はちみつ酒とは？
はちみつ酒は人類最古のお酒といわれています。ミードと呼ばれるはちみつ酒は、ビールのような味わいがあります。はちみつの色と合わさって、まさにビールのようですね。はちみつ酒は、酒税法上「その他の醸造酒」に分類されます。はちみつ酒は自宅で簡単に作ることができます。しかし酒税法では、アルコールが1%を超えるお酒を無許可で作ることは原則禁止とされています。違反には懲役や罰金もあるので気を付けてくださいね。家庭で作るものは黙認されているのが現実です。この記事では、はちみつ酒の作り方をご紹介していきます。はちみつの成分がたっぷり含まれた魅惑のはちみつ酒が、どんな作り方でできるのか、ぜひ参考にしてみてくださいね。
はちみつ酒の飲み方
はちみつ酒にも種類はありますが、はちみつでできているので、甘いお酒です。はちみつ酒は「ハニーワイン」と呼ばれることもあります。白ワインにも似たような味わいがあるそうですよ。ストレートで飲むもよし、ロックやソーダ割りでも美味しく飲むことができます。甘口のものはデザート感覚で楽しめそうですね。
夏は冷やして飲むと美味しいはちみつ酒ですが、はちみつ酒は凍らせるとシャーベットのようにシャリシャリとした食感が楽しめます。夏にはぴったりですね。また、冬は温めて飲むのがおすすめです。シナモンやショウガなどのスパイスを入れて温めて飲むと美味しくいただくことができますよ。はちみつは加熱しすぎると栄養が壊されてしまうので、温めすぎないように気を付けてくださいね。
はちみつ酒とハネムーン
はちみつ酒はハネムーンの語源とされています。はちみつ酒には強壮作用があるとされており、中世のヨーロッパでは新婚の夫婦が最初の1か月ははちみつ酒を新郎に飲ませて子作りに励む習慣があったそうです。このことから、はちみつ酒を飲む1か月＝蜜月＝ハニームーン＝ハネムーンとなったといわれています。また、多産のミツバチにあやかったともいわれています。ハネムーンの語源がはちみつ酒だなんて、とっても甘くてステキですよね。
しかし、当時は略奪婚が多く、逃避行のような状態になることが多かったそうです。そんな大変な時期を乗り切るために、栄養たっぷりのはちみつ酒を飲んでいたという話もあります。はちみつには疲労回復効果もあるので、はちみつ酒は重宝されたのでしょうね。
はちみつ酒と栄養
はちみつ酒には、上で紹介したような強壮作用や疲労回復効果があるとされています。また、貧血を改善する効果や、美肌に導いてくれる効果も期待できます。はちみつは保湿成分としても注目されていますよね。はちみつにはさまざまな栄養が含まれていることがうかがえます。そんなはちみつから作られたはちみつ酒は栄養がたくさん含まれているということですね。栄養分がたくさん含まれたお酒があるなんて、嬉しいですね。
また、はちみつは砂糖よりカロリーが低いそうです。あんなに甘いのにびっくりですね。ダイエット中の方も安心なのではないでしょうか。さらに、はちみつの果糖がアルコールの分解を促進してくれるので、はちみつ酒は二日酔いになりづらいそうです。はちみつ酒がますます飲んでみたくなりますね。
はちみつ酒の作り方
ここからは、いよいよはちみつ酒の作り方をご紹介していきます。はちみつ酒は、はちみつを酵母などで発酵させて作ります。材料も少ないので手軽に作ることができますよ。
材料
・はちみつ：125グラム
・水：375グラム
・ドライイースト：約2グラム
作り方について
はちみつは他のものが混ざっていない、純粋なはちみつを使いましょう。はちみつの量は重量に対して25%になるようにするのが良いそうです。量を調節する際にはこれを目安にして調節しましょう。
はちみつと水を量ったらそれらを混ぜて、そこにドライイーストを入れ、まんべんなく混ぜて発酵が終わるまで放置しておきます。期間は1～2週間ほどです。容器は瓶が良いですが、蓋をぴったり閉めてしまうと瓶が破裂してしまう可能性があります。瓶の蓋は軽くかぶせるようにしておくのが良いでしょう。
発酵している時はシュワシュワという炭酸のような音がします。この音が聞こえなくなったら発酵が終わった合図です。発酵が終わったら、お酒の部分を別の容器に移し、瓶の底に沈殿しているものを取り除いて、はちみつ酒の完成です。この沈殿物はイーストのかたまりです。他の料理でも使うことができますよ。
はちみつ酒のアレンジレシピ①
こちらは、はちみつとゆずと焼酎で作ったゆずはちみつ酒です。はちみつ以外にゆずと焼酎が使われているので、ミードとはまた違った味わいになって美味しそうですね。レシピ通りに作るとさっぱりした味になるそうなので、はちみつを増やすと甘い味にすることができます。自分で味を調節できるのがいいですね。
はちみつ酒のアレンジレシピ②
こちらは、ショウガとはちみつとコニャックが使われているハニージンジャー酒です。ショウガとはちみつは相性が良いので美味しそうですね。喉にも良さそうなレシピです。
はちみつ酒には基本の作り方だけでなく、さまざまなアレンジレシピが考えられますね。ゆずやショウガ、レモンなどを合わせても美味しいでしょう。ジャムを加えても美味しくなりそうです。あなたはどんなアレンジではちみつ酒を飲んでみたいですか？
はちみつ酒の賞味期限は？
はちみつ酒の賞味期限はどのぐらいあるのかも気になりますよね。まず、天然のはちみつには強い殺菌作用があります。そのため、はちみつは長期間の保存が可能です。そんなはちみつから作られたお酒であるミードも長期間の保存が可能となっています。1～2か月ほどは問題なく飲むことができます。直射日光を避けられる場所で保存しましょう。また、容器の口が汚れたりしないよう、清潔に保つことで、より長持ちさせることができます。小分けにして保存するのも良いかもしれませんね。小瓶を並べておくと見た目にも楽しく保存ができます。おしゃれなガラス瓶を使って保存すると、取り出すたびに楽しくなれそうです。
はちみつ酒を買うことができる？
はちみつ酒は自宅で簡単に作ることができますが、まずは市販されているものが飲んでみたい、という方もいらっしゃるでしょう。山田養蜂場など、有名なはちみつメーカーからはちみつ酒は販売されています。海外産のはちみつ酒もたくさん種類があります。飲み比べてみて、自分の好きな味を探すのも楽しそうですね。珍しいのでプレゼントに選んでも喜ばれそうです。
はちみつ酒を飲んでみる？
ミードと呼ばれるはちみつ酒についてご紹介してきました。ミードは家庭でも簡単に作ることができるとわかりましたね。簡単に作ることはできますが、最初に書いた通り、無許可でお酒を作ることは酒税法違反になってしまいます。自宅で作るのもいいかもしれませんが、お店などで売られているものを買ってみるのも良いでしょう。はちみつは身体に良い成分や美容に効果のある成分がたくさん含まれています。そんなはちみつから作られたお酒であるミードを、ぜひ飲んでみてくださいね。
