ノスタルジックな雰囲気の道後温泉
日本最古の書物とされる日本書紀にも登場する「道後温泉」の歴史は古く、「日本三古泉」の1つにも数えられる歴史深い温泉地です。泉質はアルカリ性単純泉の滑らかなお湯で、美容にもいいということで女性におすすめの温泉です。
道後温泉への車・電車でのアクセス方法:車でのアクセス
関西や中部・関東から車で行くには3つのルートがああります。まず1つ目は、神戸淡路鳴門自動車道で四国に渡り松山自動車道を通って行く方法。明石海峡大橋を渡り淡路島を縦断、眼科に鳴門の渦潮が見られる大鳴門橋の2つの橋を渡るダイナミックなルートです。
2つ目は、山陽自動車道から瀬戸中央自動車道で四国に渡り、高松自動車道を経て松山自動車道に入る方法、岡山から香川を結ぶ壮観な瀬戸大橋を渡るルートです。
そして3つ目は、中国自動車道から山陽自動車道、西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)で四国へ渡り、今治料金所で西瀬戸自動車道を降り道後温泉へ向かうルートです。尾道から今治に至るルートは、歩行者や自転車でも渡ることができ、島々を渡る風光明媚なルートとして人気があります。いづれも大阪から4時間30分ほどのドライブになります。
道後温泉への車・電車でのアクセス方法:電車でのアクセス
関西や中部・関東など四国外から電車を使って向かう場合は、まず岡山を目指しましょう。岡山駅からは、特急しおかぜで松山駅までは約2時間40分ほどの電車の旅。アンパンマンがペイントされたアンパンマン列車は、予讃線には数本あるそうなので時刻表を確認しましょう。そして松山駅から伊予鉄道市内電車・道後温泉行きで約25分です。
道後温泉への車・電車でのアクセス方法:坊ちゃん列車で
電車で行くなら、どうせならやはり「坊ちゃん列車」で行ってみたい!という人もたくさんおられるでしょう。伊予鉄道市内電車の松山市駅・JR松山駅前の各電停より乗車できます。「坊っちゃん列車」は、非電化・軽便鉄道時代の伊予鉄道で活躍した蒸気機関車で、松山に赴任する坊っちゃんがこの列車に乗ったというエピソードから命名されました。
客車は当時の車内を忠実に再現され、小説で表現したように天井は低く、マッチ箱のようなかわいらしい列車です。道後温泉まで気分が盛り上がります。ノスタルジックな坊ちゃん列車を利用してみてはいかがでしょう。
道後温泉周辺の観光スポットへのアクセス方法:道後温泉駅
道後温泉の玄関口・道後温泉駅の駅舎は、1911年(明治44年)建築の旧駅舎を復元され、明治の洋風建築そのままの外観が見られます。夜になるとライトアップされ道後温泉の情緒溢れる街並みに馴染みます。坊ちゃん列車の終着駅であるため、引き上げ線での方向転換を見ることができます。
駅舎には有名コーヒーチェーン店が入り、ノスタルジックな雰囲気の店内でカフェタイムが過ごせるため人気があります。
道後温泉駅を出てすぐ左手に商店街があります。道後商店街・通称「道後ハイカラ通り」と呼ばれ、観光客や地元の人で賑わっています。250mの間に松山の銘菓「坊っちゃん団子」や「一六タルト」の製造販売店や土産物店、カフェなどが建ち並びます。
道後温泉周辺の観光スポットへのアクセス方法:道後温泉本館
道後温泉駅から「道後ハイカラ通り」を通り、普通に歩けば5分ほどで「道後温泉本館」に到着します。
「道後温泉本館」は、道後温泉のシンボル的存在で、明治27年に建設された共同浴場で、三階建てのどっしりとした風格のある外観がひときわ目を引きます。国の重要文化財に指定されています。夏目漱石の小説「坊ちゃん」にも登場することでも知られ、現在でも現役で使用されており、1階は「神の湯」「霊の湯」の2種類のお風呂、2階と3階は個室の休憩スペースになっています。温泉は加温、加水などされず源泉そのままのお湯を他の住むことができます。
道後温泉周辺の観光スポットへのアクセス方法:放生園(ほうじょうえん)
道後温泉駅の駅前にある、足湯とからくり時計が楽しめる広場です。足湯は無料で楽しむことができるので、観光客でいつも賑わっています。足湯の横にあるからくり時計は、8時~22時までの間、1時間おき(特別機関は30分おき)に坊ちゃんの登場人物が音楽に合わせて姿を見せてくれます。
道後温泉周辺の観光スポットへのアクセス方法:道後温泉別館 飛鳥乃湯泉
「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」は、2017年9月にオープンした新しい湯屋です。「道後温泉本館」とはまったく違った雰囲気で、飛鳥時代をイメージした外観、道後温泉のシンボルである「湯玉(ゆだま)」をモチーフにした壁のデザイン、山門をイメージした呼吸する和紙「ゼオライト和紙」を素材としたシェードなど、館内の至る所に愛媛の伝統工芸がアーティステックに盛り込まれています。
お湯は本館と同じく、無加温・無加水の源泉100%掛け流しが楽しめます。夜にはライトアップされ、温泉街を美しく彩ります。「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」へは、道後温泉駅から徒歩3分、道後ハイカラ通り商店街のL字からすぐのところにあります。
道後温泉周辺の観光スポットへのアクセス方法:道後公園(湯築城跡)
「道後公園」は、かつてこの地には湯築城があった小高い丘陵地に位置する公園で、展望台からは松山市街、松山城、瀬戸内海、四国山地を見渡すことができます。道後温泉駅から徒歩で約5分。または、JR松山駅から伊予鉄道道後温泉行きで18分、道後公園電停下車すぐの場所にあります。
道後温泉周辺の観光スポットへのアクセス方法:道後ぎやまんガラス美術館
「道後ぎやまんガラス美術館」には、江戸時代のぎやまんやびいどろ、明治・大正時代の和ガラスなどを集めた約300品の作品が展示されています。夜にはライトアップされ、幻想的な姿を見ることができます。庭園に面してカフェダイニングがあり、お料理やこだわりのスイーツを頂くことができます。道後温泉本館から徒歩3分の場所にあります。
道後温泉周辺の観光スポットへのアクセス方法:圓満寺
「大悲山 圓満寺」は、弘仁3年(812)の建立とされるご本尊が阿弥陀如来の浄土宗の寺院です。道後温泉本館の裏手、茶瑠璃の東隣に位置します。本館の東側から南東方向へ抜ける通りを進んだ左手になります。駐車場はありませんので徒歩で向かいましょう。
「圓満寺」には女子心をくすぐる開運アイテムのあるパワースポットです。カラフルで可愛らしい湯玉をモチーフにした「お結び玉」、人気の「俳句恋みくじ」、湯玉をモチーフにした絵馬の「えまたま」など、恋愛成就祈願に訪れてみてはいかがでしょうか。
また境内には「湯の大地蔵」という一寸ニ尺(3.67m)の大きな白塗りのお地蔵様がおられます。昔、道後温泉の湯が止まった時に祈願すると再び湯が沸き出したことから「湯の地蔵」と呼ばれ、温泉に浸かる前後にお参りすると寿命が延びるとも言われています。また火事から守ってくれる「火除け地蔵」から転じて、浮気封じや夫婦円満のご利益があるとも言われます。
まとめ
道後温泉への車や電車でのアクセス方法と、道後温泉の観光スポットの紹介とアクセス方法をご紹介しました。道後温泉周辺の観光スポットはコンパクトにまとまっているため巡りやすく、日常を忘れさせてくれる落ち着いた雰囲気が魅力です。道後温泉までのアクセスもルートを選ぶことができ、海と山、自然を感じながらの道のりも楽しみの一つです。そんな魅力たっぷりの道後温泉に訪れてみてください。