1、福井で有名な越前大仏とは?
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越前大仏は、福井県勝山市にある大師山清大寺の境内に鎮座しています。越前大仏は中国河南省の龍門石窟にある「龍門奉先寺坐像(りゅうもんほうせんじざぞう)」を元に造られた仏像で、正式には毘慮舎那如来(びるしゃなにょらい)と呼ばれています。毘慮舎那如来は知徳の光で宇宙を照らすといわれる仏様です。
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大仏にはお釈迦様のようにこの世に出現して教えを広めた応人仏と、仏教の教えを人格化した法身仏があり、越前大仏は永遠不滅の宇宙の真理(仏法)を表すものなので、法身仏にあたります。
2、越前大仏のある福井・大師山清大寺について
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越前大仏は大師山清大寺に鎮座しています。清大寺は臨済宗妙心寺派のお寺で、昭和62年5月に建立されました。清大寺の敷地面積は22ヘクタール、東京ドーム4.7個分の広大な境内を持ち、その中には大仏殿、五重塔、日本庭園などさまざまな仏閣が造られています。
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清大寺は大阪のタクシー業で成功した故人・多田清氏の私財によって造られたお寺です。完成したのは昭和62年ですが、宗教法人として登録されたのは平成14年です。つまり、越前大仏は2017年に開眼30年を迎えた比較的新しい大仏といえます。
3、越前大仏のある大師山清大寺の歴史
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清大寺は個人によって造られたお寺とご説明しましたが、元々は観光目的で作られていました。その後平成14年に臨済宗妙心寺派の寺院として宗教法人になっています。宗教法人に変わったのは、多くの参拝者を期待したものの、思うように入場者が伸びなかったためであるともいわれています。
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清大寺境内や清大寺周辺は現在ゴーストタウンとなっており、観光客の姿もあまり見られない穴場スポットになっています。清大寺は越前大仏や大門、五重塔などさまざまな見どころがあるので、神社仏閣巡りが好きな方におすすめのスポットです。
4、福井で有名な越前大仏の大きさは?
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日本にある仏像の中でもその大きさで有名な越前大仏ですが、高さは17メートルあります。日本で有名といわれている大仏の中に奈良の大仏がありますが、奈良の大仏は高さ16メートルなので、越前大仏の方が大きいことになります。
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越前大仏を含む清大寺の総工費は総額380億円といわれており、多田清氏が一代で財を成したことから「出世の象徴」とされ、立身出世を願うサラリーマンや事業主の人々が参拝に訪れます。越前大仏の左右にも4体の脇侍仏、三壁面には1,281体の石仏・金仏が収められており、大仏殿の内部は壮観です。
5、越前大仏を超える大きさの大仏はある?
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越前大仏を超える大きさの大仏は、個人で造られたものでは3つあります。1つは白馬観光ホテルの社長が建立した白馬大仏です。新潟県糸魚川に造られ、高さ23.5メートルあります。2つ目は名古屋の実業家が建立した聚楽園大仏で、愛知県東海市にあり、高さは18.85メートルです。3つ目は鍼灸医の前田秀信が建立した御嶽薬師尊で、愛知県江南市にあり、高さは18メートルあります。
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大仏の定義は、広辞苑では釈迦の背丈である4.85メートル以上の高さの仏像であるとされています。また、4.85メートル以上の高さを持つ観音様も大仏と解釈されていることがあります。ただし、観音様は悟りを開くため修行中の者であるのに対し、大仏は釈迦如来や阿弥陀如来という悟りを開いた者なので、観音様と大仏の本来の意味は異なります。
6、越前大仏のある大仏殿の見どころ
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清大寺には越前大仏のほかにも数多くの仏像が鎮座しています。越前大仏の左右にも4体の立像があり、釈尊10弟子の迦葉尊者、阿難尊者、普賢菩薩、文殊菩薩が祀られています。釈尊10弟子の像も高さ10メートルと巨大な立像です。
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越前大仏を祀る大仏殿の三壁面には大小の諸仏が安置されており、およそ1メートルの大きさの座像が天井まで並んでいます。三壁面に鎮座する1,281体の大仏は、中国の大理石で作られています。
7、福井・大師山清大寺と越前大仏の御朱印
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清大寺では御朱印の頒布もあり、越前大仏と書かれた御朱印がいただけます。御朱印とは寺社への参拝者がもらえるもので、御朱印帳に書いてもらいます。御朱印帳は文房具店でも販売されていますが、お寺によってはオリジナル御朱印帳を販売しています。清大寺ではオリジナル御朱印帳が販売されており、越前大仏が刺繍されたデザインになっています。
8、福井・大師山清大寺の見どころ①門前町
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門前町は、清大寺の駐車場に車を停めて、越前大仏へ向かう途中にあります。門前町といえば飲食店やお土産店が建ち並ぶイメージがありますが、現在営業しているのはお土産店1店舗のみです。
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門前町には、夏休みなど連休や新そばの時期になると、飲食店や各団体がお店を構えます。2017年には「越前大仏門前市&夏祭り」が開催され、福井県勝山産のそば粉を使用した新そばを提供するイベントやスイーツカフェが出店するイベントが行われました。無人の門前町の景色はほかのスポットでは見られない光景なので、普段は写真撮影の穴場スポットとなっています。
9、福井・大師山清大寺の見どころ②大門
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清大寺へ拝観料を払うとまず見えてくるのが大門です。大門の左右には二体の仁王像が安置されており、高さ7.8メートルある大きな立像です。仁王像は中国で製作されたものが清大寺まで運ばれてきました。
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大門は7メートルを超える仁王像が収蔵できるほど巨大なもので、その大きさに圧倒されます。大門をくぐるとその先には回廊があり、雨や雪の日でも濡れずに越前大仏のある大仏殿まで行くことができます。回廊には樹齢1,500年の台湾桧が使用されており、回廊の木材として152本もの台湾桧が使われています。
10、福井・大師山清大寺の見どころ③五重塔
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清大寺にある五重塔は、日本で最も高い五重塔であることから、越前大仏と並び清大寺を象徴する建物の1つです。五重塔といえば京都の東寺が有名ですが、東寺の五重塔は高さ55メートルに対し、清大寺の五重塔は高さ75メートルと、20メートルも高低差があります。
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清大寺の五重塔は中に入ることができ、5つあるそれぞれの階層に仏像が安置されています。五重塔を上りながら参拝することもできますが、エレベーターが設置されているので、足に自信がない方や、車椅子の方でも参拝できます。五重塔の最上階からは勝山市内や勝山城の天守閣が一望でき、秋は清大寺境内にあるイチョウやモミジの紅葉が楽しめるスポットです。
11、福井県大師山清大寺・越前大仏の拝観時間
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清大寺の拝観時間は4月~12月は8:00~17:00(入館は16:30まで)、1月~3月は9:00~16:00で年中無休です。拝観料は大人500円、小人300円、駐車場は400台収容でき、無料で利用できます。清大寺までのアクセスは車の場合、中部縦貫自動車道勝山ICから車で10分で到着します。電車の場合は、JR福井駅から「えちぜん鉄道」に乗り換えて勝山駅で下車、勝山駅からコミュニティバスに乗り、「越前大仏」バス停で降りて清大寺へ到着します。
大師山清大寺の所在地・電話番号
【所在地】福井県勝山市片瀬50-1-1【電話番号】0779-87-3300
12、まとめ
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越前大仏で有名な清大寺の見どころについてご紹介しました。清大寺には越前大仏のほかに大門や五重塔などさまざまな見どころがあります。清大寺を訪れる際は、越前大仏を参拝するだけでなく、境内を巡ってみてはいかがでしょうか。