本のおすすめ特集。人生を変える感動の名作文庫を紹介します。

【恋愛・人生が変わる・感動】おすすめな名作文庫本小説：①伊坂幸太郎死神の精度

クールだけどどこか変わった死神が人間と触れ合う短編集

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死神の精度 (文春文庫)

価格￥ 702

「オーデュボンの祈り」、「マリアビートル」などで知られている伊坂幸太郎による短編集なのがこちらの「死神の精度」です。一見普通の人のように見える死神ですが、その挙動はどこかおかしい点ばかり。音楽が好きでCDショップに入り浸ったり、死にゆく人たちとへんてこな会話をしたりと怖いイメージの死神とは一味違っています。

一つ一つの物語が読みやすい長さなので、手軽に読めるのも嬉しいところ。バラバラで独立した物語のように見えますが、最後の章では…。モノクロな世界観や洋画から飛び出してきたようなウィットに富んだ言い回しなど、おしゃれさも感じられる作品です。

続編もあるので要チェック

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死神の浮力 (文春文庫)

価格￥ 842

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この「死神の精度」には「死神の浮力」という続編も発売されているのでそちらも要チェック。こちらの小説は前作と違って一続きの物語。死神扮する千葉という男が、サイコパスの殺人犯と戦います。前作に引き続きおしゃれな雰囲気が感じられる作品です。

【恋愛・人生が変わる・感動】おすすめな名作文庫本小説：②大崎善生パイロットフィッシュ

透明感のある文章でつづられる名作恋愛小説

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パイロットフィッシュ (角川文庫)

価格￥ 605

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大崎善生のデビュー作にもあたり、第23回吉川英治文学新人賞を受賞したのがこちらの「パイロットフィッシュ」です。ある日突然19年前の恋人からかかってきた電話をきっかけに進展していく物語は、人を愛すること、人と出会うことを考えさせられる作品です。全体に透明感のある文章で綴られており、読みやすさ抜群。文章量も少ないためさらっと読むことができます。

この小説を貫いているのが「人は、一度巡り合った人と二度と別れることはできない」というワード。関わりあった人物たちが織り成す人間模様は、非常にリアルで、細かな感情の揺れ動きをメロウな筆致で見事に書き上げています。大人っぽい恋愛小説を読みたい方にぜひおすすめな作品です。

【恋愛・人生が変わる・感動】おすすめな名作文庫本小説：③梨木果歩西の魔女が死んだ

死とは、人生とはを考えさせられる作品

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西の魔女が死んだ (新潮文庫)

価格￥ 529

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主人公のまいと西の魔女と呼ばれているまいの祖母が織り成す物語なのがこちらの「西の魔女が死んだ」です。西の魔女である祖母が危篤の一報が入る場面から物語は始まり、まいが過去の思い出を振り返るという形式をとっています

魔女の修行は「なんでもじぶんできめること」。ジャムづくりや自然との触れ合いなど順調に魔女との約束を果たしていきますが、ある人とのかかわり方で魔女と確執が生まれ…。

まいと西の魔女とのやり取りの中で「死」の存在について話し合う場面がありますが、それが物語のキーワード。最後の場面では感動を覚えること間違いなしです。

【恋愛・人生が変わる・感動】おすすめな名作文庫本小説：④小川洋子博士の愛した数式

記憶力を失った博士と家政婦の物語

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博士の愛した数式 (新潮文庫)

価格￥ 594

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交通事故によって記憶が80分しか持たなくなった「博士」とその家政婦、そして息子である「ルート」が主人公の物語がこちらの「博士の愛した数式」です。数学しか興味のない「博士」と家政婦である「私」が悪戦苦闘しながら生活していく様を描いた作品となっており、随所に出てくる数式が小説の美しさを引き立てています。

この作品で重要なのが息子「ルート」の存在。数学と同じくらい子供が好きな博士はこのルートに大きな興味を持ち、数学の知識やファンである阪神タイガースをきっかけに心を通わせていきます。ほっこりとした雰囲気が全体を占めているので、落ち着いた読書タイムにぴったりの作品です。