瀬波温泉は、新潟県村上市にある温泉地。
明治37年に石油の掘削で掘り当てられた源泉の温度は95℃もあるため、「熱の湯」とも呼ばれます。
泉質はナトリウム-塩化物泉で、神経痛や関節痛、疲労回復、婦人病にも効果ありとされています。
瀬波の素晴らしさは、何と言っても日本海に沈む夕陽の美しさ。
海沿いに建つ「大観荘 せなみの湯」は、天気が良ければその夕映えを、源泉掛け流しの露天風呂や展望檜風呂につかって眺められるお宿です。
四季折々に趣の異なる表情を見せる日本海を臨める客室、レストランも好評。
宿泊だけでなく、日帰り入浴のプランもいろいろと揃っています。特に2人から利用できる昼食とセットの日帰りプランは、地元や近隣の方に好評です。
また、宿泊客はもちろん海岸を散策する方まで自由に利用できる無料の足湯「日本海」も、観光スポットとして人気。
宿泊の方はオプションで貸切風呂、また専用露天風呂つきのお部屋も利用できますので、プライベートな空間で温泉を楽しみたい方におすすめです。
【新潟県瀬波温泉 大観荘せなみの湯】
◇住所:新潟県村上市瀬波温泉2-10-24
◇電話番号:0254-53-2131
月岡温泉は、大正4年に開湯した新潟県新発田市の温泉地。
石油の採掘中に発見された温泉で、エメラルドグリーンの湯色が美しい、含硫黄-ナトリウム-塩化物泉です。
微かに漂う硫黄の匂いがする源泉は、弱アルカリ性低張性高温泉であるため、角質を溶かして肌をなめらかにし、体を芯から長時間温めるとされ、「もっと美人になれるお湯」「不老長寿の湯」として人気。
その月岡温泉で大正12年に開業した「広瀬館 ひてんの音」は、客室数14の静かな、趣のある旅館です。
エメラルド色のお湯を満たしたお風呂は、内湯と貸切風呂・貸切露天風呂があります。貸切のお風呂は無料で使用でき、予約時または到着時の申し込みで先着順、使用時間は1回40分となっています。
こじんまりした古い建物でありながら、浴室はもちろん、中庭もラウンジも客室も、隅々まで手入れと気配りがが行き届いているために清々しく、家族づれから一人旅までの宿泊客が、ゆったりとくつろいで過ごせます。
リピーターも多く、温泉宿の各種ランキングでも評価の高いお宿です。
また月岡温泉には、指定の旅館であれば初めての方でも宴席に芸妓さんを呼ぶことができ、遊び方なども教えてもらえるというシステムがあります。
「広瀬館ひてんの音」も指定旅館のひとつ。
全国どこでも芸妓さんといえば「一見さんお断り」が多い現在、月岡温泉を訪れた際は、温泉と一緒に楽しんでみたいオプションです。
【月岡温泉広瀬館 ひてんの音】
◇住所:新潟県新発田市月岡温泉278-4
◇電話番号:0254-32-2421
川端康成の小説「雪国」の舞台としてあまりにも有名な越後湯沢温泉。新潟県南魚沼郡湯沢町にあるこの温泉郷は、800年以上も前に発見されたという源泉から現在につながる、長い歴史を誇ります。
近年ではスキーリゾートとしても名高い越後湯沢。東京から新幹線で1時間20分というアクセスの良さもあり、冬はスキーやスノーボードなど、ウィンタースポーツと一緒に温泉を楽しむ方が大勢いらっしゃるようです。
湯沢グランドホテルは、そんな利用者にも嬉しい宿泊施設。
広い大浴場に露天風呂、泡風呂やサウナもあり、ご家族やグループでのんびりとお風呂を楽しめます。
また、プライベートなくつろぎ時間を過ごしたい方には、単純弱アルカリ性・低張性・高温泉の源泉掛け流しが楽しめる専用露天風呂のついた客室もあります。
湯沢グランドホテルでのお食事は、会席膳ももちろんですがバイキングが人気だそう。
普通のホテルなら「食事はバイキング」というだけで評価が低くなりがちですが、湯沢グランドホテルでは、お米も地元魚沼産のコシヒカリ使用、メニューにも郷土料理を加えるなど、食材にも調理法にもこだわり、一品一品を丹念に仕上げています。さらに好きなものを好きなだけ選べるので、夕食・朝食ともに「バイキングが楽しみ」というリピーターも増えているようです。
また、越後湯沢には「山の湯」「駒子の湯」をはじめ、5つの共同浴場があります。気軽でリーズナブルな日帰り温泉として、地元の方やスキー客、登山客など様々な方に愛されているスポットです。
【湯沢グランドホテル】
◇住所:新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢2455
◇電話番号:0120-85-0039(フリーダイヤル・受付時間 午前9時〜午後6時)
赤倉温泉の源泉は、カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉。
日本百名山のひとつ、妙高山の北地獄谷から引かれてくるこの源泉は赤倉の温泉施設に達する頃に、ちょうど加水・加温なしで絶妙な適温となっているのだそうです。
江戸時代、文化13年開湯と言われるこの赤倉温泉で、常に各種ランキングや口コミの高評価を得ているのが「赤倉観光ホテル」。
ホテルオークラの創業者によって、日本でも草分け的な「高原リゾートホテル」として誕生したのが昭和12年。
格式あるリゾートホテルながら、良質の温泉も楽しめるスポットとして、現在も人気の高いお宿です。
露天風呂付き温泉大浴場のお湯は、源泉掛け流し。
清らかな設備の中で、広い湯船を満たす美肌の湯をゆったりと楽しめます。また日本でも屈指の絶景風呂として名高い、露天風呂からの眺望は格別です。
貸切の家族浴室も、宿泊客なら無料で使用可能。
本格リゾートホテルらしく、グリルダイニング、フレンチレストラン、和食ダイニングの利用は宿泊客がメインですが、レストランでのランチまたはディナーと温泉入浴がセットになった、予約制のちょっと贅沢な日帰りプランもあります。
【赤倉観光ホテル】
◇住所:新潟県妙高市田切216
◇電話番号:0255-87-2501
新潟県と長野県の県境にある松之山温泉は、日本一の豪雪地帯といわれる地域です。
棚田や美人林と呼ばれるブナ林など、懐かしい日本の四季が息づく里の、小さな温泉郷が、松之山。
小さいながらも、有馬・草津に並ぶ日本三大薬湯のひとつに数えられています。
およそ1000万年も前の「化石海水」が地圧によって湧き出したという源泉は、山の中の温泉なのに塩分濃度が非常に高めです。
800年ほど昔、茂みの中に湧く熱泉で鷹が傷を癒しているのを見つけたことが別名「鷹の湯」と呼ばれる、この温泉の始まりだそうです。
昔から傷や皮膚病に効く薬湯とされ、上杉謙信の隠し湯ともいわれています。
そんな松之山温泉郷の一画に建つ、部屋数10室の「山の森のホテル ふくずみ」は、2つある屋上の貸切露天風呂が自慢のお宿。30分単位で、宿泊客なら24時間、予約制ですが空いていれば何回でも利用できます。
屋根がないので夏の昼間は暑く、冬は湯船の周囲にどっさり雪が積もりますが、これこそ露天風呂、と喜ぶファンも多いそう。
内風呂は男女別に一つずつあり、こちらも24時間お好きなときに入れます。
お湯と同様、「ふくずみ」さんのお料理やサービスには家族経営ならではの、じんわりと温まるやさしさがこもっています。
また「ふくずみ」さんのHPでも紹介されている、日帰り施設の「温泉センター鷹の湯」は、地元密着型の温浴スポット。スキー帰りに温まりたい観光客にも、そのリーズナブルさと温泉の質で人気だそうです。
【山の森のホテル ふくずみ】
◇住所:新潟県十日町市松之山湯本1388-2
◇電話番号:025-596-2323
新潟県妙高市の燕温泉には、2つの露天風呂があります。
燕温泉の温泉街から少し歩いた渓谷の中にある、その「河原の湯」と「黄金の湯」。どちらも無料ですが、2つとも本当に素朴な、山の中にぽんとお湯が湧いているだけという雰囲気の実にワイルドな温泉です。
全国各地から温泉マニアが集まる「秘湯」として知られるこの2つの温泉の泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉。
燕温泉と同じように白く濁った、やや温めの湯です。
間違いなく秘湯気分は満喫できる温泉ですが、周辺の設備に人の手はほとんどかかっていません。脱衣所も簡素というか、ほぼ囲いとドアがある程度。
黄金の湯は一応男女別になっていますが、河原の湯は混浴です。タオルを巻いての入浴もOKではありますが、女性のみでの利用は控えた方が良いかも知れません。
入浴可能な時間帯は、日の出から日没まで。例年11月頃から翌春の5月頃までは雪のために閉鎖となります。
どちらも温泉街からそれほど離れていない場所にありますが、佇まいはまさしく「秘湯」と呼ぶにふさわしい温泉です。
チャレンジ精神と温泉愛を十分にお持ち合わせの方にはおすすめの、日帰り温泉スポットです。
【燕温泉 黄金の湯・河原の湯】
◇住所:新潟県妙高市関山燕温泉
◇電話番号:0255-86-3911(妙高市観光協会)
開湯300年の歴史ある岩室温泉は、山の向こうに日本海、そしてかなたには佐渡島を臨む、自然豊かな温泉地です。
その温泉街の中程にある「富士屋」さんは、自家源泉「上の郷おんせん」を使った大浴場、露天風呂のあるお宿。
泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉、Ph8.3の「美人の湯」です。
硫黄分を含むため、ヒノキの露天風呂では美しいエメラルドグリーン、石づくりの内風呂では白色と、同じお湯でも色味の違いが楽しめます。
最上階の展望大浴場は、昼も夜も、たっぷりと季節の匂いが味わえる癒しの空間です。
客室は洋室・和洋室、そして静かな日本庭園に臨む露天風呂付きの客室も、3部屋あります。
季節ごとにメニューの変わる、新潟の美味しい食材を使った料理も自慢。
一人旅でもご家族でも、お湯に浸ってのんびりと時間をすごすのにおすすめのお宿です。
【岩室温泉 富士屋】
◇住所:新潟県新潟市西蒲区岩室温泉693
◇電話番号:0256-82-4151
麒麟山温泉は奥阿賀野にある小さな温泉郷。
麒麟山にある「雪つばきの宿古澤屋」は、すべての客室と大浴場の大窓、露天風呂が阿賀野川の豊かな流れに面しており、四季を通じて雄大な自然の移ろいが楽しめる温泉宿です。
ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉の源泉は、疲労回復や関節痛、きり傷や婦人病、皮膚疾患などに効果があるといわれ、お子さんや敏感な肌の方にも安心な、無色透明のやさしいお湯です。
川の流れをのんびり見ながら大きな浴槽のほかにも、カップルやグループで利用できる時間単位の貸切露天のお風呂もあります。専用の露天風呂がついた客室は2014年オープン。
彩も味も豊かなお食事も楽しみな古澤屋さんの日帰り温泉プランは、絶景の露天風呂利用に加えて、お部屋でゆっくり旬の食材が味わえる、和会席の昼食がついたお得なコース。
気心の知れた方と、少し優雅な息抜きを楽しみに訪れるのも良いかもしれません。
【雪つばきの宿古澤屋】
◇住所:新潟県東蒲原郡阿賀町鹿瀬5860
◇電話番号:0254-92-3322(受付 8:00~21:00)
700年ほど前、巡礼の禅師によって開かれたという言い伝えのある貝掛温泉は、「眼に効く温泉」として有名。
眼科医院でも洗眼に使用されるホウ酸を含むというお湯は、「目を洗えば眼病に効く」とされ、現在ではドライアイの症状を軽減したいと訪れる方も多いとか。
貝掛温泉は「ぬる湯」が特徴。湯量豊富なぬるめの湯船にとっぷり30〜70分浸かって温まるのが貝掛温泉の楽しみ方です。
自然に囲まれた露天風呂と、しっとりとした趣のある内湯が、それぞれ男女別に備えられています。
温泉で目を癒したい場合は、ぬる湯の湯口に手をかざしてそっと洗うのだそう。
冬場はタクシーが辿り着くのに難儀するほどの「秘湯」であることに誇りを持つ貝掛温泉。
エレベーターは設置していないため、脚に自信のある方のご利用をおすすめします。
日帰りでの温泉利用も大歓迎とのことで、11:00〜14:00(受付終了)までの間は、予約なしで入浴料を払えば誰でも温泉が楽しめます。
もうちょっとのんびり温泉気分を味わいたい方は、昼食とお座敷での休憩もついたプランをご利用になってみてはいかがでしょう。
【眼の温泉 奥湯沢 貝掛温泉】
◇住所:新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686
◇電話番号:025-788-9911
金山や保護鳥のトキで有名な佐渡島は、実は温泉の宝島でもあります。島内だけでも、利用されている源泉の数はなんと18箇所。
中でも島の西側に位置する相川地区は、江戸期には金山や佐渡奉行所が置かれた佐渡の中心地でもありました。
その相川地区にある相川温泉は、日本海の眺望を思うさまに満喫できる絶景温泉として有名。
ホテル万長の露天風呂からも、好天の日には広大な日本海の夕陽や、夜の海に浮かぶ漁火など、詩情豊かな景色がたっぷりと眺められます。
お食事はもちろん、佐渡の海の幸がメイン。客室は一般室からバリアフリータイプのお部屋やベッドのある特別室、海に面した専用風呂付きの貴賓室など、ニーズに合わせて様々なお部屋が用意されています。
「ホテル万長」は、狩野山楽、池大雅、谷文晁らの絵画に「幕末三舟」と呼ばれた勝海舟・山岡鉄舟・高橋泥舟の書、与謝野鉄幹・晶子夫妻や吉井勇などの和歌の掛軸など、江戸初期から現代に至るまでの見事な美術コレクションを保有していることでも有名。
館内美術館で鑑賞ができるほか、目の前の海では、シーズンに合わせて釣りやスキューバ、シーカヤックといったアクティビティも楽しめます。
遊び疲れたら、温泉にじっくり使って疲労を回復。
とことん佐渡を堪能できる、おすすめのお宿です。
【伝統と風格の宿 ホテル万長】
◇新潟県佐渡市相川下戸町58
◇電話番号:0259-74-3221
伝統と風格の宿ホテル万長 (春)
日本海を望む海辺の老舗宿。館内には小さな美術館があり、江戸期から現代にかけて代々受継がれている書画・美術工芸品を公開している。
新潟には、海や山の美しい自然に包まれた風光明媚な温泉地がたくさんあります。しかも秋から冬にかけては、カニに新米、のっぺに南蛮エビと、美味しいものが勢ぞろい。
遠くの方は宿泊で、お近くの方は日帰りで、新潟の美味しくてあったまるおすすめ温泉を、この季節にこそ訪れてみてはいかがでしょうか。