発行累計部数が全世界で2億を超えた大人気漫画「ナルト」。
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主人公の少年忍者・ナルトが忍びの世界を通して友情や愛情をはぐくんでいく成長譚として、多くの人を感動させてきました。
本編全72巻、700話の中には「神回」と呼ばれる人気の感動シーンが多々ありますね。今回はその中から、涙なしには読めない感動シーンベスト8を厳選してランキング形式でお届けします!お気に入りの感動エピソードがきっと見つかりますよ。
第四次忍界対戦から十数年後が描かれた「ナルト」最終話では、平和になった里に暮らすおなじみのキャラクターたちの近況が語られている中で、一番の注目なのが「七代目火影」に就任したナルトです。
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「ナルト」本編最終巻となった72巻の表紙では、「七代目火影」と刺繍されたマントをまとったナルトの後姿が披露されています。
忍者アカデミーの卒業試験に3度も不合格だった落ちこぼれ忍者で、イタズラばかりしていて里の厄介者だったナルト。口だけは達者で口癖のように「火影になってやるってばよ!」と言っていましたね。
自身の出自を知った上でそれを受け入れ、「まっすぐ自分の言った言葉は曲げねぇ!それがオレの忍道だ!」という言葉通り、夢を成就した姿を見てジーンとしたファンも多かったのではないでしょうか?
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ナルトの少年期から青年期の軌跡を1巻から読み返してみると、その感慨深さもひとしおですよ!
忍者なのに忍術を一切使わず(使えず)、体術のみで敵を倒す忍者ロック・リー。そして、リーの師であるマイト・ガイ。
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何かと暑苦しいと評される二人ではありますが、その熱血ぶりが感動を呼ぶシーンを生み出しています。
元々、忍術も幻術も得意ではなかったロック・リーですがガイの指導と自身の努力によって、驚異的な強さの体術を習得することに成功したことから「努力の天才」と呼ばれました。
そんなロック・リーですが、中忍試験第三試験の予選で我愛羅と対戦した際には「裏蓮華」の反動から重傷を受けてしまいます。しかし、立ったまま気絶しても尚、自分の忍道を貫き通そうとしたリーの根性とそれを受け止めるとガイ先生にウルウルきた人も多かったはず。
しかも、我愛羅との闘い後、療養していたリーを待ち受けていたのは「成功率50%で、失敗すれば死亡」という手術が必要なほどの重傷だという辛い告知でした。
診断を下した五代目火影の綱手から、忍者をやめるよう告げられたリー…忍者をやめるか命を賭けるか…そんなリーの背中を押したのが、師匠ガイの「お前が死んだら俺も一緒に死ぬ」という言葉でした!
弟子の手術成功を信じるガイ。師の言葉を信じるロック・リー。見事に手術は成功し、ロック・リーは無事に忍者として復帰することができたのです。
ずっと努力をし続けてきたリー。しかし、努力だけでは報われないことを知った後も努力することを惜しまず、そんなリーを理解し見守り続けるガイ。
二人の熱血ぶりは確かに暑苦しくはありますが、見る者の心も熱くしてくれます!
残念ながら、第四次忍界対戦でガイは足を負傷し歩けなくなってしまいますが、その熱血ぶりは青年期になっても衰えることなく見ることができますよ。
ナルトと同じ第七班に所属する、うちはサスケ。ナルトの親友であり最大のライバルでもありますね。
そんなサスケは幼い頃に兄・うちはイタチの手で父母を含む一族を皆殺しにされた過去を持ち、その兄への復讐を誓い「強さ」を求め続けます。
やがて、自身の強さと兄への手がかりを求めて里を飛び出したサスケは、とうとう兄イタチと対峙し勝利します!っ
ところが、イタチの行動は木ノ葉隠れの里の上層部の指示だったことを後に知ったサスケは罪悪感に苛まれ、その悲しみと憎しみは木ノ葉隠れの里へと向けられるのでした。
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木ノ葉隠れの里を壊滅させるため動き始めたサスケですが、第四次忍界対戦の最中に「穢土転生」で蘇生されたイタチと偶然再会。そして、「穢土転生」の術者であるカブトを倒すために兄弟で共闘することになります。
結果、カブトを倒し「穢土転生」の術が解けたことで消えつつあるイタチからサスケは、全ての真実を知らされるのでした。
うちは一族がクーデターを企てていたこと。自分は里の動向を探るためにスパイとして潜入していたこと。
しかし、同時にうちはの現状を里に伝える二重スパイであったこと。
クーデター直前に、里の上層部から「うちは一族側についてサスケ含めて粛清されるか、里側についてサスケだけは生かすか」という選択を迫られサスケの命を選んだこと。
そして、うちは一族を皆殺しにした後は、木ノ葉を狙うトビの監視を兼ねて暁に入団したこと。
イタチの行動は全て、木ノ葉の平和を願い、しいてはそこに暮らすサスケの幸せを願ってのことだったのでした。
そんなイタチは、サスケに「お前がこれからどうなろうと おれはお前を愛している」という言葉を残し旅立つのでした。
幼少時から青年期の長い間、ずっと憎んできた兄イタチから本当はずっと愛されていたことを知ったサスケ。
兄と弟の気持ちを考えると涙なしには読めない、感動のエピソードをなっています!
ナルトの師匠であり、「伝説の三忍」の一人である自来也。四代目火影であるナルトの父・ミナトの師匠でもあり、ナルトの名づけ親(自来也の小説の主人公の名前がナルト)でもあります。
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最初こそ自来也を「エロ仙人」と呼び尊敬する様子を見せないナルトでしたが、修業を続けるうち二人の間には信頼関係と師弟愛が築かれていくのでした。
数々の強敵を相手に戦ってきた自来也ですが、ペイン戦にてその命を散らします。
ペインの正体が自来也のかつての弟子である長門であることや、ペインとは長門が操る6体の死体であることをフカサクに託し里に向け発信し湖の底へと沈んでいきます…。
そんな自来也は、かつて蝦蟇の里で仙術の修行を受けて仙人モードを会得した際、大ガマ仙人より予言を受けます。
「自来也が立派な忍者となり、彼の弟子が忍びの世界に大きな変革をもたらすことになるが、自来也の選択によりその者が平和をもたらすか破滅をもたらすかが決まる」
命の炎が消える寸前の自来也は、ナルトこそが予言の弟子に間違いないことを信じ、ナルトに全て託し微笑みを浮かべます。
後日、自来也の最後を聞いたナルトは一人静かに涙を流します。そこに現れたイルカに「自分をずっと見てて欲しかった」と悲しみの気持ちを吐露するのでした。
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ずっと昔、自来也と二人で分けて食べた思い出のアイスバーを買ってベンチに一人佇む姿が、自来也を失ったナルトの悲しみがひしひしと伝わるシーンです。
親友として、最大のライバル同士のナルトとサスケ。二人は幼い頃から、お互いに気になる存在であったようです。とはいえ、天才肌で一匹狼のサスケと万年落ちこぼれ忍者でお調子者のナルトは、水と油と言ってもいい関係です。
忍者アカデミー時代にルトとサスケが体術勝負をした際、サスケに手も足も出なかったナルトは悔しさからサスケと「和解の印」を結ぶことができませんでした。
そんな二人は忍者アカデミーを卒業して同じ第七班に配属されます。最初こそやることが全てかみ合わないナルトとサスケでしたが、徐々に二人の息が合っていくのをサクラやカカシ、そして自分たちも実感していくのでした。
しかし、兄・イタチに対する復讐心からサスケは里を出奔。やがて、木ノ葉隠れの里に対して憎悪するようになってしまいます。
大筒木カグヤを倒した後にサスケは、自分が火影になって五影と尾獣の全て葬るとナルトに宣言します。そのために邪魔な存在であるナルトも切る、と。
かつて、初代火影の千手柱間とうちはマダラが戦った「終末の谷」にて、ナルトとサスケの因縁の対決とも言える戦いの末にナルトは右腕をサスケは左腕を失います。
立ち上がる気力も体力もなくなったナルトとサスケでしたが、片腕を失いながらもサスケを気に掛けるナルトの姿を目の当たりにしたことでサスケは戦意を喪失し「俺の負けだ」と敗北を認めるのでした。
この時、二人が横たわっていたのは、バラバラに崩壊した柱間とまだらの像の指が交差したことで「和解の印」が結ばれたように見える場所。そして、二人の腕から流れる血は、まるで二人の手が「和解の印」を結んだかのように見えるのでした。
ずっとお互いを気にかけながら意地を張りあっていた二人。ナルトの裏表のない友情を受け入れたことで、かけがえのない物をサスケが手に入れた喜ばしい瞬間です!
「ナルト」のラストと同時に青年期のフィナーレを飾る、ナルトファンにとってもサスケファンにとっても、涙なしには語れない感動の一コマではないでしょうか。
ナルトが生まれた直後、その命を失ったナルトの両親。ナルトは両親の顔を知りませんでした。
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それどころか、母・クシナの代わりに父・ミナトによって九尾を封印され人柱力となったことでナルトは、里の者からも冷たくされるという悲しい子供時代を過ごします。
やがて成長したナルトは、ひょんなことから自分の中に九尾が封印されていることを知り、自分の境遇に絶望と怒りを覚えます。しかし、そんな気持ちを抱きつつも、自分を信頼してくれる人の為に正しく生きよう、火影になろうという思いを強く持つのでした。
そんなナルトが亡くなったはずの両親に出会う機会が描かれています。
実は、ナルトの中に九尾を封印する際にミナトは、自分とクシナの精神とチャクラをナルトの中に残し、ずっと内側からナルトを見守っていました。
そして、ナルトが九尾のチャクラに飲み込まれそうになった時、心の内側でナルトと再会を果たします。
ナルトは自分四代目火影の息子であることや九尾を封印することになったいきさつをミナトから、クシナからはミナトとの馴れ初めや若い頃のエピソードを聞き、自分が両親から愛されていたことを知ったナルトは嬉し涙を流すのでした。
ナルトに九尾を封印する際のミナトとクシナがナルトに語った「もっともっといろいろ一緒にしたかった」というメッセージや、ずっと会いたかった両親に会えたこと、そして二人との別れでナルトが涙を流すシーンは感動ものですよ!
更に、第四次忍界対戦時に「穢土転生」で一時的に蘇ったミナトとは、再び言葉を交わす機会がありました。
本当の最後の別れになるであろうシーンでナルトは「母ちゃんにも伝えてくれ!俺のことは心配すんな!」とミナトに涙ながらに語るシーンも感涙間違いなしで必見ですよ!
最終試験に苦手な「影分身の術」が出題されたことで3度目の卒業試験に落ちてしまい落ち込むナルトに、優しい声を掛けてきたアカデミー教師のミズキ。
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しかし、一見優し気に見えるミズキの目的はナルトをそそのかして里に保管されている「禁術の巻物」を盗ませ、すべての罪をナルトに擦り付けて禁術の巻物を奪うこと。
ミズキを信じて巻物を盗んだナルトですが、盗難はすぐに発覚しナルトに追手がかかります。
森の中でナルトを発見したイルカは、禁術の巻物を持ち出すように言ったのがミズキだと言うことを知りますが、そこにミズキが現れ二人を攻撃するのでした。
混乱するナルトにミズキは、ナルトには九尾が封印されていることや、それを里の皆は知っていて口に出さなかったこと、里を襲った九尾を憎んでいるからナルトにも辛くあたるのだと暴露します。
それを聞いたナルトは、今まで誰からも顧みられず孤独だったのは自分に九尾が封印されていることが原因だった知りショックを受るのでした。
そんなナルトを攻撃しようとミズキが放った封魔手裏剣を背中に受けてケガを負ってしまうイルカ。
自分をが庇ってくれたことに驚くナルトにイルカは、親がいなくて誰も褒めてたり構ったりしてくれなかったからバカをやったりイタズラをして他人の気を引いていた自分の過去がナルトと重なるのだと説明します。だからナルトの気持ちが分かるのだ、と…。
逃げ出したナルトは、ミズキが「ナルトはバケ狐だから巻物を使って力を手に入れるだろう」と言うのに対してイルカが反論するのを聞きます。
「ナルトがバケ狐ならそうするだろう。けれどナルトは違う。ナルトは、俺が認めた優秀な生徒で木ノ葉隠れの里のうずまきナルトだ!」
それを聞いたナルトはイルカを助けるために飛び出し、苦手だった「影分身の術」を使いミズキを撃破!
そんなナルトにイルカは、自分の額当てをナルトに巻いてやると「卒業おめでとう」と言うのでした。
こうして、ナルトにとってイルカは自分を初めて認めてくれた大切な人となりました。
第四次忍界対戦終了後、「あの時、イルカ先生が認めてくれたから今のオレがある。ありがとう」とナルトは言っています。
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ナルトが悩んだり悲しんだりした時、必ず側にいてくれるイルカ先生。お互い親兄弟がいない二人の絆は、家族に近い物ではないでしょうか。
「ナルト」の感動シーンと言えば、外せないのが再不斬(ザブザ)と白(ハク)のエピソードではないでしょうか!
ナルトたち第七班の任務に於いて、最初の敵として登場した元・霧隠れの暗部の忍である桃地再不斬(ももち ザブザ)。カカシを一時的に捕らえるほどの腕前を持つ強敵でした。
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そして、拾ってもらったことで再不斬を慕う白は、血継限界を持つ雪一族の末裔。
再不斬は白を「単なる道具だと」公言してはばかりませんが、それでも再不斬を盲目的に信頼し続ける白。
偶然、朝の森でナルトと出会った白は、「人は大切な何かを守りたいと思った時、本当に強くなれるもの」と言っていました。白にとって、守りたい大切な何かとは再不斬の存在。
後の戦いでカカシの攻撃から再不斬を庇って白は命を落としますが、それでも尚、白を「道具」として扱う再不斬にナルトが涙ながらに訴えるシーンも心に残ります。
しかし、本当は再不斬の白のことを大事に思っていたのです…。再不斬の雇い主だったガトーに裏切られた挙句、白を侮辱されたことでガトーの命を奪った再不斬ですが、同時に自身も力尽き倒れしまいます。
動けない再不斬はカカシに白の隣に運んでもらうと、その頬に触れながら「今までありがとう 悪かったなあ」と言うのでした。そして「出来るならお前と同じ所にいきてぇなぁ…」と言うと、雪の降る中、白の隣で息を引き取ったのでした。
冷徹で非情な再不斬でしたが大事な者に対する思いやりを持っていた再不斬。その感情を白が生きている間に伝えられなかった再不斬の悲しみや無念さ、そして優しさが伝わる感動の名シーンとなっています。
漫画「ナルト」の感動シーン・ベスト8をお届けしました!
どのエピソードも涙なしには読めない感動シーンばかりです!ぜひ、「ナルト」を読むときにチェックしてくださいね!
また、全72巻にも及ぶ超大作「ナルト」には、他にも感動シーンが満載です!お気に入りのエピソードを探してみてはいかがでしょうか。