グリーンネックレスとは
グリーンネックレスはキク科セネキオ属に分類されるインテリアとしても人気の観葉植物です。セネキオ属は世界中に2000種以上が分布する種子植物最大の属の一つです。また、セネキオとはラテン語で老人を意味するセネクス(senex)に由来し、果実に白や灰色の冠毛が生えているところにちなんでいます。
アフリカ・ナミビア原産
「グリーンネックレス(学名セネキオ・ロウリアヌス)」は「緑の鈴」とも呼び、アフリカのナミビア原産の匍匐(ほふく)性の多肉植物です。エンドウ豆が連なったなったような見た目が可愛く人気です。グリーンネックレスによく似た植物で「玉綴り(セドウム・モルガニアヌム)」がありますが、ベンケイソウ科でしかもメキシコ原産なので全く違います。
価格帯
グリーンネックレスのポット苗は、だいたい500円前後で購入することができます。ボリュームが増えるほど価格が高くなる傾向にあり、通販サイトなどでハンギング仕立てのグリーンネックレスが3000円ほどで販売しています。インテリアショップでも取り扱っているところもある人気のおしゃれアイテムです。
グリーンネックレスの特徴
グリーンネックレスは、原産地が砂漠地帯で、雨期を除きほとんど雨が降りません。そんな厳しい環境で育つために地面を這うように成長し、特徴的なボール状の葉の中に水分を蓄えます。葉の形状は他にも、三日月形・矢尻型などもあります。花言葉には、「健やかな成長」「青春の思い出」「豊富」があり、部屋の東南に飾ることで恋愛運がアップするということで人気です。
好む環境
グリーンネックレスは、耐陰性もありますが、基本的には直射日光を避け柔らかい日差しが差し込む程度の環境で育てることがおすすめです。インテリアとして窓際に置く育て方も、広く行われています。耐寒性にも比較的優れ、気温が5℃程度なら問題ありませんが、3℃を下回ると枯れてしまいます。
成長サイクル
グリーンネックレスは、成長するタイミングが春と秋の多肉植物です。そのため真夏と真冬は休眠期を迎えます。水やりの頻度も、冬の時期は控えめにして春先にかけて徐々に回数を増やす方法がポイントです。植え替えをしたい場合も気候が安定する4月頃がベストな方法といえます。
グリーンネックレスの苗を育てる
グリーンネックレスの育て方には、挿し木で育てる方法と水挿しで育てる方法があります。生育期の春に植え付けすると根付きが良くなります。初心者の場合は4~7月の植え付け時期をおさえることがポイントです。
挿し木にする
挿し木の場合は根腐れや細菌の繁殖が心配なので、土は赤土かバーミュライトがおすすめです。方法としては、茎を先端から15~20cm残し、10粒以上の葉をつけてカットします。葉が半分隠れるように土をかけることがポイントです。植え付けの段階ではたっぷり水を与えます。 1~2ヵ月後に生育具合で大きい鉢に植え替えて対処します。
水挿しにする
水挿しで育てる場合は、水質をきれいに保つことがポイントになります。そのため、根腐れ防止剤を適量入れたり、毎日水を入れ替えたりして、こまめにチェックすることが適切な育て方です。方法としては、茎を先端から15~20cmにして10粒以上の葉をつけてカットし、コップや小瓶に水をはってから茎の半分が水に浸かるようにします。しかしそのままではいずれ根腐れするので、2週間ほどで発根したら鉢に植え替えます。
土作り
市販されている多肉植物用の土なら問題ありませんが、自分で配合する場合は、赤玉土7・腐葉土2・砂もしくはパーライト1を使用します。ポイントは水はけで、水が表面に溜まらないようにすることが大切です。吊るして育て方をする場合は、パーライトを使用することもポイントになります。
グリーンネックレスの育て方
グリーンネックレスは、明るい日差しが注ぐ部屋や、窓際のカーテン越しなど夏の直射日光を防げる部屋に置く育て方がポイントです。インテリアとして薄暗い部屋に置いても育ちますが、次第に元気がなくなってしまうのであまりおすすめできません。
水やりの仕方
グリーンネックレスを枯らした人は、多くの場合水のやり過ぎによる根腐れが原因になることがあります。乾燥地帯の植物なのであまり水をやり過ぎず、土が乾いた程度のタイミングで水やりをすることがポイントです。そのため、週に一度程度霧吹きなどで水をやると良いでしょう。
成長サイクルに合わせる
春と秋は元気に育つので、鉢の土が乾いていることを確認して、1~2日おきに水をやると良いでしょう。夏は休眠期なので4~5日おきに水をやる程度が良いですが、湿度による根腐れに気を付ける必要があります。冬も休眠期なので2~3週間に一回程度の水やりで十分です。しかし夜に窓際で育てると、結露して湿気で根腐れすることがあるので、時間帯で鉢を移動することも大切です。
枯れた場合
育て方や時期で、数本の株が枯れたり、全体が茶色く枯れた場合の対処法があります。まず「切り戻し」という方法で、枯れた部分を思い切って短めに選定し、新しい脇芽を出させる対処法です。切り戻しは、4~7月の成長期に対処することがおすすめです。また、枯れた株を挿し木や水挿しで増やす対処法もあります。また日当たりが悪い場合や多湿な環境で枯れた場合には、放置せず早めに移動するなどの対処をしましょう。
グリーンネックレスを室内でおしゃれに
グリーンネックレスは育て方が簡単なので、おしゃれなインテリアとしても人気です。窓際で育てることで、優しい日差しが降り注ぎ、グリーンネックレスは元気に育ちます。少しでも緑があることで、癒し効果もあります。アレンジされたグリーンネックレスも人気で、通販サイトで購入できるのでおすすめです。
インテリアと一体化
明るい日差しが降り注ぐ部屋に、他のインテリアと一緒にグリーンネックレスを飾ることでおしゃれに一体化します。シンプルな部屋にグリーンネックレスは相性抜群です。インテリアプランツを吊るして飾るのには「プラントハンガー」という商品があり、普通の植木鉢でも吊るせるようになります。
グリーンネックレスを可愛く吊るす
やはりグリーンネックレスの最大の魅力は、垂らして楽しむハンギングではないでしょうか。カゴの鉢から垂らしてナチュラルなインテリアとして楽しめます。ハンギングの場合、土が重いと不利なので、軽いパーライトなどを混ぜ込むと良いでしょう。
白い鉢でナチュラルなベランダガーデン
グリーンネックレスの葉色には、白い鉢が良く似合います。スタンダードなハンギングは、スッキリとした爽やかな印象になり人気です。いろいろな種類の植物と、おしゃれなデザインの鉢を一緒に吊るせば、おしゃれなナチュラルガーデンが簡単に作れます。
グリーンネックレスを水挿しで育てる
水挿しは、鉢に植え替えるまでの限定の方法ですが、夏に飾ると爽やかで涼しい印象になります。きれいな水に入れ替える対処は必要ですが、こまめに手入れをすることで愛着がわき、グリーンネックレスもすくすく育つので楽しくなります。
グリーンネックレスは可愛い鉢がお似合い
ガーデニンググッズで、アンティーク調のジョーロやバスケットなどに植えると、おしゃれなインテリアに早変わりします。アンティーク調の棚に並べるだけで、まるでガーデニングショップのようになるので人気です。
グリーンネックレスは寄せ植えにおすすめ
グリーンネックレスの可愛いコロコロとした葉は、多肉植物との相性が抜群です。多肉植物もバリエーション豊富なので楽しみ方が広がります。同じ春秋型の多肉植物を使えば、管理もしやすく水やりの頻度も合わせやすいのでおすすめです。
アートフラーワーと一緒に
グリーンネックレスの長くのびた茎を生かして、フラワーアレンジするのもおすすめです。オブジェとしてだけでなく、プレゼントやギフトにも重宝するので人気です。
おしゃれにグリーンネックレスを育てよう
おしゃれなグリーンネックレスは、育てやすく管理しやすいので室内のインテリアとしても人気です。植生を生かして水やりすることがポイントなので、そこだけ注意すれば一年中楽しく育てることができます。シンプルな部屋に相性抜群のグリーンネックレスを是非おしゃれに飾って育ててみてはいかがでしょうか。