山形県の北西部に位置する酒田市は、秋田県との県境であり、港もある山形県第三の市です。庄内平野の平坦な土壌と美しい田園風景が特徴です。市街地は、最上川が日本海に注ぎ込む河口に集中しています。また、山形県では唯一の離島「飛島」も酒田市です。さらに、北側の秋田県との県境には日本百景のひとつにも選ばれている鳥海山があり、海も山も川も田園風景もある自然に囲まれたところです。
季節のイベントとしては、ゴールデンウィーク明けに行われる酒田祭りや花火ショーもある酒田港祭り、年明けの1月後半に酒田の酒祭りと一緒に行われる寒鱈祭りなどがあります。さらに、採れたての海鮮を安く味わえる酒田港の海鮮市場やコシがある自家製麺と透き通った醤油ベースの酒田ラーメンなどがグルメとして知られています。
酒田市のホテルは、最上川河口付近の市街地に集中していますが、他にも飛島の港沿いや鳥海山のふもとにも点在しているので訪れる目に合わせることが可能。ビジネスホテルから旅館、温泉付き宿まで幅広い種類の宿泊施設があります。
秋田県との境にある鳥海山は、標高2,236mにも及ぶ活火山で、山頂に雪が積もると富士山にそっくりなため、出羽富士と呼ばれたり、庄内富士と呼ばれて地元民に親しまれています。日本海を背景にした景色は、自然の雄大さを感じざるにはいられません。
他にも、最上川沿いにある山居倉庫や日本最古といわれる木造六角灯台がある日和山公園、玉簾ノ滝などが有名です。
名前の通り、酒田駅から徒歩3分という好立地が売りのホテルです。庄内空港への無料送迎バスも運行しているので、アクセスのしやすさは間違いありません。無料駐車場もあるので、お車でお越しの際にも安心です。もちろん前日Wi-Fi完備です。さらに食事にもこだわりがあり、地産地消をモットーとした朝食バイキングは数日間の滞在では飽きることはありません。
また、28日前までの予約は早割プランがおすすめです。他にも面白い宿泊プランとして、「瓶入りコカコーラ付きプラン」や「庄内産のはちみつパックとクレイ石けん付きプラン」などがあります。シングルルームは53室あり、5,250円~と格安です。他にも、ツイン、ダブル、デラックスツインのお部屋があります。
結婚式場としても利用されることの多いこちらのホテルは、朝食が自慢のホテルです。それもそのはず、ホテルにある「ガーデンナチュレふきのとう」レストランのこだわりは、採れたての地元の野菜を使っており、お米は特Aランクのつや姫です。メニューも、山形名物の芋煮や玉こんにゃくなどとりいれられています。さらに、カロリーまで計算された朝食は、ビジネスで利用する人も観光で利用する人も前日の夕食に合わせやすいです。こちらのレストランはランチとディナーの営業もありますので、気に入ったら何度でも訪れてくださいね。
また、加湿器の無料貸し出しもしているので、ホテル宿泊で乾燥しやすい人も安心です。お土産コーナーも充実しているのでぜひのぞいてみてください。
こちらは、一つ目にご紹介したホテルイン酒田駅前と同じグループが経営するホテル。庄内空港への無料送迎バスは同じくついており、酒田ICからすぐで150台収納できる無料駐車場があるので、お車でお越しの際にはおすすめです。こちらは、電気自動車の充電も可能です。
うれしいのは、温泉ではありませんが、サウナ付き大浴場があることです。午前は5:30~8:30、午後は15:00~25:00と朝早くから夜遅くまで空いているので、観光で遅くなっても安心です。おすすめのプランは2食付きプランです。「米の娘豚しゃぶしゃぶ」や「酒田湊海鮮丼」などがおすすめです。シングルルームは138室あり、5,250円~です。こちらのホテルは、酒田駅前ホテルより大きく、長期滞在者向けのお部屋もあります。
酒田駅と、市街地の中間地点に位置する酒田セントラルホテルは、観光やビジネスに便利な立地です。シングルルームは本館と新館の二種類あり、本館は4,700円~。新館は6,000円~となっており、格安で宿泊ができます。他にもツインとダブルの設定があります。
朝食は600円で付けることが可能です。また、レストランはなますはコーヒーとデザートがついたランチメニューを1,000円以下で楽しむことができます。
酒田ICから車で10分ほどのところに位置するホテルルートイン酒田。Wi-Fiが全室に完備されており、WOWOWも視聴可能です。また、加湿空気清浄器を全室に完備しているので、乾燥する冬でも安心して宿泊することができます。シングルルームは46室あり、6,000円~です。その他にも、ダブル、ツイン、ファミリールームの設定があります。
特徴は、ラジウム人工温泉の大浴場「旅人の湯」です。こちらの温泉はリウマチ・神経痛、痔、冷え性、腰痛、疲労回復、うちみ、しっしん、肩こりに効くとされています。温泉「旅人の湯」にはリラクゼーションルームも併設されており、マッサージチェアなどが利用できます。旅の疲れをラジウム人工温泉で癒してみてはいかがでしょうか。
酒田駅前からほど近い歩いて3分のところに位置するのがホテルアルファーワン酒田です。駐車場も150台完備しており、無料なのでアクセスは抜群です。全室Wi-Fiが完備されており、加湿器や空気清浄機もフロントに申し出れば先着順で貸出可能です。お部屋は、シングル、ハイデラックスシングル、リラクゼーションシングル、ダブル、ツインの設定があります。通常のお部屋を格安で提供するシーズンプランが大好評で、シングルは4,100円~です。
また、レストランはのみくい処魚民が入っており、早朝バイキングもあります。ランチはありませんが、17:00~翌5:00まで営業しているので夜遅くまで飲食することが可能です。
酒田に行ったら必ず訪れたい山居倉庫の川を挟んだ反対側にあるのが酒田グリーンホテルです。静かで落ち着いたビジネスホテルで、山居倉庫まで徒歩1分の好立地にもかかわらず格安で宿泊することができます。シングルルームは素泊まりなら4,000円以下で宿泊することも可能です。2階にあるレストランからは、山居倉庫を見ながら朝食を楽しむことができます。コーヒー付きでお替り自由なのに、お値段は650円とこちらも格安です。(完全予約制です)
酒田駅から徒歩3分、市街地まで車で5分の好立地。基本料金はシングルで3,700円と格安です。また、4ベッドルームがあり、そちらも10,000円と格安。客室内には最低限のシャワー、トイレ、TV、エアコンがあるのみです。湯沸かし器やドライヤーは貸し出しとなります。ツーリングや自転車旅行などで利用する場合は事前に連絡すれば料金の相談もできるとのことです。
1階は喫茶店になっており、喫茶店に入ってから2階に上がるとそこがフロントになっています。料金を取るならば間違えなくおすすめのホテルです。
離島の飛島にある旅館おばこは地元の新鮮な海の幸とおもてなしが自慢の網元直営の漁師旅館です。海に面したところにあり、海を近くに感じながら宿泊することができます。料金は一泊二食付きで8,400円~です。夕食の豪華さを見れば、この料金設定が格安であることがわかると思います。甘エビにスルメイカ、真鯛の刺身、アワビのバター焼き、本ズワイガニ、サザエの壺焼きがついています。さすがは漁師旅館ですね。
酒田の繁華街から徒歩圏内の、隠れ家的なホテルです。芭蕉や多くの文人が訪れた日和山公園のすぐそばに位置しています。昭和なレトロ感ある館内はモダンジャズが流れており、落ち着いた雰囲気です。また、女将手作りの料理は味もボリュームも納得です。そして、女将さんと談笑しながらの足つぼマッサージは疲れた心と体を温めてくれます。
一風変わっているのが、旅館「小幡勘兵衛」です。その名の通り戦国武将の小幡景憲の甲冑や刀が展示されている旅館です。小幡勘兵衛は司馬遼太郎の小説「城塞」で描かれている人物であることで有名です。酒田駅からは徒歩15分ほどありますが、戦国武将好きにはたまらない旅館です。料金は素泊まりで5,000円以下のプランがあり格安です。また、24時間入浴可能はお風呂もあるので、旅の疲れを癒すことができます。
飛島港から徒歩3分のところにあるのが、港旅館です。こちらも、旅館おぼこと同じで海沿いにある旅館です。トビウオの出汁で汁と岩ノリと薬味がマッチするそうめんが昼食にはおすすめです。夕食はお刺身を中心にボリュームたっぷり。中でもトビウオの唐揚げがおいしいです。また、旬な魚を出してくれるので、いつでも新鮮で脂がのっていてジューシー。宿泊は一泊二食付きで8,640円~です。
上明戸聡さんの「日本ボロ宿紀行2」にも載ったのが、こちらの最上屋旅館です。「大正ロマン溢れる木造商家建築の宿」と書籍にもある通り、館内に足を踏み入れると大正を時代を感じさせる雰囲気に包まれます。木造建築に使われている木材はどれも一級品で趣があります。階段がとても多くて、部屋も色々個性があります。また、浴室は温泉ではありませんが、意外と広くタイル張りでレトロ感満載です。扉の金具や扉の細工が大正当時のものでありながら、中のトイレはシャワートイレであるなど清潔感もばっちりです。
酒田の市街地から少し離れた鳥海山のふもとにあるのがこちらの温泉宿です。中に入ると暖炉がある開放的で落ち着いたラウンジが暖かく宿泊客を迎え入れてくれます。客室は、月山や庄内平野を見渡せる南側のお部屋と、鳥海山を間近に見ることのできる北側のお部屋があります。和室・洋室を選ぶことが可能で、1階にはバリアフリーのお部屋もあるので、車いすの方でも気軽に訪れることができます。宿泊料金は、一泊二食付きで8,230円~です。宿泊プランはいくつも用意されており、食事によって料金がことなります。おもしろいのは、「鳥海山登山プラン」や「オランダせんべいファクトリー見学&せんべい焼き体験付き宿泊プラン」といった酒田ならではの宿泊プランがあるところ。
また、レストラン「ぶなの森」は、鳥海山を望みながら食事を楽しめるテラス席があります。朝食と夕食会場はこちらです。また、ランチの営業もしており、鳥海高原ヨーグルトを使用したメニューが人気です。鳥海高原ヨーグルトは、酒田のおすすめのお土産でもあるので、一度味わってみるといいかもしれません。売店に取り扱いがあるので、気に入ったらお土産にぜひ!
おすすめは、何と言っても天然温泉の大浴場です。湯の台温泉では、内風呂のみならず、露天風呂や貸し切り可能な家族風呂もあります。露天風呂は、庄内平野や日本海、月山を望むことのできる絶好のロケーションです。冬の寒い時期に銀世界になった庄内平野と力強く波打つ日本海を眺めながら温泉につかるのはこの上ない贅沢でしょう。温泉の効能は、神経痛、関節痛、筋肉痛、五十肩、きりきず、慢性皮膚、うちみ、関節のこわばり、慢性消化器病、冷え性、疲労回復、病後回復です。旅で疲れた体を癒すにはうってつけですね。また、「湯治すプラン」はゆっくりと温泉で疲れを癒すことのできるプランです。一泊三食付きでなんと6,700円です。3泊以上はさらに割引があります。酒田市内までの送迎もあるのでゆっくりしたい方にはおすすめのプランです。
酒田市内にある酒田市美術館や飯森山公園から歩いてすぐの場所にあるスポーツ施設が充実した温泉宿が「かんぽの宿 酒田」です。こちらは、庄内の総合スポーツリゾートです。屋外には、テニスコートやゲートボール場が完備されており、雨の日でもテニスやフットサルを楽しめるスワンドームもある充実の設備です。また、足つぼマッサージや全身つぼマッサージが可能な設備もあり、2,000円/20~受け付けています。
温泉は「虹のお風呂」と名付けられた湯量が豊富な大浴場です。露天風呂の他にも歩行湯、打たせ湯、寝湯など様々な種類の温泉を楽しむことができます。効能は、関節リウマチ、腰痛、神経痛、だぼく、五十肩、捻挫、冷え性、胃もたれ、糖尿病、痔、睡眠障害、不眠症、うつ状態、疲労回復に良いと言われている飯森山温泉です。朝5時から夜24時まで営業しているので、いつでも何度でも温泉を楽しむことができます。(8:30~10:30まではメンテナンスのため入浴不可)客室は、特別和室、洋室シングル・ツイン、和洋室、特別和洋室、バリアフリー対応客室があります。宿泊プランは季節やお料理、用途に合わせて数十種類から選ぶことが可能です。
若葉旅館は、温泉旅館ではありませんが、ビジネスホテルとは違ったぬくもりのある宿です。観光には最適な山居倉庫のすぐ近くに位置しており、浴場は24時間入ることが可能な「薬草風呂」です。肩こりや腰痛、冷え性、神経痛、疲労回復、血行促進に効果があるとのことです。
お部屋の広さは、4.5畳~16畳まで大小さまざまで好みによって選ぶことができます。インターネットは全室完備されており、ビジネスで利用の場合も安心です。気になる料金は、一人利用で朝食付き5,000円代~です。お食事処の「新芽」は、庄内平野で採れたお米と日本海でとれたばかりの新鮮な海の幸を使った料理が人気です。おすすめは、日替わりランチ。料金は650円ととってもお得です。
いかがでしたでしょうか?今回は、山形県の北西部に位置する酒田の宿泊施設をお紹介させて頂きました。格安のビジネスホテルから大正ロマンを感じる老舗旅館、飛島の港に面した海の幸を堪能できる宿、スポーツも楽しめるバリアフリーな総合リゾートなどなど幅広い宿泊施設が酒田にはあります。訪れる目的に合わせて選んでみてくださいね。