モンゴルの観光について
モンゴルが世界一になっているものがあります。それは「人口密度」。もちろん、低い方のナンバー1。2015年のIMFのデータによると1キロ平方メートルに1.8人ほどの人しか暮らしていないのです。ということは、「広い!大自然がいっぱい!空気が綺麗!」。人口密度が低い国のメリットはいくらでもあります。デメリットとしては、「移動に時間がかかる」「万一、トラブルにあった時に助けてくれる人が見つからない」ということが考えられますので、特に時間のない旅行者は、日本からのパッケージツアーや現地発着ツアーをうまく利用してくださいね。
①モンゴルのスイスと呼ばれている『フブスグル湖(ハトガル)』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/121842697@N06/31377398510/
フブスグル湖(Lake Khövsgöl)は、モンゴル北西部にある長さ136キロメートル、幅36.5キロメートル、最大水深262メートルにおよぶ淡水湖。これは、琵琶湖の約4倍程度の大きさ。モンゴル北西部のロシア国境に近い東サヤン山脈山麓に位置します。水質は最高で、そのままでも飲めます。湖周辺は国立公園に指定されています。
湖畔は砂利道、モンゴルというよりヨーロッパの雰囲気
引用: https://www.flickr.com/photos/121842697@N06/31750120005/
フブスグル湖(ハトガル)は「モンゴルのスイス」との異名を持ち、湖畔の砂利道と針葉樹が印象的。フブスグル湖はバイカル湖に次ぐ透明度を誇っています。ウランバートルから国内線かバスで、「ムルン」まで行き、そこから乗り合いバスなどで「ハトガル」まで行けるのですが、相当時間がかかりますので、ウランバートルからのツアーに参加するのがおすすめです。フブスグル湖では、乗馬やカヌー体験ができ、遊覧船も出ています。夏場(5〜9月ごろ)には、250種もの渡り鳥が飛来。トナカイやペリカンに出会えます。
②モンゴルで万年雪が見られる場所『イーグルバレー(ヨリーン・アム渓谷)』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/amanderson/14529471818/
ヨリーン・アム(Yolyn Am)は、ゴルバン・サイハン山脈内にある渓谷です。モンゴル語で「鷲の谷」の意味。標高2200m。野生の山羊やヤク、名前の由来になっている鷲を見ることができます。
「鷲の谷観光」で万年雪を見よう!
引用: https://www.flickr.com/photos/einalem/531260731/
ヨリーン・アムには、万年雪の見られる場所もあります。
③高さ25mの観音さまがおられる『ガンダン・テクツェンリン寺』参拝
引用: https://www.flickr.com/photos/yeowatzup/149198195/
ガンダン・テクチェンリン寺(Gandan khiid)はモンゴルのウランバートルにあるチベット仏教の寺院。観音堂におさめられている観音さまの高さは25mで、モンゴル最大級。創建は1727年です。エンフタイヴァン大通りから徒歩で約30分の場所にあります。
モンゴル人と一緒にマニ車を回そう!
引用: https://www.flickr.com/photos/yeowatzup/149197897/
チベット仏教の境内にはマントラが刻まれた「マニ車(マニコロ)」と呼ばれる仏具があります。内側にはお経がおさめられており、(チベット仏教の場合は、右回り(時計回り)に)回転させた数だけお経を唱えるのと同じ功徳があるとされています。このお寺では、社会主義政権時代、政府によって国中の仏教寺院が破壊されたときに、唯一倒せなかった奇跡の柱も、人々の信仰の対象になっています。
④約30個もお寺が建つ『アマルバヤスガラント寺院』参拝
引用: https://www.flickr.com/photos/einalem/531287225/
アマルバヤスガラント寺(Amarbayasgalant khiid・慶寧寺)は、ジェプツンタンパ2世が清の雍正帝の指示で1736年に建造したチベット仏教の中国皇室寺院です。残念ながら、ここも社会主義政権下で破壊されましたが、現在、修復作業中。かつては1500名の僧が暮らしていた大きな寺院。寺院は南北205m、東西175mの城壁に囲まれ、二階建ての正殿を中心に約30の建築物で構成されています。
順調に修復できています!
引用: https://www.flickr.com/photos/thomasvdb/3019863347/
アマルバヤスガラント寺は、モンゴルで3番目に大きな都市ダルハンから車で約2時間半(ウランバートルからは、北北西へ約6時間)の距離にあります。「ダルハン」と「エルデネット」の中間に位置します。
⑤社会主義政権の名残、とにかく広い『チンギスハーン広場 』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/26781577@N07/11441168225/
ウランバートルの中心にあるチンギスハーン広場(スフバートル広場(Sükhbaatar Square))は、正面に政府宮殿(国会議事堂)があり、周囲を国立オペラ劇場、中央郵便局や銀行、証券取引所などに囲まれた、まさにモンゴルの政治の中心地です。国会議事堂の真ん中には巨大なチンギスハーン像があり、左右には、オゴタイ、フビライの2人のハーン(王)像。広場の中心には、革命家ダムディン・スフバートルの騎馬像。ここは結婚式の記念撮影をする広場でもあります。運が良ければ、モンゴルの衣装に身を包んだ花嫁花婿に出会えます。
日本にはない広場。これぞ、海外観光旅行の醍醐味
引用: https://www.flickr.com/photos/talentedtraveller/26339800445/
社会主義政権時代の名残をのこす広大な広場ですね。
⑥モンゴル最古の寺院『エルデネ・ゾー寺院』参拝
引用: https://www.flickr.com/photos/seafaringwoman/8124278322/
エルデネ・ゾー(Erdene Zuu monastery)は、モンゴルで最古のチベット仏教ゲルク派の寺院群。108もの卒塔婆(ストゥーパ)が建ち並び、約400メートル四方の外壁に囲まれています。1585年、アブタイ・サイン・ハーン により建設されました。写真は境内にあるゴルバンゾー。2004年には、「オルホン渓谷の文化的景観」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録されています。
煌びやかなご本尊は二重まぶた?
引用: https://www.flickr.com/photos/honzasoukup/2398716214/
ゴールドのご本尊。目がぱっちり開いているのが特徴です。
仏像の目は 時代や仏像の種類によって さまざまな目の形があります。/杏仁形(あんにんけい)・・上まぶたと下まぶたがほぼ同じ長さのアーモンド型。飛鳥時代。/二重(ふたえ)・・二重まぶた。飛鳥時代後期。/入定相(にゅうじょうそう)・・半眼に開き、座禅で瞑想をしている表情。奈良時代前期。/御霊調状(おんりょうちょうぶく)・・上まぶたが厚く、厳しいまなざし。災いをもたらす霊を鎮める。奈良時代末期。/忿怒形(ふんぬぎょう)・・目を大きく見開き、にらみつける天部の相。奈良時代。/天地眼(てんちがん)・・忿怒形(ふんぬぎょう)のひとつ。左目を閉じるか半眼とし、右目を開く。平安時代中期。/玉眼(ぎょくがん)・・眼の全体に水晶を裏からあてて、表情に現実感を持たせる。平安時代末期。
破戒僧には戒めを!
引用: https://www.flickr.com/photos/seafaringwoman/8124261633/
この仏舎利塔は、「ソボルガン塔」という名で、堕落した僧侶たちを戒めるものといわれています。13mもあります。お釈迦の遺骨がおさめられているそうです。
カラコルムの守り神、亀石
引用: https://www.flickr.com/photos/frans16611/6189329039/
この「亀石」はカラコルム一帯を守るように東西南北に四つ置かれています。甲羅の部分まで130cmくらいはありそうな巨大な石像。
⑦ウランバートルの近くでモンゴル満喫!『テレルジ国立公園』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/26781577@N07/11441528445/
ウランバートルから北西へ75キロ、車で1時間半~2時間の場所にある「テレルジ国立公園」。観光客がモンゴルの大自然や文化、生活に直に触れることができる体験スポットです。またここでは、満天の星空を眺めたり、乗馬やラクダに乗る体験ができます。ウランバートルから日帰りや宿泊のツアーが催行されています。
大都会の近場で大自然を満喫!
引用: https://www.flickr.com/photos/26781577@N07/11441611476/
テレルジ国立公園では、遊牧民が生活している住居(ゲル)を訪問したり、宿泊することもできます。素朴で温かい遊牧民たちとの交流は一生の思い出になることでしょう。
こちらは、高さ25mの「大」亀石
引用: https://www.flickr.com/photos/anwenandandrew/6061922762/
写真は、テレルジ国立公園のシンボル「亀石」。その高さはなんと!25m。地元の人は「銀の岩」とも呼びます。亀石とヤクの写真が撮れるのもモンゴルならではの体験ですね。
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⑧これぞ!モンゴル寺院『タシチョイリン寺院』参拝
引用: https://www.flickr.com/photos/katebum/10809390604/
引用: https://www.flickr.com/photos/katebum/10809398184/
このイエローのフォトジェニックな寺院は、タシチョイリン寺院(Tashichoiling Monastery)。1740年に建立。もともとはゲルで作られていたものを、1790年にそのままの形をで、木造に立て替えました。モンゴルでも数少ないチベット建築様式の寺院となります。1930年代の社会主義政権下で、仏教寺院の多くが破壊されたときも、この寺院は、サーカスの動物たちの檻として利用されたため、難を逃れました。今では多くの善男善女が参拝に訪れています。モンゴル・スクール・オブ・ビジネス国立大学の近くにあります。
モンゴルの観光のまとめ
引用: https://www.flickr.com/photos/105105658@N03/20457766195/
日本から5時間前後で行けるモンゴルですが、モンゴル国内の各観光地間の移動に半日から丸1日以上かかり、綿密に計画を立て、うまくツアーを利用することが「モンゴルの旅行のコツ」となります。仕事をリタイアした方や学生さんでも、よほど旅慣れた方以外には、単独の行き当たりばったりの旅はおすすめできません。「旅は道連れ世は情け」といいますが、モンゴルは人が少ない分、旅先で出会う人たちとの心の通った交流が期待できるのではないでしょうか。地元の人はもちろんのこと、他の旅行者との交流も楽しいものですよ。※2018年3月現在の情報になります。最新情報は、旅行会社などの公式サイトをご確認ください。
詳細情報
モンゴル現地ツアー会社 | アルタンツアー
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この分類をそのまま、モンゴルの仏像に当てはめることはできませんが、半眼でもなく、睨みつけてもいないので、この仏像は、「二重」ということになるのでしょうか。