火災報知器の種類を画像付きで解説!
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ビルやマンションなどで見かけることが多い火災報知器や火災感知器ですが、ここではそれぞれの特徴の違いや見分け方などを画像付きで解説しますので、安心や安全のためにもチェックしてみてください!
火災報知器の種類は2種類ある
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火災報知器は火災が発生したときに、火災が発生した場所を消防署やマンションなどに住んでいる人などに通報する設備になっています。火災報知器は火災が発生したことをマンションなどの関係者へと自動的に知らせる自動火災報知設備と、火災が発生したことを消防署などへと人が手動で知らせるために公的機関が設置した公設火災報知器の2種類があります。
火災報知器の種類①自動火災報知設備とは
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自動火災報知設備は天井などに設置されている感知器のことで、熱や煙や炎を自動で感知して受信機へとその情報を送ります。他にも非常放送設備などでマンションなどの建物の中にいる人たちに火災が発生したことを知らせる役割もあります。マンションなどで人に避難を促したり初期の消火活動をすることで最小限に被害を抑えるために設備になっていて、自動火災報知設備は主にビルやマンションなどの建物に設置がされている自動火災報知設備システムと、住宅用火災放置器の2種類が存在します。
自動火災報知設備システムと住宅用火災報知器の種類の違い
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自動火災報知設備システムは感知器と発振器や受信機や非常放送設備などで構成がされていて動作するシステムになっているのに対して、住宅用火災報知器の場合は基本的には感知器単独で音などを発して人に火災が発生したことを知らせる仕組みになっています。
現在は住宅用火災警報器は設置が義務付けられている
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住宅用火災警報器は一般住宅に設置されていることが多く、火災が発生したときに煙や熱を感知することでブザー音などで知らせる警報機になっています。基本的な動作原理はビルなどに設置させれている感知器と同様の仕組みになっていて、家で就寝をしているときに火災が発生してしまったときに避難が難しくなってしまい、死者も多く出たことにより2006年6月1日には改正消防法が施行され、新築住宅の居室や階段上などに住宅用火災警報器の設置をすることが義務付けられることになり、どのような建物や住宅であっても安心して安全に過ごすことができる法整備や環境作りが整備されてきました。
火災報知器の種類②公設火災報知器とは
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公設火災報知器は町中に発振器を設置をして、火災が発生したときには発振器の付いているボタンを押すことで消防機関へと火災が発生したことを知らせる装置になっています。公設火災報知器はゼンマイ仕掛けになっていて受信機が備えられている消防署などでは火災の発災場所だけを把握することができる仕組みになっています。公設火災報知器は専用の通信回線が必要なことや消防機関では作動をした事実と場所しか公設火災報知器では把握することができないことから、公設火災報知器は必要性が少なくなり、1974年に廃止され現在は公設火災報知器は法規上でのみ存在しています。
自動火災報知設備システムとは
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自動火災報知設備システムは感知器によって熱や煙を自動的に感知することで、受信機を経由して音響設備を使って音を鳴らすことで、マンションなどの建物内にいる人たちに知らせることで避難や初期消火活動を促すための設備になっています。自動火災報知設備システムは感知器や受信機や発振器などで構成がされていて、一定の規模以上の大きさがある建物などの防火対象物では設置をすることが義務付けられています。一般的には自火報(じかほう)と言われています。
感知器の種類による役割の違い
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感知器は火災などにより発生した熱や煙や炎などを自動的に感知することで火災信号を発信するもののことです。感知器には熱感知器と煙感知器と炎感知器の3種類が存在します。火災は熱と煙と炎が発生しますが、どれを感知するのかによって感知器の種類や設置場所が違っています。火災は初期には最初に煙が発生して、時間が経過することで可燃物に引火することで熱が発生し、最後に大きな炎になります。
煙が発生した段階で感知されれば引火する前に消化をすることができる可能性があるので、煙感知器が初期消火をするときにとても役立ってくれます。熱感知器は煙から火に移行をしたあとの熱を感知するためのものになっていて、熱感知器が動作したときにはすでに出火している可能性が高くなっています。
熱感知器の見分け方を画像付きで紹介
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熱感知器の見分け方の特徴は ①銀色の円盤が付いていたり ②お椀型の形状をしていたり ③先端中央に黒い尖ったセンサーが付いているなどの特徴があります。この3つの特徴のどれかがあれば熱式になっているので煙に反応することはありません。
煙感知器の見分け方を画像付きで紹介
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煙感知器の見分け方の特徴は、①中央部が格子の形状をしている ②中央部に網が入っている ③UFOっぽり形状をしているなどの見分け方の特徴があります。この3つのうちどれかの特徴があれば煙式になっているので熱に反応することはありません。
火災報知器の種類を画像付きで紹介1 差動式スポット型感知器
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差動式スポット型感知器は周囲の温度の上昇にしたがって、内部の空気が膨張することで感知する仕組みになっています。この種類の感知器は一定の単位時間での温度の上昇割合で作動がするので、感知する温度は一定にはなっていません。また火災ではない緩やかな温度の上昇の場合は、リーク孔から空気が出ていくので感知することはありません。
火災報知器の種類を画像付きで紹介2 定温式スポット型感知器
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定温式スポット型感知器は周囲の温度が上昇して、一定の温度になったときに感知する仕組みになっています。火災の感知が作動式よりも遅くなっているので、湿度が高い場所に設置することが一般的になっています。
火災報知器の種類を画像付きで紹介3 光電式スポット型感知器
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光電式スポット型感知器は内部に煙が入ると、発光部から出る光が煙の粒子にあたることで乱反射して、それを受光部で感知する仕組みになっています。煙感知器の中では一般的に普及していて、網で覆われている隙間があるのが特徴になっています。その隙間から煙を感知して動作をする仕組みになっていますが、ちょっとの埃や虫が入ってしまっても動いてしまうことがあるという欠点があります。一箇所に熱源がある厨房などに設置をするのが効果的な感知器になっています。
火災報知器の種類を画像付きで紹介4 光電式分離型感知器
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光を発している送光部ろ光を受ける受光部が向かい合って設置がされるのが光電式分離型感知器の特徴です。送光部から発射されている光線を常に受光部で受けていて、送光部と受光部の間に煙が入ってしまうと光線が遮光されるので、その光線の減り具合を受光部で検知することで煙を感知する仕組みになっています。このような仕組みになっていることから減光式とも言われていて、最大で100mまで離して設置をすることもできます。
火災報知器の種類を画像付きで紹介5 紫外線式スポット型感知器・赤外線式スポット型感知器
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火災のときに発生する炎の中には、目で見える可視光線の他に紫外線や赤外線が含まれています。紫外線感知器は紫外線の変化が、赤外線感知器の場合は赤外線の変化が一定量以上になったときに感知する仕組みなっています。
火災報知器は火災の被害を最小限にするために重要!
引用: http://www.terapia-yoga.com/blog/assets_c/2015/10/873_1446184961_0-thumb-1080x1920-831_740x1315.jpg
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住宅用火災警報器は2006年には法改正により新築住宅での設置が義務付けられています。火災が発生したときには初期消火や初期気避難を行うことで火災の被害を最小限に抑えることができるので、火災報知設備のことを理解しておくことは安心や安全のためには重要ですので、火災報知器の種類の違いを覚えておきましょう!