沖縄の物価は安い?~旅行費と生活費をご紹介~:給与所得を比較
青い空、コバルトブルーの海、照り付ける太陽に温かい人たち。そんな環境に囲まれて、ウチナータイムでのんびりとした生活に憧れて移住を夢見ている人も多いでしょう。移住するにあたって気になるのは「仕事」なのではないでしょうか。実際に生活するとなると、旅行とは違い、最低限の生活費を稼がなければなりません。ということで、まずは「給与」から見ていきましょう。
沖縄の平均給与所得
沖縄の平均収入はおよそ「333万円」と言われています。これを年間12か月で割ると、1ヶ月の月収は「27万5千円」となります。そこから年金や保険料、その他の税品を差し引くと手元に残るのはおよそ20万円前後ではないでしょうか。ちなみに私の手取りは14万円です。
日本の平均給与所得
日本の平均収入はおよそ「469万円」と言われています。これは1ヶ月に39万円の月収に値し、さらに保険料や税金を差し引けば手元には30万前後が残ります。つまり、月収に10万円、年間では120万円の差が出てくるのです。
沖縄の平均と日本全体の平均所得を比較した結果
沖縄県の平均年収は全国ワースト1位です。また、子供の貧困率も全国ワースト1位です。
こうした背景には沖縄の特殊すぎる社会事情があります。沖縄の中学生が使う言葉に「マーメー」というものがあります。これは勉強を頑張っている人を揶揄する言葉です。同調圧力がとても強いので、出る杭はとことん打たれることになります。これは大人になっても変わりません。さらに、沖縄では若者の「できちゃった結婚」が常識です。わが子が「本当に自分たちの子供なのか分からない」といった話もよく耳にします。沖縄県の離婚率も全国で最も高くなっています。親が働きに出ているので、子供に「勉強をしなさい」という人がいないのです。こうした悪循環のせいで、沖縄の貧困は変わらないのです。
沖縄の物価は安い?~旅行費と生活費をご紹介~:スーパーの物価を比較
私の手取りは14万円であると暴露しましたが、毎月5万円を貯金できています。家賃は日本の地方都市と変わりません。場所によっては都会と変わらない場合もあります。ちなみに2018年の地価上昇率全国1位は沖縄県豊見城市豊崎という場所なのです。空港にも近いこのエリアはどんどん開発が進んでいるので、今後家賃も上がっていくかと思われます。光熱費の安さには驚きました。水道代は家賃に含まれており、電気代とガス代を合わせても毎月4000円くらいです。
一方で、移住前にインターネットで調べていたこともあり、「食費は高い」というイメージがありました。実際に夏にキャベツを一玉買うと250円以上しますし、本土のスーパーで売られているようなお菓子などもやや高いです。しかし、食費問題は買う「「生産場所」を工夫すれば解決出来るのです。本土のスーパーで売られている商品が沖縄で高く売られてるのは、輸送費が加算されているからです。ということは、輸送代がかからない「沖縄県産品」を購入すればいいのです。例えば、野菜はJAの直売所に行くと、旬のものが破格の安さで手に入ります。夏は高いキャベツも冬になると二玉70円だったり、夏はピーマンあゴーヤが安いです。生鮮食品以外でも、スーパーに並んでいる菓子パンは、本土では見たことがないような商品ばかりですが、この生産場所は沖縄県の工場。値段も特別高いわけではなく、普通においしいです。
ちなみに「隣の人から野菜や魚をもらう」といったことは沖縄に来てから経験したことがありません。私は沖縄本島の南部に暮らしているのですが、想像以上に都会です。隣にどんな人が住んでいるのかも知りません。
日本全国平均の物価
家賃は都会になればなるほど、交通の便が便利であればあるほど高くなります。家賃が高い場所にはそれなりの所得の人が集まるようになるので、スーパーに並ぶ商品も高くなります。だからといって家賃と物価が比例しているとはいえず、その関係には様々な要因があります。たとえば食費は「地産地消」が難しい地域ほど高くなりますね。
沖縄と日本全国の物価についてまとめると
食材以外にも、日本の本土で作られたモノを沖縄に持ち込む際には、どうしても輸送費が架かってしまうので物価が上がります。しかし、繰り返しにはなりますが、自分の工夫次第で物価を低く抑えることも可能です。
沖縄の物価は安い?~旅行費と生活費をご紹介~:沖縄の交通事情
沖縄は車社会です。高校を卒業すると同時にマイカーを持つ人も多いそうです。そのため、大学にも広大な駐車場が設けられています。車を持つと当然ガソリン代や税金など、それなりに維持費がかかってきます。所得が低いにも関わらず車を持つことが不思議に感じるかもしれませんが、これは致し方ありません。まず、沖縄には電車が走っていません。ゆいレールというモノレールはありますが、走っているのは沖縄本島のほんの一部です。バスは多いですが、車の渋滞がひどいので、定時運行が出来るような状態ではありません。そうするとさらに「バス離れ」から「自家用車」へのシフトが進んでいくのです。
ちなみに私は50ccの原付です。台風も経験しましたが、今のところ何の問題もないので、非常に便利でお金もかかりません。
沖縄の移住者や旅行でレンタカーを借りて初めて沖縄の道路を運転すると何もかもきっと驚くでしょう。時間帯によってはバス専用のレーンや二輪車用の車道などもあるので、運転する際には気を付けてください。沖縄では黄色信号は「進め」、赤信号になってから3秒以内が本土の黄色信号と同じような意味を持っています。歩道を走っていたり、駐車場の止め方がめちゃくちゃだったり…
沖縄の物価は安い?~旅行費と生活費をご紹介~:旅費は安い時を狙う
沖縄へのアクセス手段は飛行機と船。はじめての沖縄の地に上陸した大学2年生のときから社会人1年目までの3年で8回足を運び、9回目の沖縄で移住しました。学生でお金がないなか、私はLCC(格安航空)を駆使して沖縄に通っていました。船は鹿児島から出ているのですが、1万円以上かかるので使ったことはありません。
沖縄旅行の安い時期は?
GWやお盆、お正月といった大型連休や、夏休みの7月8月は人気が高く、飛行機代は非常に高いです。安い時期はそうしたピークのあとです。具体的にはGW明けから6月、年末年始前の11月からクリスマスまで、1月と2月が安くなります
狙いの月は?
6月です。年間で海が一番綺麗な状態なのも、この梅雨明けから台風が来るまでの時期。飛行機代もそれほど高くないのでいいこと尽くめです!梅雨のじめじめから抜け出して、まぶしい太陽に会いに来てください。
沖縄の物価は安い?のまとめ
沖縄に何度も足を運んでいると、そこに住んでいる人と話す機会が増えてくるかもしれません。そこから沖縄暮らしの現実を知ることになるでしょう。憧れだけでも移住は出来ますが、その後の生活が出来ません。私の場合は、沖縄で「やりたいことがある」から何の苦も無く生活することが出来ています。むしろ、埼玉という「海なし県」出身の私にとって、こんなに綺麗な海が日常にある生活が、この若さで出来ているなんて夢のようです。かなり現実的な内容を書かせていただいたので、これを読んで「移住はちょっと…」と少しでも迷いがある方は、飛行機が安い時期に、旅行で何度も足を運ぶのがおすすめです!
私は24歳で沖縄に移住しました。
旅行では高い頻度で訪れていた沖縄ですが、まさか移住することになるとは自分でも思っていませんでした(笑)しかも、新卒で入った会社を半年で退職して…
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