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国広一は龍門渕高校2年生で中堅を務める人物で龍門渕四天王の一人。誕生日は9月21日生まれ。身長147cm。学業と麻雀部の活動の他に龍門渕透華専属のメイドも勤めています。髪型は黒のショートカットをしていて、左の頬に星マークのタトゥーシールを付けているのが特徴。一人称が「ボク」であり、いわゆる「ボクっ娘」と呼ばれるキャラクター性を持っています。
国広一の父親はマジシャンであり、彼女自身も手品を得意としています。しかし、彼女にとって手品は苦い思い出を持っているものでもあります。それは小学6年生のときに出場した小学生大会県予選でのこと。チームが敗退の危機を陥ったため、救おうと得意の手品(牌のすり替え)を使います。しかし、結果的にすり替えはばれてしまい、国広一の所属チームは敗退してしまいます。その後、自責の念にかられた国広一は麻雀から遠ざかるのでした。
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中学3年生のとき、長らく麻雀から遠ざかっていた国広一に転機が訪れます。小学生大会県予選で行った反則を抜きにしても彼女に実力があると龍門渕高校の令嬢である龍門渕透華にスカウトされたのです。このことがきっかけとなり、龍門渕附属の中等部に編入。麻雀部に入部し、龍門渕透華の専属メイドとして仕えることになります。
概要だけ書くと国広一にとっても良い話のように見えますが、この話には裏かあります。実際はマジシャンとしての収入だけでは生活が苦しくなった父親がスカウトが来ていることを国広一には相談せずに龍門渕が父親のスポンサーとなることで了承し、半ば娘を売ったに近いかたちで国広一は龍門渕のメンバーになったのです。
このことは国広一のトラウマとなっており、のちに「お父さんがボクを売った」と恨み言のような言葉を口に出すシーンがあります。
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国広一は、反則行為をしてしまった小学生大会県予選をひどく悔いています。そしてそのことをきっかけとして信頼をなくしてしまった過去を持ちます。そんな中、彼女を強引にスカウトした龍門渕透華は、イカサマを抜きにして国広一の実力だけを見ていました。後ろめたい過去を抜きにして自分を信頼してくれている龍門渕透華に対して国広一はとても感謝しており、絶対的な信頼をおいているのです。そのため、国広一は龍門渕透華が大好き。嬉々として彼女の専属メイドを勤めています。
アニメ版国広一を演じているのは声優の清水愛さん。声質はメゾソプラノで透き通るような綺麗な声が特徴的です。代表的な役はグリザイアシリーズの小嶺幸、魔法少女リリカルなのはシリーズの月村すずかなど。
清水愛さんが声優になったきっかけは引っ込み思案で人見知りな性格を直したいと思ったこと。まずは声をハッキリ出すことが大事だと考え、声優の勉強を始めます。専門学校で授業を受ける中で物事を表現をすることの楽しさに目覚め、その後声優デビューを果たします。
また、清水愛さんを語る上で忘れてはならないのがプロレス。なんと清水愛さんは声優であるとともにプロレスラーでもあるのです。
プロレスファンであった清水愛さんは、趣味が昂じてアイスリボンのプロレスサークルに参加。2013年の「がむしゃらプロレス」10周年興行にてプロレスデビューを果たし、見事初勝利を飾ります。得意技は「釣りガール式ばくだん固め」。「第23代トライアングルリボン王座」のタイトルを獲得しています。
実写版国広一を演じるのは女優の柴田杏花さん。1999年8月30日生まれの18歳。柴田杏花さんは2007年に放送された「名探偵コナンドラマスペシャル - 工藤新一の復活! 黒の組織との対決」の灰原哀役でデビュー。その後、2009年には雑誌「りぼん」のりぼんガール準グランプリを受賞。2014年に「瀬戸内海賊物語」で1027名もの大勢の中からオーディションを勝ち抜き、映画初主演を飾ります。今その活躍に目が離せない女優さんです。
国広一は極めて布面積が少なく、肌を露出した服装を好んで着ています。それは服というより、肌にわずかな布を貼っているのではないかと思うほど。この布面積の少ない服を着ていることがある意味、国広一を象徴する要素かもしれません。
そして驚くべきことに話が進むごとにただでさえ布面積が少ない服が更に少なくなっていきます。だんだんとお尻が見えるようになり、最終的には布を羽織っているようにしか見えなくなります。まるで露出狂のようです。
咲-Saki-全国編 国広一 1/7スケール 彩色済みPVCモデル フィギュア
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¥ 12,765
国広一はかつてチームの危機を救おうとして使用した「手品」の技術を封印しているため、「咲-Saki-」に登場する他のキャラクターとは異なり、特殊能力を持っていません。そのため、打ち方に特に大きな特徴がない正統派の雀士といえます。
国広一の特殊なところは麻雀を打つ時には両手に拘束具をつけて打ちます。これは透華によって龍門渕中等部に編入学させられた時にそうするように命じられたことが起因しています。その後、透華に外しても良いと言われたのですが、「透華が遠くなるから」という理由で現在でも拘束具をつけ続けています。拘束具は国広一と彼女の恩人である龍門渕透華をつなぐ絆でもあるのです。
過去に行ったイカサマのせいで拘束具をつけられてしまったときに国広一が口に出したセリフ。自分が行った過ちがいかに重いものなのかを実感しているその姿は、見ていてとても痛々しいものがあります。
全国大会中に国広一が口に出した言葉。かつて自分が行った手品によるイカサマを悔い、卑怯な手を使わないで正攻法で対局に臨むことを改めて意識した国広一のカッコよさが表れているセリフです。読んでいるほうも不思議とポジティブな気持ちになれる魔法のような言葉に感じられます。
国広一は掲載誌である「ヤングガンガン」の雑誌付録や単行本の店舗特典イラストに多く起用されています。一説には作者のお気に入りのキャラクターであるだとか、露出が多いキャラクターであるため、商業的な理由で多くの人の目をひくことができるキャラクターであるため起用されることが多いなどいろいろな憶測を呼んでいます。
小柄でボーイッシュな見た目に露出の多い服装と目を数多の目を引く要素を持っている国広一。容姿はとてもかわいらしく、ボクっ娘という一部の層に大受けする属性を持つ彼女はとても魅力的です。
しかし、彼女の真の魅力はそのかわいらしい容姿に秘められた重い過去と確固たる信念。小学6年生のときに小学生大会県予選でチームのためを思い、行ったイカサマ行為とそれによって失った信頼は彼女の心に暗い影を落とします。二度と同じ過ちは繰り返さないと誓い、自分を信頼してくれる龍門渕透華のためにまっすぐ突き進むその姿は、多くの読者の胸を打ちます。自分を信頼してくれる相手と失ってしまった信頼を取り戻すために頑張る感動的なその姿こそ国広一の真の魅力だといえましょう。