なぜできる?口周りの吹き出物
口周りの吹き出物。嫌でも人の目についてしまう場所だから、なるべくできないように心がけたいものですよね?そのためにはなぜ口周りに吹き出物ができてしまうのか、原因を知ることが大切です。原因が分かれば吹き出物を予防できるのはもちろんのこと、万が一できたとしても原因を解消することで早めのケアが行えるようになりますよ!
口周りの吹き出物は胃の不調が原因
年齢を重ねるにつれ発生しやすくなる吹き出物は、体の内側の不調が主な原因です。特に口周りにできるのは胃の不調が影響していると言われ、胃の働きが低下すると口周りの吹き出物が多発してしまいます。胃の不調はほかにも貧血やむくみ、体の疲労感などさまざまな症状を引き起こしてしまうため、口周りに吹き出物ができ始めたら体の内側からのSOSだと思って早めのケアが必要です。
睡眠不足・運動不足でも吹き出物はできる
吹き出物ができる主な原因は体の内側の不調によるものとご説明しましたが、寝不足になるような不規則な生活は内臓機能を低下させる原因の1つです。さらに寝不足はお肌にとって重要なターンオーバーの妨げとなるため、吹き出物が治りにくくなるだけでなく、排出されなかった老廃物が溜まり、吹き出物に変化してしまうこともあります。
また、適度な運動を心がけていないと血流のめぐりが悪くなったり、便秘になりやすくなったりと体に弊害が起こります。血流のめぐりが悪いと必要な栄養素が体の細部まで行きわたらなくなりますし、便秘は体の老廃物をため込むこととなり、結果吹き出物をできやすくしてしまいます。
暴飲暴食は吹き出物を発生させるもと
健康や長寿のためには腹八分目くらいの食事がちょうど良いと言われていますが、度を越して食べたり飲んだりするような生活を続けていると当然ながら内臓はキャパオーバーで疲労してしまいます。疲労した内臓は本来の働きが行えないようになり、その結果お肌のターンオーバーが乱れ、口周りに吹き出物ができやすくなる…という訳です。
特にお酒の飲み過ぎは内臓機能の低下につながるだけでなく、肌荒れの原因となる「活性酸素」の生成や糖分摂取・血流促進による皮脂の過剰分泌などを引き起こし、体の内側から吹き出物ができやすい状況を作り出してしまいます。何事も過度な摂取は体にもお肌にも良くないということです。
口周りの乾燥や摩擦などの刺激も大敵
吹き出物ができるのは皮脂の過剰分泌が原因ですが、乾燥肌であればできないのかというとそんなことはありません。皮脂には保護膜としての役割もあるため、乾燥によるダメージからお肌を守ろうと過剰分泌することで吹き出物が発生してしまいます。口周りは会話をしたり食事をしたりと頻繁に動かす部位なので、顔のなかでも特に乾燥しやすくなっています。
また、口周りは食事をすることで汚れる機会の多い部位でもあり、食後にナフキンやティッシュなどで拭う行為が吹き出物の原因になることも少なくありません。お肌は思っている以上に敏感なので、口周りについた汚れを落とそうと強くこするだけでも負担となり、肌トラブルにつながってしまいます。こうした物による摩擦以外にも、普段から口周りを触るクセがある人は注意が必要です。
ホルモンバランスの乱れが吹き出物につながる
口周りの吹き出物は、ホルモンバランスの乱れが原因でできることも多々あります。ホルモンバランスの乱れはお肌のターンオーバーの乱れにもつながり、はがれずに残った古い角質のせいで上手く排出されなかった老廃物が毛穴に溜まることにより吹き出物が発生してしまう…という訳です。
ちなみにホルモンバランスの乱れは、睡眠不足や暴飲暴食といった生活習慣の乱れ、ストレス、喫煙などによって起こります。特に女性の場合は生理があるため、その周期になるとどうしてもホルモンバランスが乱れやすくなってしまうものです。生理前後になると吹き出物ができやすい人は、ホルモンバランスの乱れが影響しているものと考えるべきでしょう。
口周りの吹き出物を改善する方法は?
口周りに吹き出物ができるのを防ぐ方法としては、生活習慣の見直しやサプリメントの併用、保湿などが挙げられます。特に「生活習慣の見直し」は内臓の不調改善につながるのはもちろんのこと、ターンオーバーやホルモンバランスの乱れを整えるにも有効な手段です。体とお肌のためにも「栄養バランスの良い食事・十分な睡眠・適度な運動」の3つを心がけるようにしましょう。
そうは言っても栄養バランスの良い食事を毎日採るのは難しい…という人は、ミネラルや食物繊維などの栄養素が含まれたサプリメントの併用をおすすめします。吹き出物対策にはビタミンB群・C・E・Aが良いとされているので、これらの栄養素もサプリメントで補ってあげると良いでしょう。
さらに体の内側からだけでなく、外側からもケアすることで吹き出物ができるのを改善することができます。その最もたるのが保湿ケアで、乾燥しがちな口周りにしっかりとうるおいを与えることで吹き出物の抑制につながります。特に洗顔後はお肌の水分が奪われた状態ですから、すぐさま水分補給と保湿を行い、乾燥を防いであげることが重要です。
口周りの吹き出物に効果的なお手入れは?
お手入れで重要になるのは洗顔ですが、口周りは頬やおでこに比べて実は洗いとすすぎが十分に足りていないことが多いパーツの1つです。洗いが足りないと余分な皮脂が落とせませんし、すすぎが足りないと洗顔料が残り、肌トラブルのもとになってしまいます。吹き出物ができるのを防ぐ意味でもしっかりと意識して洗い・すすぎを行うようにしましょう。
そして口周りの吹き出物対策に欠かせない保湿ケアですが、肌質に合ったアイテムを選ぶことが大切です。ただ保湿力が高いからと油分の多いアイテムを選んでしまうと肌質によっては油分過多となり、かえって吹き出物ができやすくなってしまいます。自分の肌質をしっかりと知った上で、吹き出物に効果的な成分が配合されたアイテムを選ぶよう心がけてください。
また、お肌の刺激となるケミカル成分を含んだアイテムは吹き出物の発生や悪化につながるため、当然ながら避けるのが賢明です。「ニキビ肌用」もしくは「敏感肌用」のアイテムを使用すればそうした心配もほぼありませんが、吹き出物を増やしたくない、くり返すのは避けたいという人は吹き出物ができにくくなる「ノンコメドジェニックテスト済」と表記されたアイテムを選ぶと良いでしょう。
体の冷えを解消する工夫も大切
女性に多い冷え性ですが、実は体が冷えると胃腸の機能が低下したりホルモンバランスが乱れたりしてしまうため、口周りに吹き出物ができるのを改善したいのであれば体の冷えの解消は必須だと言えます。ですが、体の冷えは一朝一夕でどうにかできるものではなく、体を温める生活を続けることが冷えの解消につながります。
簡単に取り入れられる冷えの解消法としては、「ストレッチ・ツボ押し・温かい飲みものや食材の摂取・ぬるめのお風呂で長湯」などが挙げられます。いずれも日常生活の中で「ちょっと冷えを感じるなぁ…」という時に実践してみると良いでしょう。特に生姜は冷えの解消に効果的ですから、すりおろした生姜を入れた「しょうが紅茶」を飲んで体の中からぽかぽかになりましょう。
まとめ
今回は口周りに吹き出物ができる悪習慣をご説明するとともに、改善法とお手入れ法を取り上げてみましたがいかがだったでしょうか?口周りに限らず吹き出物ができる主な原因は体の内側の不調によるものですから、規則正しい生活習慣を心がけて、内蔵の調子をしっかりと整えてあげましょう。そうすれば自然と口周りの吹き出物が減って、お肌もキレイになりますよ!