中央アジアに位置するウズベキスタンは、カザフスタンやトルクメニスタン、アフガニスタン、キルギスなどに囲まれた内陸国です。ウズベキスタンの首都は、タシケント。公用語はウズベク語ですが、旧ソ連に支配された歴史的背景から、ロシア語も広く使用されています。英語はあまり通じませんので、簡単な単語を覚えておくと便利でしょう。
日本からウズベキスタンへは、現在、成田から首都タシケントまでのウズベキスタン航空直行便が就航しています。毎日の運行ではないので注意が必要ですが、およそ9時間のフライトで現地へ到着します。また、夏休みなどの大型連休の時期には、チャーター直行便を利用したパッケージツアーが旅行会社から発売されることもあります。
日本とウズベキスタンの時差は−4時間で、日本の方が4時間すすんでいます。サマータイムは導入していませんので、夏季も冬季も同じ時差となります。
未知の国ウズベキスタン。なんとなく治安が悪そうなイメージもありますが、実際のところ特段治安の悪い国という訳ではありません。空港や駅などではセキュリティチェックが厳しく、警備も厳重ですので安心して観光できます。ただし、むやみやたらと施設などの写真を撮影することが禁止されている場合もありますので、周りに配慮して行動しましょう。
ウズベキスタンは治安の悪い国ではありませんが、状況が急変する場合もあります。そんな事態に備えて、外務省のオンラインシステム「たびレジ」に登録しておくのがおすすめ。出発前から情報を集めることができますし、旅行中にも現地の危険情報や注意情報を手に入れることができます。
外務省の海外安全ホームページによると、国全体が危険度「レベル1:十分注意してください」のウズベキスタンですが、隣国キルギスとの国境付近になると「レベル3:渡航は止めてください」と勧告されています。ウズベキスタン旅行では、このような危険な地域には不用意に近付かないことが大切です。
南部がアフガニスタンに隣接したウズベキスタン。やはり、アフガニスタン国境付近はテロの危険性が高まり、不用意に近づくのは危険です。アフガニスタンとの国境付近は一般の旅行者が訪れることはない地域ですが、常に最新情報を把握して旅行するのが望ましいでしょう。
イスラム教が主な宗教であるウズベキスタン。イスラム教の宗教儀式「ラマダン」の時期はテロが起こりやすいと言われていますので、この時期に旅行する場合十分注意しましょう。「ラマダン」の時期は毎年変わりますので、旅行計画を立てる際、都度確認が必要。「ラマダン」とはイスラム教徒(ムスリム)に課せられた義務のひとつで、日の出から日没まで一切の飲食を断つ行為です。海外旅行では、その土地の文化・風習を理解し、敬意を持って行動することが重要です。
ウズベキスタンで使用されている通貨は「ウズベキスタンスム」です。2018年5月現在のレートで、1スム=およそ0.015円ほどとなっています。
ウズベキスタンの通貨「スム」は、日本円から両替することが難しいため、USドルを用意しておきましょう。現地空港や銀行で両替する際便利ですし、外国人向けのお店や高級ホテルなどではそのままUSドルが使用できることも。また、ウズベキスタンスムは外貨へ両替することがほぼ不可能ですので、あまり高額の両替はおすすめしません。多額の現金を持ち歩くのも危険ですのでやめましょう。
ウズベキスタンは物価の安い国として知られています。例えば、現地のローカル食堂なら、1食200〜300円前後で食事することができます。また移動にかかる費用としての目安は、タシケント空港から市内までのタクシー代が300円ほど。まさにウズベキスタンは旅行費用を抑えて旅をしたい方におすすめのデスティネーションです!
ウズベキスタン旅行で絶対行きたい「チャイハナ」と呼ばれるローカルカフェ。チャイハナを利用すれば、日本のように急須で淹れたお茶や美味しいウズベキスタン料理を楽しむことができます。また現地価格で費用を抑えることができますし、異国情緒を味わうこともできます。ウズベキスタン旅行の際は、ぜひ「チャイハナ」へ立ち寄ってみて!
以前は観光にもビザ申請が必要だったウズベキスタンですが、2018年現在日本国籍のパスポートで渡航する場合、ビザ免除で入国できるようになりました。観光ビザが免除されるのは「入国日から30日間までの滞在」の場合になりますので、それ以上の滞在日数になる場合は随時確認が必要です。
面倒な観光ビザの手続きや取得費用が不要になり、これまでより旅行しやすくなったウズベキスタンですが、パスポートの残存期間には注意しましょう。ウズベキスタン滞在期間+3ヶ月以上のパスポート残存期間が必要ですので、有効期限が切れそうな場合は早めに切替申請を行うのがおすすめです。また「レギストラーツィア」と呼ばれる宿泊したホテルの滞在証明書は必要になりますので、必ず受け取り忘れずに携帯しましょう。
ウズベキスタンへの渡航におすすめの時期は、最も過ごしやすい気候となる3~6月の春と9~10月の秋です。夏場は日中40度くらいまで気温が上昇し、また、冬場も氷点下になり外歩きの観光には適していません。空気が乾燥し、日差しの強いウズベキスタンでは、保湿クリームやサングラス、長袖の薄い羽織ものなどを持参すると便利です。
首都タシケント中心部にある「チョルスーバザール」は、ぜひ訪れたい旅行者に人気の観光スポットです。現地のリアルな生活の様子を垣間見ることができ、活気溢れる市場はエキゾチックな香辛料やフルーツ、生活用品が手に入ります。ウズベキスタンらしいお土産を調達するのにもおすすめの観光地です。
海外旅行の楽しみに、現地の食事を堪能することがありますが、ウズベキスタンでは一体どのような料理が食べられるのでしょうか?あまり知られていないウズベキスタン料理をご紹介します。
プロフとはいわゆる「ピラフ」のことで、肉や野菜、お米をブイヨンで炊いたウズベキスタンで人気の米料理です。日本人の口にもあうウズベキスタンの郷土料理プロフをぜひ味わってみてください!
ウズベキスタンで手軽に食べられる軽食「サムサ」は、羊のお肉や玉ねぎなどを塩胡椒などで簡単に味付けし、生地で包んで焼き上げた料理です。肉汁溢れるサムサを頬張れば、ウズベキスタンにいることを実感するでしょう。
ウズベキスタン麺料理の定番「ラグマン」は、ウズベキスタン版うどんです。ツルツルの麺にトマトベースのスープが絡まり、たっぷりの野菜とお肉が入ったボリューム満点の郷土料理です。ウズベキスタンを訪れた際は、ぜひラグマンを試してみて!
イスラムのエキゾチックなデザインの陶器は、自分用にも贈り物にも最適なお土産です。ウズベキスタンには「ギジュドゥヴァント」いう陶器で有名な街がありますが、もちろん首都タシケントでもおしゃれなお皿やカップが手に入ります。
ウズベキスタンの有名な伝統工芸といえば「スザニ刺繍」です。古くは嫁入り道具として作られていましたが、現在は観光客に人気のお土産として知られています。
スーパーで気軽に手に入り、ウズベキスタンらしいお土産としておすすめなのが、ウズベキスタンの米料理「プロフの缶詰」です。お皿に開けて、レンジで温めるだけで本場のプロフが食べられるなんて夢のようですよね。ちょっと変わったお土産をお探しなら、「プロフの缶詰」を買ってみてはいかがでしょうか?
いかがでしたか?中央アジアの神秘的な国ウズベキスタンについてご紹介しました。イスラム建築やローカルグルメなど、ウズベキスタンには魅力的な観光要素がたくさんあります。物価も安く首都タシケントは比較的治安も良いので安心して観光できますよね。観光ビザも不要になって、以前より旅行しやすくなった魅惑的でエキゾチックな国ウズベキスタンを訪れてみてはいかがでしょうか?