スズキGSX1400の誕生
2001年当時、1000cc以上の大型バイク(大型ネイキッド)は、本田やヤマハ、カワサキの各社から、それぞれ個性の強い大型バイクが販売されていました。2001年、その大型バイク市場にスズキが投入した大型バイクが、GSX1400でした。
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スズキは、この大型バイク市場への参入にあたって、大型バイク市場で求められる中低速域で発生させるビッグトルクを満たし、上質な個性に加えて軽快なハンドリングを持つ大型バイクの開発を進めます。そこで誕生したのがGSX1400でした。
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スズキGSX1400①GSX1400のラインナップ
GSX1400の初代となるのが2001年モデルで、その後2003年仕様、2004年仕様、2005年仕様、2006年仕様、2008年仕様と誕生していきます。この仕様の違いは、フルモデルチェンジではなく、カラーバリエーションに変化を付けた程度の物でした。
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中にはイモビラーザーの搭載や、マフラーを1本出しにしたり、レプリカの製造や限定仕様などもありましたが、フルモデルチェンジのように全てが新しいもになるような変更は、行われませんでした。
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スズキGSX1400②2001年仕様のGSX1400のスペックとは!?
2001年仕様は、GSX1400の初代となります。ホンダのCBX1300SF、ヤマハのXJR1300、カワサキのZRX1100に対抗すべく、スズキが開発したのがこの2001年仕様のGSX1400です。この開発のよってGSX1400には、油冷式のエンジンが搭載されました。
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○GSX1400 2001年仕様スペック
エンジン:油冷式直列4気筒DOHC4サイクルエンジン
総排気量:1401cc
最高出力:100ps/6500rpm
最大トルク:12.8kg-m/5000rpm
車両重量:228kg
燃費:28.0km/L(60km/h走行)
カラー:パールスティルホワイト×パールスズキディープブルー・キャンディーグランブルー・ガンメタリック
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ミッションは、このクラスでは初となる6速ミッションを搭載している点から、スポーツツアラーとしても十分な性能を持っていました。フレームは鋼管フレームが採用され、ボディ剛性においても、高いものを持っていました。
スズキGSX1400③2003年仕様のスズキGSX1400のスペックとは!?
GSX1400の2003年仕様では、カラーバリエーション以外に大きな変更はありませんでした。2001年仕様と同じ100psを発揮し、燃費を28.0km/Lとしていました。車両重量も同じですが、装備品の違いから装備重量で1kg上回ることとなります。
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○GSX1400 2003年仕様スペック
※2001年仕様と同じ。
カラー:パールスズキディープブルー×グラススプラッシュホワイト・パールヘリオスレッド×ソリッドブラック
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GSX1400の2001年仕様と比較するとパワーや燃費等のスペックについては変更点がありませんが、大きな変更点として、イモビライザー機能が搭載れたモデルです。また、カラーバリエーションは変更され、青白カラーも違うカラー番号が使われています。
スズキGSX1400④2004年仕様のスズキGSX1400のスペックとは!?
GSX1400の2004年仕様の基本モデルは、スペック、カラーバリエーションとも変更はありませんでしたが、限定仕様モデルが販売されました。これはGS1000の意匠を模したモデルで、クーリーレプリカの限定として販売されました。
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○GSX1400 2004年仕様クーリーレプリカ スペック
※2001年仕様と同じ。
※標準カラーは2003年仕様と同じ。限定クーリーレプリカあり。
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GSX1400の2004年仕様のクーリーレプリカは、非常に貴重なようで、中古車を検索しても、ほとんど出てきません。2005年モデルまで存在するようですが、現在は稀少価値の高いモデルとなっており、お目にかかるのは困難だといえます。
スズキGSX1400⑤2005年仕様のスズキGSX1400スペックとは!?
GSX1400の2005年仕様では、マイナーチェンジが実施されました。インジェクションマップの書き換えを実施し、修正されました。外観にも大きな変更が加えられ、マフラーのサイレンサーが、1本出しのメガホンタイプに変更されます。
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○GSX1400 2005年仕様スペック
エンジン:油冷式直列4気筒DOHC4サイクルエンジン
総排気量:1401cc
最高出力:100ps/6500rpm
最大トルク:12.8kg-m/5000rpm
燃費:28.0km/L(60km/h走行)
車両重量:226kg
カラー:パールスズキディープブルー×グラススプラッシュホワイト・パールクリスタルレッド×パールネブラーブラック・パールネブラーブラック×ゴールドホイール(GSX1400Z専用色)
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2005年のマイナーチェンジによって、スペック的に見ると大きな変更はありませんでしたが、これまで左右2本出しになっていたマフラーを1本出しにしたことで、車両重量が2kg減量されました。また、専用カラーで塗られたGSX1400Zが、特別仕様車として販売されることになります。
スズキGSX1400⑥2006年仕様のスズキGSX1400のスペックとは!?
GSX1400の2006年仕様は、今後の継続販売の道筋に、きっかけを与えたモデルとなります。というのも、イギリスでバンディットと同時期に、ファイナルエディションを発表したことにより、今後の大型バイクへの油冷式エンジンの存続、同時にGSX1400の存続に注目が集まります。
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○GSX1400 2005年仕様スペック
※2005年仕様と同じ。
カラー:パールスズキディープブルー×グラススプラッシュホワイト・パールネブラーブラック
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イギリスでは、GSX1400のファイナルエディションが登場したことで最後のモデルを意味していましたが、スズキは日本国内においては、継続して販売することを決定します。2006年仕様は2005年仕様と比較してみると、カラーのみが変更されました。
スズキGSX1400⑦2008年仕様のスズキGSX1400のスペックとは!?
GSX1400の2008年仕様は、特別なカラーが施されたスペシャルエディションが、限定車として発表されました。しかし、2008年仕様のスペシャルエディションの発表を最後に、スズキのGSX1400は、終焉を迎えることになります。
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○GSX1400 2008年仕様スペック
※2005年仕様と同じ。
カラー:パールスズキディープブルー×グラススプラッシュホワイト
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2001年の誕生から7年間もの間、大きな変更を加えられることもなく大型バイク界を走り抜けてきたGSX1400。「中速域のビッグトルク」「軽快なハンドリング」「上質な個性」を目指し油冷式エンジンが搭載されたGSX1400。後に語り継がれる一台となりました。
スズキGSX1400⑧インプレと評価は!?
ここまで、GSX1400の歴史について触れてきましたが、実際にGSX1400の評価とはどんなものだったのでしょう?実際にGSX1400に乗ったことがある方のインプレや評価について調べてみましたので、ここからはそのインプレや評価についてまとめてみました。
GSX1400のインプレまとめ
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○国内最大排気量を誇る油冷式1401ccエンジンと、独特のフィーリング。
○大柄なボディに搭載された、伝統のスズキを体現するエンジン。
○誰もが感じる圧倒的なボディサイズと威圧感。
○余裕のあるエンジン。
○最大の注目点は完成度にある。
GSX1400のインプレとしての情報を集めてみると、全てにおいて認められた大型バイクだといえます。インプレで強く協調されているのが、圧倒的な大きさと威圧感、そしてフィーリングの良さ。そこに完成度の高さが最大のポイントとされていました。
GSX1400の評価は!?
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○スロットルは1400ccを優等生的にコントロールできる。
○太いトルクは低速域から高速行きまで問題なし!
○走行場面では抜群の安定感。
○燃費はスポーツ走行で13km/L、高速ツーリングで18km/L程度。
○四輪にも負けない加速性能。
実際に所有している方の評価をまとめてみると、高評価が多いと感じました。この評価の高さは、やはりインプレに出てきた完成度の高さともいえます。また、実燃費については、カタログ値よりも低いのですが、GSX1400では悪いといった評価は見かけませんでした。
スズキGSX1400⑨カスタム車
GSX1400では、カスタムされたモデルも多くあります。マフラーやハーフカウル、バックステップやホイールもカスタムされ、個性的なGSX1400も存在します。もしGSX1400を手に入れたら、自分流にカスタムしてみるのもいかもしれません。
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ホイールやマフラー・バックステップをカスタムしたGSX1400
こちらはマフラーやバックステップ等、あちこちに手を入れてカスタムされています。まず目立つのが、ブラックのボディカラーと統一されたハーフカウル。何よりホイールのリム部分にレッドを取り入れているのが、なんともいえないかっこよさを演出しています。
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カスタムでヨシムラマフラーを装着したGSX1400
こちらはハーフカウルを装備していますが、目が行くのはヨシムラのマフラー。バイクカスタムではヨシムラのマフラーは定番ともいえますが、やはりヨシムラのマフラーは目を引きつけます。また、ヨシムラのマフラーは、サウンドにも高い評価を得ています。
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迫力満点のスズキGSX1400!
1400ccの油冷式エンジンを搭載し、高い評価をも得ていたGSX1400。圧倒的なボディを持つGSX1400にまたげば、注目されること間違いなしです。現在は、中古車市場もそれほど高騰していませんので、これから大型バイクの購入を考えているのであれば、視野に入れてみてはいかがでしょう?
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