検定を受けて資格を取得!茶道における資格取得とは?
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茶道を始めてしばらくたったら、気になるのが茶道の資格や費用。しかし、茶道は通常の趣味の資格とは違い、流派によって費用などに差がある。茶道を習って、経験を培ってきた証として、また指導者になるにあたって資格は大変重要なファクターとなってくる。
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茶道のおさらいと、各種資格について、順をおってチェックしてみよう。自分が所属する流派などで内容が違ってくるので、その辺も合わせて確認したい。この基本を知る事で、これから茶道をしていくうえで役に立つ情報となるだろう。
日本の伝統。資格や検定もある?茶道とは。
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茶道(さどう、ちゃどう)は、日本伝統の湯を沸かし、茶を点(た)て、茶を振る舞う行為(茶の儀式)。また、それを基本とした様式と芸道。
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茶道とは、元は中国から輸入さられた「お茶」が原型となっている。お茶を栽培して、器に入れるまでの流れを書物にした「茶経」が、茶道の最初の書物として知られていた。もちろん当時は検定や資格などはなかったが、その本にはお茶の樹の育て方から、道具と収穫方法、歴史や飲み方までもが詳しく書かれていたとされている。
2大流派の資格検定を紹介。代表的な流派、「表千家」「裏千家」とは?
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茶道には流派が存在し、その数は400にも500にも登ると言われている。その中でも、代表的な流派である「表千家」「裏千家」について、その由来などをご紹介しよう
茶道の代表的な流派①:表千家
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表千家(おもてせんけ)は、茶道流派の一つ。千利休を祖とする千家の家督を継いだ千家流茶道の本家であり、宗家は京都市上京区小川通寺之内通上るにある。
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「わび茶」とは、千利休によって見出された、人同士の交流と心の交わりを大切にした茶道であり、表千家は、千利休の「わび茶」を現代へと伝える流派となる。千利休の死後は、この考え方が長年にわたって継承されている。表千家の名前の由来としては、表千家の茶室である「茶室不審庵」が表通りにあることから名つけられたと言われている。
茶道の代表的な流派②:裏千家
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裏千家の名称は、千利休からの家督を継いだ本家の表千家(不審菴)に対し、今日庵が通りからみて裏にある意。宗家は京都市上京区小川寺之内上ルにあり、表千家宗家と隣接している。その茶室・今日庵(こんにちあん)は裏千家の代名詞でもある。
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裏千家とは、千利休から数えて3代目に当たる玄伯宗旦が隠居するに際して、その息子である江岑宗左に家督を継がせた。江岑宗左は、その後「今日庵」という茶室を建立し、弟にあたる千叟宗室と共に移り住むこととなった。後に千叟宗室はこの「今日庵」の後を継ぐこととなり、裏千家の誕生へと至った。
裏千家は、明治時代から戦後、それ以降も女学校への茶道教育などを取り入れてもらったりと、精力的に活動を行った。結果として、現在では一番会員数の多い流派へと成長を遂げた。
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茶道に資格検定はない?流派によっても名前が違う「免状・許状」とは?
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茶道の資格について、代表的な流派である「表千家」と「裏千家」についてみていくことにしよう。まず、茶道における「資格」という名のものは、すべての免状をして指導者になるための資格くらいになる。茶道においては死指導者になる前の段階で取得する「免状・許状」と言うものが存在する。
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表千家では、その段階ごとの資格にあたるものを「免状」と呼び、裏千家では「許状」と呼ぶ。ただし、裏千家ではこの許状のほかに、修道者の熟練度や経験を示すための資格が存在する。
茶道の資格検定や修了検定ではない。「表千家」「裏千家」の「免状」「許状」の役割とは?
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免状・許状の役割ついて、資格取得の観点からすれば、各段階の学びを終了した証として取得するものと思われがちだが、茶道の世界では少し意味合いが違ってくる。「許状」「免状」はその名の通り、許しを得る証。つまり、稽古をする上で、各段階の学びを「許可しますよ」という推薦状になる。なので、許状や免状がないと、次の段階の学びを始められないという事になる。
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例としては、免状Aを持っている人は1から5までを学べるが、6から10については、免状Bがないと学べないという事になる。また、茶道の指導者からすれば、免状が無い人に技術や作法などを見せることが出来ない。
知っておきたい茶道の資格・検定の内容①:表千家の免状と費用。
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表千家では、稽古を始めるための「入門」という段階が存在する。その後段階を踏んで、「習事(3万円)」「飾物(3万円)」「茶通箱(2万円)」「唐物(5万円)」「台天目(7万円)」「盆天(10万円)」の順に相伝を手に入れることが出来る。費用もそれぞれかかり、上記でも解説したように、修了したから取得できるのではなく、次の段階に行くための推薦を頂く、という形になる。
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また、手続きの流れとしては、表千家に自分が直接申し込むというわけではなく、講師の先生に推薦を頂くという流れになる。また、ひとつひとつの段階に対して、時間をかけて稽古していく事になるので、一気に2段階、3段階を飛び級で推薦を頂く事は出来ず、じっくり時間をかける事が必須だ。
表千家で講師になるための資格。茶道・表千家における資格検定はどうやって行う?
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人に茶道を教えることができるようになる「講師」の段階に行く条件が存在する。まずは、教えてくれている先生の推薦がないと講師にはなれない。また、「唐物」の段階まで免状を頂いていることが条件になってくる。
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そのさらに上の段階である「教授」の段になると、いくつかの条件をクリアする必要がある。また、お弟子さんを教えられるだけの人生経験も必要となってくる。
1.同門の会員であること。
2.10年以上にわたり、表千家への相伝取次を担っていること。
3.「盆天」の免状を取得してから10年以上が経過していること。
4.教授者講習の5科目をすべて終了している事。
5.年齢が満50歳を超えている事。
知っておきたい茶道の資格・検定の内容②:裏千家の免状と費用。
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裏千家では、表千家と違ったシステムを採用しており、許状は大きく6種類に分かれており、かかる費用も違う。裏千家では分かりやすいように「初級」「中級」「上級」「講師」「専任講師」「助教授」という資格の名前を設定している。また、一つ一つの資格のなかに、取得するべき複数の許状が存在している。
初級・・・「入門 1080円」「小習 1944円」「茶箱点 3240円」
中級・・・「茶通箱 2700円」「唐物 2700円」「台天目 2700円」「盆天 2700円」「和巾点 3240円」
上級・・・「行之行台子 7560円」「大円草 7560円」「引次 16200円」
講師・・・「真之行台子 12960円」「大円真 12960円」「正引次 21600円」
専任講師・・・「茶名 118800円」
助教授・・・「準教授 129600円」
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資格・許状の申請は本人の修道状況により、師事されている先生の判断により行われます 行之行台子以上の許状を取得された方は、一般社団法人 茶道裏千家淡交会に正会員以上として入会できます
免状・許状を取得して、お弟子さんをもつ茶道の講師を目指そう!
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茶道の道を歩むにあたっては費用と時間をついやして、免状・許状を取る必要がある。また、お茶の世界は精神性を高める修行にもぴったり。日本のわびさびを楽しみ、それを伝える魅力的な茶道。免状・許状を取得して、お弟子さんを教える講師を目指そう!