため、希望の厚みにするまでに時間がかかってしまいます。
④オイルフィニッシュ
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オイルフォニッシュは木材に直接オイルを塗り込んで、水分の侵入を防ぐ方法です。 木材の杢目(もくめ)がそのまま見えるぐらいの極薄の塗膜で、木の質感そのままのさらさらとした肌ざわりが特徴です。
デメリットとしては水分や湿度による木材への影響が大きいことです。 塗装によるボディ鳴りへの影響は少ないですが、しっかりした木材を使っているものを選び、保管方法にも十分に気を使うことが必要です。
最後の塗装の工程は、オイルフィニッシュです。注意点は、保管方法が挙げられます。水気に気をつけましょう。
ギターの塗装方法や注意点 ❹塗装料金
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ギター全体の塗装を塗り直すこと = リフィニッシュといいます。 一般的なギター工房で、ラッカーやポリウレタン塗装の場合、ボディのみなら約50,000円ぐらい〜、ネックやヘッドなども含めると約80,000円〜90,000円が相場かと思います。 塗装を一度すべてはがしてから塗装するのですが、場合によっては厚みが変わり、他のパーツとの再調整などで手間や時間かかります。 場合によってはヘッド部のブランド・メーカーロゴも取り除かなければなりません。
最後は塗装料金についてです。やはり良い料金がします。品質にもよりますが予算として10万円を見ておくのがおすすめです。
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ギターの塗装方法や注意点◆綺麗に塗装して最高の音楽を!
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ギターの塗装方法、塗装ラッカーの種類、料金などについてまとめました。ギターの塗装は、自分好みのデザインにしたり、剥がれてしまったりした場合にもおすすめです。ギターを自分好みのデザインにカスタマイズすることでより愛着が持てますね。