ナルトの名言・名セリフ集 第14位
ランキングの前に、ランキングでは名言(それ自体が心に来る言葉)、名セリフ(シーンやキャラ同士の関係から心を打つ言葉)、格言(万人への戒め、教訓)、泣ける度(涙腺が緩む)、感動(心にジーンと来るものがある)の5つを基準にそれぞれ☆5つまでで評価してみました。それでは早速14位から。
まっすぐ自分の言葉は曲げねぇ。それが俺の忍道だ(うずまきナルト)
名言 ☆☆☆☆
名セリフ ☆
格言 ☆☆
泣ける度 0
感動 0
先ずはナルトといえばこのセリフがランキング14位。ナルトの決めセリフです。さすがにこのセリフは入れないと、関係各位に顔向けできないので入れておきました。名言、格言としてはポイントが高いです。
ナルトの名言・名セリフ集 第13位
お前はオレの師を呪い殺した てめーだけがのうのうとはしゃいでられると思うな そいつがてめーの墓穴だ。(奈良シカマル)
名言 0
名セリフ ☆☆☆☆☆
格言 0
泣ける度 ☆☆
感動 ☆☆
NARUTO-ナルト-の中でも主人公を喰う存在だった奈良シカマルの名セリフを13位にランキングしました。師であるアスマを殺した飛段を倒したときのセリフです。復讐に燃えながらもクレバーさを決して失わず、ギリギリ理性的なラインを守っての、いかにもシカマルらしい捨て台詞でした。アスマの最後を読んでからこのシーンに辿り着くと、泣き要素と感動要素も強くなります。
ナルトの名言・名セリフ集 第12位
…一人ぼっちの…あの苦しみはハンパねーよなぁ…お前の気持ちは…なんでかなぁ…痛いほど分かるんだってばよ……(うずまきナルト)
名言 0
名セリフ ☆☆☆☆
格言 0
泣ける度 ☆☆☆
感動 ☆☆☆
NARUTO-ナルト-という作品の最大の弱点は、連載当初の主人公の弱さとウザさでした。それでも打ち切りの危機が感じられなかったのは、岸本斉史先生の実力だと素直に賛美するしかありません。
そんなナルトがようやく主人公らしくなったのが木の葉崩しの対我愛羅戦。その前の中忍試験のネジ戦だと主張する方も多いかと思いますが、ネジ戦は窮鼠が猫を噛んだ感が強く、我愛羅との戦いで見せた大量影分身に、口寄せの術でのガマオヤブンの召喚と、それまでのナルトの努力と実力を遺憾なく発揮できた。読者にしてみれば、ようやく待ち望んだ展開でした。
激戦の末、我愛羅を倒したナルトは、チャクラを使い果たし、満身創痍で両手足も動かせず、這いずりながら、我愛羅に向かって放った言葉を12位にランキングしました。ネジの時もそうでしたが、我愛羅もナルトの行動と言葉に心を打たれ、ナルトと友情を結び、若き風影に成長します。
NARUTO-ナルト-には孤独と孤独からの脱出が大きなテーマとしてあります。ナルトは自らが孤独であったため、同じように孤独にさいなまれる者を、戦いを通して、孤独から救っていきます。これは物語の最後までブレることはありませんでした。
ナルトの名言・名セリフ集 第11位
るっせーよ…ウスラトンカチ(うちはサスケ)
名言 0
名セリフ ☆☆☆☆☆
格言 0
泣ける度 ☆
感動 ☆☆☆☆☆
前述したように、意図してかしなくてか、孤独にさいなまれる者を救ってきたナルトでしたが、最後まで抗ったのがライバルであり、友であり、兄弟とも言える存在であったサスケでした。ラスボス大筒木カグヤを共闘して倒してもなお、一人でいようとするサスケとの因縁のラストバトル。激闘の末、互いに片腕を失い、血で和解の印を結んだ二人。ようやくナルトを受け入れたサスケが放った言葉をランキングしました。
長かったNARUTO-ナルト-の物語が終わるんだなぁと感慨に耽った名セリフでした。ちなみに、ウスラトンカチはサスケ的には「負けず嫌い」という意味です。
ナルトの名言・名セリフ集 第10位
初めから独りっきりだったてめーに!!オレの何が分かるんだってんだ!!!アァ!!?つながりがあるこそ苦しいんだ!!それを失うことがどんなもんかお前なんかに・・・!!(うちはサスケ)
名言 0
名セリフ ☆☆☆☆☆
格言 0
泣ける度 ☆☆☆☆☆
感動 ☆☆
最初の終末の谷での戦いでのサスケのセリフをランキングしました。サスケはそれまで感情的なところはあるものの、ここまでハッキリと自分の本当の気持ちを吐露したのはこのシーンがはじめてでした。それまでサスケが隠し持っていた孤独がハッキリと表に出た、涙無しでは見られないシーンでした。
ナルトの名言・名セリフ集 第9位
お友達をつくりなさい・・・たくさんじゃなくていいから・・・!本当に信頼できるお友達を・・・数人でもいいの・・・。(うずまきクシナ)
名言 ☆
名セリフ ☆☆☆☆
格言 ☆
泣ける度 ☆☆☆
感動 ☆☆☆☆
作者の岸本先生は、かなり若い頃からNARUTO-ナルト-の物語を作っていた節があります。しかし、歳を重ね、結婚し、父となり、それまでの人生経験や大人としての視点からNARUTO-ナルト-の構成は変化していきます。うずまきクシナのエピソードでは、奥様の意見も十分反映させたとのこと。孤独だったナルトは、実は両親から大変愛されていたことを知ったエピソードを9位にランキングしました。名言とはほど遠い。凡庸とも言えるセリフでしたが、その凡庸さが、かえって感動を呼ぶシーンでした。
ナルトの名言・名セリフ集 第8位
カカシは邪魔だ(うちはオビト)
名言 0
名セリフ ☆☆☆☆
格言 0
泣ける度 ☆☆☆☆☆
感動 ☆☆☆☆☆
長らくラスボスと思われていた、うちはオビトのセリフをランキングに入れました。オビトの名はカカシのセリフだけだと、序盤から出ていました。岸本先生はかなり早い段階で伏線としてオビトを入れていましたね。カカシとオビトはサスケとナルトの鏡であり(あえてリンとサクラは省きます)、オビトはナルトを見て、こういう未来があったのかもしれないと夢想します。この辺、おっさんにはよくわかります。共感しっぱなしでした。
そんなオビトのここ一番のセリフが、「カカシは邪魔だ」。なんだか身も蓋もない言い方ですが、正確には
リン…今度はあの世で少し俺と2人きりの時間を過ごそう カカシは邪魔だ。ここに置いていくよ
覆水は盆に返りません。今の自分に出来る精一杯をして、カカシやナルトに未来を託しての死に様は感動の一言。そんなオビトを嘲笑う黒ゼツに対して、ナルトのセリフ。
オビトを笑うな…!火影になろうとしたオビトは…俺には…格好良くしか見えねえよ!!
このセリフもランキングに入れたかったのですが、今回はランキング外にさせてもらいました。
ナルトの名言・名セリフ集 第7位
う~~~ん。ボク…結婚できるかな?(秋道チョウジ)
名言 ☆☆☆☆☆
名セリフ ☆☆☆☆☆
格言 ☆☆☆☆☆
泣ける度 0
感動 0
…なんといいますか、さすがにこのセリフがランキングされるとは思わなかっただろう。こんなセリフに共感できるやつ草生えると笑いたいやつは笑え!と強がってみた。この何気ないセリフ。めちゃくちゃ共感しました。身体だけが大人になった頃はガチで不安になりましたよ。岸本先生も同じ気持ちだったんだろうな。チョウジは健全な思春期男子の鏡ですな。そんなチョウジ君ですが、BORUTO-ボルト-では結婚して子供にも恵まれました。めでたしめでたしです。
ナルトの名言・名セリフ集 第6位
お前に…天才だと…言われたからだ…(日向ネジ)
名言 ☆☆☆
名セリフ ☆☆☆
格言 ☆
泣ける度 ☆☆☆☆☆
感動 ☆☆☆☆
第四次忍界大戦でナルトを守ろうとしたヒナタを庇って壮絶な最期を遂げた日向ネジをランキングしました。登場時はやさぐれていて、ナルトとの戦いを通じて、どんどんいい奴になっていったネジの突然の死は、さすがに予想外でした。中忍試験の時のナルトの「落ちこぼれだと言われたからだ…!」の言葉を拝借しての、このセリフも感動ものでした。後にナルトとヒナタは結ばれ、生まれてきた子供にはネジを回す「ボルト」の名前が与えられました。
ナルトの名言・名セリフ集 第5位
お前はオレのことをずっと許さなくていい…お前が、これからどうなろうとオレはお前のことをずっと愛している(うちはイタチ)
名言 ☆☆☆
名セリフ ☆☆☆☆
格言 ☆☆☆
泣ける度 ☆☆☆☆
感動 ☆☆☆
NARUTO-ナルト-では、それまでの少年マンガ(ラブコメは除く)では考えられなかった“愛”という言葉が真剣に論じられました。これも、岸本先生の心境の変化だと受け止めていいと思います。その“愛”を象徴する、うちはイタチのセリフをランキングに入れました。
穢土転生で蘇生したことで、生前に弟サスケに伝えられなかった言葉を伝えるあたり、粋ですねとしかいいようがありません。こんなにもストレートに、しかも同性で、兄弟に、性的な意味ではなく“愛している”といったマンガは過去に例がないと思います(統計は一切取っておりません)。ある意味、斬新なセリフでした。
ナルトの名言・名セリフ集 第4位
木の葉をになうこれからの子供達・・・それが“玉”さ(猿飛アスマ)
名言 ☆☆☆☆☆
名セリフ ☆☆☆☆☆
格言 ☆☆☆☆☆
泣ける度 ☆☆
感動 ☆
シカマルに対して「木の葉の玉とは何か?」の問いに対する答えがこれでした。アスマは恋人の紅が身籠もっている中で殉職します。このセリフがあってからの、アスマの死は泣けました。猪鹿蝶の3人に未来を託し、3人の成長にも大きな影響を与えました。
ナルトの名言・名セリフ集 第3位
託される側から託す側にならねーとよ めんどくせーけどそうも言ってらんねェだろ オレたちだっていつまでもガキのままじゃいられねェ(奈良シカマル)
名言 ☆☆☆☆☆
名セリフ ☆☆☆☆☆
格言 ☆☆☆☆☆
泣ける度 0
感動 ☆☆☆☆
本当は1位にしたかったのがこのセリフ。師であるアスマの意志をシカマルがしっかりと受け取ったことを明示するセリフでもあり、NARUTO-ナルト-という作品の中盤から終盤、さらにはBORUTO-ボルト-に繋がる重要なセリフでした。NARUTO-ナルト-が小中学生だけのマンガではなくなった瞬間でもあり、それと同時に、小中学生のキッズに「大人とは何か?」の疑問に対する、明確な答えを示した大事なセリフです。
ナルトの名言・名セリフ集 第2位
オレにとっちゃ...やっとできた繋がりなんだ(うずまきナルト)
名言 ☆☆☆☆☆
名セリフ ☆☆☆☆☆
格言 ☆☆☆☆☆
泣ける度 ☆☆
感動 ☆☆☆
10位のサスケの言葉を受けてのナルトのセリフです。終末の谷の戦いはマンガで読んでも面白く、アニメで観たら作画が凄くて、どちらでも楽しめます。孤独を共有し合い、共に孤独から脱却できたはずのナルトとサスケでしたが、うずまきナルト渾身の名言も、この時のサスケには届きませんでした。
しかし、それは、お互いまだ若く、何も成し遂げていなかったからで、2度目の終末の谷の戦いで、ナルトの想いはサスケに届きます。その意味では、えらく長い伏線となった名言といえるのではないでしょうか。
ナルトの名言・名セリフ集 第1位
私は…ナルトくんが―――大好きだから…!!(日向ヒナタ)
名言 ☆☆☆☆☆
名セリフ ☆☆☆☆☆
格言 ☆☆☆
泣ける度 ☆☆☆☆
感動 ☆☆☆☆
少年漫画家は女の子を描くのが苦手な人が多いです。岸本先生は女の子の絵が描けても女性の人物像は描けない。の典型でした。しかし、長らく連載を続ける内に上手くなっていきました。数多い女性キャラの中でもヒナタが断トツにかわいかったです。声優が水樹奈々さんなので力が入ったと思うのは考えすぎでしょうか?
連載当初、不人気を通り越して嫌われていたサクラも良いキャラになりましたが、それでもヒロインの座を譲るしかないほど、ヒナタはGJキャラに成長していました。
そんなヒナタの渾身の名言、マンガでは見開きでしたね。このセリフからは子孫を繁栄させたいという意味にも捉えられましたが、初読でそう思ったのか、劇場版やBORUTO-ボルト-が始まってからそう理解したのかは定かではありません。
ペインとの戦いの最中で、状況が状況だけに、このセリフのインパクトは凄まじかったです。とはいえ、まさか1位になるとは思いませんでした。
ナルトの名言・名セリフ集まとめ
如何だったでしょうか?NARUTO-ナルト-は子供が大人に成長する作品であり、その成長には親や友や学びや、大切なものが、たくさん必要であることを教えてくれる作品です。少し油断したら孤独という魔物が襲いかかってくる世の中で、如何にそれと戦うのか、逃げた者の末路まで克明に示しており、ただの忍者活劇マンガではないことは多くの方がすでに存じ上げていることでしょう。
NARUTO-ナルト-とはもっと幼い頃に出会っていたかった。そう思わずにはいられないほど優れた少年マンガです。このランキングを見て、また、マンガやアニメを観なおしていただければ幸いです。