普通の小学生だった進藤ヒカルが、碁盤に憑りついていた平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)と出会ったことで囲碁の才能を開花させ、塔矢アキラをはじめとするライバルと共に「神の一手」を目指す姿を描いた名作漫画「ヒカルの碁」。
漫画の人気と共に、日本中の少年少女の間に囲碁ブームが起きたことを覚えている人も多いのではないでしょうか?
そんな「ヒカルの碁」には囲碁の天才が多数登場しますが、そんな中でも加賀鉄男はちょっと異色のキャラクターでした。
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初登場時の加賀は当時中学2年生にもかかわらず、中学校の校内で着物を着て、しかも片手にタバコという型破りな姿で登場します。
(ちなみに、この加賀の初登場のタバコのシーンはアニメ版ではカットされています。当時は「放送事故」として話題になりました。同じく「放送事故」として、TVアニメ「ヒカルの碁」が韓国で放送された際には、日本の着物が白塗りにされています。ストーリーには関係ありませんが、気になる人はチェックしてみてくださいね!)
いわゆる「不良少年」の加賀ですが、囲碁も将棋も強く頭脳明晰なイケメンなこともあって、かっこいいと大人気のキャラクターでした。連載当時に行われた人気投票では、上位にランクインしていました。
また、連載終了から約6年後に出版された「ヒカルの碁 完全版」では、原作者のほったゆみ先生の「妄想」として「加賀の将来は弁護士」という記述から多くのファンの想像を掻き立てたようです。
加賀を弁護士にした二次小説やイラストなどが、一時ファンのあいだで人気となったほど!もし、これから先に「ヒカルの碁」の後日譚が描かれる機会があれば、弁護士となった加賀の登場に期待したいですね。
登場した回数や期間はそう長くない加賀ですが、「ヒカルの碁」ファンであれば誰もが知っている人気キャラクターなのです。
ヒカルが小学6年生の時に葉瀬中学校の囲碁部で出会った加賀鉄男。しかし、加賀は囲碁部の部員ではなく、なんと将棋部に所属していてしかも主将という立場でした。
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将棋に関しては主将だけあって様々な大会で優秀経験もある実力者。部室には加賀が獲得したトロフィーなどが多数あることから、その強さは間違いのないようです。
そんな将棋の強い加賀ですが、囲碁の棋力はいったいどのくらいなのでしょうか?
ヒカルと加賀の対局の結果や佐為のセリフから見ても、加賀の棋力は相当高いと思われます。
実は加賀は、小学生の頃は囲碁教室に通っていたのです。しかも、囲碁のエリート教育を受けた塔矢アキラも通う教室で、アキラにこそ勝てなかったものの教室内では2番手の腕前だったことから、その強さが伺えますね。
ただ、初登場時の加賀は碁盤にタバコの火を押し付けるなど囲碁を侮辱する行為や発言をしていましたが、これには理由があります。
加賀が、本当行きたかったのは将棋教室の方。囲碁教室には父親に無理やり入れられてしまったとのことで、もともと乗り気ではなかったようです。
それに加えて教室では塔矢アキラに1度も勝てなかったこと、さらに囲碁の試合で父親に叱られる加賀を見た塔矢アキラが、加賀への同情から手を抜いた対局をしたことで、加賀は激怒します。
その結果として、囲碁と塔矢アキラが大嫌いになってしまったのです。
そんな囲碁嫌いの加賀でしたが、中学2年生の時に出会ったヒカルとの対局がきっかけで、以降は囲碁嫌いが直ったようですよ。
また、ガイドブックで「神の一手に最も近いのは?」ランキングでは、主人公のヒカルや塔矢アキラを抑えて2位を獲得していることから、多くのファンも加賀の棋力を認めていると言えますね。
不良で囲碁嫌いの加賀ですが、筒井や当時は小学生だったヒカルと一緒に囲碁大会に出場するなど、性格的には面倒見が良い人物のようです。
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特に、ヒカルが葉瀬中学校の囲碁部を辞め日本棋院の院生になりたいと言い出した際には、ヒカルの退部に戸惑う囲碁部員をよそに加賀だけがヒカルの背中を押したという、かっこいいエピソードもあります。
しかも、囲碁部の部員が納得できるようにとヒカルと三面打ちで勝負することを提案し、自らもヒカルの相手になってくれています。
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また、中学を卒業した後も顧問の先生に頼まれたとはいえ将棋部に顔を出して後輩の指導をしていることからも、頼りになる先輩のようですね。
TVアニメでも人気だった「ヒカルの碁」。アニメ版で加賀を演じた声優は誰だったのでしょうか?
加賀の声を担当したのは、声優の伊藤健太郎さんです!
伊藤さんは声優の他、舞台俳優としても活躍中で劇団K-Showの主宰者でもあります。趣味は自転車というだけあって、伊藤さんのFacebookには自転車への愛があふれた内容になっていますよ!
声優としての代表作には「NARUTO -ナルト-」の秋道チョウジ役、「BLEACH」の阿散井恋次役、「ゴールデンカムイ」の白石由竹役などがあります。
かっこいいと人気のキャラクター加賀を演じる伊藤さんの声。ぜひ、チェックしてくださいね!
囲碁が嫌いで、中学生なのにタバコを吸ったりと傍若無人な振る舞いをする加賀鉄男。
加賀が囲碁嫌いになったのは、父親に無理やり囲碁教室に入れられたこと、教室では塔矢アキラに1度も勝てなかったこと、その塔矢アキラに同情され対局で手を抜かれたことなどが重なったことが原因でした。
しかし、好きな将棋が強いのはともかく、嫌いな囲碁の棋力も非常に高い加賀。ファンからも、主人公のヒカルや塔矢アキラを差し置いて「神の一手」に近いと思われていることからも、名実共にかなりの実力者と言えるでしょう。
また、ぶっきらぼうな反面、面倒見が良い一面も見せています。
登場回数が少ないながらも根強い人気を持つ加賀鉄男は、「ヒカルの碁」の注目キャラクターの一人です!