お寺お参りのあれこれ!お願い・時間・お経・服装・お金・意味など仕方をご紹介
お寺は、季節の節目やお願いがあるときにお参りする場所として、大半の人が1年に1度訪れる場所です。お寺は、現在日本だけでも大小合わせて7万を越える施設があると言われ、身近なコンビニよりも実は多いのが現状。
しかし、全盛期には30万近い施設があったことを考えると、現代はかなり減少したと言えます(経済基盤の弱体化や跡取りがいないことによる)。
そんなお寺ですが、何気なくお参りして帰っていたりしないでしょうか。実際、お寺でのお参りの作法・仕方は知識がないとわからないですし、教えてもらう機会もあまりないため知らない人がいるかもしれません。
そこで今回は、お寺でのお参りの正しい仕方をご紹介。お願い・時間の長さ・お経・行く意味・服装・お金などに着目して、それぞれの項目を解説します。
お寺お参りにおける「お願い」の仕方
お寺にお参りに行く目的は、お願い事をするためという方も一定数いると思います。ただ、お寺でお願いをしていいか、だめなのかは疑問が残りませんか?
この場合、お寺でのお願いは宗派によってしていいか、不向きかがかわります。お願いに向いているのは密教系と呼ばれるもので、天台宗や真言宗が当たります。
それ以外ですと、禅宗や浄土真宗があるものの、いずれもお願いには向いていません。
そのため、お願いを目的とする場合は密教系(天台宗・真言宗)のお寺かどうかを調べた上で行くのが適切です。
お願いの仕方
お寺でのお願いは、必ず完了形で終わらせることと、具体的に示すことが大切です。例えば「お金持ちになりたい」なら、「お金持ちになります」といった願い事をします。
ただこれだけでは具体性にかけるので、もうちょっと一言足したほうがいいかもしれません。その方が神様に伝わりやすく、願いが叶いやすくなります。
あまり無理のないお願いをしつつ、叶うまでには数年かかることもあるので気長に頑張りましょう。
お寺お参りにおける「お金」の仕方(金額・投げ方)
祈願成就のお礼や、お願い事を神様にするために行うのがお賽銭。そんなお賽銭について、金額や投げ方を紹介します。
金額
お賽銭の金額は、基本的に決まりがないのでいくらでも大丈夫です。大事なのは神様への気持ちの大きさになります。ただ、一般的には大きな願いほど金額もデカく、小さな願いは少ない金額と言われます。
ちなみに夫婦円満や恋愛成就を願う場合は、「ご縁がありますように」という意味合いを込めて5円が投げられます。
また、金額は割り切れない数字にすることで夫婦やカップルが別れないという意味にも出来ると覚えておいてください。
賽銭の仕方
賽銭の仕方については、基本的に正しいやり方はありません。適当に投げてもいいですし、真上から落とす形でもOKです。一説では、投げ入れることで悪運を払うといった意味もありました。
お寺が混雑しているときに近づいて入れるというのも大変なので、投げ入れる事は賽銭の仕方として問題がないようです。
お寺お参りにおける「服装」の仕方(正しい恰好)
お寺でのお参りの服装は、基本的に何でもいいとされています。ただし重要なこととして、清潔感のある服装で参拝するのがポイントです。以下、お寺でのお参りの時に着る服装について簡単に見ていきます。
殺生を連想する服装は避けるべき
革製品や毛皮のコートなど、動物の体からはぎ取った服装は殺生を連想するため向いていません。また、刃物などもNGです。
アクセサリーは外す
お寺でのお参りの際、アクセサリー類は、お寺の建造物に傷をつける可能性があるので外してください。
香水・派手は避ける
お寺でのお参りの際、香水や、派手めな服装はお寺のイメージに合わないので避けたほうが無難です。
お寺お参りにおける「お経」の仕方
お寺でのお参りでお経を唱えていいのかという疑問ですが、ご本尊への挨拶も兼ねているため問題はないとされています。
なので、お経を唱えたい方は普通に唱えましょう。
ただし、お経を長時間唱えるのは他の参拝客の邪魔になるので、手短に済ませて後ろを詰まらせないようにするのが無難です。
お寺お参りにおける「時間」の仕方
お寺でのお参りをする時間帯は、特に決まりがありません。ただし、お寺の方の開門・閉門時間は決まっているので、開いている時間帯には済ませる必要があります。
最適な時間は午前
お寺でのお参りの時間に決まりはないものの、最適なのは開門してから午前中の間と言われています。これには「朝日が昇ってから清らかな気持ちで参拝できる」という意味合いや、参拝客が少ないので「雑念がない」という点で優れていることが背景にあります。
夕方・夜は非推奨
夕方・夜は邪念に取りつかれやすい点や、防犯上の観点、夜に神様の家を訪ねるのは失礼といった意味で非推奨です。
お寺へのお参りの目的・意味とは?
お寺へお参りをする意味は、いくつかあります。
意味➀葬儀・墓守りとして
お寺へのお参りで多いのは葬儀や墓守り、法事といったものです。日本では誰かが亡くなった後も、幾度となく法要や供養を続けるので、その際にお寺に訪れることがあります。
意味➁恋愛成就・学業・仕事の祈願の場として
いわゆる「願い事」をする場としてお寺へお参りがされます。願い事と言っても幅が広く、恋人作りなどの恋愛成就、難関大学に合格したいといった学業、ビジネスでの成功を祈願するものなど様々。
意味③仏様の教えを聞く場として
古くからあるお寺へのお参りの意味合いとしてあるのが教えを聞く場所というもの。
元々お寺は、仏教を教える仏様を招待して、教えを聞くための施設という意味があります。
なので、お寺へのお参りの本当の目的はコレではないでしょうか。
その他お寺お参りの仕方に関する疑問点
その他、お寺でのお参りの疑問点をご紹介。
➀複数のお寺に行くのはOK?
お寺へのお参りで複数の場所を梯子するのは良くないといわれることがあります。実際はそういったことがなく、複数のお寺を参拝しても問題ありません。
お寺の中にはたくさんの仏がいて、その中には性質の異なるものも存在します。そんな状態でも、お寺の仏様は喧嘩していませんし、同じように参拝客が複数の場所に行ってもぶつかりあいは起きないのです。
➁お守りは何個買っていい?
複数のお寺に参拝しても問題がないように、複数のお守りを買うことも許されています。そのため、何個購入しても問題ありません。
ただし、お守りは1年ごとに新しい物を購入するようにしてください。
③ペットは連れていい?
場所によります。お寺に問い合わせが出来るようなら電話で確認するか、ウェブサイトに載っていないか見てください。
ペット同伴の場合は、糞尿をお寺に残す可能性があるので、連れてくにしても掃除をできる準備はしましょう。
お寺と神社の違いは?見分けられる?
➀鳥居の存在
神社に入る際は真っ赤な鳥居がありますが、お寺にはありません。
➁宗教の違い
お寺は仏教、神社は神道です。知識のない方はどちらも同じに見えますが、中身はまったく異なります。
③墓地の存在
お寺にはお墓があり、葬式が行われたりします。神社はそういったものを避けるので、ありません。
④見分けるときは「寺」がつくか
お寺には、基本的に名前の語尾に「寺」がつきます。
正しい仕方でお寺お参りをしよう!
お寺のお参りの仕方ということで、今回はお願い・時間の長さ・お経・行く意味・服装・お金などそれぞれの項目を解説させていただきました。
その他、お寺でのお参りにおける注意点や神社との違いも紹介しているので、参拝の際は役立ててください。