京都・西本願寺の見どころ|アクセス・御朱印・イベントなど~①:唐門
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大玄関門のそば、国宝となっている「唐門」は西本願寺で最も外せない見どころです。豪華絢爛な桃山文化の彫刻は、あまりの美しさに時を忘れて魅入ってしまうことから「日暮し門」とも呼ばれています。
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1618年に伏見城から遺構されたと伝えられており、高さは約8.67m、幅約5.37m、奥行き約4.4mです。唐破風の四脚門や檜皮葺き、雲や麒麟、唐獅子、虎などの彫刻はとても見事です。
京都・西本願寺の見どころ|アクセス・御朱印・イベントなど~②:阿弥陀堂
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西本願寺の本堂である「阿弥陀堂」は重要文化財に指定されています。1760年に再建され、東西に約42m、南北に約45m、高さ約25mと御影堂より若干小さめですが、それでもかなり大スケールな建物です。内陣と外陣があり、285畳敷の外陣は800人も収容できる広さです。中央にある立派な仏壇には本尊の阿弥陀如来の木像が安置されています。
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桧皮葺の屋根、天井の装飾、襖絵、板敷きの床には修繕の際に施される埋め木の瓢箪や魚、富士山などの模様も見どころ。この埋め木は大工さんによる粋な遊び心だといいます。
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京都・西本願寺の見どころ|アクセス・御朱印・イベントなど~③:御影堂
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1636年に再建された国宝「御影堂」は重要な行事を行う場所で、中央の仏壇に親鸞聖人の木像が安置されています。南北に62m、東西に48m、高さ29mと大規模な造りで、江戸時代初期の木造建築の中では最大級のものだといわれており、外陣には1200人が収容できます。豪華な仏壇の左右には本願寺の歴代門主の御影が安置されています。
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屋根には約11万5千枚もの瓦が使用されており、太い柱や天井は立派で、襖絵にも歴史が感じられます。や御影堂の前には天水という雨水受けがあり、その下の四隅を石像の天邪鬼が支えています。仏教の世界では、天邪鬼は人間の煩悩の象徴といわれており、必死に支える姿に心が惹きつけられます。この御影堂と阿弥陀堂とを繋ぐ渡り廊下は心が引き締る美しさで、鶯張りなので歩くとキュっと音がするのが特徴です。
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京都・西本願寺の見どころ|アクセス・御朱印・イベントなど~④:太鼓楼
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境内の東北に位置する楼閣「太鼓楼」は江戸時代に建てられたもので重要文化財となっています。時刻や法要の合図として打つ太鼓が備えられた重層な建物です。幕末の1865年、新撰組が壬生から西本願寺へと屯所を移し新撰組の看板を揚げました。
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当時は新撰組が境内で射撃の訓練や大砲を発砲するなど乱暴な行いをしていたため、僧侶や信者たちを怯えさせていたといいます。明治維新後は新撰組の一員であった島田魁が太鼓楼の守衛を勤めたと伝わっています。新選組の足跡を見ることができるのは、西本願寺の太鼓楼のみとなっており、今でも残されている刀傷に当時を思い浮かべることができます。また、太鼓楼を含め西本願寺の周囲を取り囲む築地塀には、寺の最高位を示す白い5本線が刻まれているので、そちらもじっくり注目してみましょう。
京都・西本願寺の見どころ|アクセス・御朱印・イベントなど~⑤:飛雲閣
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江戸時代に建設された「飛雲閣」は境内の東南「滴翠園」の中に建っており、京都三名閣の一つでもある国宝です。日本を代表するこの楼閣は豊臣秀吉が建てた「聚楽亭」の遺構といわれており、当時の絢爛さの名残は歴史の浪漫を感じさせます。
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柿萱の三層からなり、正面は滄浪池に面しており舟の出入りができるようになっています。非対称なこの建物は見る角度によってその美しさが楽しめる巧みな建築手法として有名です。この建物全体は柱が細く、障子が多いため空に浮かぶ雲のようなことから飛雲閣と名付けられたと伝えられています。一層目は主室の招賢殿、舟入の間、八景の間、茶室。二層目は歌仙の間。三層目は庭園と一体になった摘星楼です。
京都・西本願寺の見どころ|アクセス・御朱印・イベントなど~⑥:手水舎
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御影堂門を入って右側にあるのが重要文化財に指定されている「手水舎」です。錺金具付きの破風板、鏡天井、四面は囲いがなく花崗岩の四半敷。中央には石製の井戸と水盤がある立派な造りで、重要な場所であることを感じさせます。
京都・西本願寺の見どころ|アクセス・御朱印・イベントなど~⑦:大銀杏
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御影堂前にある樹齢400年の大銀杏は、根を広げたような姿から「逆さ銀杏」、1788年の「天明の大火」の際、自ら水を噴出し大火災を止めたという言い伝えから「水吹き銀杏」ともいわれれています。幹の周囲は6.5m、高さは7.0mと貫録があり、京都の天然記念物にも指定されています。
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阿弥陀堂前にも京都市の保存樹とされている大銀杏があり、こちらは幹の周囲が3.97m、高さが16.5m。秋の紅葉シーズンには黄金色に輝く2本の大銀杏が見どころです。
京都・西本願寺の見どころ|アクセス・御朱印・イベントなど~⑧:御朱印
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西本願寺では、御朱印はお守りではなく、寺に身を置き参拝することで教えに出会うという考えのため、参拝数を重視するような御朱印はしない主義です。参拝に訪れた印として、御影堂南側にある龍虎殿や境内東側の茶所などに設置してある西本願寺の参拝記念スタンプを押して帰りましょう。
京都・西本願寺の見どころ|アクセス・御朱印・イベントなど~⑨:イベント
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西本願寺では一年を通してさまざまなイベントが開催されます。親鸞聖人の月命日である毎月16日には、門信徒だけでなく誰でも参加できる「Shinran's Day」が行われます。御影堂門周辺で行われる「いちろく市」。また、仏様のお話である法話や国宝書院の特別案内も人気。
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4月の「花まつり」は釈尊の降誕を祝うイベント。御像に甘茶を注いでお参りします。8月には「本願寺納涼盆踊り」が本願寺の駐車場を会場として盛大に行われ、多数の夜店も出店し多くの観光客や地元民で賑わいます。10月中旬~11月中旬には「献菊展」が本願寺の秋の風物詩。美しい菊の花が展示され参拝者の目を楽しませてくれます。その他にもたくさんのイベントがあるので公式ホームページで確認してみましょう。
京都・西本願寺の見どころ|アクセス・御朱印・イベントなど~⑩:アクセス法
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西本願寺まではJR京都駅から徒歩で約20分ほど。京都駅から市バスを利用する場合は「9・28・75号系統」で「西本願寺前」で下車し徒歩で約5分です。車を利用の場合は、名神高速道路「京都東IC」から約30分。名神高速道路「京都南IC」からは約25分ほどです。
京都・西本願寺の見どころ|アクセス・御朱印・イベントなど~⑪:西本願寺はどんなお寺?
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鎌倉時代の中期に親鸞聖人によって開基された浄土真宗の本山です。親鸞が亡くなった後、娘である覚信尼(かくしんに)が親鸞の遺骨を大谷に建てた石塔に納めたのが始まりだといわれています。正式には「龍谷山本願寺」といい、度々移転をしながら1591年に豊臣秀吉が寺地を寄進したことで現在の場所へと移転しました。
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その後、後継者問題などさまざまな対立があり西と東の2つの本願寺が分立したため、通称西本願寺、東本願寺と呼ぶことになりました。大地震による倒壊や失火の焼失などで再建、整備が行われ現在に至っています。国の史跡である境内や多くの国宝、重要文化財があり1994年に世界遺産に登録されました。
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また、境内には宿泊施設の「聞法会館」やカフェ、定食や丼類、デザートなどもあるレストラン、お土産店などもあり大変人気です。
【西本願寺・基本情報】
【住所】京都府京都市下京区堀川通花屋町下る門前町60【電話】075-371-5181【拝観時間】3月1日~10月31日:5:30~17:30・11月1日~2月28日:6:00~17:00【料金】無料
西本願寺公式サイト
西本願寺の詳細をご覧になれます。
まとめ
引用: https://www.instagram.com/p/Br1KFeFFtmf/
西本願寺の見どころをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。西本願寺のさまざまなイベントに合わせて出かけてみるのもおすすめです。お寺内では国宝や重要文化財をじっくり堪能できるだけでなく、レストランやカフェでゆっくり休憩をとることもできるので有意義な時間を過ごせるのではないでしょうか。