有名&人気なジャズドラマーとその代表作の動画をご紹介!
映画「セッション」でも注目を浴びたジャズドラマーという存在。ジャズバンドの根っこを支えるパートであり、ジャズドラムなしでは、演奏は成立しません。しかしジャズドラマーと言ってもどんなプレイヤーがいるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回ここでは、有名&人気なジャズドラマーをご紹介!アート・ブレイキーをはじめ、日本人ジャズドラマーなどの情報もお送りいたします。
【有名&人気なジャズドラマーと代表作の動画】①親日家としても知られる『アート・ブレイキー』
日本を愛したジャズドラマーのアート・ブレイキー
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e7/Art_Blakey08.JPG/1280px-Art_Blakey08.JPG
ジャズドラムを語る上で欠かせない存在なのがこちらの『アート・ブレイキー』。燃えるようなパワフルなプレイや寄り添うようなブラシプレイといったようにメリハリが効いているのが特徴のドラマーで、特にシンバルレガートの美しさは後世のジャズドラマーに多大な影響を与えました。
アート・ブレイキーは親日家としても知られており、たびたび自身の楽団である「ジャズ・メッセンジャー」を従えて来日。自分の息子に「太郎」と名付けたり、日本酒を好むなど、日本が大好きだったと言われています。
代表作は何といっても「モーニン」
アート・ブレイキーの代表作は何といってもこちらの「モーニン」。CMやテレビ番組などでもたびたび使われる楽曲で、冒頭のサックスとドラムのリズムが大人のジャズといった雰囲気を醸し出しています。
「チュニジアの夜」ではアート・ブレイキーのプレイを堪能できる
こちらの「チュニジアの夜」もアート・ブレイキーの代表作。「チュニジアの夜」はもともとあった楽曲でしたが、ジャズ・メッセンジャーのメンバーが、アート・ブレイキーのソロが映えるようにアレンジ。一躍同楽団の人気楽曲となりました。パワフルで情熱的なアート・ブレイキーのソロをご堪能ください。
【有名&人気なジャズドラマーと代表作の動画】②ベニー・グッドマンとの共演が有名な『ジーン・クルーパ』
エキサイティングなドラムで現在まで影響を及ぼす名ドラマー
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b2/Gene_Krupa.jpg/800px-Gene_Krupa.jpg
ベニー・グッドマン楽団のドラマーとして有名なのがこちらの『ジーン・クルーパ』です。ジーン・クルーパのプレイの特徴は、そのバランスの良さ。伴奏からソロまでマルチにこなし、変幻自在のスティックさばきで同じドラムから色々な音色を編み出しました。
代表作の『シング・シング・シング』の動画をどうぞ
ジーン・クルーパの演奏する動画はこちら。ベニー・グッドマン楽団の代表作である「シング・シング・シング」の演奏をお楽しみください。こちらの楽曲は、プリミティブなドラムと熱くスウィングする金管楽器が特徴。冒頭のドラムは、ジャズドラムの代名詞のようなフレーズです。
【有名&人気なジャズドラマーと代表作の動画】③超絶技巧で有名な『バディ・リッチ』
高速のフレージングと技巧で有名なバディ・リッチ
引用: https://rr.img.naver.jp/mig?src=http%3A%2F%2Fimgcc.naver.jp%2Fkaze%2Fmission%2FUSER%2F20160105%2F35%2F3009865%2F0%2F500x800x4acb006c96519f3626051dfb.jpg%2F300%2F600&twidth=300&theight=600&qlt=80&res_format=jpg&op=r
超絶技巧のジャズドラマーと言えばこちらの『バディ・リッチ』でしょう。非常に細かい音符を長時間同じリズムでたたき続けるという人間離れしたテクニックを持つバディ・リッチは、技巧派の中でも特異な存在でした。その上、同じリズムを叩き続けても単調にならず、グルーブ感もあるというので驚きです。バディ・リッチは幼少期のころから才能があふれていたと言われており、わずか1歳半で最初のステージに立ち、11歳の時にはバンドリーダーに。まさにジャズドラム界のモーツァルトのような存在でした。
バディ・リッチのすごさが分かる動画をどうぞ
バディ・リッチのテクニックは上記の動画でご確認を。非常に手数が多く、その上正確なリズムワークは驚きの一言です。スティックをくるりと一回転させて音色の変化を作っているところなどは、まさに職人芸。これだけ手数が多いのに粒立ちがはっきりとしていて、聞きやすいのもバディ・リッチならではのプレイでしょう。
晩年までそのテクニックは衰えなかった
こちらはバディ・リッチが晩年のころの演奏動画。見ていただければわかるように、ほとんどそのテクニックに限りがないのがうかがえます。
【有名&人気なジャズドラマーと代表作の動画】④パワフルなドラミングが特徴の『ビリー・コブハム』
ワイルドで手数の多いプレイを得意とするジャズドラマー
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dc/Billy_Cobham.jpg
ワイルドで手数の多いドラマーのなかで有名なのがこちらの『ビリー・コブハム』。ビリー・コブハムのプレイスタイルはとにかく手数が多く、細かい音をぎゅっと詰め込むような叩き方なのが特徴。それでいて、一つ一つの音自体は非常にクリーンに作られているので、手数のわりに聞きやすいのが魅力です。
圧倒的な手数の多さに酔いしれる
ビリー・コブハムの演奏している動画はこちら。フィルインするときの手数の多さにぜひご注目ください。
【有名&人気なジャズドラマーと代表作の動画】⑤マイルス・デイヴィスと関係の深い『トニー・ウィリアムス』
スーパースター軍団に引けをとらなかったトニー・ウィリアムス
引用: http://livedoor.blogimg.jp/narymusic2014/imgs/0/0/0020dd78-s.jpg
ジャズの神様と言われるマイルス・デイヴィスと共演したことで知られるのがこちらの『トニー・ウィリアムス』というジャズドラマー。マイルスクインテットのメンバーとして活躍しており、マイルスクインテットの黄金時代を作り上げた名ジャズドラマーです。プレイの特徴は、スーパースター軍団に物おじしない度胸の良さ。どんどんと煽るドラムは聞いている方をハラハラドキドキさせてくれます。
マイルス・クインテット時の動画をどうぞ
トニー・ウィリアムスの演奏している動画がこちら。ソロをとるメンバーをドラムが煽る様子は、最年少メンバーと思えないような貫禄です。
【有名&人気なジャズドラマーと代表作の動画】⑥歌うようなドラムと評される『マックス・ローチ』
ドラムでメロディを叩くことができるとも言われたドラマー
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/09/Max_roach.jpg
まるで歌うようなドラムと評されたのがこちらの『マックス・ローチ』というジャズドラマー。技巧はもちろんのこと、非常にアンサンブル能力に長けており、そっと寄り添いながら程よく合いの手を入れるドラムは共演者から「対話をしているかのような演奏」と評判でした。聞いた人の中には「ドラムでメロディが聞こえる」といった声もあったそうです。
変幻自在のドラムテクを動画で堪能
マックス・ローチの演奏している動画がこちら。特別なことはしていませんが、非常にバランスの良いドラムテクを楽しむことができます。
【有名&人気なジャズドラマーと代表作の動画】⑦ジョン・コルトレーン楽団で活躍した『エルヴィン・ジョーンズ』
ジョンコルトレーンと黄金の時代を築いたドラマー
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/50/Elvin_Jones_3.jpg/220px-Elvin_Jones_3.jpg
ジョン・コルトレーンと黄金時代を築いた名ジャズドラマーがこちらの『エルヴィン・ジョーンズ』です。名バンドの裏には名ドラマーありといったところで、ジョン・コルトレーンカルテットの数々の名演を支えており、複雑なリズムを難なく叩くテクニックの持ち主として知られています。
黄金時代の動画をどうぞ
エルヴィン・ジョーンズの演奏する動画はこちら。黄金時代のジョン・コルトレーン・カルテットの即興演奏をお楽しみください。
【有名&人気なジャズドラマーと代表作の動画】⑧炎のドラマーと評される『猪俣猛』
日本を代表するジャズドラマー
引用: https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/41/549330b9d688f82c2194f6f4e5c6bdde.jpg
日本を代表する名ジャズドラマーなのがこちらの『猪俣猛』。炎のドラマーとも評される熱く情熱的なプレイが特徴で、日本のジャズ界をけん引してきた重鎮的存在でもあります。そのプレイは年を重ねても衰えず、いまなお全国各地で指導や演奏と精力的に活動しています。
名手北村英治との演奏動画をどうぞ
猪俣猛の演奏する動画はこちら。クラリネットの名手北村英治との「シング・シング・シング」をお楽しみください。野性味あふれる冒頭のドラムは必聴。
人気有名なジャズドラマーと代表作をおさえよう!
以上、有名&人気なジャズドラマーを厳選して8人ご紹介いたしました。縁の下の力持ちともいえるドラムというパート。どうしてもトランペットやギターなどに注目してしまいがちですが、ドラムを中心に聞くというのもまたオツなものです。皆様も、気に入ったジャズドラマーを探してみてはいかがでしょうか。