ウィーンのイメージと治安
ウィーンのイメージは「音楽の都」「コンサート」「オペラ」「建築様式」「ハプスブルグ家」など文化的なイメージが強いと思います。例えばテレビ番組で言えば、ミラノがフジテレビ、パリは日本テレビ、ロンドンがTBS,ドイツはNHKそしてウィーンは教育テレビと筆者は思ったりしています。歩いている街も とても安心で日本にいるのとそう変わらないイメージですが、犯罪はゼロではありません。治安の悪い地区や場所と夜歩きに狙われそうな行為についてレポートします。
ウィーンの治安危険な地域
2016年の犯罪件数を区ごとにまとめますと、1位が10区Favoritenフォーヴァリテンという地区です。なかなか観光客が行く場所ではない煮です。しかし2位が1区ウィーンの観光地のど真ん中です。安全なイメージの地域ですが観光客を狙ったスリ、置き引きがその多数です。3位にランクインしたのは2区Praterプラーター公園などがある場所で遊園地もありガイドブックにも載っています。国際線の列車が着くのがプラーター駅ですので、地元の人は2区も治安が悪いと判っているようです。ちなみに2015年オーストリア内務省が発表したデータによると犯罪者の三分の一が外国人国籍者で、その国籍で悪い方から5つ挙げますと、1位ルーマニア2位ドイツ3位セルビア4位トルコ5位ボスニアの順番になっています。
危険な地域は1区2区10区12区15区16区で犯罪の多い地区となっています。特に夜は注意しましょう。
注意すべき1区ケルントナー通り
オペラ座のダフ屋にも注意しましょう
多くの観光客やショッピング客でにぎわう通りです。シュテファン寺院から国立オペラ座の間の旧市街随一の繁華街ですので、スリにとっては格好の仕事場所です。写真撮影に夢中になり、置き引きに合う人もいます。ケルントナー通りのある1区は非常に治安が良い地区ではありますが、観光客の多い通りやカフェの椅子に何げなく置いたバッグなどは格好の獲物です。夜の散策や食事後の油断は大敵です。
チュッと不安なウィーン西駅周辺や主要駅周辺
特別悪い地域ではないですが、夜になると人通りも少なく、閑散としています。不安を感じると思いますので、この地域にホテルは取らない方が良いと思います。一方最近の旧ソ連や東欧系の組織的犯罪者たちがウィーンに入ってきているようです。ターミナル駅周辺は用心しましょう。
観光地シェーンブルン宮殿の行列
人が集まる場所にすりはいます。トイレの行列でスリにあった人もいます、美術館にも絵に集中しているとバックを開けられている人もいますのでご注意願います。
プラーター公園も気を付けて
プラーター公園のある10区も少々治安が悪いです。人種差別はいけないですが東欧系の身なりの良くない人には注意した方が良いかもしてません。夜には十分気を付けてください。
ウィーン治安犯罪の手口
1、レストランや路上のピザショップなどで食事中にスリや置き引きをはたらく。
2、美術館の混雑や絵画に集中している時にバッグを開けられたり財布をすられたりします。
3、警察官を装い持ち物検査といって所持品やお金をとられる。ルーマニア人の偽警察官が一週間で6名も逮捕された事例もあります。
4、地下鉄など数人で混雑な状態をつくり、その中でバックをひったくり逃げる。全部グルです。
ウイーン治安犯罪への対策
1、パスポートはバックに入れない。身に付けるホテルのセキュリティーボックスへ。
2、混雑した場所では後ろに視線を送る。バック類は袈裟懸けにし、しっかり持つ。
3、偽警官対策、まず1区観光地では警官のいる交番の位置を確認して、声をかけられたらそこに行く。もしくは人通りの多いところに移動する。オペラ座の近くなら免税店のワルツに移動する。
ウイーン治安のまとめ
移民も増えつつある今日のヨーロッパです。オーストリアは安全な国であることは事実ですが、犯罪はあります。狙われない行動、危ない夜に危ない場所には近づかないが原則です。いざという場合を想定してドイツ語で対応する練習をしておいても良いかもしれません。備えをしてニューイヤーコンサートに行きたいですね。