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カラオケなどで歌う場合に、裏声を用いて歌うことが習慣となりなかなかチェストボイスで歌うことができないという方もいらっしゃることでしょう。特に女性に多い特徴ですが、幼稚園から小学校・中学校・高校と音楽の授業での歌唱では全員揃って同じ歌を同じキーで歌うことが主流ということで、個々に応じた練習をすることは少なく高音にも対応した裏声で歌うことがクセとしまうこともあるようです。
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また、声楽や合唱を経験している方は、高音を出すためのファルセットを用いるため技術的にも普段から裏声に近い歌い方となってしまうケースもあるでしょう。しかし、カラオケやポップスを歌うケースではファルセットや裏声では力強さに欠けてしまう印象の歌い方となり、歌唱力が低いと感じてしまうこともあります。
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そこで今回は、カラオケで歌唱力をUPさせるためにチェストボイスについて出し方や、そのコツなどをご紹介いたします。
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そもそもチェストボイスとは何なのでしょうか?地声で歌うことをチェストボイスと思われているケースも多いようですが、歌だけでなく普段話すときに使っている声のこともチェストボイスといいます。意味合いとしてはチェストボイスというのは地声ということになります。歌唱力を身に付けるためには、チェストボイスで力強く歌うことが重要なポイントです。そのためには高いキーでも裏声に頼らず地声の発声で歌うことができるよう鍛える必要があります。
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チェストボイスの出し方やコツ①は、腹式呼吸のマスターです。地声で力強く歌うためにはまず腹式呼吸をマスターする必要があります。プロの歌手や俳優もその道に入りトレーニングする際には、まず最初に腹式呼吸を学び力強い声が出せるようにならなくてはいけません。たとえプロではなくても力強いチェストボイスで歌うための根底にあるのが腹式呼吸ということになります。
腹式呼吸といっても実際にはお腹に空気が入っているわけではなく通常の呼吸のように肺に空気は入っています。しかし、より深く空気を吸い込み肺が広がることでお腹がや背中が大きく膨れるのが腹式呼吸ができているかの目安です。お腹だけでなく体全体に空気を取り入れるイメージです。より多くの空気を吸い込み、大きく出すことで力強い声を発することができます。そして力強いだけではなく、長く出したり、強弱を調整したりということも容易になります。
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チェストボイスの出し方やコツ②は、正しい発声を身に付けることです。喉だけを意識した発声方法では力強いチェストボイスで歌うことはできません。体内に吸い込んだ息に声を乗せることがポイントです。喉だけで声を無理に出そうとすると喉に負担がかかり傷めてしまうことにも繋がり、そもそも強くて伸びのある声で歌うことは難しいといえます。
そして喉には力を入れず、楽な状態でお腹や背中から息を吐き出すときに声を乗っけるイメージです。しっかりと喉を広げて負担をかけないように気をつけましょう。
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チェストボイスの出し方やコツ③は、正しい発音を身に付けることです。正しい発声ができたとしても発音がしっかりしていなければ上手く歌うこともできず歌唱力UPにもつながりません。そのため、やみくもに歌を練習する前に正しい発音の仕方も身に付けたほうがよいでしょう。正しい発音とははっきりした発音でもあります。歌詞を正確に伝えるために重要なポイントとなります。
正しい発音を身に付けるには、まず正しい口の開け方をしなければなりません。「あ・い・う・え・お」からしっかりと基礎的な発音を身に付けましょう。同時に発声練習にもなります。
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チェストボイスの出し方やコツ④は、鼻腔共鳴を練習することです。鼻腔に声を共鳴させて歌う方法です。高音を出すための技術というわけではありませんが、鼻腔共鳴によって多少の高音でも気持ちよく歌声を響かせて心地良く聴かせることができます。
鼻腔共鳴の感覚やコツは?練習方法は? | カラオケ上達ボイトレサイト【voice】
カラオケでは、歌がうまく聴こえるように、「鼻腔共鳴」というテクニックがあります。 歌手の方なら、みんな使っているようなテクニックですね。 [ad#ad-2] まず鼻腔共鳴とは何なのか、という事から説明します。 鼻腔共鳴とは? 鼻腔共鳴とは、「鼻腔」で「共鳴」させる事です。 鼻腔とは鼻の穴から喉の間までの空洞の事です。 ここに声を入れて反射させる事で、響いた心地よい声にする事が出来ます。 まず、普通に声を出す時は、声の通り道は「喉から口」です。 それでは、鼻腔に声は通らないんですよね。 鼻腔の空洞は「口の上」や「喉の上」にあります。 つまり、意識して声を上部に出さないと、 なかなか鼻腔共鳴にはなりません。 鼻腔共鳴させた声は響きが伴う声になりますが、 高音を出す方法というわけではありません。 他に発声方法として「ミックスボイス」というものがありますが、 ミックスボイスの発声時にも、鼻腔共鳴をすると良い歌声になります。 [ad#ad-1] ということで、「鼻腔共鳴は、歌唱時には常に使う」と言っても過言ではありません。 たまにですが、鼻腔共鳴を出来る人がわざと「共鳴をさせないで歌う」ということはありますね。 鼻腔共鳴の感覚やコツは? 鼻腔共鳴の感覚ですが、鼻に響かせるという事は、 鼻の頭も響きます。 実際に指で鼻の頭を触ってみると、ビリビリ振動しているのが わかるんじゃないかなと思います。 鼻に響くという事は、頭部にも響きやすいので、 顔の上半分が響くような感覚になります。 それでは鼻腔共鳴のコツですが、 ハミングをする事がおすすめです。 ハミングはわかりやすくいうと鼻歌みたいなもので、 口を閉じて「ふふふーん」みたいなものですね。 基本、ハミングは口を閉じて行ないます。 なので、声は口から出にくく、鼻腔を通りやすくなります。 ハミングすると、声は鼻から出る感覚になりやすいですが、 これを徐々に「眉間~頭頂部」と変えて行きます。 結局は喉から出る声を眉間から出しても、頭頂部から出しても、 鼻腔共鳴にはなるんです。 (口より上側に声が出れば、どのみち声は鼻腔を通ります) あとは自然と声が鼻腔で響き、共鳴になります。 これが鼻腔共鳴です。 鼻腔共鳴の練習方法 それでは、鼻腔共鳴の練習方法です。 1・「上あご・舌・下あご」を完全にくっつけます。 こうすると喉の前に舌が来るので、声は口から出にくくなります。 2・この状態で、普通に声を出してみて下さい。 舌が上がっているので、鼻から声が出る感覚になると思います。 (ならなければ、意識して鼻から声を出す感覚で) 3・この声の出し方で、鼻の頭を触ってみて下さい。 ビリビリとした感触があれば、鼻腔共鳴は出来ています。 4・このままだと「鼻腔共鳴が出来ているだけ」です。 声を眉間から出すイメージで出してみたり、 頭頂部から出すイメージで出してみて下さい。 (鼻・眉間・頭頂部どこから出る感覚でも、鼻腔共鳴になります) 5・いろいろな出し方で鼻腔共鳴させてみて下さい。 「声を出す場所」や「声を出す強さ」で、 共鳴の仕方が変わるのがわかると思います。 この練習方法で、いろいろな鼻腔共鳴に慣れると思います。 ですが、まだ口は閉じたままですよね? 鼻腔共鳴がわかった後で、その声を出しながら口を開けてみて下さい。 (舌なども普通の状態に戻して下さい) これで、鼻腔共鳴しながらの歌声がわかりますよね? うまく響かせると声量も自然と出るので、 カラオケではマイクがなくても、相当な声量が出せます。 大事なのは「息の強さではなく、共鳴で声量が出ている事」です。 息を強くしても意味はないので、話し声くらいの声量で構いません。 それでも声量はかなり出るはずです。 鼻腔共鳴の練習は、先ほどの1~5番を、 口を閉じたままやってみて下さい。 (口を閉じたほうが、響き具合がわかりやすいです) 鼻腔共鳴の感覚が掴めたら、実際に口を開けて、 歌いながら共鳴させてみるといいですね。
まずはハミングをする要領で「んー」という発生で鼻腔に声を共鳴させる練習をして身に着けていきます。そこから徐々に鼻腔共鳴で歌うことに慣れていきましょう。
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チェストボイスの出し方やコツ⑤は、声帯を動かす筋肉を鍛えるということです。声帯自体は声を生み出すための器官であり筋肉ではありませんので鍛えることはできません。鍛えるのはその声帯を動かすための筋肉となります。具体的には閉鎖筋と、輪状甲状筋ということになります。この筋肉を鍛えることで力強いチェストボイスが、喉への負担も少なく出すことができるようになります。
閉鎖筋と輪状甲状筋を鍛えるには、これまで喉を開いた地声の出し方とは逆説的にはなりますが、閉鎖筋にはエッジボイスという声帯を閉じた状態で発声する練習と、輪状甲状筋には裏声で発声する練習方法が有効となります。
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チェストボイスの出し方やコツ⑥は、エッジボイスをマスターすることです。声帯を閉じた状態で発声する方法で高音でも声がかすれたり漏れたりすることなく響く声でしっかりと歌うことができます。そして、自分で使える音域を広げることにも繋がります。
チェストボイスだけで高音を出そうとすると喉を無理に閉めて声が安定せずにかすれたり漏れたりして余計な力が入り傷めてしまいます。エッジボイスを使うことでチェストボイスもスムーズに出すことに繋がります。
声帯を閉めることを意識して声を出してみると、声帯の振動による音が喉から出ていることがわかります。その要領で歌うと響きのある高音が出せるということになります。ただし声帯を閉めることと、力むことは違います。楽にした状態で声帯を閉めて発声することを心がけましょう。
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チェストボイスの出し方やコツ⑦は、ミックスボイスのマスターです。ミックスボイスというのはチェストボイスと裏声の中間で発声する声のことです。喉への負担をかけずに高音を出す技術となります。
声帯を閉めた状態で裏声を発し、鼻腔共鳴させるとミックスボイスとなります。ここでも決して喉に力を入れず、喉自体は楽にして開いておくことがポイントです。つまり、これまでご紹介してきた全てのことが凝縮されたテクニックということです。一流の歌手が用いる技術でもあり、マスターすれば歌唱力も圧倒的に向上することでしょう。ベースとなるチェストボイスでの歌も引き立ちます。
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いかがでしたか?今回はカラオケでドヤ顔できる!チェストボイスの出し方やコツをご紹介してきました。チェストボイスをマスターして快適なカラオケライフをエンジョイしてくださいね。ますます歌うことが好きになることでしょう。