『紅の豚』とはどんな作品?
当時の劇場アニメ興行日本記録を更新した名作
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今でこそ『千と千尋の神隠し』や『君の名は』という圧倒的な興行収入を得たアニメ作品がありますが、『紅の豚』は公開された1992年には前作の『魔女の宅急便』に続き劇場アニメ興行日本記録を更新した作品となり、話題となりました。
『紅の豚』は飛行艇時代の空の物語
『紅の豚』は飛行艇乗りの豚の話
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『紅の豚』は、豚になった理由はイマイチわからない主人公「ポルコ・ロッソ」を中心とした、飛行艇で空を駆けていく物語です。
「ポルコ・ロッソ」が豚になった理由は不明ですが、メインは「ポルコ・ロッソ」が飛行艇で駆ける姿と淡く美しく描かれたラブロマンスがメインなので、豚になった理由は最後までわからない所がありますね。
『紅の豚』の主人公は豚人間
『紅の豚』の主人公は豚人間の「ポルコ・ロッソ」
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『紅の豚』の主人公は人間ではなく、豚人間の「ポルコ・ロッソ」です。「ポルコ・ロッソ」は豚人間ですが、豚になった理由は明確にわかっておらず、気がついたら豚になっていたようです。
飛行艇乗りとして腕が良い「ポルコ・ロッソ」は、豚という外見も相まって周囲から疎まれてはいるものの、一部では豚の姿が好評で、特に女性と子供のウケが良く人気者な姿も描かれています。
『紅の豚』は好き嫌いがハッキリする作品かもしれない
『紅の豚』は好きな人は本当に好きな作品
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『紅の豚』はジブリ作品の中でも少々異質な雰囲気の作品で、これまでの『天空の城ラピュタ』や『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』という、純粋な子供心を刺激するようなファンタジーが好きだった人の中には、イマイチ面白くなかったという評価も得ていた作品でした。
しかし、反面もの凄く好きだというファンも多く、『紅の豚』はジブリ作品の中でも最も良いと思うファンも多くいる作品です。そういう意味では、非常に好き嫌いが分かれる作品とも言えるの、『紅の豚』が名作かどうかはその人の好みによる所も大きいでしょう。
『紅の豚』の魅力①純粋に飛行艇によるフライトが見所
ポルコ・ロッソの飛行艇乗りとしての腕が高い所
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『紅の豚』の魅力ですが、純粋に「ポルコ・ロッソ」による飛行艇乗りとしての腕の高さが魅力だったりします。当時のアニメーションとしては細部まで綺麗に描かれており、90年代後半の作画崩壊しているアニメ作品なんかとは、比べものにならない程の美麗なグラフィックで視聴者を楽しませました。
『紅の豚』の魅力②マダム・ジーナの歌声が素晴らしい
マダム・ジーナの歌声が美しい
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『紅の豚』の魅力の一つとして、登場人物の一人「マダム・ジーナ」の歌声が美しい所にあります。「マダム・ジーナ」のシャンソンの歌唱力は素晴らしく、近年のアニメのポップスやアニソンでは絶対に体感できないような、本物の重厚感を感じられます。
『紅の豚』の魅力③フィオ・ピッコロがかわいい
ヒロインでも良いと思えるくらい活躍するフィオ・ピッコロ
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『紅の豚』の正当なヒロインは、「マダム・ジーナ」なのか「フィオ・ピッコロ」なのか判別がつかない所があります。しかし、最後のナレーションは「フィオ・ピッコロ」のため、「フィオ・ピッコロ」は『紅の豚』における、もう一人の主人公という位置づけかもしれませんね。
17歳という若さで飛行艇の整備を完璧にこなす「フィオ・ピッコロ」は、36歳のおっさん「ポルコ・ロッソ」が気にかけるほどの美少女で、おっさんにも関わらす「ポルコ・ロッソ」は「フィオ・ピッコロ」の天真爛漫さと可愛さに惹かれていました。
さらに、「フィオ・ピッコロ」の方も「ポルコ・ロッソ」のことを好きだと公言し、「マダム・ジーナ」がいなければ「ポルコ・ロッソ」は完全に「フィオ・ピッコロ」とくっついても良かったんではないかと思うくらいでしたね。歳の差およそ20歳の美少女とロマンスがあった「ポルコ・ロッソ」は、羨ましい限りです。
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『紅の豚』の魅力④ポルコ・ロッソの回想シーンが美しい
雲の平原のシーンは今見ても秀逸
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「ポルコ・ロッソ」が「フィオ・ピッコロ」に語った昔ばなしで、戦友が死にゆく中、極限状態で入り込んでしまった雲の平原の描写は、今見ても非常に秀逸な名シーンですね。
雲の平原の作画が美しいのはもちろんのことですが、死ぬ行く戦友だけ空に上昇していき、「ポルコ・ロッソ」の飛行艇だけ落ちていくシーンは、「ポルコ・ロッソ」の悲痛な哀しみと哀愁が感じられる、記憶に残る名シーンです。
『紅の豚』の魅力⑤その後が一見するとわからない所
視聴者に想像の余地を残して終わる
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『紅の豚』の最後は、「フィオ・ピッコロ」のナレーションで綺麗に終わるのですが、その後どうなったのかというのが具体的には語られないで幕を閉じました。
実はよくよく見ていくと最後のネタはわかるのですが、初視聴ではその後がどうなったのかがわかりづらく、視聴者に想像の余地を残してくれた所が良いですね。
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『紅の豚』の魅力⑥ハードボイルドだがコミカル
ジブリ作品では珍しい比較的ハードボイルドな作品だが同時にコミカル
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『紅の豚』の魅力は、全体的にハードボイルドな作風が取られていると同時にコミカルな描写が多く、決してシリアスにならない所にあります。さすがに、『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』と子供向きの作品が続いたので、その流れは大切に崩さなかったのかもしれませんね。
そのため、シリアスな大人な雰囲気の所でも、ギリギリ子供でも見ていられるような配慮がされており、恥ずかしくて目を覆いたくなるようなシーンは少ない所も視聴しやすい要因となっています。
『紅の豚』の魅力⑦基本的に殺生のシーンがない
危険なシーンもコミカルに描かれている
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飛行艇で空中戦をしていく話なので、『もののけ姫』のような残酷なシーンがあるのかと思えばそんなことはなく、ガトリングガンをぶっ放すようなシーンもコミカルに描かれており危険な感じがしません。
人を殺す兵器をコミカルに描写させることに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、同時に残酷なシーンがあまりないため、戦争アニメだと勘違いして敬遠する必要はないと思います。ただ、一応、暴力的なシーンは少しあるので、それを良しとできるかは視聴者次第でしょう。
【紅の豚】マダム・ジーナのモデルは監督の側にいた?
マダム・ジーナのモデルとフィオ・ピッコロのモデルは監督の側にいた人物?
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「マダム・ジーナ」のモデルは明確には名言されていませんが、どうやら「マダム・ジーナ」のモデルと「フィオ・ピッコロ」のモデルは監督の側にいた人物だったというのは業界で有名のようです。
具体的に「マダム・ジーナ」のモデルがどのような人物だったかはわかりませんが、色々な女性と出会いが多そうな駿監督のことですから、当時魅力的だと思った身近な女性を「マダム・ジーナ」のモデルにしたのかもしれませんね。
【紅の豚】マダム・ジーナは三度結婚していた
マダム・ジーナの三度の結婚生活は全員が飛行艇乗り
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「マダム・ジーナ」は主人公の「ポルコ・ロッソ」に想いを寄せていますが、既に三度も結婚していて、その結婚相手の全てが飛行艇乗りでした。結婚相手は三人とも死んでしまったようで、飛行艇乗りという仕事の危険さがわかる話でしたね。
ポルコを想っている「マダム・ジーナ」ですが、どうしても距離を縮められないポルコとの関係を寂しく思い、意外にも他の男性と関係を築いて結婚してしまったのかもしれません。しかし、「マダム・ジーナ」が本当に結婚したかった相手は、最初からポルコだったのでしょう。
【紅の豚】マダム・ジーナの年齢は?
マダム・ジーナの年齢は明確には明示されていないが……
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「マダム・ジーナ」の年齢は明確には明示されていませんが、主人公のポルコの年齢が36歳だと言うことを考えると、「マダム・ジーナ」の年齢も36歳前後であることは間違なさそうです。
ポルコと「マダム・ジーナ」は昔馴染みという設定なので、作中の描写からも年齢が離れすぎていたら不自然だと思います。そのため、「マダム・ジーナ」の年齢も36歳前後だと推定されますね(ちなみに、フィオの年齢は17歳だと明確に明示されています)。
【紅の豚】マダム・ジーナの声優は加藤登紀子さん
マダム・ジーナの声優は大物シンガーソングライターの加藤登紀子さん
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「マダム・ジーナ」の声優は、本来は声優ではなくシンガーソングライターと言った方が正しい「加藤登紀子(かとうときこ)」さんです。
加藤さんはシンガーソングライターとして有名で多くの活動をされてきた方ですが、「マダム・ジーナ」の声優も落ち着いていて深みがあり、本業声優よりもリアリティーのある声を出していましたね。
「マダム・ジーナ」の歌声は素晴らしかったですが、「マダム・ジーナ」の声優と歌手を兼任できたのは、当時では加藤さんくらいだったのではないでしょうか。
【紅の豚】マダム・ジーナまとめ
マダム・ジーナとポルコは結ばれた
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「マダム・ジーナ」は空の男たちから愛される美しい女性でしたが、最後はどうやら人間に戻ったポルコと結ばれたっぽい結末なので良かったですね。
ポルコと「マダム・ジーナ」が結ばれたとわかる理由は、最後にポルコの赤い飛行艇が「マダム・ジーナ」が待っていた裏庭に泊まっているからです。よく見ればわかるので、二週目以降は目を凝らして見てみると良いかもしれませんよ。