いくら入るの?税金は?本の印税について
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これから本を書く人や、本が売れた時の印税や税金が気になる人もおおいのではないだろうか。「夢の印税生活」など、さまざまな言われ方がしてる印税だが、実際の金額や、どれくらいの割合で入ってくるのか、また、税金にいくらほど支払いが来るのかなどはよくわからない点も多い。知っておいて損はなさそうだ。
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1万部から10万部、そして100万部まで本が売れた有名な作家は、一体いくらくらいの税金と印税のやりとりがあるのだろうか。また、その仕組みやルールはどのようになっているのか。1万部・10万部・100万部と売れる可能性のある本の印税の仕組みや税金についてなどをわかりやすくご紹介。これで、本の売れる仕組みなどをチェックしてみよう。
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夢と比喩される印税。印税をおさらいしてみよう
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印税(いんぜい)とは、著作物を複製して販売等する者(出版社、レコード会社、放送局など)が、発行部数や販売部数に応じて著作権者に支払う著作権使用料のことをいう通称である。もとは著作権使用料と引き換えた著者検印紙を書籍に貼り付けて販売したもので、その態様から印紙税になぞらえて印税と呼ばれるようになったが、国に納める税金ではない。通常、印税に相当する額が販売額に上乗せされる。発行部数などによらずに一度だけ著作者に支払われる著作権使用料は、原稿料と呼ばれる。
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もともとは、著作権使用料と引き換えた印紙を著作物に張り付けて販売していたことからくる言葉である印税。印税は、原稿料とは違い、1万部・10万部・100万部と発行・販売した部数に対して発生する売り上げ高によって決まる。本の著作以外にも、音楽や芸術関係においても印税は存在しており、一般の人からすれば気になるお金の流れだろう。
本の印税の支払いについて。2つのタイプがある印税とは?
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本が売れれば大きな額となるであろう印税。いくら入るかが気になる。ただ本が売れれば永久的に入ってくるという単純なものではなく、本の印税の支払いパターンには2つのタイプがあるのはご存じだろうか。それぞれの印税のパターンによってメリットや特徴も違ってくるので、ぜひチェックしておきたい。
本の印税のタイプその1:発行部数方式
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発行した部数だけ、印税を獲得することが得きる発行部数方式。この契約は、本が売れる・売れないにかかわらず、発行した部数分だけ印税を得ることができ、著者にとってメリットが大きい契約といえるだろう。また、本を書き終えた後、まとまった印税を手にすることができるので、実感を得る手段としても大きいものになるだろう。
本の印税のタイプその2:実売方式
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実売方式は、読んで字のごとく、売れた部数分だけの印税を得ることができる。本が爆発的に売れることがあれば、それこそ印税が止まることなく入ってくる方式。また、出版社としても売れた分だけの印税を払うだけなのでメリットもある。まさに印税を夢と例えるのは、この方式からきている。ただし、本が一切売れなかった場合の収入は悲惨なものになる。そんなときのために、出版社は初版保証を用意している。
初版保証とは?
実売方式で本が売れなかった場合を想定して、出版社が提示する初版保証がある。例えば、1万部の発行の場合、最初の4000部分の印税を、初版保証として支払う制度。これにより、著者は印税収入を得ることができる。しかしながら、販売部数が4000部を超えない場合は、印税が入ってくることはない。
本の印税のタイプその3:買い取り方式
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出版社が、著者から原稿を書い取る、買い取り方式というものも存在する。著作物をまとまったお金で買い取ることにより、出版社は著者に印税を支払わなくて済むという方法。出版社には有利な内容ではあるが、著者からすれば印税収入は見込めないので、本が売れた時を考えるとお得とはいえない。契約内容が収入を大きく左右することになるだろう。
1万部・10万部・100万部・・気になる本の印税の計算方法
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あまり一般的に走られていない印税の計算方法だが、内容は至ってシンプル。ただし、入ってくる印税は、その定められた売り上げに対するパーセンテージによって大きく左右してくるのは言うまでもないだろう。通常は10パーセントで設定される印税のパーセンテージ。契約内容によってはそのパーセンテージは異なる。
いくら入る?本の印税の計算方法とは
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本の価格 × 部数 × 印税のパーセンテージ = 貰える印税
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上記の計算方法によって、もらえる印税の額は決まってくる。例えば、印税のパーセンテージを10%とするのであれば、2000円の本が1冊売れるとするなら、1冊につき200円の印税を得ることができる計算になる。やはりこの印税のパーセンテージによって、収入が大きく左右されることになるだろう。
1万部や10万部、100万部まで・・実際の数字に置き換えると、いくらの印税になる?
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実際の印税を、数字を入れて計算してみれば、よりリアルにその内容がわかってくる。ベストセラーとなる本を例にとって、実際の数字を計算してみよう。
【例】200万部発行のベストセラー本
200万部 × 価格2000円 × 印税率10パーセント = 400,000,000円
ざっくりとした計算ではあるが、ベストセラー本となれば相当な額の印税が発生する。
印税における税金
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それは、まず印税を受け取るときに、10%の源泉所得税が天引きされます。 そしてその印税収入を生業としている方は事業所得として、他の方は雑所得として確定申告することになります。 ただし、年間給与・退職以外の所得が20万円以下の場合は、申告しなくてもいいことになっています。
印税率はどうやって決まるのか?
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印税率につていは、出版社との話はいになるだろう。著名人や有名な作家になってくると、この印税率は10パーセントを超えてくる人も居る。逆に、そんなに販売実績のない人や、有名ではない作家になってくると、5パーセントから9パーセントほどの低い印税率になると言われている。
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有名な作家のパーセンテージがなぜ高いのかというと、その名前だけで本が売れる可能性を秘めているからに他ならない。出版社との交渉が大事な印税率についてだが、有名な作家であれば、自分の名前を元に交渉が可能になってくる。
翻訳本や共同制作の本の印税はどうなる?
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著作物の中には、翻訳文となるものや、2人以上の作家による共同制作というものがある。これらの著作物における印税は、契約によってその印税取得率が変わってくる。例えば、翻訳した著書であれば、作家が6割を取り、翻訳家が4割を取るなど、公平な分割がなされてくる。かかわる人によって、印税が入る率も変わってくるという事だ。
発行部数方式で「夢の印税」を実現する増刷による印税
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夢の印税、といっても現実が付いてこないとなかなか実現しないこともお分かりいただけただろう。しかし、夢の印税生活は可能ともいわれている。そのために大事なファクターとなるのが増刷印税。これは、本の売れ行きが良く、市場に本の増刷が必要の際に発生する増刷に対する印税。
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増刷が決まれば、その分だけの印税が入ってくることになる。たとえば、初版の本の後に増刷が必要となった場合、その数は初版より少なくなる。しかしながら、2000部の増刷であれば50万円程度のさらなる収入が見込める。そして、増刷が進めば進むほどに、印税収入を見込めるという仕組みだ。
1万部から10万部、100万部へ。本の印税の仕組みが分かったら、ベストセラーを目指してみるのもアリかもしれない。
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本の印税は、出版社との契約がいろいろとあるものの、印税率が大事であることが分かった。また、契約時にはどんな契約を出版社とかわすのかも大きなファクターとなってくる。本をこれから書きたい人も、ぜひ印税について学んでみよう。1万部から10万部、100万部へ。本の印税の仕組みが分かったら、ベストセラーを目指してみるのもアリかもしれない。